パソコンで絵を描く(3)

自転車と車いす

大阪府八尾市福田悦久(ふくだよしひさ)

交通安全教育で、大阪府立八尾翠翔(すいしょう)高校に、平成
25年 5月 1日行ってきました。
「八尾警察交通安全対策課ちゃりんこバスターズ(*)福田」
そのとき、僕が話した内容を書きました。

自転車が近づいてくると、まず怖いです

私は 58歳です。車いすを利用して 5年になります。以前は普通の生活を
していました。中学生のときは自転車通学、高校生のときは電車通学。車の
運転もしてきました。

いま、車いすを利用して思うことがあります。

(最初に自転車から見て)

@自転車に乗っていて、前から車いすが来ます。
このとき、道は広いので、大きくよけて通った。
A道は狭く、人も歩いている、ガードレールもある、車も走っている。
このとき、タイミングをはかり、すりぬけて、通った。
自転車から見て、こんな対応(感じ)だと思います。


(次に車いすから見て)

@車いすに乗っていて、前から自転車が来ます。
このとき、道は広いので、自転車がよけてくれた。
B道は狭く、人も歩いている、ガードレールもある、車も走っている。
このとき、自転車が近づいて来て、すりぬけて、通っていった。
さてこのとき、車いすからみると、自転車が近づいてくると、まず怖いで
す。なぜか。


自転車だと一番前はタイヤ、次にハンドル、そして自分です。
車いすに乗ると、自分が一番前に座り、自分の後ろに車いすがあるからで車いすに乗ると、自分が一番前に座り、自分の後ろに車いすがあるからで

す。だから怖いです。
ここで少し車いすの生活の一部をお話しします。
まず、車いすに乗ると目線が低くなり、見通しが悪くなります。特に人ご

みの中では前が見えません。スーパーなどで買い物をするとき、人や物に当

たらないか、すごく気になります。
長い時間、座るので、お尻が痛くなります。少しの段差やデコボコが、直

接お尻や体に伝わってきて、振動がけっこうあるのです。
移動に時間がかかる。エレベーターのない所は行けません。
障害者トイレ(多目的トイレ)のない所も行けません。
車いすで行ける場所が、限られてきます。
こんなことがあり、けっこう大変です。

ルールだけでは事故を防げません。マナーが必要です
それと怖いものは、自動車、自転車のほかにもあります。
それは、幼稚園ぐらいの小さい子どもが怖いです。小さい子どもは、目線

が上を見ています。お母さん、お父さんの顔が上にあるからです。
車いすが目線に入りにくく、気づきにくいので、怖いのです。
このように、立場や状況が違うと、感じ方や行動がちがってきます。
そこで、ちょっとした気づかいが、必要になってくると思います。
それはルールではありません。マナーです。
ルールだけではトラブルや事故は防げません。「ゆずり合い」や「気づか

い」のマナーが必要です。
みんな同じ道や場所を利用しています。自転車、障害者、自動車、歩行者

も、お互いに「ルール」を守り、「マナー」を心がけ、気持ちよく、利用し

ていきたいと思います。

*ちゃりんこバスターズは、放置自転車などで困っている当
事者である障害者の方々が、自ら、直接訴えるという取り組
みをしている八尾の市民ボランティアグループです。

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