受講票感想 
  回収数 185枚  細かい字で びっしり
シンポジウム「介護職員による医療的ケアの法制化について」では、受付で出席者全員に受講票をお渡しし、終了後に回収させていただきました。回収数185枚。みなさん、細かい字でびっしりと感想を書いてくださっています。
受講票を出してくださった方々
 あなたは……(複数回答あり)
  介護職  66人  看護師  27人  保健師  26人
  ケアマネジャー  37人   患者 4人  家族8人
  OT 12人 PT 3人 その他 12人
 所属は……(複数回答あり)
  介護事業所  44人 訪問看護ST  17人 居宅介護支援事
  業所 19人 保健所・健康福祉事務所 15人 行政 8人
  特別養護老人ホーム 3人 身障養護施設 4人 
  NPO団体 9人 患者会 12人 相談機関  6人   
  その他(病院 16人 地域包括支援センター・グループホーム・
  介護老人保健施設ほか 17人)
 地域は…… 
  大阪府  80人  兵庫県 69 人  奈良県  13人
  和歌山県 5人  京都府 8人  岐阜県 5人  
  広島県 2人 滋賀県 2人  愛知県 1人
新しい流れが動き始めた/これからだ
 介護職員による「たんの吸引」等の法制化は、患者・家族が国に働きかけ、実現を待ち望んできたものでした。
 *とてもうれしい。今後、一人でも多くの介護職の方が吸引できるようになってもらいたいと思います。(家族@大阪)
 *やっと新しい流れが動き始めた。難病患者と介護職の両方から、より良いシステムやサービスに反映していきたい。(患者@大阪)
 *とにかく始めるしかない……けれど、行政は当事者とよくよく相談しながら前向きに進めていただきたい。もう待てません? (家族・介護職@大阪)
 *これからだ(患者会@大阪)
 *患者・家族の皆さまの頑張りで、国を動かせたことがすばらしい。(ボランティア@大阪)

自分らしい生活の一助に/人生の選択の幅が広くなる
 現場で働く専門職の方々も、思いは同じです。
 *水面下での関係者のご苦労、大変だったと思います。思いを受けとめ、患者さん、家族にとって、今後役立てるような対応をしていかねば?とあらためて感じました。(ケアマネジャー@大阪)
 *胃ろうや吸引をヘルパーができず、家族の負担で行っていました。レスパイト入院の利用で、介護負担を軽減していたが、ケアができればと訪問のたびに感じていました。法制化によって、いろいろな広がりを感じます。(介護職@大阪)
 *昼間独居で、3回の食事を2回に変更するなど、生活を変えるしかなかった方、また老老介護で在宅が困難になった方、いろいろある中、自分らしい生活の一助になると思います。まだまだ課題もあるかと思うけれど、ひとつひとつ積み上げられたら。(保健師@奈良)
 *人工呼吸器をつけるにあたって、人生の選択の幅が大きくなると思いました。(病院OT@大阪)
 *医療的ケアの必要な方の受け入れ先となっている事業所の管理者です。現在、吸引が必要な利用者さんが1名通所されています。看護師1名による対応となっております。介護職員ができるようになれば、看護師の負担も減り、受け入れ利用者数も増す可能性も高くなる。すごくわかりやすい講義でした。(障害福祉サービス事業所@大阪)。

志の高い人たちの集まり/私の役割は何か
 今回のシンポジウムでは、さまざまな立場の専門職の方々の現場からの声を聞けたことに、みなさん、感動しておられました。
 *志の高い人たちの集まりで、とても勉強になりました。都道府県でばらつきがないような制度になることを願います。(介護職@奈良)
 *それぞれの立場から、みなさんの熱意を感じました。私のおかれている役割とは何か、考えさせられました。また、情報・知識を得て判断できる力が必要だと感じました。(看護師@兵庫)
 *パネラーの方々の思いや現在の活動状況については感動いたしました。やはり地域での連携が大事だと感じました。私のところは、行政(県)でケアスタッフの研修と医療と地域の連携を行っていますので、研修や吸引を行ってくれる事業所を作っていくことを考えていきたい。(PT@兵庫)
 *各分野からのパネラーに非常に説得力のある人を選んでいただいて、何が問題なのか、それをどう克服するか、問題点が見えてきました。実際、この制度を定着するための研修コストの発生等、行政側に知ってほしい懸案事項であることも、厚労省の考えも理解できました。(ケアマネジャー・遺族@大阪)
 *ヒヤリ・ハットの蓄積分析をケアカンファレンスで出来るようにしたい。業務手順書、医師の指示書、計画書作成と具体的な方法が明らかになり、参考になりました。(ケアマネジャー@京都)。

研修が新たなバリアに?/精神面のフォローも
 もちろん、不安・課題もたくさんあります。
 *法制化により研修を受けなければ医療的ケアは実施できなくなりました。この研修が新たなバリアになる可能性があります。そのバリアができるだけ低くなるように(費用負担ができるだけ軽くなるように)取り組みが必要だと思います。(家族@兵庫)。
 *当事者の生活を知っている介護職の人みんながケアできるのが一番安心で安全だと思っているので、業として認められるのはよいことだと思います。ただ、ケアが限られていることもあり、また研修の必要性など、かえってバリアにならないかと危惧しています(医療的ケア連絡協議会・大阪)。
 *吸引が必要な方へのケアに対し、家族とヘルパーステーションはOKでも、訪看ST、Drが「NO」ということがありました。法制化しても、リスク等でヘルパーの吸引にGOを出さない事業所も多く出てくるのでは、という心配があります。ヘルパーにヤル気があっても、事業所が「NO」なら、制度があっても、もったいないし、利用者に活かされないと思います。(居宅介護支援事業所@大阪)
 *いつも走りながらの制度改正の気がします。今回の改正は「死」が直面する場合も予測でき、不安です。(保健師@奈良)
 *医療行為となっていた吸引も、PT、OT、ST等の職種も実施可能となり、院内で一定の研修を受けましたが、実際に患者様に行えるかというと呼吸器で生命にかかわる重要な作業であるため、単独実施に非常に不安があり、患者様への負担も懸念されます。所属している施設への一任だけでなく、法制度の整備を今後もよろしくお願いします。(病院OT@大阪)
 *痰吸引のできる事業所に加算があれば、少し考えてくれるところも増えるのではないか。介護中の事故も多く、患者様と一対一でケアするヘルパーの精神面へのフォローも必要になる。患者様、家族にとって、プラスになることではあるけれども、ヘルパーへの対応についても充分検討する必要があると思います。(ケアマネジャー@大阪)

市町村によって温度差/情報が届かない
 *いま、4名のALSの介護にあたっています。家族の負担を少しでも軽減できるように感じていますが、市町村によってかなりの温度差があり、同じ障害をもっていても、かなりの差があり、統一してもらえることを強く感じます。(介護事業所@兵庫)
 *皆さまの熱い想いが伝わりました。都道府県知事の認定を受けて実施できる行為ですが、全国の標準化がやはり重要だと思います。(公立病院併設老人保健施設・看護師@兵庫)
 *またまた情報が届かないことを痛感しました。情報は待っていても届きにくいので、いろいろな手段で把握する必要性を感じました。(相談機関・保健師@奈良)
 *私どものような小さな事業所にはなかなか情報が届きません。吸引人形や吸引器など、なんとかそろえ、当事業所での研修は進めています。指導も医師などと連携はしてはいますが、広めるにはどのような方法をとればよいのか、日々考えています。(介護事業所・NPO団体@京都)。
研修の費用は?/エンドレスになりそう
 会場でも話題になりましたが、問題は研修とその費用。
 *介護事業所に研修を受けるように働きかけてほしい!(家族@和歌山)
 *小さな事業所勤めで、研修に出られる時間がとれるか、金銭面と不安はあります(介護職@兵庫)。
 *日々の業務に追われるばかりで、このような研修を事業所の看護師として担っていけるのか、大変不安です。講義の50時間は定期的に行政が確実に行っていってほしい。離職率も高い介護職へ講義をするのはエンドレスになりそうで、疲弊しそうです(看護師@大阪)。
 *介護保険事業所はどこもきびしい状況です。指導、研修を行うにあたり、また実際に吸引を行った場合、介護報酬は何らかの形で、ぜひお願いしたいと思います(看護師@大阪)。
 *家族の負担軽減になり、生活の幅も広がると思いますが、正直、前準備が大変です。ヘルパーステーション・ヘルパーさんに、なんの加算もなく受けていただけるのかと思います。社会的な立場の確立をお願いしたい。ケアマネジャーについても。いままでの調整はケアマネジャーがしています。いまだに何の権限も社会的立場の確立もないです……(ケアマネジャー@大阪)。
 *費用の問題が大きいと思います。やる気もあげて下さい。また都道府県の通知・周知の問題があると思います。患者、訪看、ヘルパーなど、それぞれの役割、思いも考慮した指導が必要(看護師@大阪)。

各専門職の連携/医師にもしっかり理解していただきたい
 連携の大切さ、とくに医療との連携を痛感しておられます。
 *一人一人の患者さんに、たくさんのサービス提供者が関わっているが、それぞれが責任をもって、なおかつ、しっかり連携をはかっていかなければならないと感じた。患者さんのために、しっかり知識、技術を身につけることと同時に、自ら、それぞれの関連職種に働きかけていくことも大切だと感じた(介護老人保健施設OT@大阪)。
 *新しい制度がはじまり、医療との連携がますます必要になってきています。チームで支えてゆく体制づくりがむつかしく、家族との信頼関係をむすぶことが大切と思っています。むつかしく、悩むことが多いです(ケアマネジャー@大阪)。
 *行政の立場として関係課が横断的に連携することが、とても大事だと思います。専門職のネットワークと共に、医療的ケアがうまく進めていければと思います(相談機関保健師@奈良)。
 *ALSの方を2名担当しています。とても焦ります。今日、黒田さんがお話しされた介護職員への医師の指示書について心配。医師の方にもしっかり理解してもらいたい。看護師がヘルパーへの指導に熱心になれる制度を期待します(ケアマネジャー@大阪)。

背中を押された/ありがとうございました
 こうして、さまざまな困難がある中でも、参加者それぞれが、自分は何をすべきか、何ができるかと、自らに真摯に問いかける姿勢がとても印象的です。
 *非常に勉強になりました。パネラーの方や参加者の方々の質問等、熱心さに背中を押されたようです。一人一人の患者様、ご家族の方と、ていねいに接していきたいと思いました(保健師@兵庫)。
 *本日はとても考えることが多く、とてもよかったです。自分の立場で何ができるのか、しっかり制度を理解した上で、考えていきたいと思います。ありがとうございました(保健師@滋賀)。
 *これから患者と介護職にとってお互いがよりよい制度となるよう、頑張らなければいけないと痛感しました(介護職@広島)。
 *当事者である患者さん(療養者)、ご家族の思いが制度をつくっていく上で、一番力をもっていると感じました。医療保険制度等、川口さんもお話し下さっていましたが、法律のカベがまだまだあると思います。それらを一緒になって改善していけたらと思います(看護師@兵庫)。
 *地元に帰って報告し、それぞれの意識づけ等、前向きに活動したいと思います。同じ中核都市でありながら、積極的な保健師さんの活動をうらやましく思いました(看護師。ケアマネジャー@広島)。
 *今、自分がすべきことは何かを考えることで、いっぱい、いっぱいになりました(保健師@大阪)
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