もしあなたがバスを買うのなら
やめたほうがいいですが、どうしてもと言うのでしたらこれだけは読んでおいて欲しいです。
(平成20年1月2日画像更新)
交渉はどこへ
1号車の購入時は、バスの営業所で『廃車の管轄は本社』という事を聞き、直接本社を訪ねました。
本社では担当者の方が親切にに対応してくださり、「確実な保管場所を用意する」「バスとして使用
するのなら塗装を変更する」という条件で、引取り業者を紹介していただきました。業者との交渉で
も最初に聞かれたのが『保管場所』についてでした。それは元事業者のままの塗装で路上に放置
されては困るからです。その苦情の矛先は元事業者や引取り業者に向きます。私も業者さんが長
年、元事業者との間で培ってきた信頼関係を壊す事態を起こさないに約束しました。
購入予算
平成27年6月撮影 June.2015.
サブエンジンが取り外された床下
モノコック車のような経年車の場合、中古車として出回る事はまず無いでし
ょうから鉄屑としての価格です。それゆえかなり廉価です。ただ近年は、ス
クラップ価格が1トンあたり2万円以上の価格で取引されています。もちろん
バス車体には鉄以外の不純物も20%程含まれます。それらを考慮して価
格を予想すると良いでしょう。1号車購入当時は冷房用のサブエンジン自体
が車体の3倍ぐらいの価値があり、購入価格を安くする為にサブエンジンを
取り外した状態で売っていただきました。
塗装変更
塗装変更中のRC
バスとして使用する場合、無用のトラブルを防ぐ為に、塗装変更することをお勧
めします。解釈は事業者によってさまざまです。「現在は使用していない旧塗装
ならかまわない」「遠隔地へ持っていくのなら、そのままの塗装でかまわない」
というバス会社も あれば、「自社の旧型車が後々まで残るのはイメージが良く
ない」「廃車体が放置されては自社に苦情が寄せられる」「塗装変更後の写真
を提出しなければ譲渡書を書かない」というところもあります。交渉の内容次第
では迅速に塗装変更しなければなりません。費用はざっと塗るだけでも60万ほ
どかかります。
保管場所
乗用車5台分必要
平成13年撮影
解体屋さんに保管中のRC
解体待ちのバス」ではありませんよ。
バスを購入する際の一番の問題が駐車スペースでした。一般の月極駐車場
では連続した5台分の駐車スペースに横にして止めなければなりません。さ
らにバスが出入り可能な出入口を持つ駐車場は限られてしまいます。そんな
駐車場はありませんでした。また、頻繁に出入りするわけではないので駐車
場の一番奥に縦に2.5台分借りることが出来る所がないか探しましたが見
つかりませんでした。しかし運のいい事に数件問い合わせた駐車場の中に解
体業を副業に営んでおられる方があり、その方のご好意で解体ヤードの一角
に置かせていただくことが出来ました。
選定
エンジン、ガラスのいいものを選ぶべし
部品取り車となったRC381
解体屋よりスペアガラス入手
ボデー下部、タイヤ周りは泥がたまりやすい為どうしても錆が進行しています。
錆が少ないほうが良いに越した事はないですが鉄板部分は、よほど複雑な凹
凸部分でない限り新しく複製する事が出来ます。(モノコック車の場合)しかし、
ガラスは交換すると大変高額になります(観光バスタイプのフロントガラス新品
で約100万円、脱着工賃約2万円、新品の窓枠ゴム8千円等)また古い車でし
たら窓枠のHゴムが入手出来ず、ガラスの交換が出来ない可能性もあります
からガラスのきれいな車がお勧めです。機関部は故障すると高額な費用がか
かるのでオーバーホールされた車を選ぶとよいでしょう。
欠品の確認
おそらく628、895号と622号車
廃車直後の622号車(右端)
廃車が決定すると、引き取られるまでの間、その車は部品取り車として留
置されます。その間に運賃箱、整理券発行機、車内放送装置、方向幕等、
再利用できるものは取り外されます。もしそれらが付いても正常に機能は
しないでしょう。機能するものは再利用されますから。そのほかにもスペア
パーツとしてウインカー、ライト類、が取り外された車も多いです。欠品が
ないかしっかり確認しておきましょう。もし足りない部品があれば業者さん
と交渉して他の部品取り車から頂きましょう。
必要書類の確認
廃車のバスを再登録する為には、抹消登録証明書と譲渡証明書が必要です。しかし廃車になって
いるバスの中には永久抹消の手続きが行われ、抹消登録証明書が存在しない場合があるのです。
抹消登録には、解体を前提とした15条抹消(永久抹消)、と再登録が可能な16条抹消(一時抹消)
があります。15条抹消にすると、車検の残存期間分の自動車重量税の還付、代替車の自動車取
得税の軽減、抹消手続きの手数料が掛からない等のメリットがあり、15条抹消を好むバス会社も
あります。そしてその場合、抹消登録証明書は発行されず、仮ナンバーによる自走も出来ないので
す。いくら希望のバスが存在していても、抹消登録証明書がなければただの巨大オブジェ。しっかり
確認しておきましょう。また16条抹消での引き取りを望む場合、バス会社が本来の15条抹消の手
続きを行う事で得る事が出来た利益分の請求を受ける可能性はあります。
引き取り
燃料は持参すべし。
燃料表示切換スイッチ
燃料残量表示切換スイッチ
燃料、フロンガスは廃車時に、再利用する為に抜かれてしまっています。バ
スの燃費は、1リットルで2〜3キロです。充分な燃料を準備しておきましょう
。またサブエンジン式冷房車の場合、冷房エンジン用のサブ燃料タンク(同
車の場合、推定80〜90gタンク)を備えているものがありますが、給油の
際は走行用のメインタンク(同車の場合、160gタンク)に給油するようにし
ましょう。運転席にはタンクの切りかえスイッチがありますが、あくまで残量
表示の切かえであって、燃料タンク自体が切りかわるわけではありません。
バッテリーも持参しましょう。
平成19年12月12日撮影
廃車になって業者の手に渡るまで1ヶ月から3ヶ月間放置されていますので
、バッテリーが上がっている可能性が高いです。私の場合エンジンが掛から
ず工場の方にブースターケーブルで他のバスから電気を供給してもらってよ
うやくエンジンを始動することが出来ました。このような迷惑を掛けない為に
も新品のバッテリーを用意しておくべきでしょう。
自動車重量税
自動車の新規登録や車検時に自動車の重量に応じて支払う国税。バスの場合、総重量1トン毎に営業用2、800円、
自家用6、300円になります。
それでもバスを買ってしまったら