HYPERCARD PARK

Bill Atkinson 写真集出版記念講演会

2004/05/12 東京にて開催
かつて、"MacPaint","QuickDraw"そして"HyperCard"など先端的なソフトによって Macintoshを光り輝くものにしてきた、Bill Atkinsonも、この10年近く"Nature Photographer"として活動している。今回の講演会はBillが、"Within the Stones"と 題した、岩石の表面を磨いた面から様々な文様が浮かび上がるのを拡大写真で撮った ものを集めた、初めての写真集を出版をしたのを記念して日本講演 が行われたものです。従って主催はいわゆるイベント会社ではなく出版社『帆風』( BANFU)です。

会場に着いてびっくりしたのは、いつものMacintoshの集まりらしくなく黒いスーツ の人間ばかり。どうやら印刷、出版関係業界を中心に声がかかっていたらしい。 それでも、いわゆるマックらしい人種も数人いまして、かの山本徹さん、林信行さんと いった方々に会う事ができました。

講演はBillがAppleに入ってから、LisaとMacintoshの開発に関わっていた頃のエピソード を当時のスクリーンショット(ポラロイド写真である)を交えて説明したもので、 最後に今回4色オフセット印刷で世界で初めて実現したと言う色再現の技術についての 紹介がありました。

Mac関連を中心に写真と共に紹介します。 (今回は異例と言うか講演会の写真撮影が許可されました。多くの方に知ってもらいたいとのことです)


Michan (Photo and 記事)

講演のあとでBillに直接聞いた話:
”HyperCardのOS X対応は3人で1ヶ月もあればできるはず。AppleがHyperCardの開発を止めた理由は私もわからない。最近オープンソースのHyperCard(もどき)がいろいろ出ているよ。”

(Jobsが好まないからという言葉は出てこなかった。でも残念そうだった。Billの仕事の管理(写真の管理と会計処理)は奥さんがHyperCard Stackでやっているとのことです。HYPERCARD PARKの名刺を渡しておいたけれど見てくれるかな)
Bill AtkinsonがAppleに入って間もなくLisaの開発がスタートした
Lisaのインターフェースの先駆者は、1963年のIvan Sutherlandの"SketchPad"にさかのぼる。そして、Alan Kayのsmalltalk、AppleメンバーのXerox PaloPltoの訪問はMacに影響を与えたがデッドコピーではないとのこと
MacPaintの前世紀である"BillのSketchPad"
自宅のマシンの画面をポラロイドで撮って会社に持っていって議論した
初期のメニューはウインドウについていた

(そういえば、Pantherではウインドウにいろいろ付き出しましたね)
試行錯誤の末、プルダウンメニューが画面トップに固定され、縦スクロールが右におかれた。これはウインドウサイズを変えるGrow Iconを右下に置いたのに合わせた結果で、元は左にあった。下の方にあるのは縮小されたときのウインドウ。フォルダの概念もファイルの概念との区別が明確でなかったとのこと。
Lisaの最終インターフェース画面
Lisaのために開発されたインターフェースはほとんどがMacintoshに採用された
MacPaint
1984年 Macintosh Plusの発売!

初代Macintoshのコードの6割は私が書いた。
Inside Macintosh(例の本の題名ではない)
マックが世に受け入れられた理由は、People fell in live with it の一言で表わせる. また、ball mouse, GUI, MacPaint, MacWrite,3.5inch Floppyなど世界初の技術が取り入れられた
そして"HyperCard"
概念的には最初のWeb Browserとも言えると力説
受け手がそのまま送り手にも成れるのがHyperCardが目指したコミュニケーションツールであったが、現在のブラウザはまだそこが足りないとのこと
1983年Steeve Jobsと
JobsのリーダーシップでMacが出来たと尊敬しているとのこと。
初期のMacintoshなどについての情報はこのサイトが詳しい
www.folklore.org
1993年Steeve Jobs達と
だんだん髪が薄くなっている(^^
2004年現在のBillの家族。こういう山の中を拠点に写真三昧の生活らしい。
当時のMacとBillが現在使っているMac環境との比較
Billが今後のインターフェースとして考えているもの
透明なタッチパッドで下にいろんなシートを置き
指でなぞるだけで、よくつかう単語を入力できる
一つの画面でポインティングとタイピングを兼用
将来はアクティブ表示デバイスで構成可能
今のキーボードと違い水やゴミにも強い
圧力ではなく動きで反応する
繰り返し使用による手の障害もない
1ストロークで高度の入力が可能
ポータブルPCにも場所をとらない
会議中に使っても静か
最初はUSBKeyboard&mouseとして提供可能であろう
最後にはPortable PCに標準仕様になり、またはSecond Displayとしても
”創造性を助けるソフトウエアツール”
Appleで12年、30人から15000人に成長するのを助け、
創造性ある人々に力を与えるツールを作ってきた。
今では自分の創造性を表現するのにMacでソフトを使う立場になった(PhotoShop,InDesign)
立場は違っても私は創造性ある人々に力を与えるツールを提供していきたい
例えば、Epsonのプリンタープロファイルや今回のオフセット印刷での広い色域再現技術などで
今回の講演会のもう一つの話題が4色オフセットでこれまで不可能だった色再現に成功した事。このために印刷会社、インク会社が協力して、専用に特に濃度の高いインクを新開発したという。色再現のプロファイル調整にBillも日本に滞在して条件を追い込んでいったとのこと。
講演会の後、懇親会とサイン会があった。またiPod miniの抽選会で15台が提供された。私はもちろんハズレ。
私とBillの貴重なツーショット(^o^)/

(写真集はもちろんキレイだけど、私としては彼の森や花の写真だったらもっとよかった)
古くからのMacフリーク。右から2番目が絵本スタックで一世を風靡した山本徹さん