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それは突然の事だった。以前の曲やその人の存在も意識した事は一切無かった。雪国の長い長い冬。垂れ込めた雲。暗い空の街。木々は葉を失い裸のまま。でも必ず春は来た。それもいつもの年とはまったく違う春が。胸が苦しい。心を震わすメロディ。
1973年春それはあまりも急に。
この頃、天地真理の人気はピークを迎える。しかし当時の私は一切彼女の人気も、存在も気にした事はなかった。(今思えば残念でならない事) 今年もまた若葉の季節を迎える。この季節が来ると昨日の事のようにあの頃のときめきが蘇る。恋の意味も知らない小学生の私に戻る。
「若葉のささやき」♪〜ギターの音色〜バイオリン〜木琴〜歌詞へ〜
森田公一の美しく甘酸っぱいメロディ、 山上路夫の純情爽やかな歌詞、竜崎孝路の胸ときめく曲を引き立てる編曲。総てが私の心をつかんだ。あまりに突然な衝撃的な出会いであった。
街を歩けばそこには明るい青空とまぶしい若葉たち。ほんとに急に街に萌え出していた。
若葉が街に 急に萌えだした     愛する季節 いつか訪れる
 ある日私が 知らないうちに      それは誰にも あることなのよ
 あなたのことで 今はこの胸が     悲しい夢にもしも終わろうと
 いっぱいだから わからなかったの   若さを賭けて 愛してゆくの
 愛はよろこび それとも涙       愛はよろこび それとも涙
 誰も知らない ことなのね       いつか私も わかるでしょ
 若葉が風と ささやく街を       若葉が風と ささやく街を
 愛を心に 私はゆくの
             愛を心に 私はゆくの
 一番好きなシングル。真理ちゃんの切ないぐらいまぶしい爽やかな姿。輝きが今でも目に浮かぶ。はじめて好きになった女性歌手「天地真理」この曲が真理ちゃんとの出会いの曲。どこか女性歌手のファンになる事が照れくさい幼い私がそこにはいた。好きな女の子とも照れくさくて話の出来ないはにかんだ私がいた。この曲の総てが私のこころをときめかせた。そのときの私の気持ちがこの曲の歌詞の総てとリンクしていた。

「若葉のささやき」この曲をこの季節に聴く あの頃の自分が戻ってくる。あの頃の天地真理が戻ってくる。まぶしい季節とともにあのまぶしい天地真理が、真理ちゃんが戻ってくる。
(2003.4.3)