もう一つ、酸素の毒性ということを言いましたが、これは酸素によってDNAが障害されます。それを見たものですが、正常のマウスでは25週、35週でも、脊髄で酸素の毒性は示されておりませんが、病気のマウスでは25週の時点で、すでに酸素の障害があらわれています。酸素の障害によってDNAに損傷が起きた場合に茶色く染まるわけです。かなり茶色く染まっています。
細胞の中には核というものがあります。核にDNAがあるわけですが、もう一つはミトコンドリアというものがありまして、ミトコンドリアのDNAが損傷されています。ミトコンドリアというのは細胞の中で一番エネルギーを産生する場所でありまして、そこにまた活性酸素が発生しやすいといわれています。
ですから、この病気の動物では、エネルギーをつくるべき、細胞の産生工場が障害されているということがわかります。エネルギーがなければ細胞は生きていけないわけですので、こういうことでだんだんに弱っていくのだろうと考えられております。
細胞の中のDNAの損傷を見ますと、発病するずっと以前から、この病気のモデルマウスだけでこれが増えてきていますが、正常のマウスでは全く見られません。正常のマウスの場合には酸素の毒性から守られているわけですね。
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