トップ目次次のページへ久保フヂノ(くぼ・ふじの)さん
  振り向くとALSの患者さんが一列に
・振り向くとALSの患者さんが一列に

 1995年(平成7年)にPTの豊浦先生との出会いがありました。リハビリを続けながら、大きな声で何度も笑わせながら仕事をする先生に心を開くようになり、人さまの前に出ることのできなかった私が恥かしがることもなくなって、人さまの前でリハビリを続けることもできて、喜びを感じるようになりました。

 おかげさまで、一昨年6月から近畿ブロックの交流会にも参加できるようになりました。初めて参加したときは、会場に着く前は胸のときめきがありましたが、豊浦先生と関係者の方が玄関先に出て向かえていただいたうえに、振り向くと、ALSの患者さんが一列に並んで明るい笑顔で迎えていただいたために、自分の心もほぐれて、皆さんと同じように会場に入ることができて、喜びを感じさせられました。

 交流会に出席できて、いろいろ学ばせていただいたおかげで、私の気持ちが少しずつ変わってきたような気がします。皆さんが病気と闘いながら明るい笑顔で過ごしているのを見せていただいてからは、自分も負けてはならないと気持ちを切り替えることができました。西淀病院に入院して、12年5か月になりました。大勢の皆さまにお世話をしていただきながら、皆さまの好意におこたえができることを心に誓って、明るく楽しい人生を過ごしたいと思います。
(1997年10月23日記)