の母から
村上真嗣さん 写真レポート (大阪府)

在宅療養14年目の村上真嗣君、初めは、近畿ブロックで最も若手の男性患者さんでした。

その息子も14年たつと、ほど良い年齢となり、介護専従の母は、ほどを過ぎた年齢となり、腰痛を持ちながら、だましだまし介護に務めている毎日です。

ヘルパーさんは「吸引の時は、呼ぶから」と別室で母を休ませてくれますが、吸引が必要になると「吸引お願いします」と母は呼ばれます。

その母から携帯メールで報告が送られてきました。

「こんにちは  このたび、ヘルパーさん6名(2事業所さん)が吸引を引き受けて下さり、本日、看護師さん3名(2事業所さん)が指導して下さいました。

これは昨年末、ある一人のヘルパーPさんの一歩前進によりスタートしたプロジェクトで、おかげで家族と看護師さんに限られていた吸引の枠が一気に拡大しました。本当に有難いです(^O^)/

14年前、人工呼吸器をつけてから、家族が初めて病院で吸引を教えられたとき、怖くて悲鳴をあげたら、別室に出されて叱られました。家族は素人の中の素人!!

ヘルパーさんは専門職だから、当然、家族にできてヘルパーさんにできないわけないよね。ヘルパーさんはペットボトルに水を入れて、吸引の練習をしてくれました。看護師さんたちは阪神タイガースの挿絵入りのオリジナル資料まで作成し、丁寧に指導していただきました。うちにとっては14年目の革命 心から有難いです。」

 息子は大のトラキチ、阪神タイガースを応援に行きました。

昨年824日、阪神観戦に 京セラドームへ行った時の写真です。

トラキチたちのジェット風船が乱舞する中、タイガースの勝利を確信した目をしてます。

(最初から吸引ができるヘルパーなんて、いません)

 

 村上さんが呼吸器装着から14年後、ヘルパーさんに吸引していただくようになったことについて、よかったと思われる方もいれば、遅いのではないかと思われる方もいると思います。数年前に、親の介護に頼り過ぎた息子さんが親によって呼吸器を止められて亡くなった事件がありました。そのときにも、村上さんは周りから大変心配されました。療養の形態は、地域性の違いの上に、家族それぞれのあり方によっても大きく異なります。

初めから他人介護中心であったり、家族中心から他人介護に切り替えていく方もいます。村上さん一家にとって、患者さんの長期療養と、親の高齢化は車の両輪のようなもの。少しずつ少しずつ、親から専門職へと、バトンを引き継いでいく過程なのかなと思います。

ヘルパーの立場でいえば、この患者さんと家族なら、お互いに信頼できて、吸引も、そしていま「医療的ケアの検討会」の中心テーマにあがっている経管栄養の世話も、やらせてもらって役に立ちたい。そういう患者さんと家族にめぐり合えれば、ヘルパー冥利に尽きる。

ーーそう思われる患者さんとご家族であってほしいですが、あなたは、そしてあなたのご家族はいかがでしょうか。

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