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中林 基さんの「俳字」
「日本タイポグラフィ年鑑2008
ベストワーク賞

大阪・高槻市に住むALS患者・中林基さんが、2007426日、無重力飛行に成功したイギリスの宇宙物理学者ホーキング博士にお祝いの俳句を詠んだことを会報56号で紹介しました。

 「春爛漫 HAWKING博士 宙を舞う」

 中林さんはこの俳句を、「絵を描くように字を書いて」博士に贈ったのですが、この作品を含めた中林さんの5点の「俳字」が、「日本タイポグラフィ年鑑2008」のベストワーク賞を受賞しました。主催・NPO法人日本タイポグラフィ協会。同協会は、文字のコミュニケーションを主体とした表現技術の発展をめざして1971年に設立され、毎年、年鑑には数々の優れた作品を収録しています。
受賞した中林さんの作品
春爛漫HAWKING博士宙を舞う

七夕やCAMBRIDGEからのエアメール        地球号欲望の星となりにけり

宇宙から大地を見よとHAWKINNG        闘病の証となりし俳字かな

ホーキング博士が宇宙旅行に挑戦

    私は俳字を書いています
中林 基

今年66歳になられたイギリスの理論物理学者ホーキング博士は、20歳のころALSを発病されました。ALSというハンディキャップを背負いながら超人的なご努力で、宇宙物理学の分野で世界的な活躍を続けておられます。

 1990年パリでの個展の時にイギリスまで足を延ばし、ケンブリッジ大学の博士の研究室で、午後のティータイムをはさんで3時間もお話することが出来ました。博士が京都での宇宙物理学会に来日されたときもお会いしました。

 昨年、朝日新聞3月3日の記事で2009年に宇宙旅行、2007年4月26日に無重力飛行に挑戦されるということを知りました。

 お祝いに俳句を書いて贈ろうと思って、パッと一句が浮かびました。
○春爛漫ホーキング博士宙を舞う

4月28日の新聞で成功を知りましたが、写真を見て驚きました。

  スタッフの手をはなれてフワリと宙に浮く博士の体。

  こぼれるような春爛漫の博士の笑顔。

 俳句そのまんまの写真でした。我ながら本当に驚きました。

 俳句も書道も我流ですが「俳字」を書き始めました。折りに触れて俳句を詠み「大空に絵を描くように俳字を書いて」楽しんでいます。

 独りではなに一つできない闘病生活の中で、創作の時間をつくるのもなかなかです。納得のゆく形に仕上がるのに越したことはありませんが、作品の善し悪しは二の次です。自分の肉体で表現している喜びが、身体の奥底から沸き上がってきます。
○闘病の証となりし俳字かな
中林 基さん  ホーキング博士

HAWKIHG博士 様

4月26日の無重力飛行のご成功おめでとうございます。

博士の超人的な行動力は、私たちAL S患者に生きる勇気を与えて

くれます。心からお礼を申し上げます。

2009年の宇宙旅行の成功をお祈りいたしております。

お祝いに俳句を詠みました。

春爛漫 HAWKIHG博士 宙を舞う

                         2007.4.30   中林 基

2007年6月28

中林 基 様

4月30日付けのホーキング教授へのご丁寧な手紙と素敵な俳句をいただき、有り難く感謝致します。ホーキング教授はこのようなお便りをいただくことをいつも喜び、あなたの自筆の俳句の色紙にも感謝致しております。彼は個人的にあなたにお返事が書けないことが分かっていただけると思っていますが、彼の最近の無重力飛行の写真をあなたがご覧になって喜んでくださったことを嬉しく思っています。ここに、ホーキング教授の最後の自署と考えられているものと教授の写真を一枚お送り申し上げます。

ご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

ジュディス クローズデル

SW ホーキング教授助手

HAWKIHG博士 様

6月28日付けのご返書は2007年7月7日に受け取りました。

日本で7月7日は「七夕」という星のお祭りで、星祭りの日に博士

のお便りを受取ったことに大変感動鼓しました。さらに、ご丁寧な

お手紙、お写真とサインもお送り頂きましてありがたくお礼を申し上

げます。

2009年の宇宙旅行に向かって準備が大変だと思います。ご無理

をなさいませんようくれぐれもご自愛い下さいませ。

「七夕」願い事を夜空の星に祈れば願いが叶うという星祭りです。

俳句を詠みました。

七夕や CAMBRIDGEからの エアメール

                                     2007 .7.19  中林 基

HAWKIHG博士 様

7月7日にお手紙を頂いたときに俳句を詠みましたが、記念に書き

ましたのでお届け致します。

七夕や CAMBRIDGEからの エアメール

2007. 4. 25. 発行のNEWSWEEK誌で「宇宙へ飛び出さないかぎり、人類に未来はないと思う」博士の言葉として報道されていました。

人類の繁栄に反して爆発的な人口の増加、戦争やテロなどの紛争、

進む環境の破壊など困難な問題が山積しています。

現代社会が抱える様々な問題を憂慮してのご発言のように思います。

私なりに解釈して俳句に詠んでみました。

地球号 欲望の星と なりにけり

宇宙から 大地を見よと HAWKING

                     2007.10.15   中林 基
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