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心象スケッチ
今回は、利用者負担です
奈良市 杉本孝子さん

在宅介護サービスの利用者負担にともなって……

  今回はあまり楽しくない介護サービスに伴う利用者負担のお話を書かせて頂きたいと思います。
 特定疾患の居宅医療サービスの訪問看護を除いて、私が今、在宅で受けている介護サービス利用状況は介護保険制度と障害福祉サービス(自立支援法の介護給付)です。現実的に介護にかかる費用は深刻です。お金のことは苦手ですが、避けて通れない現実を実感です。

定率減税廃止、税源移譲により
市民税非課税→課税対象になってしまった、所得は変らないのに

  平成19年11月からの20年度分に関して、負担は介護保険と障害福祉サービスを合わせて大幅にアップしてしまっています。考えられることは、平成19年に景気回復とかで設けられていた定率減税の廃止や所得税分が住民税に移し替えられた「税源移譲」です。負担額は基本的には変わらないと言っていますが、年間所得は変わらなくても、私宅の場合は住民税が非課税から課税となり、実際に影響が出ています。

現在、私の負担は=

 介護保険の自己負担額は要介護度5・1割負担の約35,800円(地域の単位数単価は入っていません)ですが、介護保険は訪問介護利用者負担額減額認定で6%の約21,500円です。
 障害福祉サービスは世帯区分が一般 市町村民税課税世帯 37,200円です。
 介護保険21,500円+障害福祉サービス37,200円となります。
 毎月、およそ6万円弱の自己負担です。
 障害福祉サービスの利用者負担軽減措置には資産の制限があります。軽減措置が適用されると1ヶ月の上限額は4分の1に軽減されます。37,200円ですと9,300円になります。この利用者負担の軽減措置については福祉サービスのみの対応ですから、自己負担は介護保険と障害福祉サービスの合算で発生します。
  介護保険料は毎月夫の給料から差し引かれ払っているのですから、在宅サービスとして、合算ではなく、せめて障害福祉サービスで決定された上限額で利用者負担とするべきだと私など考えるものです。
 今年度、私は福祉サービスの自己負担軽減措置は申請書類が整わず、時すでに遅しで、ただ今、減額申請なしで貯蓄を食いつぶしています。
 しかしながら、現行の軽減措置で、決して負担が軽いとは思えません。

介護保険の減額は今年で廃止!? 最悪の改悪

 在宅では介護サービスの利用者負担の費用だけではありません。訪問看護の交通費などもあり、医療的処置の必要な患者には更に重くなると考えてしまいます。
 介護保険の自己負担額が大きいとも考えますが、介護保険の訪問介護利用者負担額減額が今年で廃止? 全額1割負担ともなれば最悪の改悪です。
 介護保険制度を優先しなければならないようですから難しいところです。ですが、必ずしもそうとは限らず、「……その心身の状況やサービス利用を必要とする理由は多様であり……、一律に当該介護保険サービスを優先的に利用するものとはしないこととする。」ともあり。都合のよい解釈なのかも知れませんが、在宅ケアにおいて多様なニーズがあり一律に介護保険を優先しなくてよいとも捉えられます。
 介護保険制度は自己負担大で、そのわりに外出は通院時の介護だけなどいろいろと融通の利かない制約の多い利用しにくい制度です。
 さりとて、障害福祉サービス支援の重度訪問介護などは単価が安くて引き受けてくれる事業所が少ないのも問題です。福祉サービスも介護保険制度に準ずる部分があるようですが、それでは在宅療養を維持することはできません。個々に違いはありますが、ALS特有の療養環境整備が必要なのだとも思います。

特別障害者手当も収入に認定、おかしくない?

それから、介護費用がかさみ介護サービスの利用を減らして……と、思案をすることもありました。ケアを必要としている限り無理な相談です。介護にお金がかかれば闘病生活を消極的にしてしまいます。家族がいれば経済的な負担も考えてお金を使うことの遠慮も生じるかもしれません。重症度や介護量が多い人ほど利用負担が重くなるのは合点が行かずです。
 また、自己負担は本人の所得などの能力で利用者負担額を決めてほしいと思います。私のか細い肩には重く能力以上です。利用者負担の軽減申請には私の特別障害者手当や福祉的措置としての特別障害給付金まで収入として扱うなどせっかくの手当てや給付金も吸い上げられて、愚痴になるのかしら?と思いつつ、何のための手当や給付金であるのかとも思います。
 私の上限37,200円を超える分は「高額障害福祉サービス費支給申請書」で毎月、領収書のコピーを添え請求すれば戻ってきます。自立支援法に移行した当初は2,3ヶ月後からと言われていましたが、再三、催促をして9ヶ月間ぐらいかかり、ようやく戻ってきました。その後もいつ戻るかわかりません。市の担当者が交替したこともあったようですが、あまりの杜撰さにあきれ果て、担当者が替わるときも必ず引き継ぎを徹底して、随時、返金してくれるよう念を押しました。おそらく一般の企業では考えられないことですね。

春は名のみ、福祉も名のみ?

今冬の寒さはこの身になお厳しく感じます。まだ真冬並の寒さは続くのでしょうか。一雨ごとにあたたかくなって行くのでしょうけれど、春は名のみでしょうか? 
 福祉も名のみ? まさに社会的弱者へのしわよせ。施策に、単純に、納得できない理解できないと思う昨今!です。

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