香港坦坦麺王 お店の分類について


いよいよ担担麺の発祥の地 四川省に初めて上陸。期待と興奮が高まる気分を抑えつつ
早速街へ繰り出す。。とその前に四川省に関しての基本的な情報を整理して
おきたい。

四川省は中国の西南部に位置し、西隣にはチベット自治区、南には雲南省に囲まれ中国
の中でも山岳地帯にある。面積は日本の約1.4倍の広さを占める。
人口は総人口約 8,600万人で、河南省、山東省、広東省に次いで4番目。
経済面での比較では、GDPベースでみると、4,875億元で中国全体の中で10番目
(人口、GDPともに ’02年度の調査ベース)
経済成長著しい上海や広東省といった東部地域との経済格差が大きく、今後の発展が望まれる
中国西部地区の約25%の経済規模を占め、中国政府の「西部大開発政策」の中心地としての
役割が重要視されている。
パンダ、麻婆豆腐や担担麺に代表される四川料理、三国志(三国志の蜀の中心地)等 
日本人がイメージする中国の要素に占める四川省の存在は大きく、観光資源も豊富にある。

今回 訪問した省都としての成都は地理的にも四川省の中心にあり、人口は約360万人の
規模と 固い内容はこれまでにして(そうはいっても全体を捉えることは重要なので)
より楽しい内容へGO!

(注)中国では麺を簡体字で面と表現するため、本文でも「面」を多用している。

1.担担麺の原点に迫る!

担担麺の原点の四川省、期待と興奮が高まらないわけがない(笑)、空港からタクシーで
中心地に向かい、さっさと街へ繰り出した。とにかく、異常に飲食店の数が多い印象を
受ける。
やはり4千年以上の歴史を持つ中国において、食文化の発展という観点でも重要な地
四川の人々の食に対する欲望、こだわりには並々ならないものがあるのかもしれない。
そもそも 担担麺はどういう場所で食べられるのか?
レストラン、軽食屋、それとも担ぎ屋さん?さまざまな可能性が頭に浮かんでくる。
(ここは旅行コーナーではないので、担担麺に限定したストーリーへ )

1)担担麺の食べられる場所

@
軽食レストランタイプ
最もポピュラーなのはお手軽に入れる軽食レストランタイプ(中華的ファーストフード)
それは例えば、麺の専門店だったり、串ものも食べられる店だったり
いわゆる洗練された内装のレストランとは異なる、気取らず入れる庶民のための
店といえる。お値段も比較的というか、とってもリーズナブル!
そもそも担担麺は小吃(軽食)として発展してきたので、ファーストフード感覚の軽食タイプ
の店において、今でも頻繁に楽しまれている。

(1)
成都担担面
四川省は成都の担担麺といえば、なんといっても行政から公認されている。
「成都担担麺」が最も有名。伝統的な食文化である「担担麺」を維持しようと成都市
のお墨付の店が存在しているのである。



成都では数店の「成都担担麺」を見ることができる。
      
A)西門店         B)太昇南路店       C)武候祠店

ここではA)B)の担担麺を紹介

A )
         
〔店内 〕                      〔担担面〕
店内では夜だったせいかお客の数はまばらであったが、まさにここが政府公認の成都担担麺をサービスしてくれる店 その名も「成都担担麺」である。
入り口でお金を先に支払い、オーダーをするシステムになっている。オーダーを待つこと
約5分で担担麺が登場!
やはり本場の担担麺は噂通リの汁なしの担担麺スタイルであった。うどんのような白い麺に
しょうゆ味や酢の酸味、唐辛子の辛味が溶け込んだ若干のスープが底の方にたまっている。
それをかき混ぜて食べていくので、スープ無しというかあえ麺といったほうがよいので
あろうか。
具としてそぼろ肉がかかっているのだが、肉ミソのようなとろみ感はない。
量としてはは小さめのお椀に1杯 主食というよりもおやつ(小吃)、もしくは仕上げの1杯
にふさわしい量である。
料金は2元! となんと安い値段なのか。。。香港の安い担担麺の約7分の1の値段。
さすが 広大な中国の西と東では経済格差、物価の違いによりこんなに値差が生じているのは
驚きである。

B)
対してこちらはちょうどランチタイムだったので、満員状態。開店は早いので次から次へと
人が入れ替わり入ってくる。オーダーはA)店同様に先払いシステム。


  
〔店内の様子〕

当然 ここでも担担麺をオーダーする。味も見た目も量もA店に近いものが出されてきた。
やはり行政機関による味のチェックが入るだけのことはあり、場所は違えど
メニューの標準化は徹底されているかようだ。
      
 〔担担面〕2元                 〔牛肉面〕3.5元
                             ↑
                       花椒と唐辛子がたっぷりで超スパイシー!

今回 量の比較をするために 他の麺(面)のオーダーもしてみることにした。
その比較が上記の写真。麺の量は担担麺の2倍(担担麺は約50g、牛肉面は約100g)
牛肉面は四川スタイルのスープ付担担麺の典型的な味。唐辛子と花椒がたっぷり効いて
大変スパイシーで食べ応え感たっぷり。

個人的な好みでいえば、ここの店では担担麺より牛肉麺の方がスープの旨みがあって
かつ、量的にもVolumeがあっておすすめしたいところ。
ゴマだれやピーナッツソースのような甘さを演出する素材が目立った活躍をしていない
ので、いわゆる担担麺の甘く辛いイメージとは異なる味といえる。

(2)成都大从面店
  

この店も典型的な麺(面)を中心とした軽食レストラン
麺料理に関しては中華面もしくは刀削面も選べるようになっている。

また成都担担面同様に担担面は50g、その他の面料理は100g中心
  〔担 担 面〕 2元(50g)

小ぶりのお椀にもちもちした白い面の存在感が大変大きい。新鮮でうどんよりも歯ごたえ
があり、面の味だけでも食べ応えがある。
とうがらし、花椒、にんにく、ピーナッツ、等の素材が底につまっている。
具はひき肉、ねぎ。
かき混ぜながら食べると、ぴりぴり感の印象が強くなってきて大変刺激的!
ここでもやはり汁なしタイプの担担面。

(3)喜来
これぞというお店を目指し、街を探索していると自分のアンテナがおいしそうな面の存在を
キャッチ! カンを頼りに迷わず店内へ。
昼時とはいえ、お店のかなりの賑わいを見せている。この混み具合からして
かなりの手ごたえを期待できそうと一人で勝手に胸の高まりを抑え切れない自分がいた。

しかし オーダー表に担担面がない、担担面が欲しいというと「宜兵燃面」がでてきた。
でも見るからに担担面そのものではないか。
宜兵燃面はどうやら 宜兵市で生まれた面料理のようである。
担担面や宜兵燃面の発祥の違い等、大変マニアックな課題をいきなり
つきつけられた気分であった!

 〔宜兵燃面〕2元

なにしろ 担担麺の本場 四川省にいるため、このような詳細な話になってしまっている
のだが、ここでは宜兵燃面は「担担麺」の1種として解釈しておきたい。

気になるお味のほうはというと
*もちもちした弾力性のある面に若干の甘みがあり、日本人好みのうどんのような
 味わいがある。
*お椀の底にはお約束の花椒、唐辛子等がたっぷりと潜んでいるのだが、上身にはそれまでの
 成都のどこでみた担担麺よりもそぼろ肉、炒めたピーナッツがボリュームたっぷり存在して
 いるのがこれまた大変魅力的かつ刺激的でたまらないのである!
 またいうまでもなく、これまた汁なしタイプの担担面。
(ただし、この面をオーダーすると スープがついてきた。)


(4)同仁査査面
いよいよ 担担面マニアにはたまらない興奮の日々を過ごした成都をまさに去ろう
としていた朝、ホテル周辺をあらためて散歩していると、これまた変わった面の
タイトルの店を発見!
脳が反応する間もなく、体は既に店内へと向かっていた(笑)
その名も査査面。これも 大分類では担担面にカテゴライズできるのは間違いないものの
なにゆえ 査査面なるネーミングとなっているのは大変気になるところである。


〔査査面〕2元

*まず注目すべきは上記写真の通り、汁がついている点。今まで軽食タイプの店で食べたもの
 とは明らかに異なる種の担担面の登場である!
*大変気になるそのスープにはコクが感じられるのと、具としてキャベツが付いている
 というのもマニアにはたまらないアプローチである。
*スパイシーな香りが豊かなのも特徴としてあげておきたいところ。

厨房を覗いてみたところ、独自のらー油のような調味料というかソースを発見。
こだわりのノウハウがありそうな気配たっぷりの様子でした。


 
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