最初のページです
心象スケッチ37
マイパートナー 電動車椅子   
          奈良市 杉本孝子さん
座位は常に左寄り
昨年の春頃より、屋内で使っている私の電動車椅子に不具合が出始めています。日中は体調を崩さない限りほとんど車椅子生活です。リクライニング式です。ベッドに寝たり起きたりの移動もけっこう体力を使います。長時間、使用の車椅子は体の一部のようになっているくらいです。その大切なパートナーの車椅子が体に合わなくなって来ています。車椅子は長年、毎日、毎日私を支え続けてお疲れ! 不具合は役割を果たし「くたびれたよ!」と車椅子の無言の悲鳴にもきこえます。以前に比べて、私の体の痩せはありますが、左腕や首、肩、背中など上体の所々に痛みが発生し始めたのです。痛む部分にはマッサージを施しシップを貼って一時しのぎをしていましたが、回復せずです。痛みが長く続くあまり、整形外科を受診して、骨に異状はないと診断。体は左右対称ではありませんし癖もありますが、元々の正しい姿勢が保てないことや基本姿勢では体が傾き、座位は常に左寄りとなります。(性根はまっすぐですけれど (*^_^*) )
耐用年数が来ていない

本来は体に支障をきたす前に時々、車椅子のチェックをすることが大事だと思いますが、そのあたりのマメさは乏しいです。当然、私の体は車椅子に合わすことはできない訳ですから、車椅子を合わしてもらうしかありません。車椅子の再支給の申請を考えて、使用中の車椅子と同じ業者に不具合を説明。業者は電動車椅子の耐用年数は現在6年に(前回時は5年)なっているため、新しい車椅子の申請はできないから修理の申請ならいけますとのこと。車椅子は今年で5年になりますが、その時点では私の車椅子は4年経過でした。問題は随所にありますが、先ずは背もたれのフレーム左内側が密着している背中にあたることや背おれの上下のすき間。操作レバーが遠い。ヘッドの高さが合わない等々です。電動車椅子の操作レバーの操作位置はこれ以上、調整不可能と言われ、シートのタルミやフレームは変形している状態です。業者は耐用年数が来ていないの一点張り! 年数がネックとなり、再支給申請をはばむとは理解できないことでした。肝心は年数より身体だと内心思いながら……。他に方法はないのかしら?……と、取りあえず応急処置で車椅子の修理をしてもらうことに……。

痛みに耐えた長〜い夏

それは7月も終わりに近い頃。昨年の夏は連日猛暑が続いておりました。痛みは相変わらずでしたが、9月半ば頃にようやく業者がシートの交換に訪問。メーカーから送られた業者持参のシートの箱! 開けてびっくり! 上下の背もたれシートのサイズ違い。あんなに丹念にサイズを測りどうして違うのかしら?と不思議でした。やっと少しは楽になると思った私の期待も崩れ、我慢も限界でしたから何とか改善してほしい思いです。先ずは取りあえず、その日は修理が可能な背もたれの下部のみのシート交換をしてもらうことになったのです。ですが、背おれの部分の段差ができてしまって不具合はますます悪化してしまいました。またまた、痛むところにシップを貼り続け、背中には通気性のよいとされるクッションをいろいろ試しました。が、夏場には何をしても背のカチカチ山状態は避けられません。結局は改善されず痛みに耐えた長〜い夏。

 窓から眺めるいつものコスモスの花も影をひそめた10月も初頭です。背もたれとヘッドのシート交換となりましたが、しかし、ヘッドも合いません。ミニクッションをタオルで巻き枕の高さを調整し、背もたれにはムートンや毛布類を補い私の車椅子はあちらこちら貼り合わせ状態です。まるで私の難儀を象徴しているかのようでした。日を改め、10月の中頃に、業者とメーカーが来て修理。再度、背もたれのシートの調整をして修理は終わった形です。新しいヘッドも合わすがまた来ますと再度持ち帰り。11月の末頃にメーカーが新しいヘッドを持参するもフレームと合わない事態が発生。5分もあればできますとのことでしたが、2時間くらいかかってもうまくいきませんでした。業者も試行錯誤して頑張ってくれて、スミマセンと何度も詫びてくれましたが、修理を続けても改善されないことを思い知らされました。

 

言葉を尽くしても不具合の説明は難しいですが、体に接触する部位の修理はかえって難しいと実感しました。私はほとほと困り果てたのです。

 季節はすっかり変わってしまいました。街路樹のイチョウの葉は黄色に染まり、木枯らしに舞うイチョウは季節の移ろいを教えていたようです。

 

 車椅子の再支給申請には原則として耐用年数を過ぎている方とありますが、耐用年数が越えなくても身体状況に変化がある場合など申請できると聞いています。耐用年数が越えていればスムーズに申請できるようですが、新規と同じ扱いの申請となり、指定の医師の処方箋、意見書などと、奈良は指定の場所で試乗の判定審査が必要となるのです。それはいまミラクル芸当?でしょう。普段から、すでに屋内で使っています。家に来て私の様子をみていただきたいと思います(我ながらうまいと思いますけど(^_^)v)。今回のような再支給申請は基準の枠内におさまらないと、必要としても難しい? 基準はひとつの目安でしかないと思います……。耐用年数が来てなくても使用の頻度により違います。その時は必要性を誰にどんなふうに説明すればわかってもえるのかと悩んでしまいました。

マイパートナーと出会いたい

車椅子は介護保険が優先となり、今の既成の物は機能的にもよくなっていると聞きます。私の使用中の電動車椅子は旧式タイプです。年季が入っていると自分でも思います。それでも既製品は合いません。セミオーダーかオーダーを考えて、具体的にするために、昨年の12月のはじめにティルト&リクライニング型のデモ機器、試乗第1号をラッキーなことに借りることができました。車椅子の試乗のはじまりです。リクライニング、ティルトリクライニング、ヘッドサポート等はケアの時に必要になりますからヘルパーさんや看護師さんにも協力していただきました。周りの親身な専門職の方の適切なアドバイスもあり、前向きに考えられ前に進めます。

 デモ機器の第2号は年が明けて2月となり、イマセンのデイリーパルです。電動車椅子の機能を装着。試乗期間は1週間です。介護者の時間の余裕がなくて試運転は十分できませんでしたが、次のサンプル車も予定です。

 車椅子の不具合から、あれからおよそ1年。庭のスイセン(ニホンズイセン)の蕾がふくらみはじめています。試乗の成果が実り私に合った車椅子が完成して、夏までには新しいマイパートナーと出会いたいですね。  

ページトップ