| まず原因についてお話ししたいと思います。
(スライド) 皆さん、この写真は向かって右側はベーブ・ルースというホームラン王で、ニューヨーク・ヤンキースの3番バッターです。日本でいうと巨人の王貞治みたいな人ですね。左側はルー・ゲーリックという人です。同じくニューヨーク・ヤンキースの4番打者でファーストを守っています。
ルー・ゲーリックは38歳で亡くなったわけですが、2130試合連続出場ということで、アメリカの大記録として残っています。つい3、4年前に、この記録が50年ぶりに書き換えられたということでまた話題になりましたが、それだけの「鉄人」と呼ばれた人ですね。
ルー・ゲーリックがALSにかかりまして、この記録は、病気のためにストップしたわけですが、当時アメリカの人たちは、なんでああいう鉄人がこういう病気になったのかと疑問に思ったのだそうです。ところが今日では、むしろ鉄人だからこそ、この病気になったのじゃないかと考えられています。60年前にはわからなかったことが、いまよくわかってきています。今日はこの辺の話をしたいと思います。
ベーブ・ルースはやんちゃ坊主みたいな顔をしています。ルー・ゲーリックはニコニコして知的な顔ですね。ベーブ・ルースはニューヨークの下町育ちで、ゲーリックはエール大学を出た秀才なんです。この写真をとったとき、すでにルー・ゲーリックの脊髄の中では何かが始まっていたと、いまでは考えられています。この写真の中のルー・ゲーリックの体の中で何が起こっていたのか。これから皆さんと考えてみたいと思います。
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