| 心象スケッチ | |||
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| 新しいケアが始まりました | |||
| ―歯 科― | |||
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| 奈良市 杉本孝子さん | |||
| 新しいケアがはじまりました | |||
| 皆さんは歯の治療や口腔内のことで困ったことはありませんか? きっとあると思います。私もご他聞にもれずです。歯科医の往診は不定期なら来てもらえそうですが、それでも数年経つと医院の状況が変わっているなどして、あちらこちらで情報を得て捜す苦労はあります。 私の住む周辺は恐らくかつては山だったのでしょう、道路はアップダウン! 野超え山超えはオーバーですが、起伏の多い土地柄です。リムジン級? リクライニング車椅子は近くにある医院などの通院も容易ではありません。介護者は二人必要ですし、車で移動する距離でもなく、通院は地域事情もあります。最近は往診に来てくれる歯科医も多くなっているようですが、医師との相性もありますね。私はそんなに難しい患者ではありませんよ(*^_^*)。ですが、嚥下の問題もあり、口腔内は清潔にする大切さを感じます。 患ってからでは遅く、誤嚥性肺炎などの予防と心得ています。 |
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| 予防の大切さ、絵に描いた餅 | |||
| ずいぶん前のことですが、ケアをしてくれる人も介護サービスの時間数もなくて、私の口腔内の有り様は歯茎を刺激しなくても出血して、歯垢や歯と歯茎の間にも歯石、口臭もあり、ケアは杜撰な状態でした。そのころ往診しますと言った歯科医の往診は自身の研究のためだったようです。 最初の1回だけで、結局は来てもらえず、歯科衛生士さんも続けることができずじまいの結末。 予防の大切さを強調するわりには……絵にかいたモチ! 手もつけられなくなってようやく「もっと早く言ってくれれば……」などと言うのでしょうね。調子のよい、いい加減さに人間不信に陥りそうな、疑心暗鬼でそう思った時もありました。 それから何年か後に、そんな状態を改善しようと毎週のように往診に来て、かなり長期にわたり熱心に治療を続け、私の口腔内をきれいにしてくれた歯科医がいたお陰で今があります。奈良にいらっしゃったら往診を頼みたいと思いますが、異動先がわからずにいます。 私の歯は元々丈夫ですから、反対に怠りがちになります。年齢と共に歯茎の痩せや歯周病は出てきますが、なんでも歳のせいにされたくないですね。それはそれなりにチェックして治療も必要だと考えています。 |
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虫歯予備軍……? |
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| 今年、夏の最中ではありましたが、私は歯科医の往診を依頼しました。夏場は体の熱をうまく発散できず、熱がこもりやすくて、いつも夏バテ気味の私です。また体が重くて、地球の引力を実感する夏!です。もう少し涼しくなってからでもよかったのかしら? けれど、気になることは先に済ましてしまいたくて、ひどくならないうちにと決断です。定期的な往診は難しいかもしれないと思いつつ、嚥下のことや歯の治療にも困り、またまた往診をしてくれる歯科医院を捜し、ただ今、治療と予防に励む事態となっています。 歯は知覚過敏で治療を受け、嚥下障害があり口腔衛生が必要と指摘されて、口腔ケアの指導を受けました。往診時は食後の歯磨きをしてもらった後でしたが、うがいがうまくできてなくて歯茎の上下に食べ物が残り、意外に汚れていて驚きです。確かに、奥歯の辺りにはしばしば違和感があって、介護者に再度のカラ磨きを頼んでいました。それに食後の歯磨きはまめにしてもらっていたつもりですが、数カ所は虫歯予備軍?らしくて、気持ちは少々落胆!です。 歯科医の指示は毎食後と就寝前の1日4回ケアをして下さいと。「わ〜そんなのしてたら、日が暮れる!」と一瞬思わぬでもなく、時間のかかる食事と毎回フルコースの口腔ケアをして、トイレに通い、それだけで1日が終わりそうな雰囲気です。しかし、どれも省けません。 | |||
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新しい口腔ケアのメニュー |
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| そんな中、すったもんだで、新しくはじめた口腔ケアのメニューです。以前は食後の歯ブラシと歯間ブラシでことを済ましていました。 先ずは通常の歯ブラシ→ワンポイントブラシ(歯茎マッサージ)→歯間ブラシ→舌苔ブラシ→酸生水ガーゼで口腔内(内側の頬もマッサージ) 途中で数回のうがいをしますが、簡単な説明ですとこんな具合です。皆さんはすでに実行されておられるかもしれませんね。 嚥下のマッサージは頬骨の周りとアゴの下を両手指で軽く押さえるだけでよいと言われました。以前は口輪筋や表情筋周囲の顔をゆがめてのマッサージもありましたが、目的が多少違うのでしょう……、本当はなにがベストなのかしら?ハミガキ方法も縦ミガキからローリング法かと思えば横ミガキがよいとか、横や縦と、はっきりわかりません。 歯科衛生士さんに口腔ケアの研修を開いてもらえればと介護者から希望があり、そう願えれば早いのですが、ケアスタッフに集まってもらうのも簡単ではありません。看護、介護者全員にこと細かに私から説明するのもほねが折れ、これまた大変です。初めての方には簡単ではないかもしれませんが、慣れたスタッフです。新しい口腔ケアの内容は+α。要領をわかってもらえればと、往診時に受けたメモ書きのケア内容をヘルパーさんにA4用紙にまとめてもらい、要所をイラスト入りで説明! これで一目瞭然! 先ずは開始!やってみないとわかりません。1つひとつのケアの目的はわかっています。 ただ実際、日頃から習慣なく、慣れない新しいケアをはじめるのは介護者の時間の都合で難しさを感じます。が、必要な口腔ケアです。その時々、優先順位を決めてその時にして欲しいケアを看護師さんやヘルパーさんに頼むようにしていますが、時間のあるときにと思っていると続けられない気がします。時間を設けないと継続はできないですね。 | |||
| 言葉の壁 ? | |||
| 今回の往診の際に気になったことがあります。私は慣れない人には言葉の壁があり、医師はわからないから気を遣っているのでしょうか。私の言うことに耳を傾けてくれないのはどうしてでしょう? 注意して聴くのは集中力も体力もいります。尋ねることには答え確かめながらしてほしい限りですが、言葉が理解できないから、面倒だから、避けているのかしらと思います。ヘルパーの通訳があっても同じ調子ですから、やはり面倒なのだと思ってしまいます。慣れてくれると歯科医にも余裕が……患者の私が往診医に気を遣って妙な感じだと……次の3度目の往診を控えて、思います。 私には新しいケアがはじまり、暑い夏は過ぎて、季節は実りの秋へと向かいます。 夏の間、まぶしい日差しを避けてくれた掃き出し窓の日よけは、風雨にさらされたせいでしょうか。いつの間にか傷みくたびれてしまい、役目を果たした活躍の後を残しています。なぜか哀れな姿には思われません。夏の苦手な私とは逆に、損傷の日よけは猛暑の夏を傷つきながら踏んばった証であるかのように誇らしげに、夏の終わりを告げていました。 | |||
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じょくそう予防の「耳まくら」 耳の下に敷いているものと、予備用の耳まくら。 (前回の原稿の写真が不鮮明でしたので、再掲します) |
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