9.「根本敬享年45歳説」(2004.6.1)

 俺は入眠障害で睡眠薬なくては寝入るのが大変困難である。
 が、この睡眠薬もクセもので、服用後、眠気をもよおし、そこでうまく入眠できればよいが、いいところで、パッと、頭の中に何かしらのアイデアが浮かび止まらなくなり、半覚醒のまま起きて、仕事部屋へ行ってしまい、何やら書き、そして昼過ぎ目覚めると妙な原稿が、こんなの書いたかなあといった、絵やら文章が机の上にあるのを見つける事がたまにある。
 この日もそんなことがあり、半分寝たものの、以下の様な原稿を書いていた。

「根本敬享年45歳」説
 もう6月である。俺は今年の28日で46歳に成るのであるが、ま、とにかくカウントダウンははじまったのである。
 話は10年以上前に遡る。当時「彼女」、現在の妻がだな、何んかその口が勝手に動くみたいに、俺の顔を見て突然、「早死にしそうだね」とケロリと言いやがった。
 で、俺が「えあ!?」と応えるや否や「ああ!と両手で目を覆い、その女は「数字が今パッと浮かんで、ハッキリ見えた」と言いやがった。頭ん中の真っ黒なスクリーン上にある数字が一瞬ピカッと光り上がったのだという。
 で、俺が「幾つだよ、その数字は」と問いつめるが、女は「言えない」の一点張り。が、とにかく10年以上はあるという。それで10年間、心の片隅で秘かにずっと気にしつつ、ある時より具体的な数字を問い質すと「45」だという。ま、こんなもん、話半分以下にしても。
 去年45歳の誕生日以来、何かと、俺なりに無理せぬ様こころがけたり、道路を渡る時も注意したりは一応してね。あと、人間ドックにも入ったりして。特に悪いところはなかったが、意外にも。
 ところで、俺は元々顔が小さくて細くて、顔色も悪く、とにかく昔から健康とはほど遠い。実際は凄く元気でパワーに満ちあふれていようがいまいが、久々に会う人間に必ず痩せたねとか、大丈夫と声をかけられるのである。もうかれこれ30年以上ずっとね。しかし本当にいわれる様にどんどん痩せていったら、今頃は顔じゃなく、棒になってるよ。実際は体重も昔よりかなり増えてるし、喘息完治した分、丈夫になってる。
 話もどって、それにしても「45歳で死ぬ」、これって、実は俺じゃなくて、たまたまその時、アパートの前を通りかかった奴の死亡年齢が、何がどうしてか、現・嫁の脳内レシーバーに電送されたのかもしれないんじゃないか。そんな気がするな。
 とはいえ、俺に関わる「因果者」らとのつき合いは、時間をかけて、関係が深まるほど、どうしてもサイキックなレベルまで、やっぱいかないと説明できなくなってくるのだ。本当に突っ込んでいくと。
 で、今、俺を「信奉」して集まって来て、一緒に色々動いてくれている若い人達も少なからずいるが、仮に俺が今本当に「45」で死んじゃったら、彼らに対してもの凄く悪い影響を及ぼし、そりゃあかなり責任重大なコトである。そんなワケで、とにかく死んでなんかいられないのである。
 それで話を結ぶと、45歳死亡説大丈夫、46や47や50も大丈夫。それは、詳しい話は省くが、この前、「神(天・自然)」から裏金ならぬ、裏命をけっこうな額ならぬ数、ごそっと頂戴したのであった。ここだけの話ですけれど。
 でもま、一応、遺言しとくと「神様の愛い奴」はいつかその時が来たら、俺が細かく語りおろした「奥崎体験」のテープを菊地さんが持っているし、メモもある。それを参考に、湯浅・船橋の両同盟員と相談して、本来かくあるべしの「神様の愛い奴」をどなたか、どなたかって俺がこの言葉を向けている、向けられている御本人は分かると思うが、若くて将来性のある、今メキメキ注目集める君です、時々電車で会う。彼が必ず作ってくれる。それだけは頼むぜ!あれだけはもし本当に死んじゃったら、あ〜〜〜んまりにも心残りだもん。
 あっ、でさ、死んだら死んだで、本来かくあるべし「神様の愛い奴」製作に邪魔になったり、立ちふさがる奴に関しちゃ、俺の方でそいつに対して、向こう側からちゃんと手を打つから安心してやってくれ。そのへんは大丈夫だ。死んだら死んだで黒子として働いて、そんでそいつを…………っと、いや、まあ、この話はこの辺でやめとく。

以上、かの様な文章が綴られていたのである。(根本敬)