建築家との家づくりをつづったサイトです

建築計画の記録


建築計画の記録です

ここでは、住宅建築を思いついた頃から、購入のパターン検討、具体化、依頼先の検討、建築家との契約、、プランニングの過程をまとめていきます。

 

漠然と思う

 

 このころ、住んでいた場所の近くに、妻が偶然建て売り住宅を発見。約5500万円で売り出していたところが、売れなかったのか、4980万円と500万円も値引きされていた。全く不動産の値段はわからない。定価・原価はいくらなのか?

妻がいうには、敷地面積もそこそこで、立地場所的にもかなり良いので一度見てきてほしいとのこと。筆者もつられて見に行くことになった。これがことの発端です。

 翌日、夫婦で建て売りの住宅を見に行くと、そこには担当の不動産屋の営業が一人常駐していた。中を見せてほしい旨を伝えると、結構ですよと見せてくれる。当然、不動産屋はお客が単なる冷やかしなのか、本気なのかを見極める必要があるため、客の財力を確認するような質問をしてくる。「自己資金はどのぐらいですか?」

これまで具体的に住み替えしようなどと考えていなかった筆者は、「特に用意していません、今住んでいる分譲マンションを売却してからと考えている」と伝える。すると、その営業マンは「新築の分譲マンション価格が下落している近年、8年間住んだマンションを売却するのは非常に厳しいですよ。ある程度の自己資金を持っていないと」と冷めた言い方をしてきました。ようするに、「それなりの自己資金を持っていないと今の住宅を得ることもできない」ということです。通常、住宅を購入するに際しては諸手続や仲介手数料などで購入資金の2割は最低準備する必要があるといわれています。これはあながち嘘でもないなと改めてわかりました。

 ちなみに、この建て売り住宅の間取りは、1階が水回り+リビングダイニング+和室、2階が夫婦の寝室、子供部屋2部屋に、最近人気のロフトがつくという一般的な物でした。

また、不動産屋に実質あきらめろと打ちのめされた帰りに、夫婦で近くにある売り地を発見した。当時は、住宅に関する知識も少なかったので、40〜50坪の敷地を購入して坪単価50万円で30坪の住宅を新築すれば、1500万円でこれより安くできるのではないかと単純に考えていました。

で、その土地の仲介をしているTという不動産屋に連絡したら、「早速とりあえず一度事務所に来てほしい」といわれました。(不動産屋に電話するというのは、とても勇気のいることで、筆者は妻にやってもらいました)すると、この土地の他にいくつかコピーを持ってきてくれて、「何か良い土地があったら追ってFAXをもらう。」というお願いをしてきました。

最初に取っつきやすいのはやはりこういった情報系の雑誌ですね。無料で配られていたりしますし、それなりの相場を知るという意味で参考になりました。

 

さらに、こういったネット情報をよく利用しました。やはり、土地は生ものですので、実物を見ないと何とも言い難いのですが、どうにも不動産屋さんというのは敷居が高いです。こういう観点から、ネットというのは重宝しました


住友不動産の総合情報サイト
現地見学会へ行って見よう♪

 

土地の情報収集とマンションのモデルルーム見学(2003.9〜11月)

この当時の思考回路としては、「一戸建てはやはり高い、それならば、新築でも価格の下がったマンションで今よりもう少し条件の良い広いところというのも良いのではないか?と考えていました。具体的エリアとしては、幕張ベイエリア、新浦安周辺などでした。最近は、都心地区についても工場跡地などに超大規模のマンションが建てられており、それもそんなに高くはなく何とか手の出るような価格設定になっています。筆者の場合は、通勤の便利さ(夫婦とも都内に勤務)よりも、子供の住環境や緑ある環境を優先したかったので、都心エリアというのは選択の対象外でした。

それにしても、新浦安エリアは高いですね。

で、具体的な検討の対象となったのは、幕張新都心のエリアでした。このあたりは、100m2クラスの結構広いマンションでも、なんとか手の出るような価格になっています。

後でわかったことですが、そのからくりとは「定期借地権付き」の販売という形態でした。これは、マンションの建物は販売するけれど、その土地は地主から借り受けており、一定期間経過後に返還するというものです。この場合の地主とは千葉県なので、一般の民間よりは安全だとはいえますが。これにより、土地代が販売価格に含まれないため、非常に割安の供給が可能となるのです。ただし、注意が必要なのはマンション購入後も永久に土地代を支払い続ける必要があるということです。これは、管理費や修繕積立金、駐車場代の他に必要となる物であり、筆者が購入を考えていた物件の場合で、月当たり約3万円程度でした。これを良しととらえるかどうかは考え方次第だと思います。頭金などが十分にない人にとって、割安で購入できるというのはある意味魅力ですね。

それにしても、幕張ベイエリアのマンションは質感が高くて気に入っていました。

このマンションは、本気で購入を考えて、資金繰りの相談もしてもらいました。しかし、現状の住居を売却しないとローンを組無のが難しい、ということでそれ以上話を進められないということでした。当面は、現状のマンションの売却に専念することとします。




新築・ペット可・楽器可・・・賃貸住宅探すならリクルートのフォレント

マンション売却に際して(2003.11〜)

土地の売却について、東急リバブルという不動産屋と契約しました。なぜここを選んだかというと、自分が今住んでいるところが東急の建物であったこともあり、ここなら自分で作った建物だから少しでも高く売ってくれるだろう、という淡い期待からでした。

売却の契約をしたのが11月で、専属専任契約です。これは、たとえば「自分がお客を連れてきたりしてもこの不動産屋を通さないと売却してはいけません。」という契約方式です。通常はこの方式の方が不動産屋もがんばってくれるとのことなので、特に問題ありません。契約の期間は通常3ヶ月で、その後どうするかは交渉次第ということです。

当初売りに出していた金額は、自己資金と購入を希望していたマンションの頭金のバランスを考えて、新築時購入額の約6割の価格に設定しました。8年前に新築で購入したものです。これが、半値近くなってしまうんですね。それにしても、ここ最近の新築マンションの価格は本当に下がっていますね。

中古マンションの価格は、その地域、広さ、マンションの規模などの条件によって全く違ってくるようです。特に、近くに新築が売り出されたりすると当然それもライバルとなるので苦戦します。

筆者も最初に出した価格では反応が鈍く、不動産屋の担当者から「価格を下げたらどうか」というアドバイスをもらい、当初価格より100万円下げることにしました。

折り込み広告やネットの公開もされました。タウンズという最近駅などにおいてある無料の不動産情報誌にも掲載されました。ここで、何件か見学にも来ました。

しかし、いまいち契約までこぎ着けられません。断りの理由が、

・自分も自宅を売りに出しており、それが売れないので購入できない。(おい)

・間取りや条件は非常に気に入ったが、家の前が池になっているのは風水上凶とされるのでやめた。

・浄化槽地域(=下水道でない地域)は却下。

などと言った理由です。こういうことは努力してもどうにもなりません。

ここで大きな問題が発生しました。

筆者の実家に、現在住んでいるマンションの売却の話はおろか、住み替えの話などは全くしていなかったのですが、筆者の実家がこれを知らなかったために、問題になりました。いきなり折り込み広告を見て、売却予定であるということを初めて知ったのでした。
中古物件というのを購入する人はほとんどが、地元の人だということです。つまり、地元に購入しそうな人がいない場合は、どんなにがんばっても売れないということになります。

幸い、筆者は契約期限のぎりぎりで買い手が見つかり、値引き交渉がされましたが、何とかそれなりの金額で売却できました。
不動産屋というのは、売り手、買い手の双方をうまく調整して話をまとめているみたいですね。仲介手数料は3%+6万円と決まっています。これを買い手と売り手の双方からもらうということです。

何とか売却できましたが、この間に希望のマンションは締め切られてしまいました。平行して探していた土地が近所でよい物件がたまたま見つかったので、これを購入することでとんとんと話がまとまってしまいました。

 



◆土地購入(2004.3)

土地の購入は、タイミングが勝負です。良い土地が見つかっても、タイミング良く既存物件の売却が終わっていなかったり、悩んでいる間に、誰か他の人に先を越されてしまったり。筆者の場合は、地域をかなり絞って(子供の学校のことなどを考慮して)探しており、かつ既存の家から自転車で通えるような範囲で検討していたので良さそうな物件があった場合にはすぐに現地に行くことが可能でした。

そうこうしていうるうちに、折り込み広告で以前から気に入っていたのが、分割されて適度な価格になって販売されているのを発見しました。これを見に行って、翌日には即決定してしまいました。不動産屋に、「同じ物件をねらっている人がいるので、先着にしますよ」と脅されたのもあります。

場所は、駅から徒歩8分程度の住宅街の中で、北側道路でしたが50坪強の土地でした。詳しくは、「土地」を参照ください。

 

◆建築家と契約(2004.3)

最初に、土地を購入したときに不動産屋お抱えの工務店の設計担当者がラフプランを持ってきました。
これは、ごく普通の4LDKで1階にリビングダイニングと和室、それに水回り、2階には夫婦の寝室と二つの子供部屋という、建て売りのようなプランでした。同じような案を3案ほど出してもらったのですが、「これじゃああんまりだ。」とおもい、「2階リビングの案」、「1階リビングで、リビング階段の案を出してくれ」と二つの希望を出しました。

数日後、不動産屋からこのプランができたとの連絡があり、案を見てみると、ただ単に1階と2階を入れ替えただけのような詰まらない案しか出てきませんでした。この時点で、筆者はこの工務店の設計担当のプランには全く興味が無くなり、これまで迷っていた「建築家にお願いする」ということに決めました。通常でしたら、どうやって建築家を捜すか迷うところですが、幸い、筆者は知り合いに建築家がおりましたので、この方にお願いする前提で、一度打診してみました。

アポをとってはじめに伝えたのは以下のことです。

敷地:敷地測量図、敷地周辺地図、敷地法的規制条件
家:工務店が作った設計図面、コメント、すまいのイメージ、希望、家族構成等
工事:完成時期希望、公庫融資の有無等

◆建築家と第1回打合せ(2004.3.21自宅)

建築家には、事前に土地の図面とだいたいの予算金額だけを伝えたりました。ここで、ラフプランを書いてもらっていましたが、筆者の場合当初から知り合いだったこの建築家に依頼することを決めていたので、インターネットを使った建築家コンペなどは利用しませんでした。

第1回目のラフプランの段階から、いきなりとても良い案が出されていたこともあり、なんの迷いもなく契約することにしました。また、このとき建築家に実際の現場を見てもらいました。

出てきた案は、2階リビングらせん階段の案、1階リビングの案でした。

どちらについても、あらかじめあまり予算がないことと、シンプルな物をお願いしており、まさに「これだ」と思う案でした。それにしても、工務店の書いた案とは雲泥の差でした。なぜこんなにも違うのだろうと思いました。

いずれの案もそれぞれ特徴があって、迷うところでした。形状は、真四角のシンプルな総二階としてコストを抑えるとのことでした。しかしながら、中身は動線や考え方等が非常に吟味されている物でした。

2階リビングの案は、中央部が吹き抜けになっており、キッチンにいながらにして、1階の部屋の気配をかすかに感じ取ることができます。

一方、1階リビングの案は、2階の南北部分が吹き抜けになっており、2階からのリビングへの光の入り方などが計算されている物でした。

どちらも捨てがたいので筆者らはとても迷いました。また、らせん階段というのはデザイン的に優れていても実際には使いにくいのではないか?という思いがあったので、ここらについても迷いました。

最終的には、せっかく自分のオリジナルの家を造るのだから、少しぐらい遊びがあってもよいのではないだろうか、ということになり、2階リビングの案を採用することにしました。

この段階の希望としては、車2台分の駐車スペースをお願いしていたので、いずれの案についても半分ほどインナーガレージとなっている案でした。(この案は、効率と機能、コスト的に却下されました)

さて、ここからはいよいよ本格的な設計に入っていきます。

 

◆建築家と第2回打合せ(2004.4.17建築事務所)

実際に建築家がどのような場所で作業されているのか興味があったので、じゃまとは思いながら事務所をお伺いしました。そこには、プランに基づく模型が作られており、初期の段階で立体的に見ることが出来、とても参考になりました。このときまでには、2階リビングで行くことに決定していました。また、半インナーガレージをやめて、コスト的に少し縮小する必要があることから、南北方向に半間分(約90cm)縮小してもらいました。

 

◆建築家と第3回打合せ(2004.5.1建築事務所)

GW中に奥さんの実家に帰っていたので、このときもやはり建築事務所で打合せを行いました。実際の外壁となるガルバリウム鋼板のサンプルや、無垢パインのフローリングのサンプルを確認しました。

間取りの案については、細かいところが修正されており、ほとんど問題がないレベルでした。

 

◆修正案届く(2004.5.7)

5/1案について、建築家に以下の点を確認しました。南北方向に少し短くなったので、吹き抜けが小さくなっています。これに対応するために、2階北側廊下の床をガラスにする案が提示されました。

また、ベランダの大きさや形状、ひさしなどについても、模型で検討していただいたようです。

 

1.1階の子供室を小さくして北側の納戸を大きくする案は、この通りでよいです。

2.1階主寝室のクローゼットの配置はこの案でよいです。開口部に扉を付けられませんでしょうか。

3.2階北側の廊下、透明にする案は気に入りました。

4.らせん階段、2階への取り付け部が北側に移りましたが、このようになったお考えをお教えください。以前と比較してこちらの方がよいのでしょうか?

5.これに伴い、洗面所などの開口部の移動は、これでよいです。お任せします。

6.2階キッチンの配置と、キッチン部分のフローリングとマーモリウムの境目はこれでよいと思います。

7.バルコニー、旗型ではなくこの案でよいです。ただし少し気になるのが、1階階段室南側への採光が届きにくく、暗くなるのではないでしょうか?

8.窓の配置はお任せします。1階のトイレ窓は無い方がよいですか?

 

◆建築家と第4回打合せ(2004.5.15自宅)

工務店の担当を一緒に自宅に呼んで、参考見積を作ってもらうための打合せです。

工務店は、どうも坪50万円という基本価格を持っているようでして、建築家の書いた図面と我々の持つイメージが理解できているか少し不安でした。

工務店との打合せ時に理解してもらえなかった、深夜電力を利用した蓄熱式床暖房、吹き抜けの柵、などを修正して、建築家から工務店にfaxしてもらいました。

 

◆見積受領(2004.6.)

工務店からやっと見積が出てきました。当初、一週間ぐらいでできると言っていたのが、半月ほどかかってやっと出てきました。それでも、工務店は、使用する材料などが建築家が指定したサンプルに合致するか、つきあいのある業者にサンプルを取り寄せたりしていたみたいで、結構まじめにやっているようです。
それにしても、表計算ソフトではなく、今時めずらしい手書きの見積書でした。

この工務店の見積のやり方は、基本価格50万円/坪というのがあり、それに対して仕様変更、追加、削除した部分を加算(減額)していくというやり方でした。この辺が、一般の自由契約と違った難しい点ですね。

この結果、特記事項として

・らせん階段

・2階リビング部分のパイン無垢フローリング

・1階階段室の竹フローリング

・ガルバリウム鋼板の外壁

・蓄熱式床暖房

などの部分が特記されて金額が追加されていました。ただし、階段などのように標準品が無くなる部分についてはその金額が減額されています。
この見積を見る限りでは、特記事項に対しては、それほど「ぼったくっている」という印象は受けませんでした。金額的にも妥当ではないかと考えられるところです。
しかしどうも、この坪単価50万円/坪というのは納得できないですね。何を持ってして坪単価50万円というのが出てきたのかが全く記載されていません。また、標準品がどの程度のスペックなのかもはっきりとわかりません。

でも、街の工務店としては公共工事のように全ての工事、材料費を積み上げると言うことは実際やっていないし、やれと言ってもできないのではないでしょうか?できれば、基礎工事、架設工事、・・・といった項目ぐらいの見積は欲しかったのですが。

はっきり言って、普段やっている建て売りベースの積算で、この程度であれば十分にもうけがとれるという程度だと思います。

ここから減額交渉しなければなりません。

 

◆建築家と第5回打合せ(2004.7.7自宅)

この日は、いただいた見積内容のチェックと仕様確認、減額交渉等を行いました。場所は、発注者としての立場を明確にするために、自宅で行いました。建築家にも同伴してもらいました。
今回頼もうとしている工務店は、意外とまじめに見積をしているようで、基本仕様の他の今回オリジナルな部分は、追加仕様と言うことで、その差額を出してきてくれました。主な追加仕様部分は以下の通り

・屋根工事:ガルバリウム鋼板

・1階竹フローリング

・2階リビング:パイン無垢フローリング

・作りつけの食器棚

・インターネットLAN配線(カテゴリー5)

・外壁ガルバリウム鋼板(標準品との差額)

・蓄熱式床暖房

・洗面カウンター

・らせん階段

・傾斜天井

・吹き抜け

さっとこんなもんでしょうか。それぞれはたいした額ではないのだけれど、積み上げると結構な額となってしまいます。あとは、当初の予算額とのすりあわせで妥協できる部分と、譲れない部分、見積減額の余地の交渉などです。

1週間ほどで、修正見積もりを出してもらう予定になって、打合せは終了しました。

 

◆修正見積が来ました(2004.7.24)

1週間ほどで見積もりを出してもらう予定が、FAXが届いたのは、24日でした。いつまでたっても工務店から一行に連絡がないので、工務店にこちらから連絡したら、「担当者が現場であまりの暑さに倒れた。」とのことでした。お宅の事情はわかったけど、約束を守れないんだったら普通連絡ぐらいよこすだろ。

建築家の方も非常に忙しいらしく、建築確認申請がまだみたいです。当初の予定では、7月中に地縄張り、基礎工事ぐらいは始めたかったのですが。
工務店というのは、何かにつけて反応が鈍いですね。普通の会社であれば、決められた時間を守るというのは常識のように思うのですが。

修正されてきた見積は、ほぼ、思ったような感じだったのですが、まだ高いですね。

 

◆建築家と第6回打合せ(2004.8.10建築事務所)

修正見積と同時進行で進んでいるはずの建築確認申請の進捗を設計事務所に聞くと、まだ提出していないとのこと。当初の予定では、見積の修正を行っている間に、確認申請だけすませておいて、見積が上がり次第「契約→着工」と行きたいところでした。しかし、建築事務所の方でも、他のコンペ等があるのかとても忙しそうで、確認申請は下りていないとのことでした。ただし、とりあえず一度役所に提出していただいているようなので、あとは、この修正を行えばよいみたいです。

建築事務所にお伺いして、キッチンの色、修正見積について、工務店との契約についてなどの相談をしていただきました。工務店でも、この後お盆休みにはいるようで、しばらくは進捗がなさそうです。
この場で、工務店の担当と施工の契約の段取り、地縄張りの段取りを行いました。建築確認申請はまもなく下りそうだから、申請が下りたらすぐに契約着工できるように準備をしておくとのことでした。しかし、工務店の担当はなぜか切れかかっていて、建築確認申請が下りないと契約できないとか、擁壁がどうのこうのと訳のわからないことを言っていました。どこか他の現場と勘違いしているのだろうか。不安です。

現場は、草むしりが終わったのですけど、現在穴を掘っていて、基礎の準備をしているとか言っていましたが、そんなことは全然ありませんでした。

とりあえず、施工の契約を21日、地縄張りを工務店の準備の関係と設計事務所立ち会いの調整をして23日ということで約束をしました。

建築事務所の方と、工務店との契約について、工期が遅れた場合の責任の所在、瑕疵責任について、変更事項についてなどをどのように盛り込んでいくか相談しました。

結局のところ、工務店にあまり細かな契約書で契約させても、結局やってもらえなければそれまでだし、ということで、そのまま契約することにしました。

 

◆日程調整の電話 工務店と(2004.8.18)

お盆休みが明けて、そろそろ建築確認申請が下りただろうと言うことで、契約などの段取りを確認すると、工務店の担当者はなぜだか、半分切れかかっていました。どうも、この担当は人の話を聞かずに、勝手に自分の思うことを話し始めます。そうじゃなくて、契約の段取りを確認したかったのですが、(最後の値引き交渉も)こちらも仕事中だったこともあり、よくわからないまま電話はおわりました。値引きは結局端数を切ってもらう程度にとどめました(あまり無理に値切って、手抜きされても困るし)。

 

◆展開(2004.8.19)

昨日の電話を受けて、不安になったので、建築事務所にメールで、工務店と契約すると言うこと、建築確認申請の進捗状況の確認、等の連絡をしておきましたので、この確認をしました。このことを工務店に伝えると、工務店担当者はいきなり、工期が非常に遅れているだとか言い始めるし、地縄張りを20日に行うので、本日中に確認しておくようになどと行ってきました。おい、この前は、地縄張りは工務店の準備が間に合わないからということで遅らせたのに、自分の都合だけで勝手に進めようとしています。こまった。仕方ないので、会社を早く帰って、夜建築予定地に赴き、奥さんと二人で、仮の地縄が張られている場所を確認してきました。この先が不安です。工務店と契約について、修正見積から、結局端数の千円単位以下しか減額してもらえませんでした。(まあ、あんまり無理に値切って、どこかで手抜きされても困るし。)

 

◆いきなり地盤改良の話が(2004.8.21)

明日、正式に地縄張りをするということが、いきなり決定されたので明日は休暇を取り現場に立ち会うことにしました。ここでいきなり工務店から、連絡が来て「建築家が、地盤改良の必要性を判断してくれないので先に進めない」という話を聞きました。この工務店の担当は、いつもこうです。ずっと前からこんな話が上がっていたなんて事は一言も聞いていません。地盤改良が必要となると、数十万円から百万円単位での出費となります。建築家も判断できないらしく保留となっています。保留といわれても困るので、筆者の会社の建築家(下部工専門)にスウェーデン式サウンディングのデータを見てもらいました。

スウェーデン式サウンディングというのは、簡単に言えば、上に重りをつけた棒をぐるぐる回して、どのぐらいで地面に潜っていくかという調査です。この数値をもとに、地耐力の基本となるN値に換算します。

筆者の建設予定地は、典型的な関東ローム層であり、上層部ではN値が3〜4程度でしたが、その少し下部(3〜5m程度のところ)ではほとんど耐力がないことがわかりました。

その下は、良い地盤なんで、杭を打つとなると、この層(約6m)までということになります。ここで、有効なアドバイスをいただきました。

全てがそうだとは言いませんが、極端な悪意のある例で言うと、『工務店と地盤調査会社(=杭屋)がグルになって、意図的に悪いデータをねつ造すことにより地盤調査を無理矢理実施させる可能性がある』と言うことです。普通の人にとって、自宅を建てるなんて事は一生に一度あるかないかなので、杭の値段が適正なのかなんて普通知りませんよね。

こういう事態を避けるために、普通の人でのできることは以下のことです。

・工務店の指定した業者以外の調査会社を自分で雇って独自に調査する。

・調査会社得意業者を別の会社に発注する。

・相見積を取り寄せる。

このようなことによって、ぼったくりを回避できるとのことです。

今回の筆者の場合は、相見積をとる(調査会社と別の業者に杭の施工を発注する)という方法をとりました。また、工務店もさすがにそこまであくどくはなかったようで、数社からの見積もりをとってもらい、一番早くできそうな業者に安い金額でやってもらうことにしました。

また、素人でも以下のことはできますので、同様な状況に陥った方にはおすすめです。

1 その土地の過去経緯を聞き取り調査する。近隣への挨拶がてらヒアリングしたり、不動産屋から聞き出すことができます。

2 近くの住宅を建てたときに地盤改良をしたかを聞いてみる。(これも有効ですが、たとえ近くだからといって、土の中は必ずしも同じ状態になっているとは限りませんので、あくまで参考です。)特に、大規模な造成や森戸をしたばかりの土地、もともとが、田んぼや池、沼地だったところは要注意です。

3 どこか一カ所だけでも別の業者で再度調査してみる。

この結果、筆者の建設予定地は、もともと地主の所有地(当たり前ですが)であったものを相続の関係で切り売りしたものであったことが判明しました。林→畑→空き地となったようです。畑として使っていたときに穴を掘って雑草等を埋めていたような使い方をしていたかもしれません。池や田、沼はなかったそうでした。

横隣の土地の方も、建築に際して地盤改良を行ったとのことですので、柔らかい層が実際にあるようです。

ということで、「べた基礎なら、通常、気にしないのであれば問題なく施工しちゃうと言うのですが、安全を見るんだったら、杭は打った方がよい」という、何とも微妙なところでした。

また、杭についての金額はφ600mmの5.5m×21本で約60から70万円程度と思ったより高くなかったこともありました。杭の場所は通り芯の20箇所とらせん階段直下の計21本としました。

 

◆銀行の融資を申し込む(2004.8.23午前)

夫婦で会社を休んで、銀行の融資申し込みに行ってきました。いろいろな書類が必要となりますが、あらかじめ準備しておいたのでなんとかなりました。

◆建築家と現地位置確認(2004.8.23午後)

銀行にローンの申し込みにいって、午後は、建築家と地縄の確認です。この時点で、地縄は正式な物ではなく、仮の単なるロープが張ってあるだけでした。ここで、確認したのですが、車の転回と駐車場のことを考えて、北側に少し余裕が欲しいことと、敷地西側が境界に寄りすぎていて、納戸のドアが開けにくくなりそうだと言うことで、微修正を申し出ました。

工務店は、地縄についてナーバスです。というのも、いったん物を作ってしまってから、「もう少し左だったはず」とかクレームをつけられたくないのでしょう。工務店側から、逆に「建築家が敷地配置図をいつまでたっても提出しない。」というクレームを受けました。工務店のFAXが良くないのが原因みたいです。

 

以降、工事に関係するものは施工編に移ります。

 

◆上棟(2004.9.11)

本日(2004.9.11)は上棟でした。といっても、宗教や縁起物に全く興味を持たない筆者らは、吉日などのことは全く考えもせずに、単に「基礎ができあがった後の土曜日で、かつ建築家も空いている日」ということで、この日を設定しました。当日までのここ数日は台風が近づいたり、雨が続き心配でしたが、上棟の当日は見事な晴れでした。上棟式といっても、酒や米をまいて清めたり、まして、屋根から餅をまいたりなんて事はしませんでした。工務店の職人達と関係者を近所の小じゃれたファミレスに招待し、お食事会となりました。宴会を開催しても良かったのですが、職人は基本的に車で来ていると言うことで、ご祝儀をいくらか包み、おみやげにワインを手渡しました。

職人達は、昼食会の後も作業を続けて、1日で上棟が無事に終了しました。

この作業は、天気が悪かったりすると滑りやすく非常に危険だと思いました。

◆上棟後の打合せ(2004.9.11)

上棟の食事会の後、職人達は現場に戻っていきました。

筆者らは、サッシ担当者、電気担当者などとの打合せです。
サッシについては、発注ミスや取り付け位置のミスが多いと言われているためか、建築家の方自ら注意深く打合せをしていただきました。はっきり言って、数多いサッシを素人が全て決定するのは不可能に近いでしょう。1階部分は基本的にシャッターもしくは格子付きとなりました。また、天井部分の採光件廃熱用の窓は、ルーバータイプとなりました。サッシは、トステムのシャイングレーという色にしました。最近はやっているようです。

サッシの打合せが済むまでの間、電気屋さんはずっと待っていました。細かいコンセントの位置だとか、引き込みの位置をどうするかとか色々打ち合わせしていましたが、「この時点でそんな詳細なことは道でも良いのでは」と筆者などは思ってしまいます。しかし、吹き抜けや表し天井を使う筆者の家の場合、天井の電気設備からスイッチまでの配線などには、早い段階での綿密な設計が必要になるみたいです。

外構部の照明なども検討する必要があります。

サッシ、電気と打合せが続いた後、さらに本体部分の仕上げなどについて、工務店の担当者と打合せです。

らせん階段部分の吹き抜けと2階床の処理について、収まりが悪いようで、建築家の方は色々検討してくださりました。雑誌などで吹き抜けがある家の写真を拝見すると、床からいきなり穴が空いている状態のもの顔おいようですが、小さい子供がいる筆者の場合、2階リビングでビー玉やミニカーなどで遊んでいて、この隙間から落とされたらひどい目に遭ってしまいます。ということで、こういったものの落下防止対策を検討しました。

この他、2階に持ってくるユニットバスや、透明ポリカーボネートのこと、表し梁の処理、2階ガラス廊下の材質など細部の、図面ではわからない部分を確認しました。