| また、在宅療養を行っていくためには、家族だけで介護するのではなく社会資源も活用していく必要があると考えるのですが、その資源が不十分だという理由だけでなく「他人が家の中に入るのはいや」という患者さんや家族の方の思いもあり、たとえ資源があったとしてもそれを活用しない場合もあります。そこで本当に社会資源が活用されるようにするためにはもっと早い時期からのかかわりが必要なのではないか、と考えるようになりました。
ケアが家族の中だけで形作られてからでは、外部の人間はなかなかそこに入ることは出来ません。しかし、そこで自分のしてきたことを振り返ると、病初期の患者さんとのかかわり(検査入院の時に当たります)が全くもって薄っぺらであることに気づきました。
障害が強くなり、身体的なケアが必要な段階になってからのかかわりには一生懸命になっていましたが、それ以前に患者さんがどのような生活を送り、どのようにこれからのことを考えてきたのかなどに関しては全くわかっていませんでしたし、呼吸器をつけての自宅での生活が実際にどのようなものであるかも知りませんでした。病院に入院している期間しか見ておらず、その期間だけの快適さを考えていたに過ぎないのだと、改めて視野の狭さを感じたのです。
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