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心象スケッチ38
福祉・介護タクシー   
          奈良市 杉本孝子さん
基準が理解できない感じ

 私の福祉・介護タクシーの利用は数ヶ月に1度、近くの病院に通院のために介護保険の枠で利用しています。いまは通院のみです。介護保険ではかなり制限されます。市役所に出かけるためにはOKで保健所に出かけるのはNOとか?

 こちらからすると同じように思いますが、基準が理解できない感じです。それに振り回されるのは利用者です。細かい制約が当然のようになっていて、介護保険制度は誰のためにあるのでしょうか?と、問いたくなるくらい本当に使いにくい制度です。
 福祉・介護タクシーはいま使っている障害福祉サービスの重度訪問介護、移動加算の枠で利用できれば外出の範囲も広くなりますが、どちらにしても事業所からは時間のかかる遠方は人がいない(運転手)ためと断られています。平日ですと、県内でも結局、家族は仕事を休み家族のドライバーです。

 また障害福祉サービスの介護タクシーは居住地を離れて利用できないとのこと。今年、関東方面で福祉・介護タクシーを利用したいと思い料金を聞いてもらいますと、20分ほどの距離でしょうか、往復3万6千円(内、迎えに行く料金が6千円)とのことです。金銭の感覚がわからなくなりますが、自動車を車椅子対応の福祉車両に改造するには約30万〜50万円は(メーカーによりますが)必要で、運転手も要るので全額負担だと、およそ、かかるだろうと家族の話です。それなりの負担は覚悟していましたが、大阪〜東京間の新幹線の往復におつりがくると思われて、一般的な感覚からするとこの料金は驚きです。頻繁に外出するわけではないのですが、普通に生活をしていきたいと思いますから、通常、考えられる範囲であれば納得もします。

健常者も急ぐときや体の不調時など、それぞれの状態に合わせて駅からタクシーを利用する方もいるでしょう。徒歩、車、電車など手段を選ぶことができます。不自由だからの理由はナンセンス! 重度身体障害者の他都府県等の外出は社会全体、環境整備されることに繋がると思いますし、貢献しているとも思います。社会参加の意味もありますね。
 私が住む奈良市から大阪や和歌山などの駅から福祉・介護タクシーは使えないということもあります。私の実家は南紀方面です。駅から普通のバスは出ていますが、大きな車椅子は無理です。とても歩いて行ける距離ではなく、介護者にも限界があります。実家には車でしか無理ですから、私の姉妹や義弟が一緒です。共に、同じく年齢がいきます。限界かもしれません……。頼むあてもないのですが、次は誰かに?頼もうよと言っています。

地域格差に 不服申し立て

それから話はもとに戻りますが、奈良市では福祉タクシー利用券が交付されています。年間1冊48枚。1回の利用で1枚(400円)。往復で2枚です。一般のワンメーター分もありません。介護タクシーチケットや移動介護は「他の地域はどうなっているの?」と他市のホームページを調べましたが、○○○担当課に問い合わせ、ご相談くださいと詳しくわかりません。外出の支援は県内や隣接の府県でも異なり、地域の支援事業のためか地域格差があるようです。財政事情もあるかもしれませんが、不服申し立て?などしたい感じですね。地域性もあると思いますが、いつも思うことですが、いずれの地域に住む障害者も健常者と同じように暮らしていくことがノーマライゼーションの基本理念とも思います。
 車椅子の外出は以前に比べるとですが、ずいぶん改善されて楽になってきています。前はホームなどの移動に、数人の駅員さんにお世話になり車椅子ごと担いでもらって階段を上り下りして時間もかかりました。各駅のエレベーターも整いつつありますが、エレベーターが狭く私の車椅子の背もたれを起こしてようやく扉が閉まったり、駅のホームから遠く離れた不便な場所にあったりします。いまだになぜか車椅子が曲がれない通れない電車の通路であったりしますが、車椅子の身体障害者も公共の交通機関を使うことで不便なところが改善されて利用しやすくなり、バリアフリー化されていくのでしょう。

公共の設備ばかりでなく、それらを利用する人のマナー意識も大切だと外出して思ったりします。

電車も介護タクシーもまだまだ先が長そうです……。

積極的にドンドン出かけることにしましょう……。

今日も、いや、暑さ厳しい真夏は避けて……。

今年の夏は節電のために私流のささやかなクール対策! と思えども、ようしゃない夏の日差し! 身が持たないときもありますね。

最近、近くのマンションの窓にもスダレや立てすが見られて、昔からの風景も涼しげです。

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