トップ目次特 集>呼吸器装着後の療養場所の選択について>「まだ大丈夫」の言葉を信じて
* 「まだ大丈夫」の言葉を信じて
 しかし、往診医、神経内科医・耳鼻科医の間で、気管切開を行う時期についての意見が異なり、呼吸器をつけると介護が難しくなると考えた奥さんや妹さんは、耳鼻科医の「まだ大丈夫」という言葉を信じて、気管切開を延期するようにY氏を説得し、そのまま退院しました。これ以降、呼吸困難はますます増強し、身の置き所のないY氏は頻回に吸引や体位の変更を訴え、奥さん自身も体調を崩すようになっていきました。  その当時、社会資源も活用していましたが、ヘルパーに完全に任せて離れることは難しく、一緒に身体を拭いたり着替えを行い、2時間半のうちの30分ほどで奥さん自身の受診や買い物に出かける状況でした。しかしY氏の状態によっては、それすらままならないことも多かったそうです。

支 援 体 制 (週間予定)

月曜 午前 ヘルパー (2時間半)

*土日はY氏の妹や姪が来て介護を手伝い、泊まることもある
*保健婦の訪問  不定期
*医師の往診   月1回 
*入浴サービスは困難になり中止している
火曜 午後 訪問看護婦 
水曜 午後 ヘルパー (2時間半)
木曜 午後 訪問看護婦 
金曜 午後 ヘルパー (2時間半)
土曜 理学療法士(呼吸リハ中心)

介 護 状 況
体位調整 ベッド臥位 (頭の位置、腰の位置が上手く決まらないことも多い)
    ベッド端座位(ギャッジアップ座位は出来ず、常時支えが必要)
    車椅子座位 (腰が痛く、長くは座れない)
⇒移ったと思ったらすぐに戻るという感じで頻回に移動(注入食中でも)
排 泄 排尿も排便もポータブルトイレ
吸 引 1回に5〜10分を30分毎 
注入食 4回/日 約40分かけて注入 昼・夕にはミキサーにかけておかずやお茶なども追加
夜間も10〜20分毎(長くあいて30分)呼ばれる(ブザー、叫び声)
吸引、体交、排泄  呼ばれても起きることができないため、定期的に目覚まし時計をセットすることも試したが、起きることが困難だった。(起きられない、寝ぼけて訴えと異なることをする、など)
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