| 心象スケッチ41 | |||
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思いのほか手強いヤカラ |
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| 奈良市 杉本孝子さん | |||
| 検討を重ねて選んだのに | |||
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以前、申請していました念願の新しい車椅子が昨年の12月に納車されて、日常的に使えるまで半年以上かかりました。 どうして?と尋ねられそうですね。新車が来た当初は、私自身も、すぐとはいかなくても、少しずつ慣れてうまく乗りこなせると思っていて、そこまで考えていませんでした。体の少々の変化はあっても、状態がまるっきり変わったわけでなく、車椅子の微妙な違いがなかなか慣れず、冬が行き、春は過ぎて、夏を迎える模索の日が続き、時がたってしまいました。私には思いのほか手強いヤカラ?だったのです。 今回の新車はセミオーダーかオーダークラスになるのかもしれませんが、できる範囲、試乗して、その結果、どのメーカーの車椅子もしっくり合わず、検討を重ねて最終的に私が選んだ車椅子!です。だけど、そのときはよくても長時間、車椅子に座っていると気分が悪くなり、体が痛がりはじめ、新車の使用は短時間で終わって、前の車椅子に乗りかえるなど、そんな状態を繰り返していました。 検討を重ねた車椅子が長時間使えない……。納得がいかなくて、なぜ?どうして?と、一時、前の見えない朝靄(あさもや)のようなすっきりしない葛藤が生じてしまいました。 ですが、そんなことは言ってられません。長時間使用する車椅子生活の私は、基本、車椅子に座って、介護者に支えてもらって、可能な限りさまざまなことをするわけです。療養環境が多少異なっても気持ちは変わらないと思いますが、そこに私なりの拘りと言うのでしょうか、意味があります。もちろん体は車椅子には合わせられませんし、車椅子を合うようにするのみです。 体の不具合は私にしかわかりませんから、不具合をひとつひとつ自分の体と相談しながら解決、改善することになります。 |
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| 改良プログラムのはじまり | |||
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新車に乗りはじめは、首や肩が長時間持ちこたえられず、オーダーで作ってもらった頭を支える枕でなくて、まずは肩から首、頭を支える枕が必要だと思い、枕を改良! 就寝時と同じタイプの市販の枕を購入して、枕の綿は頭と首が安定するように、両サイド綿の量の入れ具合を調整。以前の車椅子のときも枕に苦労して、4回くらい高さ調整するなど工夫しています。 次はフットレストです。エレベーティングを調整して、最初に合わしてもらったのですが、サイズを測るとやや長く、私の足が長すぎて?パソコンの足のスイッチが遠くて踏ん張りにくく、スムーズにいかなくなり、業者さんにフットレストの長さを1㎝カットしてもらって、解決です。 次は手元のパソコンスイッチの位置です。高低はタオルを折り重ねて試みましたが、定位置が定まりません。市販のクッションは大きすぎます。およそ、厚さ1,2㎝、幅20㎝×5㎝の三角ミニクッションを使用(車椅子枕の高さを調整するためのクッション)。これは車椅子の座る位置によってパソコンの操作位置も毎回違い、その都度、調整です。時間の経過と共にずれてしまうので、滑り止めをしています。いろんなアイテムが登場しますね。 (パソコンの手元セッティングは相も変わらず試行錯誤していますが、うまくいく確率が高くなっています) |
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| ヒミツの調整機能がほかにも? | |||
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車椅子の試行の日々はまずまずクリヤーして、次は慣れることが最優先です。自分が慣れないと介護者に定位置を伝えることもできません。さて、20以上の方に、どう伝えればよいのかしら?と思いきや、案ずるより産むが易し、介護者は前の車椅子より「ちょっと大きいね!」と言いながら、私に様子を尋ねつつ介助してくれています。 ですが、やはり支障もあり、車椅子後部のハンドル位置が高く、介護者は頻繁に当たり、車椅子が揺れます。介護者もやりにくい様子でしたから、業者さんにエレベーティングのときのようにフレームのカットを依頼しますと、訪問して、レバーの位置を下げて、すぐに解決!です。 簡単に上下、左右できるのだと知りました。「悩んで、そんしちゃった!」と思った次第です。プロはわかっても素人はわかりませんから、普段、使うところだけでなくて、機能などの簡単な説明書があるといいのかも。知らない、秘密?の調節機能が他にもきっとあるかもしれませんね(*^_^*)。 |
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| けど、どんまい!どんまい!ね | |||
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それから、長年使っていた愛用の車椅子は一役終えたように静かに鎮座しています。新車の申請には周りの方の応援もあって実現! 車椅子は正しい姿勢で乗れるように、そんな理由もあって新調することにしたのですが、背もたれの左側にはタオルを折って挟み込み、体は左にゆがめて座れば安定します。左寄りの姿勢が少しずつ多くなります。正しい姿勢で車椅子に乗りましょ!と思っても、やっぱり左寄り! 今は長時間乗れることが必要なので、まあ~いいかあ! です。結局、元の木阿弥なのかしら? いやいや、よしと思っています。やってみないとわからない部分ってありますね。 車椅子のことに限りませんが、1つ解決すると、また次の問題が発生します。合わないところ、具合のよくないところが出てくると早めに対処することが大事なのでしょう。振り返るとわかることですが、頑張り続けると、ときには後の付けが大きくなります。けど、どんまい!どんまい!ね。 今日はどこからか、夕げの支度か、秋刀魚のこうばしいニオイ! 季節は秋の匂いがします。私の車椅子もすっきり秋晴れになりますように……。 |
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