| 訪問徒然日記 (1) | |
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近畿ブロック 幹事 作業療法士(OT) 小林貴代 |
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とてつもなく寒い2010年1月7日・13日に本間博様方(第2協立病院)にITサポーターの久住さんとOT小林が訪問させていただきました。作業療法士の私は運転手兼、荷物運搬係兼、福祉用具や環境係り兼、身体機能&QOL係です。ようするになんでもお手伝いします。縁はいなもので、入院当日ここに勤務するOT金剛丸さんが本間様のパソコントラブルに関わり、病院スタッフ(OT金剛丸・PT中村さん等)皆でチームを編成し関わらせていただくことになりました。そんな中、ITサポーターによる支援は基より、愉快な奥様と意気投合し、あることに挑戦してみました。音楽療法(?)です。やさしいお気持ちと、寛大な心を持ってこの徒然日記をお読みください。 主人公をまずご紹介。19年春の会報にも登場いただきました。本間博様(74歳)根上淳似のイケメン・ひろこ様(70歳)長谷川ゆみこ似のべっぴんさん。2月3日でご夫婦の結婚50周年を迎えられるそうです(奥様は50本のバラを頂きたいそうですが、それより夜は早く寝てほしいとのことでした……笑)。そのうち15年間はALSとのお付き合いだそうです。今回の入院に至るお話を伺いながら、ご夫婦と娘の久美子さんとの暖かな家族愛をお伝えできれば。 「ALSには負けなかったが、癌には勝てなかった」と。大腸癌が肝臓と肺に転移され、豊中市民病院から第2協立病院緩和病棟に年明け転院されました。頭のいい博さんは頭脳担当、奥様は手足担当、娘さんは口担当とオールスター総出演です。フットスイッチでオペナビを使いこなし、口文字盤にて日常のコミュニケーションを取っていらっしゃいます。11年前に気管切開と喉頭気管分離術を受けられ、ご自宅では経管栄養(経鼻)にて過ごされていました。ツインラインの栄養が癌にも栄養を与えていたそうで、ご病状についてもご本人はもとより、ご家族も、毅然と受容されていました。 奥様の大好きな演歌をご一緒に口ずさみながら、とは言え奥様のリクエストいただいた歌を何一つ最後まで歌えず、歌手名・歌詞もうろ覚えの状態での、とてもいい加減な音楽療法でした。村田秀雄・中村美津子等演歌の勉強をしなければと汗をかきながら反省ひとしきりです。でも、その様子を満面の笑みで鑑賞されていました。ご家族共に歩んでこられた長い生活の歴史を振返りながら、色んな場面を想いめぐらせていらっしゃったようです。音楽の背景と共に、昔の懐かしいお話を伺いました。お見合いでのお二人のご様子。最初はお互いに無口で兄弟が同席するデート等。お部屋の中は爆笑の渦でした。 |
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| パソコン修理に取り組むITサポーターとお手伝いいただく担当PT・OT、様子を伺いがてら何度も訪室下さる主治医や病棟スタッフ、とても暖かで心地の良い環境下での音楽回想療法の一時でした。その時の記念写真です。素敵な笑顔を頂きました。本人が一番いい顔してると奥様。 | |
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そして、公立八鹿病院近藤先生率いる音楽療法チームのお話に。今回の音楽療法プロジェクトを自宅で申し込んでいたのに急遽入院となり、どうしたものかとあきらめていらっしゃいました。そこで現状を全てお伝えし、病院の方に早急に訪問していただけるよう近畿ブロックから先生にラブコールを。すると、1月20日14:00病院への出張音楽療法(こちらはほんまもん……本間もん……駄洒落です)が実現しました。 残念ながら私は同席できませんでしたが、スタッフが写真を送ってくれましたので、ご紹介です。 |
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音楽療法士の北村さんがロビーのピアノで、事前に私から情報提供させていただいた大好きな歌手・歌の数々を弾き語りで披露していただけたそうです。感動の涙がキラリ……。 博さんから「石原裕次郎の我人生に悔いなし」のリクエストが飛び出したそうです。 奥様から「いままで自分からリクエストする事なんてなかったよ」と、夕方お電話を頂き、音楽療法の楽しかったご様子を伺いました。 残念ながら何冊もの本を探していただいたそうですがこの曲だけ見当たらず、次回の宿題となったそうです。次回は(結婚記念日の2月3日……ワオ!)私も参加させていただこうと思います。 |
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| 現在進行形で、病院スタッフとスイッチ類の検討や設置、緩和ケア病棟でのリハビリについて情報交換しながら連携をとっています。チームがいい味を出しています。 | |
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ALSとそして癌と向き合われ、ご家族と共に歩み続けていらっしゃる本間様の生き様に、元気と勇気をたくさん頂きました。なので、皆様にも少しおすそ分けです。 博様ならびに、本間家の皆様、ご協力有難うございました。 |
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