珪藻土のDIY!楽しいですよ。家づくりに施主が参加することはすばらしい
思い立ったら珪藻土
自分で珪藻土を塗ろう
家づくり当初から、「珪藻土はいいなぁ〜」と思っていたんですが、この壁は何とも高価であるためあきらめていました。ところが、ふと立ち寄ったホームセンターで珪藻土の体験会が開催されていることを知り、自分で塗ればそれほどでもない。ということに気づきました。
珪藻土DIYのコツ
始めに書いてしまいますが、珪藻土を施主が自分で塗るということは、決して簡単なことではありません。が、決してむずかしいことでもありませんし、できないことではありません。誰でもできると思います。
そして、何よりもすばらしいことが、自分たちが住む家づくりに自らが参加できると言うことです。
これは、とてもすばらしいことですし、家の構造に対する理解も深まります。さらに、これからできあがる家に対する愛着が違います。
このページでは、そんなすばらしさをご紹介できたらと思います。素人の自分たちが実際に体験した上でのコツをお伝えしようと思います。
決め手は、とにかく入念な下地とマスキングです。地味な作業なんですけど大切です。
用意する道具や工具
・パテや珪藻土を攪拌するための道具(電動ドリル、ドリルの先に付ける棒、棒に付けるプロペラのようなもの)
(ドリル本体が約12000円、先に付ける棒が数百円、先のスクリューのようなものが約1200円。
最初から攪拌専用のものもありますが、ドリルと先の部分を別に購入した方が安上がりですし、
後々の汎用性もあります。)最初は、この攪拌のための道具を買わないでなんとかならないか考えましたが、
体験してわかったことは、「手で捏ねることはまず無理でしょう」
・バケツ(約1500円)
・計量用の容器?(約800円)(計量カップの大きなもの。3リットル程度)
・塗料用の小さめの容器(200円)
・電源の延長コード(会社からもらってきたのでただ)
・照明器具(大工に借りたのでただ)
・ペール(ごみ容器45リットル)(約1500円)
・水のポリタンク(大きい方がよい20リットル程度)(ホームセンターで約600円)
・へら各種(ゴムべら、金属へらなど)(使用頻度が低く安いのは100円ショップ。)
・鏝(こて)各種(先が丸くてステンレス製の厚さ0.3MM、長さ270mm程度のものが使いやすいです。
ただし、これだけでは天井や狭いところにぬれないので、すごく小さな鏝や、出角、入角用のものもあった方がよい。
コーナーなどには、通常の先が三角形になっている物が使いやすい。)(メインの鏝はそれなりのものを用意した方が遙かに
作業しやすい、約2500〜3000円程度)
・カッターやはさみなど(いろいろなものを切ったりするときに使います。)(数百円)
・塗料用の刷毛(塗装の出来は問わないので、安いものでよい。数百円)
・脚立や足場など(大工に借りたのでただ)
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左上:珪藻土をかき混ぜるためのペールとひしゃく |
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右上:珪藻土をかき混ぜる道具。(普通の振動ドリルの先に、 専用の棒とスクリューのようなものを取り付ける。) |
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左横:珪藻土向きのコテ【ステンレス製で薄手の物】やへら各種。
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材料
・パテ(サメジマコーポレーションnp1)(1袋5KG入りで、5500円程度。)

・珪藻土(サメジマコーポレーション リターナブルパウダーライト)(1袋7.5KG入りで、定価15000円。
今回はキャンペーン中で約半額で仕入れた。)
・ファイバーテープ(80mで約2600円)
・アク止め剤(価格、忘れた)
・水(珪藻土1袋7.5kgに対して8リットル必要。この他にも、手や道具を洗ったりと色々使います。
現場には水がないことが多いので結構たいへんです。)
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下地処理用のパテ。珪藻土専用品です。 |
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ベニヤに塗るためのアク止め剤。 |
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珪藻土本体です(サメジマコーポレーション リターナブルパウダーライトを使用) |
その他消耗品や用意しておくと便利な物など
・マスキングテープ各種(塗装用の白いやつが使いやすい。数百円程度)
・養生テープの端にポリエチレンフィルムが付いたもの。(床面の養生に無くてはならないものです)
(大量に使います。1つ数百円程度)
・ぞうきん、タオル(ただ。結構大量に使う)
・養生シート
材料などの調達
材料は、珪藻土の量に対してどの程度の面積がぬれるか、記載されています。これを元に塗る対象面積を計算し、必要量を算出します。筆者の場合、垂らしたり作業中断に伴うロス分などを考慮し17袋購入しました。
メーカの指定によると、1袋7.5kgで約15m2塗れるらしい。塗り厚の指定は1.5mm。
次に、必要な工具や消耗品を調達します。最近は、ホームセンターでもそれなりにそろうと思います。
が、鏝に関しては、『ステンレス製で厚さ0.3mm、先が丸くなっているもので長さ240〜270mm程度のもの』をどうしても見つけられなかったので、ネットで購入しました。
マスキング【最も地味で重要な作業】
はっきり言って、この作業が最も地味でつまらないです。また、結局のところ「後ではがしてしまうので」と思うと、どうにも気合いが入らないところですね。が、しかし、このマスキングが丁寧かどうかが最終的な仕上げのクオリティに大きく影響してきます。
特に、窓枠の部分など、入り組んだところは作業が困難です。基本的には、塗り厚を考えて1.5〜2mm分浮かして、マスキングテープを貼っていくだけの作業です。でも、結構難しいです。
後で出てきますが、この貼り付けが甘いと、隙間から下にしみこんでいってしまいます。

きれいなフローリングのところに垂らして、あせったけど、マスキングがしっかりしていれば大丈夫みたいです。
マスキングを剥がすタイミングは、完全に乾ききらないうちがよいとのことです。
下地処理
この作業は、上のマスキングよりは幾分ましな作業です。珪藻土をむら無く塗るために、下地の凸凹したところをなめらかにし、石こうボードを留めているビスの錆が後で浮き出てこないようにします。
出角、入角など、ひびが入りやすい部分にも補強を入れます。
1.下地がベニヤの場合
ベニヤは、後でヤニ(アク)が出てきて、珪藻土にシミを作ってしまうそうです。このため、アク止め剤と呼ばれるものをあらかじめ塗ります。2度ほど重ね塗りした方が良いみたいです。しょせん下地なんであまりむらを気にせずに塗って良いと思います。この「アク止め剤」は結構高いです。水性なので、使い終わった刷毛や道具は水で洗浄できます。まあ、せっかく珪藻土で有機塩素系物質を吸着してもらうのに下地で有機系塗料を使っても意味がないですからね。2.石こうボードを留めているビス
ビスのうえには、パテを直接へらや鏝などで塗りつけます。この作業は結構簡単ですし、失敗してもやり直しがききます。あとの本塗りの練習のつもりで作業しましょう。3.出角、入角
こういったところは、材料の乾燥などに伴い、ひびが入ったり割れたりしやすいところです。これらを防止するために、下地処理として、ファイバーテープを貼って、その上になめらかにするためにパテを塗ります。入角はテープを貼るのも結構難しいです。
4.ジョイント
石こうボードのつなぎ目(ジョイント)の段差をなくすために、パテ、ファイバーテープ、パテの順で作業します。5.その他
電気屋が間違って石こうボードを切ってしまったところや、石こうボードが割れかかっているところなどがあるはずですので、これらの部分にも補強の意味で、ファイバーテープ、パテでならす、といった作業をします。パテが乾くのがだいたい、1日程度。
パテを2度塗りしなければならないところもあるので、ファイバーテープの段取り等を上手く考えて作業しましょう。
パテは、下地処理としてなめらかにするのが目的ですので、極力薄く塗る方が良いみたいです。
厚くなりすぎた場合は、乾燥してから、へらで削ることが簡単にできます。
ここまでの作業が、こんな感じです。
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出角。出っ張っている角のことです。こちらはまだ簡単。 |
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入角。へっこんでいる角のこと。こちらはテープを貼るのがかなりむずかしいです。 |
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こんな風に、天井だったり、角が入り組んでいるところは特に難しいです。 |
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下地処理が終了したところ。 |
本塗り
ここまでできて、十分に下地が乾燥したら、いよいよ本塗りの開始です。
今回使った珪藻土の場合、一袋7.5kgあたり、8リットルの水を使用します。これらは袋に書いてありますので、そのとうりにやれば大丈夫だと思います。
はじめに、ペールに水を3リットルほど入れて、ついで、珪藻土を1/3程度入れてある程度攪拌します。
なじんできたところで、水を追加し、残りの珪藻土を入れて、練っていきます。練り時間は、最低5分以上です。
先に粉を入れると、ダマになってしまって上手く混じりませんのでご注意ください。
塗り方のコツは特にないみたいですが、初めのうちは、練習がてら、クローゼットの中、トイレの中、書斎、、、と目立たないところ、プライベートであまりお客さんに見せないところを先に始めていきましょう。
だんだんコツがつかめてくるはずです。
完全になめらかに塗るのは、素人には無理でも、ムラはそれでランダム鏝仕上げ的な良い風合いが出てきます。
広い面積のところは、大きめの鏝で思い切りよく作業した方が良いみたいです。幅木に接するところや、コーナー部分などは、かなり厚めに塗って、押し込んで、余ったものを他に追いやる、といった感じで良いみたいです。
小さな鏝も用意しますが、それでも入らないような隙間があります。こういったところは、もう指で塗りたくるしかないですね。
鏝ムラは、個人差が出ますので、何人かが同じ面の壁を塗ると差が出るかもしれません。
また、一つの壁の途中で作業を止めてしまうと、途中で乾燥してから作業を始めると、継ぎ目がわかってしまうので、作業を終了するときや、長い時間の休憩をとるときなどは、面単位の切れ目の良いところで作業を止めるようにしましょう。
天井は、非常に難しいし疲れるので、あまりおすすめできません。
仕上げ
そこそこのできばえだと思っています。今回は、我々夫婦と、父親、一部弟に手伝ってもらい、約150m2を塗るのに、土日2回分(4日)かかりました。日が短かったのもありますが、やはり夜間の作業は照明があったとしても難しいですね。
しかし、照明で照らすとムラがよくわかるのでそれなりにメリットもあるかもしれません。
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うちの場合、2階廊下の一部がガラスで作業時点でまだ入っていなかったため、一部足場を使っての作業となりました。 |
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こんな感じです。デジカメで一面白の壁を撮影するのは難しいです。 |
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作業初期の段階なのであまり上手くないですね。 |
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トイレの中です。狭くて暗くてそれなりにやりにくいです。 |
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こうやって光が当たると良い感じです |
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コーナー部分です。 |
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マスキングを剥がすところ。 |
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マスキングが甘いとこうなってしまいます。 |
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ここは、吹き抜け部分で高い足場がないと作業 できないところです。苦労しました。 |
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それなりに仕上がっています。 |
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2階リビングです。作業後半のため、それなりに上手くなっています。 |
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リビング全体です。白は明るくて良いですね。 |
まとめ
珪藻土は、施主が自ら作業するからといっても、材料代だけでもそれほど安いものではありません。
もちろん、工務店に任せるよりは遙かに安いですが。そこに貼るべきだった、クロス代も浮きます。
仕上がりは、もちろん職人が作業したものには及ばないでしょうが、それなりにできたと思っています。
手作業ならではの、ムラなども、光の当たり具合によってとてもよく見えます。
何よりも、今回の経験において、家造りに施主が自分で加わると言うことは、その家に対する接し方を考える上でも重要なことだと思いました。単に、湿式の左官壁塗りがなぜ高いのかとか、よくわかります。こういう事を考えずに、闇雲に、ローコストだとか、高い材料を使えば良いだとか考えるのは、ちょっと違うんじゃないかと言うことを感じました。自ら苦労し、楽しみながら造った家というのは、愛着がわくものですね(これは我が家最大のポイントになりました)。手入れの方法とか、補修のこと、珪藻土の効果などについてもずいぶんわかりました。
やっぱり、家というものは、単なる道具ではなく、住まい手が本来作るものなんですね。もちろん、自分で家を建てられる人なんてほとんどいないわけなので、大工さんをはじめとして、いろいろな職人さんに分業して作業してもらった結果の集合体なんです。
施主の引き渡し検査の時に、ほんの小さなキズも見逃さずにだめ出しするような人がいると聞きますが、(もちろん、高いお金を出して買っている商品に対してクオリティを求めるのもわかりますが)家造りの本質を考えると、そんなちっぽけなことよりももっと重要な要素というものがあるように感じます。






















