| この段階の手順として、著者は、まず患者に告知に立ち会う人として誰を希望するかを聞くのがよいと考える。資料1に、立ち会い人選定の相談書(案)を提示する。この手続きは、患者の意志を最大限に尊重すべきであるとの考えに基づいて発案したものである。こうして立会人が決定すれば、複雑な人間関係の調整も比較的うまく運ぶことであろう。この時、医療者側として立ち会う人の選定についても患者に説明し、同意をとっておくことが大切と考える。
告知後の心理ケアは、告知と同等に重要な課題である。この時期には、患者のみならず家族も同様にショックを受けていることが多いので、家族の心理的支援も考慮しなければならない。その際カウンセラーなど専門家の配置が望まれる。また、告知後の実際的な生活指導、治療、在宅などの支援、安心できる環境、介護システムの概略説明、補助給付金、役所、保健所、社会的援助、公的支援策の申請書類の提出法、支援団体の情報、ALS協会の活動などを巾広く紹介すべきである。
医療者側の問題点の指摘と要望の項目に関しては、ここでは個別的に論評はしないが、医療者が自ら律すべき多くの教訓が語られていて、医療者にとっては最も貴重な意見が述べられている。
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