そして、病院によっては外来でも、担当看護婦を決め、相談に応じるところもありますが、多くはそのような取り組みをしておらず、患者さんや家族の方が自分の思いを語る場はほとんどないと思われます。自問自答は苦しく、また自問自答では方向性もなかなか見えてきません。先行きについて自分から語ることは難しく、問いかける者があってようやく少しずつ話すことが可能になってくる状況に対して、やはり病初期から継続的に話ができる場が必要だと考えました。
どの患者さんも(コミュニケーションが難しく苦痛を伴う状態の方も)、非常に熱心に答えてくださいました。それは学生である私への気遣いだけでなく、他の患者さんの役に立つかもしれないという気持ちの大きさもあると感じます。
私自身、人とのコミュニケーションがどちらかといえば苦手なほうで、決して良い聞き手ではなかったのですが、それでも、さまざまな思いを患者さん方が話してくださったことからは、技術的なことではなく、話を聴こうとする姿勢と、ゆっくりとそのためだけに時間をとることが重要なのだと感じました。
|