注)
根本さんは以前より、船橋さんや湯浅さんと一緒にミニスカ本の制作に取り組まれていましたが、今回都合により、根本さんが著者から外れることになりました。以下の文章は根本さん自身による、その経緯のご説明と、没になった書籍装幀の類を特別に展示したものです。『OH!昭和ミニスカ名鑑』(日本出版社刊/1600円)は「マボロシのOH!昭和ミニスカ解放同盟(船橋英雄&湯浅学)」著という形で、9月30日に無事発売されました。関連情報は[5.今後の予定や最新情報] まで。
幻の名盤解放同盟(もしくはかつて幻の名盤解放同盟と呼ばれた男達)は京急沿線の某所にレコードを置くための倉庫を借りているのだが、その家賃の払いも結構大変である。
それで家賃稼ぎのためのお仕事もしなくてはならない。
版元の付けたタイトル『OH!昭和ミニスカ名鑑』は同盟の信条や感覚と相容れぬものがあった。それで装幀作業時、「ケンチャナヨ」と根本が同盟らしいタイトル『精算されない昭和ミニスカ歌謡』というタイトルに変更(ま、表向きはサブタイトルという事で)。
見た版元側からサブが大きすぎるので、本タイトルをもっと大きく目立つ様にと注文を受ける。刷り上がったものに目を通せば、金色が沈みかかって目立たない。だから、「精算されない昭和」はそのママで「OH!昭和ミニスカ」を赤くすればOKとこちらは判断。しかも帯は本文タイトルの方を立てている。しかしそれでもダメだというので、強引ではあるがカバーを0(ゼロ)から作り変える事にした。2作目、3作目、4作目と結局わずかでも直しの注文が入ると、その度ごとに0から作り直した。
尚、『精算されない昭和ミニスカ歌謡』は岩波書店の『精算されない昭和』から取った。これは図版多数の朝鮮人強制連行の記録書で、監修は朴慶植!!K西さんも実は根本が買って来たこの本の頁をパラパラめくり、知識を得、沢山の楽曲を書いた。
それはそうと版元のトップの方(その間に入っている方は同盟好みの、『おそ松くん』のイヤミから嫌味を抜き、美男子にしたような、ラリーズの水谷さんにも似た、好感を持つより他ない人物)は、根本・同盟の極めて特殊なる過去の仕事・デザインワークとそのセンスに対して全く知識を持たない。その点が20年培った同盟的常識と折り合わなかった。
それでまあ、そうこうしているうちに日が経っていき、スケジュールの都合上(入稿の一番多忙な時期と映像夜間中学西日本ツアーがピッタリと重なった)、根本はこの『OH!昭和ミニスカ名鑑』から抜ける運びとなった。今までのデザインワークも総て無しにして貰った。
尚、当書は「マボロシのOH!昭和ミニスカ解放同盟(船橋英雄&湯浅学)」著として9月下旬に発売される。
バージョン1
カバー
『OH!昭和ミニスカ名鑑』(版元命名)と『精算されない昭和ミニスカ歌謡』(同盟命名)が共存しつつ、クリームの即興演奏のように我を競い合う、単行本カバー装幀の第一号。

万博、テレビ、ニュータウン、そういった呑気な古き良き懐かしの「昭和」など、解放同盟を名のる者どもにはふさわしいワケがない。やはり陸軍、強制連行、軍艦島、炭坑が欠かせない。
帯1

帯 2

版元担当の方が70年代のロックが好きなのでそのテイストをブチ込んだのだが、それにしてもこの色使い。これについて版元トップの方は何もおっしゃられなかったが、もし本当にコレが店頭に並んでいたらと思うと、そこは心底残念である。絶対常識的に有り得ぬ配色である。
見返し1

見返し2

これも70年代ロック好きの担当の方に趣味に応えた。
表紙

出版社が書店への注文を取るため配布するチラシに、ミニスカ写真と、ぼぼ、ほと、よしこ、あちょこ、ほみの図版を配したもの。
バージョン4
版元様、そして間に入る編プロ側も大変忙しく、私が製作したブックカバーの2番目と3番目のバージョンは現在行方不明となっております。そこで発見されるその時迄、バージョン4をお見せします。
これは表紙の最も良いところにバーコードが入るところがミソであります。裏のニセ座頭市メンコも見ものです。
カバー バージョン4(表のカバー(右)とそでの部分(左))

カバー バージョン4(裏のカバー(左)とそでの部分(右))

バージョン2
編集の方に打ち出して貰い、並んだ文字をそのママ表紙に、背には文字を入れないでください、との指示。当然版元よりNG。もうちょっと考えて作りがたいがための、当座しのぎ的なデザインワークであった。
カバー バージョン2(表のカバー(右)とそでの部分(左))

カバー バージョン2(裏のカバー(左)とそでの部分(右))、一番左の緑の部分は背表紙だが、文字は無し

バージョン3
昭和らしさが完全になくなり、やはり一番初めのものにしたいと版元の方にお伝えするが・・・。
カバー バージョン3(表のカバー(右)とそでの部分(左))

カバー バージョン3(裏のカバー(左)とそでの部分(右))

で、根本さんが降りられた後、結局どうなったのかは[5.今後の予定や最新情報] の中にある『OH!昭和ミニスカ名鑑』の書影をご覧下さい。