トップ目次次のページへ久保フヂノ(くぼ・ふじの)さん
  1999年 呼吸器が止まってしまった
*1999年 呼吸器が止まってしまった (会報31号 1999年7月10日発行)

診療所に連絡を

 5月14日で、主な病状も出ないまま、在宅1年を迎えることができたのも、親子のあたたかい愛情のおかげと、感謝の気持ちでいっぱいです。一度だけ熱を出し、「自分は体のことはわかるから、先生は呼ばなくていい」とお断りしましたが、看護師さんが心配して往診を頼みました。それきり、毎日、親子に鍛えられて、ますます元気になって、診療所の皆さんや訪問看護師さんに「久保さんに勇気づけられます」と喜んでいただいていました。

 ところが、先月25日に、1年になるからと呼吸器を入れ替えました。28日の夕食後、お茶の注入前に、痰を取るために吸引器のスイッチを入れると同時に、呼吸器が止まってしまったのです。主人は機械に気をとられて、10分を経過して息子に連絡をするか、それとも業者に連絡をとるかといううちに、(私は)苦しみながらようやく「診療所に連絡を」と書いて(パソコンを使い唇で)、(主人は)すぐに電話を入れて、20分を経過して看護師さんが駆け付けてくれました。

 初めの看護師さんは慣れなくて、頭がぼぉーとなって目が見えなくなってきたときに、大きな声で婦長さんが「がんばれ」と声をかけるのが聞こえて、婦長さんが代わって(アンビューを)もみ出して、記憶が戻ったような気がします。

二度と味わいたくありません

 14年も機械に頼っていた私が、20分もの間、呼吸ができるわけがないと考えたときに、少しでも機械から空気が出ていたのではないかと思います。

 31日に、いつものリハビリの先生がお休みで、ほかの先生に代わりに来ていただきましたが、コネクターが外れてアラームが鳴るのに動かし続けて、主人も用事をしていて気づかず、気づいたときには4分になっていました。機械を見てコネクターに気づいたときは5分を経過していたので、怖さが先にたって動悸がしてなかなか止まらずに、二度と味わいたくありません。私の怖い体験を報告しました。