建築家との家づくりをつづったサイトです

家づくりについて思うこと


家づくりに際して思うこと

ここでは、新築を考えているかただれもが悩むこと、疑問に思うことなどを筆者の感覚で記述していきたいと思います。随時更新予定です。

1.ガルバリウム

外壁って、家全体のイメージに大きく影響してしまいますので、とても重要ですね。筆者は、この外壁について、いわゆるフェイク(にせもの)がとてもいやでした。南仏風、タイル風、レンガ風・・・。これらは最近の外壁で人気が高いようですが、やはり偽物なんですね。レンガ風といっても、見かけが似ているだけで金属の外壁だったりします。これらは、たててから年数がたっても風合いといったのもは現れてこないです。

筆者が気に入ったのはガルバリウム鋼板という素材です。
まずはじめは、ガルバリウム鋼板についてです。ガルバリウムと初めて聴いてどういう物かを理解する人は珍しいでしょう。ガリウム+バリウムの化合物?そんなんだったら非常に不安定な金属になりそうだ。正確には、以下にあるように、すなわち鋼鈑の表面に亜鉛、アルミニウム、シリコン等の合金をメッキした物だそうです。

ガルバリウム1

建築家の評価

一般的に使用されているいわゆるトタン屋根などは亜鉛メッキ鋼鈑に塗装をした物で、カラー鋼鈑などと呼ばれます。これは安価ですが約10年に1度程度の再塗装が必要です。またメーカーでは穴あきや割れなどに対する保証はしないようです。もう少し高級な物では亜鉛メッキ鋼鈑の表面に塩化ビニール樹脂を焼き付け塗装して耐食性を増した塩ビ鋼鈑と呼ばれる物があります。これはメーカによって10年から15年程度の割れや錆に対する保証があります。価格はカラー鋼鈑の1.25倍程度になります。

ガルバリウム鋼板ですが、塗装をしない素地のままのものは穴あき保証20年でしかも値段はカラー鋼鈑と同一だそうです。こうして考えるとガルバリウムが一番コストパフォーマンスに優れていますよね。そういったメリットもあって、一般的に屋根素材に用いられるようですが、建築家などは積極的にサイディングにも使うようです。

筆者も、建築家に合理的で比較的安くて、フェイクでなくて機能的でかつかっこいい外壁を。と希望したら、これを紹介されました。


2.間取り作成ソフトについて

最近は、CAD等を使えなくても素人が簡単に間取り図を作成し、しかも3Dパースまで自動で仕上げるソフトが発売されています。
筆者が使っていたのは、「3Dマイホームデザイナー」というソフトで、それなりのシェアを持っているソフトのようです。このソフトは、簡単なパズル形式で、いつの間にか間取りが完成しているという優れものです。

ただし、建築家が持つ感性を養えるわけではないので、できあがった間取りはあくまで素人が作成した物でしかありません。

 

3.吹き抜けについて

吹き抜けというのは、一戸建て住宅を建てる人ほとんどのあこがれではないでしょうか?
そういう自分も、特に深い考えもなく、漠然と「吹き抜けがあったらいいなぁ」程度にしか考えていませんでした。

しかし実際に建築する段階となると、

  • 暖房や冷房が効きにくくなる。
  • 上の階の音が下まで筒抜け。

といったデメリットも少なくないと言われています。

一方メリットとしては、

  • 明るい光が一階まで届く
  • 何となく、豪華な気分になれる。
  •   
  • どこにいても、家族の気配が感じられる

といったところでしょうか?

さらに、忘れてならないのが、工務店に発注する場合などは特に、吹き抜け部分の面積は、床面積としては計上されないが、建築面積?として計上されることが多いと言うことです。工務店の言い分としては、吹き抜けは、穴が空いており工事の際には特に注意が必要であるため、面積に計上する。ということです。つまり、「床面積の坪単価50万円/坪」などといっている場合、単なる穴に対して工賃がかかっていると言うことです。材料などは使用するはずもないのに、どうも納得いきませんね。

 

4.子供の気配って(子供部屋について)

書店に行くとあふれている、マイホーム建築雑誌などを読むと、最近よく記述されているのが、「2階にいても子供の気配が感じられる」などといったものです。これは、たとえば、2階リビングであれば、通常は1階が子供部屋+寝室などになるわけですが、家に帰ってきた子供が、リビングを通らずに自分の部屋に直行する。結果、親とは顔を合わせないで部屋にこもってしまう。ということを懸念した表現です。リビング階段などで、リビングを通らないと自分の部屋に行けない間取りなどもありますね。「家の中のどこにいても子供の気配が感じられるアットホームの間取り」とかいっています。子供部屋についての考え方は色々あるようで、あまり快適な子供部屋を与えると、子供が自分の部屋にこもってしまうと言うことです。
しかし、筆者は、子供に対してもある程度のプライバシーを与えることには賛成です。「子供部屋の扉を無くして、いつも子供が見える」などというのは、子供を監視していると言うことではないでしょうか?そんなに子供が信用ならないと言うことはないと思うのです。

 

5.2階リビング

これについては、とても迷いました。建築家の初期ラフプランにも、1階リビングの案と2階リビングの2案が提出されました。
1階リビングの場合は、2階の南、北側の2カ所が吹き抜けとなっていて、一方2階リビングのプランでは、中央部が吹き抜けとなっていました。筆者はさんざん迷ったあげく、結局生活の大部分はリビングにいるということと、見晴らしと日当たりの良いところを寝るだけの部屋として使ってしまうのはもったいない、ということから2階リビング案にすることにしました。建築家の方も悩んだ結果2階リビングがよいのではないかということで意見が一致していました。一方、1階リビングの案のメリットとしては、毎日リビングに行くのに階段を上り下りする必要がない。買い物した荷物をいちいち2階にあげたり、ごみを階段からおろす必要がない(2階リビングと言うことは、当然キッチンも2階になります)、子供が帰ってきて顔を合わせずに自分の部屋にこもる可能性がある、などがあります。

 

6.ロフトもしくは小屋裏部屋

ロフトは男のあこがれではないでしょうか?隠れ家的な狭苦しい空間が何とも羨ましいです。
小さい子供の頃に、押入の中に隠れ家を造ったりしませんでしたか。筆者も漠然と「ロフトが欲しい」と思っていたのですが、これは、傾斜天井にすることと、予算を抑えることであえなくボツになってしまいました。まあ、その代わりといってはなんですが、小さいながらも書斎を確保できました。

 

7.主婦の悩みキッチン

キッチンってなんであんなに高いんでしょう?

普通のI型の物で安いので、50万円ぐらいから上を見たら国産品でも300万円ぐらいまであるのではないでしょうか?そのほとんどが、扉の仕上げと材質に影響されているようですね。吊り戸棚が電動で下りてくるのや、「バタン」と扉を閉めても、ふわっとゆっくり閉まる装置、包丁なんかを上手に収納する工夫など、各社が趣向を凝らしています。
最近はやりなのは、対面キッチンのようです。それなりにすっきりしていて良いと思うのですが、水回りがダイニングに向いていると、食器洗いの水がはねたり、コンロがダイニング側だと油物や煙がダイニングに充満しそうだったりします。
また、コンロについても、最近はIHクッキングがはやっているみたいですね。筆者はどうも炎が見えないと料理をした気にならないのであまり好きにはなれないのですが、すっきりしたデザインは好感が持てます。一方、これに対抗したガスのコンロは、ガラストップなる物があります。

建築家に、IHについて聞いてみたところ、「結構使い勝手はよい」とのことでした。都市ガスが敷設されていないプロパンの地域であれば、オール電化というのも良いかもしれませんね。


8.無垢の質感

最近、シックハウス対策などで、無垢の素材が見直されています。
お家を造ろうと考えていらっしゃる方の多くは、この「無垢のフローリング」にあこがれる方が多いのではないでしょうか。筆者は建築家に推薦されるまでは、無垢のフローリングなんて高くて贅沢でとても手の出せない物だと思っていました。しかし、節が結構多いパインのフローリングなどだとそこそこの価格でなんとか一般庶民にも手が出せそうです。
無垢のフローリングについては、細かなキズとか、汚れが生じてしまうことをいちいち気にしてはいけないと思っています。塗装品や、樹脂などを塗り込んで、キズや汚れが付きにくくなった製品もあります。しかし、せっかく無垢の木のぬくもりがあるのだから、素材本来のぬくもりを楽しみましょう。キズや汚れも、本物ならではのものです。「使い込んで味が出てきたんだ」と前向きに考えることだと思います。

 

9.モデルハウスに行こう!

ハウスメーカのモデルハウスに行ったことがありますか?

最近は、単独のメーカのモデルハウスよりも、いくつかのメーカが集まっている大規模な「住宅公園」のような形態が人気なようです。
郊外に大きな駐車場があって、ちびっ子達が遊べるちょっとした公園みたいのがあったり、風船やお菓子を配っていたり、と、家の購入を考えるであろう、小さな子供達をつれている家族が気軽に足を運べるような工夫がなされています。実際に、建っているモデルハウスについても、一日では回りきれないほどの規模の大きな施設もあります。子供達にとってみると、ただで風船やお菓子をもらえると言うことは魅力的なわけで「またあそこに行きたい」と子供に言わせるための様々な工夫がされています。

駐車場にはいると、まずアンケートを書かされます。この名簿をもとに各社の営業が活動を行うのでしょう。

そこで、自分が気に入った家に入ってみるのですが、たいてい入り口でおねーさんが待ち受けていて、「アンケートを記入してください」といってきます。これをもとに営業に来られてもうっとおしいと思いながらも、このアンケートにきちんと記入しない人は、単なる冷やかし、もしくは購入を考えていない人、ととられてしまい、粗品がもらえなかったり、案内を全くされなかったりします。
最近は、相手の営業もある程度工夫しているようで、あまりしつこくなくて、あくまでお客さん達に自由に見てもらう。気に入ったところで、さりげなくアドバイスをする。という方向にあるみたいです。

一通り家をみると、営業が必ずいってくる言葉があります。

営業「お客様、土地はお持ちでしょうか?」
ここで、土地を持っていないとすると、家を売るためのハウスメーカの営業は、おおむね以下の対応をしてきます。

対応1:(まだ予算など具体的なことが決まっていなくて先が長そうな人向け)「具体的な土地が決定しましたら、またおこしください。」

対応2:(近い将来に具体的にどのあたりに土地を購入しようとか、ある程度の計画がある家族向け)「このあたりですと、だいたい土地の単価は坪〇〇となっていますね。土地と建物のご予算はいくらぐらいですか?」というように、不動産トークが始まってきます。

さらに、すでに土地を持っている、あるいは今住んでいるところの建て替えなどの場合には、営業マンとしてはすぐにものにできる上客だと判断されるようです。この場合、以下のトークが待っています。

営業「土地をすでにお持ちですか。どのあたりですか?何坪ぐらいですか?」

客「〇〇駅から歩いて〇〇分ぐらいのところ。だいたい〇〇坪ぐらいかな。」

営業「あのあたりは良いところですよね。当社でも、●●件ほどの実績をいただいております。このモデルハウスと同じプランですと、お客様の土地には少し狭いかもしれませんね。道路は南側ですか?、建築条件(建坪率、容積率)はどうですか?」

(そうです、モデルハウスはとても広くて、きっちりした四角い土地にしか建たないようになっています。)

客「このモデルハウスの、ふろーりんぐとか良いですよね。キッチンは、自社製ですか?」

(モデルハウスは、全て最高のスペックで構築されています)

営業「はい、どのお客様にも気に入っていただいております。ところでお客様の土地ですと、こちらのプランの方が適していると思います。よろしかったら、お客様の土地に合わせた間取りだけでも早急に担当に書かせますから、だいたいの土地の形状をお教えください。あ、もちろんプランは無料です。」

というように、とにかく、次に会うための段取りに抜かりがありません。
モデルハウスは、とても大きいです。普通の一戸建てが30〜50坪ぐらいであるのに対して、へたすると100坪ぐらいの豪邸だったりします。また、玄関が非常に広くて、床材、バス、キッチン、吹き抜け、ロフト、三階建て、高い天井高、などありとあらゆるところが、そのメーカーのモデルの最高スペックとなっています。まあ、限られたスペースに出展してアピールしなければならないので、当然そのようになるのだとは思います。モデルハウスにはいると、「わぁ〜、すてき!!」となるのはこのあたりが原因でしょう。
さらに、モデルハウスは広く美しく見せるために、生活に必要なありとあらゆる雑貨(時計やカレンダーなどはもちろん)がありませんし、サンプルとしておいてある家具(ソファー、テレビぐらい)は実はとても小さなものが置いてあります。このような豪華なものが自分の土地に建つものと考えてはいけません。モーターショウにいって、展示してあるスーパーカーをみて、うぉーすげーと思っても、それを購入するのではなくて、実際は普通の乗用車を購入しますよね。モデルハウスで確認したい点は、各メーカの得意とする構造ぐらいじゃないでしょうか?内装材や、キッチン、バスなど諸々については、どうせ、購入が決まってからゆっくり考えられるはずです。あと、本当にそのメーカで購入をお考えの場合は、具体的なカタログと、自分の土地で建つ範囲でどの程度のことができるのか、何か割り引きタイムサービスがないかなどを確認すると良いでしょう。
筆者は、モデルハウスを数軒みさせていただき、「あの豪華さがどうも、自分のイメージに合わない。」と言うことをはっきりと認識しました。さらに、自分の土地にあった家を造るのではなくて、自分の土地に収まるものを選ぶ。というメーカ側の考え方も好きになれませんでした。
やはり、家というのは、限られたプランから選ぶのではなくて、自分の土地の大きさや条件は当然として、周囲の状況、使用目的、予算、こだわり、家に何を求めるか、家族の構成と使い方、など多くの要素が絡み合ってワンオフで設計されるべきものだと思うのです。同じ土地でも、接道が南は北かで、プランは全く違ってきますよね。
これは全ての方に言えることではありませんし、筆者の私見です。ハウスメーカを批判しているわけでは全くありませんのでご了承ください。

 

 

10.営業マンとの相性

リンクページに、不動産の営業さんの本音トークのページリンクを張っていますが、このページはよみものとしておもしろいばかりでなく、土地の購入(家についても基本的な考え方はおなじ)を具体的に考えている人にとって、非常に役に立つと思います。
相手は、物売り。全てのトークに「自分のものを買ってもらうためにはどういう対応をしたらよいか」というのが隠されています。その辺をわかって営業担当とつき合うのであれば、何もそんなにおそれることはないと思います。

筆者として納得いかないのが、新築記録ページでよく耳にする「ハウスメーカの営業担当が気に入ったから、熱意に負けて〇〇ホームに決めた」などという、営業ありきの選択です。営業側としてみれば、こんなに嬉しいほめ言葉はないんでしょうね。しかしよく考えてください。家に住むのはあなたですよ。また、家を造るのは営業でもなんでもなくて、工務店(の職人)ですよ。〇〇ハウスといったって、実際にそこが直接造るのではなく、決められた工法と部材を提供して工務店に下請けしてるんです。
そりゃあ、営業担当者は少しでも自分の商品を売るために様々な努力をするでしょう。お客に対して、頭も下げれば、理不尽な注文に対しても親切丁寧に対応してくれることでしょう。
客先の前で、交渉するためにわざと上司とけんかする。なんて事は営業テクニックの常識として活用されているようです。
こんな中途半端な熱意よりも、営業担当者に求めたいことは、契約条件や客の意向のきちんとした取り次ぎ、ですね。
もちろん、時間や約束を守らないとか、自社製品の説明(大切なアピールのチャンス)をできないとか、服装が乱れていて客に対して不快感を与えるとか、いうのは住宅の営業に限らず問題外でしょう。

 

 

11.お家紹介のテレビ(建物探訪)

渡辺篤史の建物探訪:言わずとしれた、住宅紹介のテレビ番組です。

こんな番組が存在しているなんて事は、家を建てようと思うまで知りませんでした。家を建てることになって、建築家とあれこれやりとりしているうちに見るようになりました。結構楽しめるし、参考にもなります。
以前だったら、こんな番組があったことを知ったところで、「こんなのを見て楽しむ人がいるんだろうか、そもそも、こんな番組を見る人がいるのだろうか?」と思ったことでしょう。

 

12.地鎮祭

我が家は、無宗教です。クリスマスにはパーティを行い、翌週の正月には初詣に行きます。結婚式は神前式でした。というわけで、地鎮祭は行わないことに決めました。家を建てるのは、神主ではないですからね。
その代わりに上棟式のようなものを実施しました。上棟式というのは、職人や工務店などの関係者を集めて、「いよいよ本格的に工事が始まります。これからがんばってくださいね」という意味合いで、職人をねぎらうのに対して、地鎮祭というのはその土地の霊を鎮めるか何かのために、当日のみ雇われた神主が、お祓いをしてくれる儀式です。人それぞれでしょうが、筆者としては、この儀式の必要性を全く感じませんでしたので、地鎮祭は行わないことにしました。一方、上述の通り「上棟式」は職人さんにしっかりがんばってもらわないといけないので、行いました。

 

13.建築家に頼むと言うこと その2

最近は、間取り作成ソフトなど便利なものがあり、素人でもCADなどを使わずに簡単に間取り図を作成できます。更に、これらソフトの優れているところは、作成した間取り図を瞬時に3D化して、立体パースを見られることです。また、家の周りを一周回ってみたり、室内を歩いているように見ることもできるという優れものです。
筆者もこれを使ってあれこれ悩んでみました。
しかし、こういったご時世に、うちがお願いしている建築家は、手書きの図面を持ってきます。ところがこれが良いんです。素人があれこれ、リビングがどこで・・・、寝室がどこで・・・、キッチンはもう少し広い方が・・・、などと悩んでも、夏と冬の光の抜け具合とか、風の通り道とか、そういうのは感性というか思いつかないものなんでしょう。使い勝手とか、細かいところの仕様がどうとか言ったことではなく、家全体の考え方が全く違います。建築家にお願いして大正解だったと思っています。

夏涼しくて冬暖かい家というのは誰もが目指したいものですね。
建築家は、軒高を抑えて庇を低めにとることにより夏の高い日差しを遮りつつ、ゆふの低い日差しを室内に取り込みます。そして冬の日があたる場所の床面に、コンクリートを打ちこれを蓄熱体として利用します。この中には、蓄熱式の床暖房が入っていますが、熱容量の大きいコンクリートを蓄熱体とすることで、深夜電力を利用して夜の間に、コンクリートに蓄熱して、日中ゆっくりかけて徐々に部屋全体を暖めていきます。また、冬の昼の日差しを取り入れてコンクリートを暖めていきます。一方、なつはこのコンクリートが、ひんやりした室内をもたらしてくれます。
また、中央部に空けた吹き抜けによって、この暖かい空気を部屋全体に循環していきます。さらに、この吹き抜けによって、通常北側に位置して暗くなってしまう玄関口を明るくしてしまいます。

夏と言えば、吹き抜けのトップに排熱、明かり取りのためのタワー?みたいな出っ張りがあり、ここから熱を外部に排出すます。この屋根上のタワーがもたらす効果は非常に大きいものだとのことです。私も含めて、素人はここにロフトを作ろうと思ってしまうのですが、あえて、ロフトにせずに採光と排熱のためだけにタワー?を設置してしまうところがさすが、建築家です。
合理的なところと、いろいろな効果を考え抜いた上での「ゆとりの空間」をうまく配置してくれました。こんな事は、間取り作成ソフトが以下に優れていても決して教えてくれません。

「合理的で機能的なゆとりの空間」これは、間取り優先の考え方では生まれてこないでしょう。

筆者の家は、シンプルなほぼ正方形に近い四角の形をしています。さらに、総二階建ての至ってシンプルな形です。最近は、土地の制約上の問題などから、T字型やL字型の家が多いと言われています。もちろんこれらを否定するつもりはありません。上棟後に大工が屋根に上ったときに、「このうちは四角い形だから安定してるね。筋交いが通っていない状態でも屋根に上って揺れないよ。丈夫な家ができると思うよ。」といっていました。

四角形のできるだけシンプルな形にするというのは、様々なメリットがあります。
・外壁の面積を減らしてコストダウンをはかる。
・結果として、屋根の形状がシンプルになるので雨漏りしにくい。
・構造的に強い丈夫な家ができる。

こんなところにも、シンプルで機能的にという建築家の基本理念が生かされています。
また、最近は開放感を求める余り、天井高を必要以上に高くしようとする施主が多いと聞きます。2400mm以上とか、開放感は確かにあると思いますが、こういったところもコストに跳ね返ってきますし、外観を見るとあまり背の高い家は安定感が無く、何となく格好がよいものではありません。