日本とは、日本人とは、何か
2002年には、6月に日韓共催で開かれたサッカーワールドカップでは、自国のみならず韓国をはじめとした世界各国へと熱い声援を送り、世界に優等生ぶりを見せる一方で、9月の日朝首脳会談以降に主題化した拉致問題では、単純な北朝鮮バッシングが加熱した。わずか数ヶ月のうちのその変わり身の早さや、大きな議論をよんだ靖国問題などから、私は日本、日本人、大きく言えば国というテーマにひきつけられていった。ここでは、それに関連するレポートなどをまとめている。
青木保(1999)の議論をもとに、戦後の日本文化論を4つの時期に分け、それぞれの特徴を分析。加えて、「プロジェクトX」や「渡る世間は鬼ばかり」といったテレビ番組や昭和ブームから、1990年代の現代日本社会の考察をした。(基礎演習レポート)
「熱い情熱を抱き、使命感に燃えて、戦後の画期的な事業を実現させてきた『無名の日本人』を主人公とする『組織と群像の知られざる物語』」というプロパガンダ・ドラマである「プロジェクトX」は、いかに記号を用いて、人びとをひきつけているのかを考察。(記号論レポート)
現代日本のナショナリズムの表出形態を七つ挙げよという題に対して作成したレポート。日の丸・君が代や、アイドル・グループNEWSを用いた大会におけるバレーボル日本代表、部活動の全国大会とその予選などを取りあげた。(社会学特殊講義レポート)
やっつけ仕事の雰囲気が濃厚。一般にもたれている武士のイメージとは異なり、日本における君臣関係を支えるのは恋であり、忠義ではないのだという。それを無理矢理に現代に投影し、恋に焦がれる現代日本を考察という謎なレポート。(倫理学特殊講義レポート)
これも、やっつけ仕事の雰囲気が濃厚。教育勅語に掲げられた徳目の一つである博愛を例に、現代の道徳番組の中で、その精神がいかに受け継がれているかを考察。「博愛」といいながらも、そこには国という限界が存在し続けていることを指摘した。(倫理学特殊講義レポート)
以下の2つは高校の修学旅行に関する宿題の代筆で、いつもよりもさらに、筆が滑っている。
日本という国がもつ多様さをまざまざと見せつける場、沖縄。その中でも、台風情報などでは時折耳にするが、その生活の実際を目にする機会はほとんどない大東諸島に注目した。そこでは、沖縄と八丈島の文化が融合した生活が営まれている。(高校修学旅行地理宿題)
修学旅行前の定番とも言える沖縄の過去についての学習。その教科書である岩波ジュニア新書のこの本からは、日本に対する愛と憎しみの地という意味での「沖縄の悲劇」が感じられる。こんなことを書く高校生は先生に嫌われること間違いなしの考察。(高校修学旅行日本史宿題)