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人工呼吸器の選択について

 告知を受けた後、医療機関から「人工呼吸器をつけるかどうか決めなさい」といわれる患者さんもいます。

 人工呼吸器の選択は患者さん1人でするわけにはいきません。介護する人(家族)ともしっかり話し合いが必要です。人工呼吸器をつけた患者さんの中には、「楽になった」「生きていてよかった」と言われる方もいますが、「呼吸器を装着してもつらい」「装着しなければよかった」といわれる方もいます。

 * あなたが呼吸器をつけて長生きすることを喜んでくれる人はいますか、介護を中心になって担ってくれる人はいますか。介護ができる家族がいて、家族が積極的に装着を希望する場合は、人工呼吸器装着の条件はあると思われます。(経済的な問題はむしろ二の次です)
 * 家族が賛成しない、あるいは患者さん本人が決めればいいという場合は、なかなか困難です。人工呼吸器を装着して長期入院できる病院は、近畿圏にはほとんどありません。都市部を遠く離れた国立療養所に問い合わせをしてみるのも一つの方法です。都市部で長期入院できる国公立病院は皆無です。個人病院、老人病院のようなところを探すしかなく、経済負担があります。
 * 呼吸器を選択しない生き方もあります。ALS患者さんの7割は呼吸器装着せず、3割が呼吸器を装着しています。選択しない場合も、家族(介護者)には大きな仕事があります。良い状況で毎日過ごしていけるように、患者さんとともに暮らしていくことです。
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