このような挑戦に負けることは
自分の中で許されへん?
奈良市 杉本孝子
よもや夏風邪をひくとは ちょっとした油断
今年の梅雨明けの頃です。私は体調の芳しくないところに珍しく夏風邪をひいてしまいました。夏場は体力も消耗します。極力、夏眠、休眠状態で過ごしています。昨秋から生活環境に変化あり、夜中のケア体制も整わないまま今夏を迎えたのです。
おのが責任であるのですが、よもや夏風邪をひくとは……思いもよらないことです。周りがインフルエンザに罹っても(冬場ですが)、私は大丈夫!でしたからちょっぴり自信もあったりしたのですが、今回はカゼ菌に振り回されてしまいました。たかが風邪!されど風邪!
その風邪は私の苦手な性格?のよくない咳の風邪です。はじまりは梅雨も明けきらぬ蒸し暑い日のちょっとした油断! 単なる普通の風邪なのですが、それが普通でなかったようです。
1週間くらいぐずぐずしていましたが、次は喉に痰が絡み始めたのです。体は防御反応でしょうか、気管の異物を取り除くため咳をして痰を出そうと懸命なのですが、その咳もいい加減というか役に立たず、頻繁に痰が詰まり、うまく出ません。喉に痰が詰まると厄介です。とにかく喉の痰は切れるか出るかしてほしかったのですが、状態は変わらず対症療法しか心当たりがなくて……。
看護師さんには吸引器はないのですか?と尋ねられるやら……介護者は体の位置を変えたり、背中を叩き、痰を出そうと……ですが……毎回はうまくいかなくて、ときに痰で息が詰まり……救急車を呼んでいいですか?と聞かれるやら……(いま救急車を呼ばれたらすぐに帰宅できないかもしれないと、別症状の過去の記憶がよみがえり、却下!)。大げさですが、痰が詰まると窒息状態のようでした。救急の場合はやむを得ないと思いながら、自分で判断できるときは「心配ないかも?」と避けたいところは理由をつけて、けっこう曖昧です。
突然の雷雨のごとく咳が出始め 痰が切れず
当然、うまく行かず、つまずきもありますね。痰の薬も服用し、最初の頃は効果もあって、それまでに回復すればよかったのですが、日がたつにつれて逆に痰が多くなっていきます。服用の薬は処方箋によると粘膜を正常にして痰を出しやすくするとか? 痰の薬も「かえって痰が出てくるので、薬、調整してみたら?」と教えてもらって、「あっ!そうやわ!」と気がつき、薬の加減は体と相談! 様子をみながら少し控えめにして調整です。体の具合は自分がよくわかっているはずなのにトラブってしまいました。スムーズにいかないときは「押してもだめなら引いてみなぁ?」でしょうか。
また昼間は介護者の出入りもあり安心ですが、介護者不在の時間帯もあります。朝や夜など症状が落ち着いているときもあって、深夜は大丈夫と思っていましたが、突然の雷雨のごとく夜中に咳が出はじめ、痰が切れず、これまた難儀です。タイミングよく息子がいて、体を屈折させてもらってタッピングのような方法で背中を叩く、車椅子に移動、ベッドに戻り体を丸める、伸ばす等々、できる限り試みました。毎回、右側にはよく残るのですが、幸い左側の喉の痰が切れたり出たり、体を動かしてもらって少し残っているものの、何とか痰が切れ、落ち着きました。
普段、体調のよいときの痰は自然に流れたりしているようです。トイレ介助などのときに体を動かしてもらうと出て、意識して飲み込みますが、今回は簡単にいかなくて、喉の痰がうまく出せないこんな苦しさは「もうごめんだ!」でした。
楽観的ですが私のペース 必死の根性食
けれど、月日がたつと、“喉元過ぎれば熱さを忘れる”のかもしれません。とは言え、現実は年齢も抵抗力や体の機能も低下していきますし……そのときはそのときで必要な手段を考えて、一つひとつ解決していくしかないのでしょう。楽観的ですが、私のペースです。
それにもう一つの私のペース! 食事です。食べないと体力が落ちます。必死の食事は根性食?でした。普段より食事に時間はかかり、食べ物が気管に入りそうで危ないと思いましたが、勝ち気な性格でもないですが、今更ながらも、このような挑戦に負けることは自分の中で「許されへん?」のです。ここは気合いを入れて体力勝負! 体もその気になって咳き込み、咽せてくれて助かりました。
気管の違和感は残っていますが、もともと丈夫な体! 今は季節の変わり目で風邪をひかない保証もないのですが、体力が保てればカゼ菌も通り過ぎてくれるでしょう。
秋の空も 雲も 風も 花も 紅葉も 楽しめますように
私の格闘の夏の日はようやく過ぎていきます。お粗末な今夏でしたが、なにはともあれ、いまこうしていられることは幸いです(後日、吸引器を申請し、給付してもらいました)。
今年の夏は例年になく雨の日が多く、残暑も短くて、はや秋の気配です。せっかくの秋ですから、……秋の空も雲も風も花も紅葉も……楽しめますように……。
![]() |
| ページトップ |