| 音楽療法井戸端会議 | |
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| 兵庫県認定音楽療法士 片山はるみ | |
| 井戸端会議もいよいよ最終回となりました。これまで西村さんが体験された音楽療法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? | |
| 生活に非日常の時間を――音楽療法 | |
| 西村 今までの連載だけでうまく≪音楽療法≫の良さがわかってもらえたかな? ALS患者の多くの人が≪音楽療法≫を受けられるような方法はあるんでしょうか? 加戸 ≪音楽療法≫にはいろいろな方法があるので、今回までにすべてを紹介できていないのは残念ですね。 谷向 あまり難しく考えずに、≪音楽を介してのお付き合い≫すなわち<人と人の触れ合い>という意味に取っていただいた方が良いかもしれませんね。 西村 毎日の生活に変化をプラスする……≪音楽療法≫を受けると非日常の時間を過ごせたし、終了後も余韻が残り良い気分になれましたよ。 片山 QOL(生活の質)が高まったということですね。では、今回は、もし、音楽療法を受けてみたいと思われたら どうすればよいのか? という話題にして進めていきましょう。 |
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| 国家資格を持つ職種に | |
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≪音楽療法≫と言う言葉もだいぶ世の中に普及してきたように思いますが、まだまだ「聞いたことはあるが、実際にはどのようなものか知らない。」と言う方も多く、 やっと関心を持っていただけるようにはなってきたかな?と言えますね。 音楽療法が世に広く知られていない理由の一つは、音楽療法士が理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のように国家資格を持つ職種ではない事が大きいのです。国家資格職種でないということで病院、施設その他で≪音楽療法≫を実施した場合でも介護保険から費用を捻出できないんですね。そのため、病院、施設等でも、「音楽療法の効果は認めるが、費用の面で……」と導入に二の足を踏んでいる所が多くあります。 |
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| <お試し>みたいなチャンスがあれば> | |
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西村 へー、そうなんですか。もっと世の中に普及すればよい結果がありそうなのに、療法士さんたちも厳しい立場におられるのですね。 加戸 というわけで、もし、ALSの患者さんが音楽療法を受けたいと希望された場合、現状では、自費でということになってしまいますね。 費用も一律に決まったものがあるわけではないので、セラピスト(療法士)と相談して、例えば<30分の代金+実費交通費>という具合でしょうね。 谷向 ≪音楽療法≫をもっと広めると言う意味でも、どこかから補助金でも出れば、利用していただきやすくなるのですがねー。 片山 そうですね、ケアマネさんも補助金等を活用できると患者さんにお勧めしやすいけれど、現状では利用はしたいが一体どの程度の費用がかかるのかがわかりにくいというようなことをおっしゃっていました。 西村 でも、≪神経難病における音楽療法を考える会≫の近藤清彦先生が、今回再び、研究事業として助成金を獲得されて、私は幸運にも、あなた方のセッションを5回限定で現在受けていますよね。近藤先生はいろいろな方面に報告書を提出され、助成金が得られれば、プロジェクトの音楽療法士を斡旋して各地でセッションを展開できるようここ数年頑張ってくださっていますね。助成金によるセッション希望者もその都度募集されるようなので、ここに希望を出しておくのは一つのチャンスでしょうね。 加戸 今回のプロジェクトは始動しているので、今すぐというわけにはいかないでしょうが、受けてみたいという希望は表明されておくのも一つの手段だと思います。 谷向 なんか<お試し>みたいなチャンスもあるとよいように思うのですが。 片山 そうそう、昨年の<近畿ブロック総会>の日に私達がセッションのデモンストレーションをさせて頂ける事になっていましたよね。それが、新型インフルエンザ騒ぎで総会自体が中止となり、そのチャンスが消えてしまって大変残念でした。また、そういうチャンスがあるとよいのですが…… 加戸 ≪音楽療法≫に関心のある患者さんやご家族の方のための<受け付け窓口>のようなところがあればもっと皆様のお役にたてるのではないかしら? 谷向 ≪日本音楽療法学会(日野原重明理事長)≫でも、あまり個人のセッションの斡旋まではしていないし……、本当にそういうところが必要ですね。 片山 ≪兵庫県音楽療法士会事務局≫では、できる限り音楽療法士の紹介もしているし、県外の方への対応も日本音楽療法学会の近畿支部を通じてできるシステムになっています。兵庫県は県内の病院、施設に音楽療法を普及させるために助成金を出して音楽療法を広めるよう力を貸してくれています。これが、神経難病等の疾患を持たれる個人の方の利用にまで広がっていくとよいのにと思っています。 西村 というわけで、≪音楽療法≫という分野もまだまだこれからと期待される分野なのですね。とりあえず、ここで井戸端会議をして、読者の皆さんに少しでも関心を持っていただけたのなら、先へ続ける希望も見えてくるのではないかな? 相談できるような窓口はありますか?もし関心があればどこに連絡すればよいのかな? 加戸 はい、公立八鹿病院の近藤先生のメールアドレスはkondo@vc.inaker.or.jp です。≪兵庫県音楽療法士会事務局≫はhmta_02@ybb.ne.jpで、コーディネーターが対応してくれます。 加戸・谷向・片山 読者のみなさんの中のどなたかと又セッションでお目にかかれると嬉しいですね。 西村 これからも頑張って下さい! |
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