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 低インシュリンダイエットはいまいちポピュラーなダイエット法にならなかった。何故かというと、同様の食事系ダイエットでは、低炭水化物ダイエットが短期的な効果ではおおきく上回っていたため、インパクトが薄かったのだ。低炭水化物ダイエットと低インシュリン ダイエット、根本的な理論は実は同じようなものだ。低インシュリンダイエットでいうところの「GI値」が高い炭水化物をほとんどシャットアウトするのが低炭水化物ダイエットだ。つまり、低炭水化物ダイエットは低インシュリンダイエットを極端にしたもの、といえる。メディアへの取り上げられ方は、極端にしたほうが目立つし、実際短期的な効果があがりやすい低炭水化物ダイエットは検証期間も短い割には目に見える効果がわかり易いので、先に話題になっていた低インシュリンダイエットを押しのけて当時のダイエットの売れっ子になってしまったのだ。実際、「GI」という何だか判りにくいモノサシを使って食生活を改善する低インシュリンダイエットよりも、「炭水化物(米、パン、麺類)ダメ、糖質(甘い物)ダメ」とはっきり判りやすい低炭水化物ダイエットのほうがとっつきやすいのも確かだ。そんなわけでいまひとつダイエット方法のなかではスミに追いやられている感じがする低インシュリンダイエットではあるが、低炭水化物ダイエットよりもはるかに良い点をもったダイエット方法なのだ。ダイエットを失敗する人は、効果が出やすいものにはすぐ飛びつくから失敗するわけで、運動と食事制限というあたり前で最も効果的なのダイエット方法からは目をそらしている。低インシュリンダイエットは、そんな王道的な手法なのだ。

低インシュリンダイエットの意外な効果とは

 あなたは、低炭水化物ダイエットを試みたことがあるだろうか?私はある。実に一年以上に渡って炭水化物抜きの辛い生活を送ったが(全く炭水化物を取らなかった、というわけではない)、最初の3ヶ月くらいは劇的な効果があり、半年くらいまで はかなり急激な右肩下がりの体重グラフを描くことができた。ただし、その代償として精神的なストレスの反動と、満腹感を得ようとして暴飲暴食の生活を繰り返したあまり、「高尿酸血症」という痛風一歩手前の状態まで健康を害することとなってしまった。実際のところ、低炭水化物ダイエット向けの昼食をコンビニで調達すると非常に難しいことに気付かされる。ご飯もパンもだめなので定番の弁当、お握り、サンドイッチもダメで、選択肢として残っているのはサラダ(しかもパスタが入っているのは不可だ)とおでんくらいしか無い、という現実だ。夕食も結構困ることが多い。何しろ麺類は好きなほうだったので、一気に食べることが出来るものが減ってしまった。必然的に肉、魚、豆、根菜類が多くなり、もとからあまり野菜が好きではなかったのでなんというかコレステロールを溜め込む食生活というっても過言ではなかった。さて、これが低インシュリンダイエットだとどうなっていたか。コンビニではGI値の低い麺類、ソバを調達できる。それに、夕食を玄米ご飯にすれば残りを翌日の弁当にすることもできる。米なしの弁当では何だか格好がつかないが、玄米ならば普通の弁当だ。低インシュリンダイエットのなによりの利点は、ダイエットと言いながらも「普通の生活」を送ることが出来るところにある。もちろん、GI値を基準にした健康的な食生活になることも見逃せない。

低インシュリンダイエットのメニューの考え方

 「良薬口に苦し」とはよく言ったもので、どんなダイエット方法にも欠点があるわけで、低炭水化物ダイエットはその実行に際してのストレスの強さと、上にあげたように健康を害する恐れがある、というとこrだ。いくら体重が標準体重に治まっても、高血圧で痛風でコレステロールを溜め込んでいたら意味が無い。さて、一方で低インシュリンダイエットの「口に苦い」ところは何だろう。それは「ちょっとわかりにくい」というところだ。実際、GI値の表を見ないといまひとつ判りにくい。判りにくければ簡単なポイントを押さえればわかりやすくなる。まず一つは、ご飯を玄米にしよう。最初から玄米100%がきつければ白米に少しずつ混ぜ込んでも良いし、「五穀米の素」などという商品もあるのでそれを混ぜても良い。これだけでGI値は少し下がる。二つめは、酢の物だ。できれば毎日夕食に取りたいが、無理ならば二日に1食でもよい。これは「酢の物を取らねば」と意識するだけで効果が出たようなものだ。三つ目は、食べ物ではなくGI値の表だ。本に折り込んであるGI値の表はわざわざ見るのは面倒なので、大きくコピーして冷蔵庫の前に貼っておこう。こうすることによって食事のメニューを考える際に視覚的にGI値を意識することができるので、深く理解していなくても低インシュリンダイエットが実行することができる。最後にもう一つ低インシュリンダイエットを成功させるコツがある。なかなか劇的な効果が出にくいダイエット法なので、最初の3ヶ月間は低炭水化物ダイエットと併用してしまうのだ。低炭水化物ダイエットの最大の利点「劇的なダイエット効果」を得ることによってダイエットの意欲を高めることが出来る。