スタジオ山城301 怪奇人別帳

第01話 「スパイダーの目は赤い」
 
噂の怪人物の真相を追って山岸は京都に来ていた。
「俺のことが知りたければ、京都造形芸術大学まで来い!」
「着いたぜ、奴は何処だ!?」
「でかい鯉だなあ」
「あ、栗が落ちている」
「わあ黒猫だ、不吉だ」
「うおお」
「ぎゃー落ちる」
「む、誰かの危険を感じるぞ」
「大丈夫か!」
「スップゥアイダァマァァン!」
「チェェェンジレオパゥルドゥオン!」
   
  助かったぜ
   
「実は学生のフリをして学食を食いにきたんだ!安いぞ!」
「いえー」
からあげ定食。300円くらい。
豚キムチ定食+おろしちりめんじゃこ。350円くらい。

ここまで来た交通費を考えると決して安い昼食とは言えない。
「食べようや」
「うめえや」
「腹もふくれたし、美術館を見てから帰らないか?」
怪人物の正体は、
社会人のくせに学食を食べにくるたまらない男だった。


次回につづく