スケバン刑事の卒業生たち



BIRTHPLACE 5

 浅香 唯ファンクラブ イベントの 5 回目。
 調布は仙川にあるライブハウス、“KICK BACK CAFE
 仙川駅前の狭苦しいこと。いや、駅前そのものは郊外の駅前という風情で悪くないのだが、ちょっと離れたところの車道が恐ろしく狭い。車のすれ違いはおっかなびっくりだし、そうして車が並ぶと人が歩けない。それでいいのか、調布。

 KICK BACK CAFE は、よその町にそうやって悪態をついているうちにあっさり見つかった。あっさり過ぎて時間が余ったのでもう一度駅前商店街に戻った。それくらい近い。
 開場後に、妙に手間取る。料理の中でドリンクが二度出るのだが、それを選ばせるので渋滞しているようだった。70 人が入るのに 45 分ほどかかっている。
 まず食事。これが完了したのが、開場してからほぼ一時間半。唯ちゃんはどうした、ということで会場の雰囲気がいささかとげとげしくなってくる。
 これ、ドリンクにしても、料理が先で唯ちゃんの登場はその後、ということにしても、事前に知らせておけばよかったのに、と思う。
 今回は、酒はなし。正解だろうな。

 さて、メインはアコースティック ライブ。
 メンバーはいつものライブと同じ。ベースのアビルジュンジは出張中とのことで欠席。
 相当、緊張していた模様。
 前に言っていたのだが、ファンクラブ会員は、自分の味方になってくれる特別な人だと思うと、ファンクラブ イベントは緊張するとのこと。今回はさらに、会場の狭さもあったであろう。おそらく最前列は、ほぼ砂かぶり状態だったと思われる。
 ところどころにトークを挟み、こっちから唯ちゃんへの質問もしつつの進行。
 全部は覚えてないが、オープニングは「ひとり」。以下、「笑顔はどこへ行ったの」「セシル」“C-Girl”「泣かないで MY HEART」あたり。すべて、暮れのライブでやったものばかりである。2 ヶ月しかあいてないからやむをえまい。
 アコースティックということで、アレンジを変えてくるかと思ったが、そんなに変わってなかった。「ひとり」冒頭の引っ張るようなシンセは、鍵盤ハーモニカであった。これは面白かった。あと、おそらく西川さんがたたいていたのは、GigPig. 「アコースティック」ライブにフルセットのドラムが入るのはどうかと思う方なのだが、これはちょうどいい感じである。
 これがたっぷり一時間半。去年のクルージングが全工程 2 時間だったのとは大きく違う。
 トークというか、質問会のようすでは、あのクルーズは全般的に不評だった模様。

 会場は、昼はレストランになるところで、席に段がついているわけではない。したがって、割と後方にいた俺には、唯ちゃんの姿はほとんど見えず。
 これ、たとえば神保彰あたりがやるときは立錐の余地もない、って状態になりそうな気がするんだが、後ろの人ってどうすんだろうね。

 最後、恒例の握手と一言。
 俺は例によって、コミュニケーション不全を発揮、「楽しいトークでした」と言ってしまった。ライブがメインのイベントなのに。
 これは、“Well, Well, Well”が終了したけどまたライブをやって欲しい、という希望は、その質問会などで十分に伝わった、と思ったからである。
 で、こういうイベントなどでの浅香唯のトーク、計算づくでなくその場で考えながらなので、どこに行くかわからない感じ、けして巧みではないがときに真摯、ときに独走する感じ。適度にゆるい感じが、楽しみに行く我々、場合によっては癒されるためにいく我々にとってはジャストフィット、楽しかった、ということを伝えたかったのだが、言葉が短すぎたようである。
 泣けてくるな、本当に。

2007/2/18
YUI ASAKA FANCLUB (YUI'S BIRTHPLACE) EVENT Vol.05 にて
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37

 初日の衣装はTシャツ重ね着にスカート。
 オープニングは「僕らの独立記念日」。
 二日目は、革のピッタリしたのと、下はチェックのスカート。いや、ま、実は目のやり場に困らないこともない。オープニングは、「恋のロックンロール・サーカス」。
「恋のロックンロール・サーカス」は、初日にはオーラスだったのだが、二日で構成も変え曲も入れ替える、というのは数年前からの傾向。
 確か、初日にしかやらなかった曲は「笑顔の私」「幸せの色」「黒い鳥」。「黒い鳥」をライブでやるのは初めてだったとかで、確かに苦労の後は見られた。
 二日目のは、「右瞳いっぱいの夏」“NEVERLAND”“7days girl”“Remember.”

 彼女の場合、シングルの B 面曲をやることが多いような気がする。「悲しみの翼」“NIGHT DANCER”「笑顔はどうしたの」など。これがまた名曲なのだから、当然といえば当然なのかもしれないが。

 今回は色々とアクシデントがあったステージで、バンドが曲の入りを間違ったり、唯ちゃんが水を気管に入れたり、二日目のオーラスのエンディングが合わなかったり、と、まぁ言ってしまえば、練習不足かそれとも慣れのせいか、と思わないこともない。
 二日目の冒頭の唯ちゃんの声はすごかった。前日に飛ばしすぎたらしい。本人も、お前誰だよ、って感じだと言っていたが、ものすごく不安。
 不安がピークに達したのは“NEVERLAND”がはじまったときで、これ、ものすごい高いところがあって、当時もテレビではスキップしてたくらいなのだが、予想を裏切ってこれをきっちりと歌いきった。プロだ。
 おととしの中村由真、昨年の上地等や河野弘樹のようなサプライズはなかったが、唯ちゃんが「泣かないで MyHeart」でたたいた“GigPig”というミニドラムが楽しかった。
 ホームページを見てもらえば一目瞭然だが 70cm 四方くらいの立方体にバスドラ、スネア、タム 2 つ、シンバル 3 つにハイハットをはめ込んである。見た目おもちゃで、実は俺、唯ちゃんが演奏するためにわざわざ造ったのかと思ったくらいなのだが、デモ演奏を聴いてみるとまともな音がする。面白そうだ。たたける場所ないけどな。
 唯ちゃんと西川さんのかけあいもあったりして楽しい曲だった。
 俺、初日は 3 列目、二日目は 2 列目だったのだが、目の前でシンバルをたたかれるとかなりうるさい、ということを実感。昔、お前のドラムはやかましいだけだ、と言われたことを思い出す。

 クライマックスは、二日目のアンコール 3.
 みんなの声が聞きたい、ということで、ピアノで“GOAL.”
 唯ちゃんもあまりマイクを口に持っていかず、我々の声が響く。
 二番からバンドも入ってくるのだが、B メロのあたりで、唯ちゃんの頬を流れる滴。思わず、「唯ちゃん…」と呟きが漏れる。
 歯を食いしばっている様子。我々はなお一層、声を張り上げる。なんなんだ、この一体感は。

 スタイルを一新、ということで“Well, well, well -Final-”なわけだが、ひょっとしたら、次のバンドは crip. ではないかもしれない。王子ことアビルジュンジのベースもかなりスキなんだけどなぁ。

 今年わかったこと。
 唯ちゃんに限らずライブが終わると左足が痛くなることが多いのだが、これは俺が、足でドラムパターンをやってるからだ、ということに気づく。右足はバスドラだから常に動いている、つまり、体重は左足にかかっているわけ。そうか、そういうことか。

2005/12/10
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BIRTHPLACE 4

 浅香 唯ファンクラブ イベントの 4 回目。
 今回は、横浜港内ディナークルーズ。

 日曜の夜、というのは微妙なタイミングである。
 発表時点でのダイヤでは、俺は、19:30 に羽田、あるいは 20:00 に東京駅にいないと、家には帰れない。
 唯ちゃんはここ数年、ライブやファンクラブ イベントなどに遠隔地からの参加者がいることを考慮して、日曜の夜に開催する場合は 16:00 など早めにスタートするようにしている。秋田あたりだと、それでも間に合わない、というのが残念ながら現実。
 前週に春分の日があって休んでいるので、月曜に有給休暇をとって三連休にします、というのはちょっと言い出しにくい。実は、今回はパスかなぁ、と思っていた。
 幸か不幸か、俺はこの時期、出張中であった。この日をはさんで前後一ヶ月、ずっと東京にいるのである。まぁ、唯ちゃんのイベントに参加するための足代と宿代を会社が持ってくれている、というのに近い。

 ちょっと風がある中、「セレブリティクルーズ II 世号」に乗船。外見からもそう思ったが、入って見てもそうだった。ちと狭い。
 それもそのはず。今回の参加者は 75 人。前回より減っている。曜日はともかく、船が苦手、ってことで回避した人がいるんじゃないか。
 で、驚いたことに、その中に唯ちゃんも入るらしい。へんな汗かいている、と何度か言っていた。
 なぜ。企画がちょっとチグハグじゃないかい?
 司会は、やるせなす の石井。すいません、誰だかわかりませんでした。秋田じゃ見られなかったんで。でも、ゆるめの進行がなんとなく合ってた、って気はする。
 最初の 30 分はご歓談。唯ちゃん不在のまま港内クルーズ。不満な人も多かったようだが、まぁ、いいんじゃないか。いつもそうだったし。
 時間が過ぎて、あれ、発着所に戻ってきたな、と思ってたら、唯ちゃん搭乗登場。割れんばかりの拍手。
 そのままスタート。まずはコートを脱ぐ。

 話は急に変わるが、この「脱ぐ」という行為は非常にエロチックだな、と最近、思っている。
 裸になるとかそんなんじゃなくて、冬の格好の、コートを脱いでもまだ厚着で体の線なんかわかりゃしない、という状態でも色っぽさを感じる。ドキドキしながら見てたのは俺だけか。
 実は、その出張中の現場で、俺の斜め前の席の女性が、出社すると、椅子に座った状態で上着を脱いだりブーツを脱いだりするのである。そうなると楽な姿勢は取れず、体勢に無理が生じるから、厚着なのに妙に体の線がわかったりする。そのせいだと思われる。

 話を戻す。
 そのままトークショーになだれ込む。「やるヌキっ!」における長い付き合いの賜物か、鋭い突っ込みと揶揄を交えつつ、船内なごやかに進む。
 続くなぁ、と思ってたらビンゴに突入。早。
 今回の景品は、唯ちゃんの実家が始めたという雑貨屋さんで扱っているカップや皿。出張中で、厳選した生活用品をウィークリーマンションに持ち込んでいる俺には食器の類はウェルカムである。尤も、あの皿は巨大すぎて置く場所がないが。あとは、その前日に放送された観光番組で、唯ちゃんが讃岐で買ってきたという和三盆のお菓子。
 いずれ、当たったらどうしよう、なんてコメントしよう、などというのは無用な心配で、今回はリーチにすらならずにビンゴ終了。
 と思ってたら、またしても発着所。
 みなとみらい には巨大な時計があるので、時刻を知るのに不便はない。18:45. スタートが 17:00 だから、まだ 2 時間も経ってない。内 30 分は唯ちゃん不在だったのに、これで終了。あらあら。
 尤も、船に酔ったのか酒に酔ったのか、大分、調子の悪そうな人も何人かいたし、あんまり長くやってもまずかっただろう。そういう意味じゃ、やっぱり、ディナークルーズって企画には問題があったと思う。
 まぁ、それを船内で (それを生業にしてる人のいるところで) 口にする人たちにも恐れ入るが。

 あとは恒例、握手をしてのお見送り。
 俺の一言は、「まだ寒いので体に気をつけてください」。
 2 月ごろにインフルエンザでダウンしたってうわさを聞いたもんで。
 なんか通り一遍、って感じがしないこともない。
 正直、俺のテンションもそう高くは無かった。
 出張仕事もエンジンがかかってきて、遅くまでの残業が続いてたし、実はその二日後に風邪を引くのだが、この時点ですでに体調はよくなかった。
 まぁ、でも、われらが天使のことを心配してた、ってのは本当です。

2006/4/2
YUI ASAKA FANCLUB (YUI'S BIRTHPLACE) EVENT Vol.04 にて
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36

 今回は、本人が念願だったと言う、オール リクエスト ライブ。ホームページ上で 1〜2 ヶ月ほど、コンサートでやって欲しい曲のリクエストを募った。その結果を元に選曲する、という企画。
 二日目の MC では、“BELIEVE AGAIN”がトップだった、と言っていた。さもありなん。で、僅差で二位だったのがデビュー曲の「夏少女」。本人がこれまで、頑なに拒みつづけてきたのが逆に作用したのではあるまいか。まぁ、投票した方は、してやったり、であろう。
 すっかり定着したギターとベース、crip. の二人は、ロック畑なのであり、その二人が「両手を広げ/あなたへと/かけてゆくのよ/青いビーチ」というコーラスをする。嫌だっただろうなぁ、という気遣いをする我らが天使。いや、結構、楽しそうだったけどな。
 意外な曲というと、「塊魂」のサントラに入っている「カタマりたいの」。ボサノバ調の曲で、こちらもちょっと乗り方が難しい。手拍子を入れにくい曲である。

 手拍子といえば。
 今回のライブで、3 パターンに集約される、ということがはっきりした(「セシル」はアレンジとしてハンドクラップが入っているが、そういうのは別)。
1.
2.
3.
 である。2 は 1 のバリエーションと見ると、実質的には二つしかない。A メロで 1 か 2、B メロで 3 というのが基本パターン。
 あらら、と思ったのが「ヤッパシ…H!」。三連リズムの曲である。
 これに 3 を重ねるので妙なことになっていた。
   
 俺も割と妙な感じに見えているだろうな、と思う。俺って、足でバスドラ、手でスネアのパターンをやってることが多いので、周囲が 3 だと、一人だけ「合いの手」になる。

 ほかに、へぇぇ、と思ったのは「哀しみの翼」。好きな曲ではあるが、これがそれほど支持を受けているとは思わなかった。なお、作曲の天野滋氏は夏に他界している。合掌。
 二日目には「フレンド」もあった。これは、AXIA の CM ソング。
 セカンド シングルの「ふたりの Moon River」も割と珍しい曲らしい。
 ただ、リクエストの結果なのだから当然だが、なんか「いつもの奴」って印象が否めない。「そう来たか!」っていうのが見当たらなかったのが残念。
 なんで、“joker”“CONTRAST”は避けられちゃうんだろうねぇ。

 ファンの高齢化も進んでいる。
 終わるとまっさきに水分補給だもの。初日は、アンコールの声と拍手が盛り上がるまでにしばらくかかったし。二日目で 4 度目までコールしてたから、セーブしてたのかもしれないんだけどさ。

 その 3 度目のアンコール。
 ステージに戻ってきた天使が言うには「何やろうか」。
 これぞ、リクエスト ライブ!
 何曲か声がかかっていたが、一番強かったのは“GOAL.”
 バンドのメンバーは難色を示している。おそらく、今年から入ったキーボードの二人。唯ちゃんに、何度か「いちかばちかやってみよう」と発破をかけられ、ついに、ストリング シンセの音が。
 会場内大斉唱。
 この斉唱については、キーの関係かもしれないが“BELIEVE AGAIN”もかなりきれいである。

 イベントとしては、二日目に、「笑顔の私」をプロデュースした上地 等氏と、「ママ!アイラブユー」で長男を演じている河野弘樹クンが現れた。
 あと、西川氏が CD を出した、ってことなので買った。帰って聞いてみたら、やっぱりすごい重厚かつハイスピード、パワフル。この人、すごいなぁ。やっぱり「鍛えてますから」ってことなんだろうか。

2005/12/11
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オールリクエストライブ

 さて、年末恒例、唯ちゃんのライブまで二ヶ月を切ったわけですが、俺がリクエストした曲をここにさらしましょう。
   風の Wings(Rainbow)
   joker(joker)
   優しさのコントラスト (CONTRAST)
 これは、前にも書きましたが、“joker”と“CONTRAST”が非常に好きだ、という理由によります。
「風の Wings」は、オートバイの二人乗りで、背中につかまっている少女が、私が翼になってあげるからね、という歌なのですが、アーティストとファンの関係に似ている、と思っておりまして。

 好きな曲を挙げれば切りがないんですが、いわゆる名曲と呼ばれる曲は、俺がわざわざ投票しなくても入るだろう (「夏少女」含む)、と思って、趣味に走りました。
 さて、実際にはどうなるのでしょうか。
 最大の関心は、“Remember”はどうなるだろう、ということであります。

2005/10/16
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BIRTHPLACE 3

 浅香 唯ファンクラブ イベントの 3 回目。
 前回と同じ、TO THE HERBS 原宿店。俺の通例で、二度目に行くときに迷う。行った事あるからいいや、って場所を確認しないからそういうことになるのだが。
 宿が前回より遠くて乗り換えもある、ってせいもあり会場直前に到着。前回は、立食形式ながら、ちょうど真ん中あたりにいい感じで陣取ることができて、それを期待していたのだが、ほぼ最後尾という状態ではどうなることやら、と思っていたところ、今回は座席指定あり。前寄りのいいポジションのテーブルに落ち着く。

 来るのが遅かったせいで、あっという間に始まる。クワバタオハラという漫才コンビ登場。あらら自然隊は。終わり間際の唯ちゃんの「自然に帰ってしまった」というのはボケかと思ったのだが、2ch 情報によれば、芸人をやめてしまったらしい。あらら。
 唯ちゃんは、上は白 (すまん、あの服を説明する語彙を持たない)、下はジーンズ。あ、俺と同じ。なんか暮れのライブ以来、通じあっちゃってるなぁ。いやそうでなくて。

 歓談および食事タイムを経て、唯ちゃんへの質問タイム。ファンクラブのマークはなぜ蛇なのか、と、新曲は出ないのか、とだったっけ?
 後者については、今のところ、予定はない、と。そろそろ年相応にバラードとか言っていたが、あれはボケだったのかマジだったのか。俺、「白の扉」が特典だったライブに行けなかったんだよなぁー。

 次はビンゴ ゲーム。
 俺には珍しく、割と早い段階でリーチになったのだが、今回も不発。あの PLAYBOY のバッグは割と欲しかったが。

 今回はミニライブあり。
 まずは、ここのところ暮れのライブでキーボードを弾いているナオトさんのピアノで「セシル」。
 次が、なんと西川さんのボンゴも加わって“C-Girl.”
 西川さんは唯ちゃんのバックバンドではなくてちゃんと独自の活動をしている人。CRiP あたりも勝手に入れるが、こうなるとファミリーだよな、と思う。
 最後が“BELIEVE AGAIN.”
 いい感じの盛り上がりではある。が、こちらが座っているだけに今ひとつ。
 いや、これは狙っていたのかもしれない。
 いつものように立食パーティの場合、もうちょっと熱の入った盛り上がりになっただろう。その場合、上下左右に別の飲食店がある、というこの立地では問題になるのではないか。それゆえの座席形式だったか。

 昔はどうだったか知らないのだが、今の浅香唯のファンクラブ イベントってもうちょっと雑然としている、ってイメージを持っている。まだ 3 度目だけどな。
 それが座席になったことで、ちょっとかしこまった感じになってしまった。はっきり言うと、距離を感じた。
 唯ちゃんサイドは、記念写真のときに、前のテーブルはステージ側に呼んだのに (今回は全体で一枚ではなく、テーブルごとに、だったのである) 、奥のテーブルは自分が移動した、というように気遣いを見せてくれたのだが、こちらは座っている、というのはちょっと一体感に欠けるように思う。
 数えてないけど、人数はだんだん増えてるんじゃないか。そうなると、「一体感」は弱くならざるを得ないよなぁ。

 最後は握手してのお別れ。
 俺のせりふは、僕らはずっと味方ですから。
 これは、唯ちゃんが、ミニライブのときに言った、(ファンクラブの会員っていうのは)味方になってくれる人だから、その人たちにいい物を届けたいと思うと、ものすごく緊張する、という言葉を受けたものだが、本当は「だから心配しなくていいですよ」というのを付け加えたかったのだ。
 忘れたんじゃなくて、頭が真っ白になっちゃったんだよ。
 だって、目の前に唯ちゃんがいるんだぜ。

2005/2/26
YUI ASAKA FANCLUB (YUI'S BIRTHPLACE) EVENT Vol.03 にて
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35

 初日は、銀のラメに浴衣、といういでたち。胸元が銀のラメで、おなかの帯で浴衣を締めている。まぁ、上半身はラフな着方でも言おうか。足元がどうなっていたのかは、俺の場所からは見えなかった。二日目は、ラメ主体でブーツ、上から浴衣、という感じ。裾を襟元に上げて止めてあるのだが、その辺に二枚の羽。あぁ、我らが「不器用な天使」よ。
 で、横とか後ろから見ると、単に浴衣をラフに着ている、という形になる。襟足ばっちり。
 はっきり言おう。実に扇情的である。これ以上、俺を惑わせないでくれ。

 ベースの王子は、去年とは違って、さわやかな単髪。
 ギターのウッキー君は、今年はムスタング (ギターの種類です)。巷で、Char のギター、といわれているアレと、エレアコ。
 キーボードさんは、去年と同じくにこやか。ピアノを習ってる関係で、せっかく前から二列目というポジションなのに、唯ちゃんではなく、キーボード氏の手元を見てしまう俺。
 西川さん、スネア 2 つですか。ますますパワフルなプレイに圧倒。あー、10 月の 20 周年記念、行きたかった。

 事前の気分的盛り上げ、ということで、前日に“STAR LIGHTS”を聞いていた。
 そしたら出たよ、ここから二曲も。“WEEKEND GIRLS”は好きなので大喜び。
 もうひとつの大喜びは「ひとり」。“CONTRAST”にも入っているシングル曲。「10 月のクリスマス」もあって、これはおそらくクリスマスつながり。やっと、この時代の曲が出てきた。これで、アルバムの中の曲や“joker”がカバーされれば大満足なんだが。

 初日は、バースデーケーキのハプニング。一気に吹き消して拍手。
 でも、なんだか、客席の盛り上がりが今ひとつ。アンコールはないんじゃないか、って思ったくらい。浅香唯が 35 になるんだから、ファンの中にはもっと年上もいる (ズキズキズキ) そのせいか?

 正直言って、アンコールの「お祭りマンボ」は読み違えたと思う。今年のテーマである「和」と、意外性による盛り上がりを狙ったのかもしれないが、この客層はこの歌を知らない。知っているとしても、うろ覚えだ。合いの手を入れる場所がわかっていない。でも、美空ひばりくらい把握してようよ。忍者でもいいんだけどさ。まぁ、さすがに二日目は、初日にこれでびっくりした人も対処していたが。
 俺はなんでわかるんだろうなぁ。オヤジだからか?

 二日目のハプニングは、由真姉ちゃんの登場。2 度目のアンコール。
 SHIBUYA-BOXX には二階席があって、いやほんの数人分なんだが、去年はそこで見ていたらしい。今年は、ステージに出されてしまう。
 会場からは“Remember”コール。まぁ、当然だよな。でも、バンドが練習してないとかで、由真姉ちゃんからのリクエストで、“Believe Again”を一緒に歌うことに。遠慮しつつのノリがほほえましい。

 もし結花姉ちゃんが来ていれば、それこそ風間三姉妹で大変なことになったと思うのだが、それは別の機会にとっておいてほしい。
 あれは、ビッグネームだと思うんだよ。何かのついで、というのではなく、ソロでいけるユニットだと思うんだな。だからまぁ、今年の 5 月の TOWERRECORDS での DVD 発売イベントなんか絶好のチャンスじゃなかったかと。
 過ぎたことを言ってもしょうがないが、どうだ、西川さんバンド主導で「風間三姉妹ライブ」やってみんか。浅香唯のライブが成立するわけだから (部外者だから商業的にどうなのかはわからないが)、これは十分に成立すると思うんだが。尤も、それをやろうと思ったら、東映やフジテレビにも話を通さなきゃならんか。
 そういや、DVD の (C) 表示で気づいたんだが、フジテレビが抜けてるのな。

 今年はフリを色々とやった。俺の話だ。
 いや、やっぱり、初日の客席がなんだかおとなしかったせい。俺の右側の数人は、確かに手拍子はするが、歌うでもなく手を振り上げてるでもなく。
 ファンなのにこういうことを言うが、やっぱ、唯ちゃんのライブって毎年の開催が保証されているわけではないと思うんだよ。次もやってほしい、と思ったら、自分の力で盛り上げていかないと。
“C-Girl”のフリは難しい。唯ちゃんが握った手の親指だけを伸ばして、頭の近くで振るが、客席ですし詰め状態の我々にはそれはちと辛い。で、それが中途半端だと、Thumbs Down になっちゃうんだよ。自分でやってて、やべ! と思ったことを白状しておく。

2004/12/12
Yui Asaka〜well, well, well '04〜 Live 041204-05 at SHIBUYA BOXX

40 minutes

 実は、本物の中村 由真を見るのはこれが初めて。去年くらいから、いい女になったなぁ、と思い始めているところで、中々にドキドキする。別に、ヘソ出してるからドキドキしたわけではない。
 浅香 唯は、おそらくドラマ用だと思うのだが、髪を肩くらいで切っている(本人曰く「毛、切った」)。これも中々にいい感じ。
 大西 結花は、一昨年、ミニライブで見たときのまま。本当に、カメラを通すとふくよかに映ってしまうなぁ。

 三姉妹、司会者 (この人も好みのタイプで、俺としてはかなり幸福な時間だった) の話を聞いてない。何の話でしたっけ、とか言う。
 印象に残ったのは、もし別の役をやるとしたら自分を除く二人のどっちをやりたいか、という問いに対して、大西 結花が、風間 由真と言ったこと。可愛く描かれてるから、と言っていたが、それには全く同感である。

 小説を書いていて思ったのだが、スケバン刑事主役陣の 1+3+3 人の内、一番、動かしやすいのは風間 由真である。
 3 人の麻宮サキは、やはり「麻宮サキ」であるだけに枷がはまる。妙な表現だが、言動には一定の「格」が要求される。
 矢島 雪乃と風間 結花は、優等生的性格を持っているので、無茶なことをさせるのはかなり難しい。
 中村 京子は、比較的、風間 由真と共通の側面があるが、これも、梁山高校の総番であるだけに (かつ、俺のシリーズの主役の公私に渡るパートナーでもあるので) コミカルに描くのは難しい。
 風間 由真は、実質的には甘えん坊の末っ子であり、同時に、鬼組頭を支える副官である。総番ではあるが、裏番の姉にかなり寄りかかっている。つまり、性格設定の明確な万能選手なのである。書く方としては、由真に何もかもやらせてしまいそうになる誘惑と戦わなければならないことがある。
 おそらく、演じる方から見ると、かなりいろいろなことができそうな役に映るのではないか、と理解した。

 彼女たちは、それぞれの武器が割と嫌だったらしい。これも前から色々なところで言っている。ヨーヨーは外しようがないからおくとして、確かに、金属性の折鶴にはリアリティがないし、リリアンは強そうな感じがしない。
 だが、ビー玉や袱紗も合わせた中で、画面で最も映えるのは実はリリアンだと思う。
 二方髪のエピソードで:
    2 本のリリアンで相手を拘束しておいて
    リリアン棒を、スカーフを止めている金属の輪 (由真だけそうなっている) に通し
    そのリリアン棒を左右に開くと、その輪がスパーっと滑っていく
 という技を披露したが、これにはウォっと声を上げた。恐ろしくかっこいい。
 映画などではこれを下から払う、ということもしているが、これなんかも、リリアン棒の形状を想像すれば、かなり痛そうな感じがする。

 なんか、中村 由真讃になってるな。

 風間 結花の鶴拳もかなり決まっていたと思うのだが。
 確か、京本 政樹だと思うが、浅香 唯は、例えば蹴りを入れるとすると、つま先までピンと伸びている、ということで褒めていた。
 そんなに恥ずかしがることもあるまい。

 彼女たちは仕事を離れても仲がいいようだが、話を総合すると、風間三姉妹とほぼ相似形の関係に見える。
 大西 結花の、オフィシャルサイトの掲示板でバトルになりかけたときのあしらいは見事だった。さすが結花姉ちゃん、と思ったことであった。
 さすがに「いいかげんにしなさい」と言っているとは思わないが。

 DVD の話をしよう。
 I の総集編は初めて見た。なかなか面白い構成だった。ただ、あのオチはエンディングとかぶってないか、と思う。
 II の奴は、数年前まで、再放送を三倍速で録画したテープがあった。切れてしまって、スプライシング テープで辛うじてつないだのだが、LD を入手したので捨ててしまった。久しぶりの対面となる。
 III は本放送以来であろう。III は、縦軸がほかの 2 作品よりも強く複雑なので、一部を切り出しちゃわかりにくいなぁ、という感じはした。
 ところで、ジャケットの写真はなぜあんな配色なのだ? 50 年代を狙ったわけでもあるまいに。

 近況としては、ラーメンバトルコロシアムで、中村 由真プロデュースの冷麺が 6 月から登場するそうである。「由真的冷麺」というらしい。
 大西 結花は、ケータイ刑事の撮影を終えたそうである。これは、その後のオフ会で耳にしたのだが、「精霊流し」に出ているとか。
 浅香 唯は、「冗談でしょッ」である。恒例の年末ライブの予定はどうなのだろう。

2004/5/22
スケバン刑事 DVD 発売記念トークショー
TOWER RECORDS 渋谷店

34

 去年 (“33”)、白と銀のフリフリで現れた、ということは書いたが、今年は、(渋谷の) 初日が黄色に黒のフリフリであった。ダンナがタイガース ファンらしいのでお祝いか、という突っ込みもあったが、無関係らしい。二日目は赤のスパンコールに黒。ひょっとすると大阪では青か?
 ホールに入った時点で、配置が違う、とは気づいたが、バンドのメンバーが変わっていた。確かに、前回よりロック色 (と言うよりは「バンド」色) の強い曲構成で、それに合ったメンバーにしたのかもしれない。
 今回のテーマは、なつかしの「缶々ドロップス」だそうである。出してみないと何が食べられるかわからない、というアレ。ハッカだと戻したりするアレである。
 去年は、浅香 唯がブリブリアイドルだった時期にフォーカスしていた。アルバムで言えば“Pride”まで。今年が、そういうテーマなんだとすれば、“NUDE SONGS”あたりまで行くだろう、ということは想像がついた。あるいは、“STAY”あたり。
 だとすると、その辺に苦手なアルバムのある俺にとってはきついことになる。別に、聞きたくない、というのではなくて、曲と名前が一致してないので、何を演奏したのか後で思い出せないのではないか、という懸念があったのだ。
 果たして予想通り。今、この文章を書きながらメモに落としているのだが、かなり抜けている。知らない曲は 1 曲しかなかったが (ある、ということ自体、かなりショックだが) 曲名がわからないのがかなりある。これを再現しようと思ったら、全部聞き直すか、歌詞カードを読み直すかしなければならない。そんなことしているうちに印象はどんどんと薄れていってしまうのだが。

 印象的だったのは、「雨が雪に変わった夜に」である。去年もやった、“HERSTORY”の 1 曲目。確かに、雪がでてくるから時期的にハマるが、それを別にしても、妙にマッチする感じがする。今年は、アコースティック ギター 2 本とパーカッションのアンプラグド編成。シロフォンが出てくるとは思わなかった。
 なお、「サイクリング・ガール」では唯ちゃんがピアニカを披露してくれた。あんまり聞こえなかったが。

 今年もやった。“BELIEVE AGAIN”の「もう一度」で人指し指を伸ばすの。この歌って、男の俺でも地声で歌えるのな。キー、移動してないか?
 あと、最後の「恋のロックンロール・サーカス」で“C-I-R-C-U-S”. 手が、“fff”の大友康平になってしまうのは年のせいか。
 これが限界。“STAY WITH ME”で、「あなたなしでは」に「浅香なしでは」で答える、とか、そういのうは俺にはできない。
 この曲って、かなりアーティスティックな曲だと思うんだな。それに対して、いくらライブとは言え、アイドル ノリで「合いの手」を入れるのはどうか、と。

 年といえば、グッズのタオル。
“Y”ではじまる赤いタオル、っつーと矢沢永吉を連想してしまうのは、やはり年のせいか、と思ったのだが、口にしないでよかった。永ちゃんばりのタオルが欲しい! という当人のリクエストによるものだそうだ。

 バンドの音については、西川さんについては文句なし。最近、好みのドラムは西川さんと、STARDUST REVUE の寺田さん。俺、今度、田中一郎のライブに行ってみようかと思っている。週末に合えば、の話だが。
 ベース氏。第一印象では、ジャズ ベースをピックで弾くな、とか思ったりする。でも、かなりコードで弾いてたようだ。これは評価する。裏声も決まっている。
 ギター氏。セミアコが出てくるとは思わなかった。セミアコ欲しいなぁ。ボーナス、いくら出るんだろうなぁ。
 キーボード氏。西川さんに続いて、楽しそうにプレイしてたのがこの人。

 去年の MC では、正月のかくし芸大会に出る、というような話が出ていたが、今年はなかった。やるぬきッの話のみ。秋田じゃやってないのよ。せめて、BS でやってくれんか、テレビ東京。そうすれば、CATV で見られるのだが。
 二日目は、マイブームってことで、バレーの全日本男子。俺もなんかでチラっと見たがチラっとだけ。女子の監督は、お隣の山形の人らしいが。見れば面白いかもしれない、という気はしたが、色々と忙しいので。

 二日目は面白い展開が。
 初日は演奏しながらだったメンバー紹介を個別にやる。ベース氏もギター氏もバンド持ちらしい。で、そこで急にふられて、ギター氏のバンド (crip) の曲をやる。全く知らない曲でもないみたいだったが、キーの確認をその場でやって、アイ コンタクトとハンド コンタクト (ドラムのパターンを、ベース氏が西川さんにやってみせていた――演奏中に) で演奏。なかなか、さわやかな今風の曲だった。
 その後、終わり近辺までは、前日と同じ展開。
 だが、2 度目のアンコールが終わった後、客席側から“GOAL”の大斉唱。この歌はどうやら特別な歌らしい。で、唯ちゃんも一緒に歌っていたのだが、後ろで西川さんがメンバーとゴチャゴチャやっている。もう 1 曲あるな、と思う。俺、この時、旦那偉い、と思った。やっぱりライブというものの雰囲気をわかってる人なんだと思った。
 スタッフが楽譜のコピーを持って走り回る。それが、「コンプレックス BANZAI!」。シングルとは別のアレンジだが、終わり方が今イチ練られていなかったところを見ると、候補には挙がってちょっと練習はしたが、最終的にはやらないことになった曲、なのではないか。

 アンコールに「千年天使」が出てきたのにはちょっと驚いた。“Rainbow”ってやっぱりそういう位置づけのアルバムなのかなぁ。

「何が出てくるわからない」ということの「缶々ドロップス」だったわけで、実際、「コンプレックス BANZAI!」から「もっと誰よりも輝いて」まで、と、範囲だけから言えば、ほぼ全体をカバーしている。
 が、“joker”と“CONTRAST”の 2 枚が漏れている。
 俺、この 2 枚、非常〜に好きなのだが。
 リアルなのだ。
 歌というのは一つの芝居なのだ、と捉えてみる。ここで例えばデビュー曲の「夏少女」あたりを、「アイドルはトイレに行かない。飯も食わない」みたいな、「んなわけねーじゃん」と思いながら双方共了解済みで見る芝居、と位置づける。
 が、この 2 作はリアルなのだよ。当時、浅香 唯二十代中盤、だったらこういう恋とかああいう愛とかあるよね、っていう感じなのである。だから (まもなく不惑の俺にとっては大昔だが) そういうタイミングの自分に当てはめてみると、実にしっくり来る。
 一度だけ、これを聞きながら泣いてしまったことを白状しておく。確かに、連日 5 時間睡眠ってのが 1 か月半続いた頃で、心身ともに疲れていたのだが、これが「癒される」ってことなのか、と思った。
 俺としては、だから、この 2 枚をメインに据えた、アダルトなステージが見たい、聞きたい、歌いたい。もちろん、〆は「ヤッパシ…H!」でいいんだけどさ。実は今回、ちょっと期待してたんだよね。1 曲くらいあるんじゃないかと思って。

 ということで、今回は、勉強不足のため、2 時間全員カラオケとはならなかったが、やはり喉は痛い。珍しく、「声援」しちゃったからな。
 これは、15 年前にやることだよな、とつくづく思う。俺って人の半分のペースで生きてるのかなぁ。

2003/12/08
Yui Asaka〜well, well, well '03〜 Live 031206-07 at SHIBUYA BOXX

BIRTHPLACE 2

 浅香 唯ファンクラブ イベントの 2 回目。今回は原宿の TO THE HERBS. 前回のお台場に引き続き、柄じゃない場所である。
 今回は、ミーハーに楽しんだ。いや、もともとミーハーではあるのだが、自分を客観的に観察するのをやめた、というか。ちと体調悪かったせいもある。

 TO THE HERBS は、14:45 にいったん閉店、21:45 から一般営業を再開する。ファンクラブ イベントそのものは、17:30〜19:30. 30 分程度は伸びてるので、店員さんたちは大変だっただろうなぁ。でも、ホームページには「原宿店」って載ってないのな。ちなみに、PIZZA-LA と同系列。

 まず、進行役は去年と同じで自然隊というお笑いコンビ。お隣の津軽出身ということで応援しているのだが、テレビを見ない方なので、なかなかお目にかかる機会がない。
 で、ご本人登場でちょっと挨拶してから、去年の暮れのライブ ビデオが流された。
 それにしても、西川氏の“TRUE LOVE”はいい。
 しばしのトーク。
 去年の、浅香 唯への質問状にかわって、浅香 唯のお悩み相談室。アドバイスはするけど解決しないよ、という趣旨。

 話は急に変わるが、本当に、悩みってのものは、本人にしかわからないものである。悩みを打ち明けた時点で本人は答えを持っている、というのもその通り。なので、俺はもう人に相談するのはやめた。俺がそういうことを口にするとき、それはすでに「愚痴」である。
 俺も職場の人間とは折り合いが悪い方なのでアレだが、土日は休む。まして、浅香 唯がらみのイベントがあるというのなら。いつでもやめてやる、という気持ちがあるからこそ言えることだが。
 ときおり、小説を書くのが早い、と言われることがあるのだが、有り体に言ってしまえば、俺は暇なのである。会社員なので、昼間はもちろん拘束されているが、仕事があったりなかったりする。ない場合にどうするかっていうと、ここで紹介しているスケバン小説を書くのである。なので、本質的には、人として間違っている、ということは言える。もちろん、本来的には、俺が暇であることを知ってて仕事を割り振らない上役が悪い。日報を出しているので、ここは断言する。

 引き続いてビンゴだが、今年は賞品が少ない。いいじゃん別に。物ごいに行ってるわけでなし。唯ちゃんが番号読み上げる時間が延々続く、ってのもどうかと思うぞ。

 今年の暮れにもライブがある。
 大阪公演があると聞いて、行けるか?! と思ったが、週の真ん中なのであった。ソ二禁の串カツに、数年ぶりに行ってみたいんだけどな。土曜に渋谷で公演があるので、少なくとも 1 回は行けそうだが。

 唯ちゃんって、本当に顔も手も小さくって可愛くて美人なんだぜ。そういう感動を抱いたまま、自分の小説を読み返してみるのもまた乙ってもんだ。

2002/8/31
YUI ASAKA FANCLUB (YUI'S BIRTHPLACE) EVENT Vol.02 にて
Visit YUI's AVENUE for Info.

「娘」と「女」

 大分、前のことだが NHK で『命捧げ候』というドラマをやっていた。原作は、藤沢周平の小説である。
 筋がわからないことには今回の文章が書けないのでバラしてしまう。未見の方は飛ばしていただきたい。

 緒方 拳は塚本 伊織という武士である。正義を貫いたがために落ちぶれている。
 妻の佐江を演じるのが南野 陽子。
 この夫婦には娘がいる。どうやら喘息かなんかをわずらっているらしい。したがって、薬代に困っている。
 妻は、やむにやまれず体を売るのだが、やがてそれが目的化していく。
 そして、それを知った塚本に斬られてしまう。ここまでが前編。

 後編では、諸国を流れた塚本が、二役で南野 陽子が演じる自分の娘、おくみと再会する。
 結末は割愛する。

 この南野 陽子氏の変化が素晴らしいのである。
 最初、「やむにやまれず」だったものが、それが目的となっていく。宿に足を運ぶシーンが何回か映し出されるだけなのだが、そのたびごとに、佐江の表情と所作が見事に変わっていくのだ。それは、溜息が出るほどである。
 そして後編では、若い娘を演じることになる。
 俺が見たのは去年のことだが、これは再放送で、本放送は 1996 年だったらしい。ということは、南野氏は 20 代後半なのだが、10 代の娘を見事に演じていた。
 つまり、母/妻、娼婦、娘を 1 時間半の間に演じ分けた、ということだ。

 南野氏は、東映の『千年の恋』では「女」、TBS の『一攫千金夢家族』では「母/妻/おばさん/嫁」と、実年齢相応のアダルトな役が増えつつあるが、一方では、フジの『盤嶽の一生』、NHK の『春が来た』などのように「娘」を演じることも多い (純粋に「娘」ではないが)。
 これができる、という人、実は、稀有な存在ではないかと思うのだが、どうか。

 勿論、大河ドラマなど、長いスパンで続くドラマでは、主役クラスの俳優は 10 代から死ぬまでを演じることになったりするのだが、それを 1 年かけてやるのと、1 時間半でやるのとではおそらくまったく別のアプローチになる筈だ。
 で、名前は出さないが、若い頃の役や、老けてからの役に無理がある俳優は結構、いる。

 ブレイク前 (ウルトラマン ティガにチョイ役で出るちょっと前) の浅野 忠信氏も、おくみの恋人として登場する。
『命捧げ候』は、金に余裕があれば、手元においておきたい 1 本である。

2003/01/05

君に会いたかった

 ジョイントのライブ。
 だと思っていた。
 案内をよく読めば、そういうことだ、というのはわかったはずなのだが、一緒に出るのは「アイドル」なのだった。3 人の現役アイドル(「アーチスト志向」なんて小難しいことを言わない、王道を行くアイドル)と、その先輩、という関係なのであった。
 彼女たちにもちゃんとしたサポーターがいて、振りをきちんと覚えていて、タイミングよく掛け声が入る。
 一方、こじんまりとしたライブであって、彼女たちの MC には一々突っ込みが入る。
 微笑ましいと言えば微笑ましいのだが、「俺、ここにいていいのかな」という思いがぬぐえない。あるときは漫然と、あるときは評論家みたいな気持ちで客観的に聞いている。
 なんせ俺は、スケバン当時、行けば行ける環境にいたのに、彼女たちのコンサートには一度も行かなかったのだ。アイドル自体は好きと言えば好きだが、その周辺の状況が俺の趣味と相いれない。だって俺、“Believe Again”で腕を伸ばすまでに 15 年かかってるわけだし。
 その俺が、ブレイク前のアイドルのライブを見ているとは。俺の脳が活性化したのは、その 3 人のうちの一人が高橋 由美子の歌を歌ったときくらいだった。俺にとっては「アイドル」という存在は高橋 由美子で終わっている。

 全員が揃ってのトークショー。まぁ、結構、笑いながら楽しんだのだが、割愛する。

 1 曲目は、「揺れないヒマワリ」。
 前に、伸びる声が魅力、と書いたが、サビの部分の二分音符が本当にいいのだ、この歌は。
 それを見ながら、アレ、と思う。
 ひょっとしたら関係者には申しわけないことになるのだが、TV 画面や写真は彼女の美しさを伝えていない、と思われる。
 白状するが、彼女は太った、と俺は思っていた。だが、そうではない。実物を見るとわかる。とってもキレイ。髪をかき上げて耳にかけたときなんか、本当に。

 次に、ドキっとする。
 目が合った。
 ような気がした。
 前回の“33”のときもそうだったが、小規模なライブだと、目が合うような気がすることがある。だからと言って「ワタシハコンナニアナタノコトヲオウエンシテイルノデスヨ」というメッセージを送るほどの眼力は持ち合わせていないが、それはとても心臓に悪い。間違いなく鼓動が早くなる。なので、間違っても武道館や樹海ドームでやろうなんて思わないでほしい。特に後者の場合は赤字になるらしいから。

 次が「CRY の法則」。
「レシピ」の中で一番、好きな曲。
 1 か月ほど前だが、朝、目が覚めるなり、この曲が脳内 BGM として流れ始めたことがあった。それくらい好きだ。それは同時に、歌詞の内容から考えると、「俺、まいってるかも」って状態だ、ということなんだが。
 CD とは発声が違った。裏声の割合が低い。俺はこっちの方が好きだ。
 この歌って、昨今の流行りを考えると、十分にシングルとしていけるな、と思った。俺はその単語そのものは嫌いだが、「癒し」系で絡めることは可能だろう。それが、彼女とスタッフのねらうところかどうか、という問題はあるが、彼女は「歌手」として行くことを決めているらしいので、これは手かなぁ、と思ったりもする。

 最後が「アラビアの唄」。
 曲に入る直前には照明が落ちる。このとき、「可愛い結花」になっていた。
 なぜ俺がそう思ったのかはわからない。途中でメイクを変えたわけではないし、曲に入る時に照明が落ちたのはその時が初めてではない。
 彼女はその時、「アップテンポ モード」に入っていたのかもしれない。あるいは、照明の微妙な調整によって、「キレイなお姉さん」と「アイドル」を切り替えられるようにしていたのかもしれない。
 そして、歌が始まると「ゆーか」コール。本人も笑っている。実に楽しそう。そして楽しい。
 前半の一時間、居心地の悪さを感じていた俺だが、このころには、来てよかった、と思っていた。

 急に自分の小説の話になるが、俺のシリーズに出てくる風間 結花は「三姉妹の長女」という位置づけを脱していない。このステージで見られたような、彼女の笑顔が出てくるような話がないなぁ、と思った。

 帰り際、「レシピ」の CD を売っていたが、俺、持ってるのよね。協力できなくてごめんなさい。

2002/12/22
結花 appeared in 「君に会いたかった Vol.2」021221 at Live inn Magic

33

 彼女は、白と銀のフリフリで現れた。
 会場内、大うけである。
 今回のテーマは「アイドル」だという。だから、そういうような展開であろう、ということは予想してしかるべきだったのだが、向こうが上手だった。

 1 曲目は“C-Girl.”
 続いて、“BANDIT (Melody Fair).”
 それが終わっての MC は喉が枯れていた。出だしで飛ばしすぎたな、と思った。おそらく、すべての観客が、ドキドキしながらその話を聞いていたであろう。

 今回の選曲は、テーマが「アイドル」ってことなので、初期、つまりデビューからスケバン後数年、というあたりにフォーカスしている。
 それでいて、「え、これもやるの」というあたりをついてくる。巧妙である。
 例えば、「19 時の Lunar」である。
 ご記憶でない人もいるかもしれない。「スケバン刑事-風間三姉妹の逆襲-」の主題歌、“Believe Again”の B 面である。
 いや、俺は結構、好きなんだが (そういう意味では“TRUE LOVE”の B 面“NIGHT DANCER”とか、「セシル」の「哀しみの翼」なんかも好きだ)、スケバンとはまるっきり関係ないし、決して主流の曲ではない (だからここでは、あえて「B 面」という単語を使っているわけだが)。
 それを演奏してくれた。

「きっと…いつか (Pride)」は、今の旦那と遠距離恋愛だったころの思いを歌ったものだそうで。
 当人いわく「変わり者」ということなので、ドラムソロのときに「いよっ、変わり者!」とか声をかけようかと思ったが、武士の情けでやめた。いい音なんだよ。
 喉は回復している。プロだ、と思った。俺は咳したりしている。

 次はスケバン メドレー。“Remember”から始まって全曲。
 俺は、団体行動が苦手である。こういう状況で言うなら、全員が同じフリをする、というのが苦手だ。申し訳ないが「嫌い」だと言って差し支えない。だって、全員が同じ、って気持ち悪いでしょ、やっぱ。
 が、例外はあるものだ。
“Believe Again”の「歩いて行くの もう一度」というフレーズで、右手の人差し指を伸ばす、というの。去年の今ごろ、横浜であったイベントではじめて見たのだが、あれはよかった。なんというか、納得性がある。
 というわけで、やった。多分、ゴダイゴでもタケカワユキヒデでも STARDUST REVUE でもやったことがない。生まれて初めて。気持ちいいじゃん、カジュアルじゃん。

 タケカワユキヒデで思い出したが、“STAR.”
 これはやはり、レコード (では問題があるとすれば、スタジオ録音版) の雰囲気を再現するのは難しいのだな、と思った。
 アレンジは鷺巣 詩郎なのだが、どの楽器がイントロや伴奏を引っ張っているのかが判然としない。そういう微妙なバランスの上に成り立っている曲なのだ。
 が、ブラスが重要な位置にあることは間違いない。だとすると、バンドの構成では、別なアプローチを探さざるを得ない。あの雰囲気は、シンセでは出ないのだ。
 今回のステージは、発表当時のアレンジを維持する、という方針だったようなので、ちょっとアレだった。

“HERSTORY”という企画もののアルバムがある。
「企画もの」というと語弊があるかもしれないが、これは、アイドルであるところの彼女の個人史、デビュー前からその時点 (“C-Girl”でお茶の間に浸透した年の冬) までをアルバムにしたもので全 6 曲、シングルは 1 曲も入っていない。
 その先頭 2 曲。おぉ、それをやるのか、と思った。ひょっとして全曲やるのかな、とちょっと期待した。
 これ、佳作ぞろいの一枚である。お薦めする。

 一応、元ロック小僧としては、バンドの各メンバーも気になる。
 ギターの音は好みだった。
 ベースは、メンバー紹介のときのリフが印象に残っている。
 キーボードは二人いたのだが、ソロがあまりなかったせいか、クールにプレーしている、という印象。
 ドラム兼旦那 (失礼) は、“TRUE LOVE”の間奏に入るシンバルが決まっていた。スネアをキープしつつタムを叩く、というあたりに光るものを見たように思うがどうか。

 ラスト付近とアンコールでは、「モダンボーイ白書」と「ヤッパシ…H!」という、ベタベタのアイドル時代の歌が続く。これを、とても楽しそうに歌っていた。手元にビデオや LD がある人は、「ロックンロール・サーカス '89 スパークリング・ライブ」のジャケットを見ていただきたい。あれの、2002 年版だと思ってもらえれば。
“Believe Again”に引き続き、“A!...A!”とか叫びつつ、やっぱりこの人は「アイドル」なんだ、という認識を新たにした。

 二度目のアンコールは、ファンクラブ イベントのときも話題にした“GOAL (Rainbow).”
 目がウルウルしてたような気がするが。前に書いた、お互いに、支えて、支えられて、という関係が、その金色の涙に集約されているように思う。

 会場を出て最初にしたのは、コンビニで水を買うこと。
 俺は行けなかったが、甲斐バンドが復活コンサートをしたとき、友人曰く「武道館全体 2 時間カラオケ大会」。
 全員が全曲歌ったのだ。芸歴の長いアーチストにはこれがある。今回も同様。「きっと…いつか」みたいな、聞かせる歌を別にすれば、会場そのものが歌う。
 演奏順に倣ったテープを作りながら思ったのだが、彼女の 20 枚に届かんとするアルバム、それに収められている曲の数々。これはとてつもない財産である。これだけあると、「嬉しいときに聴きたい曲」「泣きたい時に」「ドライブ用に」とか作れるのだ。
 これは大変なことだ。

 彼女を肉眼で見るのはこれで 3 度目である。
 前回が 1 年前のイベント、2 度目が夏のファンクラブ イベント。
 彼女がベタベタのアイドルであった時代には行けなかったのである。
 それはひょっとしたら正解だったのではないか、という気がする。
 あの当時、コンサートに行ったら、当人はきっと数百メートルも先で、オペラグラスでないとわからん、という状態だったのに違いないのだ。
 が、今は、0.4 しかない視力でもはっきり表情が捉えられるくらいの距離で会える。俺としては、これがちょうどいい。
 去年はなかったが、1 年に 1 回のライブ。それが、彼女にはちょうどいいペースなのではないか、と思うのだが。
 大人のアイドル、大人のファン、こういう関係を大事にしたい、と思う。

 それにしても、会場で販売してた T シャツの袖やら、缶バッジやらに“33.”
 これだけ、自分の年齢を強調するアイドルもそういないと思う。

2002/12/10
Yui Asaka〜well, well, well '02〜 Live 021208 at SHIBUYA BOXX

レシピ

キョウハヤメナイ
 彼女の声に驚く。
 俺の場合、スケバン当時とその数年後くらいで彼女の歌は聞かなくなっていたので、10 年以上のブランクがあるのだが、全然違う。俺に、このアルバムの存在を教えてくれた人が言ってたのだが、彼女はその 10 年間、それが表に出るかどうかは別として (アルバムは 6 年ぶりだそうだ) 歌いつづけてきたのだ、と思う。

揺れないヒマワリ
 彼女の伸びる声が魅力の一曲。

I'm here
 俺が最初に「かっこいい」と思った女性ボーカリスト、小比類巻かほるにも同名の曲がある。絶対の名曲である。
 というのがあると、どうしたって比べちゃうのだな、ということを再認識。どちらにとっても失礼なことだと思うのだが。

アラビアの唄
 昭和 3 年の歌のカバーだそうである。原曲には記憶がない。
 今時の音でアップテンポにアレンジされている。軽快で、自転車に乗るときなんかに合いそうな感じ。

CRY の法則
 このアルバムの白眉、とでも言おうか。
 彼女の息遣いが聴こえる曲。なまめかしい、というのとは違う。声を出す前に吸う息とか、出る直前の音とか、そういったものも含めて、声の魅力に酔える曲。
 その一方で、曲名から想像がつくように、詞は、今時の言葉遣いの詞。そのギャップがなんとも。

 子供には辛いアルバムだと思われる。聞きたかったら大人になってから。

2002/9/8
結花「レシピ」MC-0001
MC RECORDS
インディーズ扱いだそうなので注文時にはご注意を


BIRTHPLACE

 彼女はベルボトムのジーンズで舞台に現れた。
 俺と彼女とでは、俺が年上であるが十歳も違わない。だが、彼女のファッションはしっかり現在を念頭に置いている。無批判に受け入れているようではないが、取り入れられるものは取り入れている。こちらはといえば、時代のはっきりしない、ストレートのジーンズ、Tシャツという格好である。辛うじて、キャップのロゴが、1974 年よりも後だ、ということを主張しているくらいだ。

 これは、コンサートではなくてイベントである。最初に、司会者が挨拶をして引っ込むと、無人のステージに、彼女のビデオクリップが上映された。それは俺も LD を持っているので特にどうということはなく、むしろ手抜きの印象を与えたが、彼女が一時休養から復帰した後の第一弾シングルのクリップは初見だったので真面目に見た。気がつくと、俺は 4 曲ずっと (水割りを飲みながらだが) 歌っていたし、グラスを持っていないときは、指がギターを弾いていた。それは、BGM として流れる彼女の曲でも同じだった。
 で、彼女がその、俺の恋人がそういう格好をしていたら俺は黙っているだろうか、という格好とメイクで現れると、観客の側から、歌が起こった。これは、会場の入り口に並ぶ際に事前に根回しが行われていたもので、彼女の結婚を祝うものだった。彼女の 3 枚目のアルバムに入っている“GOAL”という歌である。結婚はゴールではないと思うが、彼女の歌には結婚を祝う歌がないし、これは祝意を表す「形式」だからいいのである。俺も歌った。出だしの、初めて交わした言葉も思い出せないほど、という歌詞は、彼女とそのパートナーの 15 年に及ぶ付き合いを考えれば、はまっていると言えるかもしれない。

 最初はトークショー。そこでは、事前にアンケートで集めた質問が紹介され、それに彼女が答える、というものだった。パートナーとのなれそめなどに興味はない (聞きたくない) が、当然のごとく、そこに話題は集中した。
 俺の質問は採用されなかった。仕事において、今、一番やりたいのはなにか、というものだったが、やや重かったかもしれない。
 これは、彼女のオフィシャル サイトで、彼女に対する要求だけが書き連ねられている、という現状に辟易していたせいである。彼女が何をしたいと思っているのかが知りたかった。それとこちらの希望のずれ、これを埋めるのか、やむを得ないものとして放置するのか、あるいは全く新しいものを提示するのか、そのプロセスそのものが、アーチストというものだと思うのである。
 仮に‘A’という戸籍上の名前を持つ人が、‘Y’という名前でアーチスト活動をする場合、‘Y’というのはプロジェクトの名称だと俺は考える。当然、本人のほかに、マネージメントのスタッフがおり、新曲を発表しようと思えば、詞・曲・編曲・楽器演奏・ミキシング…と無数の人間が関与することになる。ジャケットの撮影となれば、カメラマン・照明・撮影場所の手配…という具合である。それが全て‘Y’を構成するはずなのだ。極端な話、たまたまフロントにいるのが‘A’である、というものだと思うのだ。
 そして、ファンはその一翼を担っている。ファンは、アーチストが公表する作品を評価し感想を述べる義務を負っているのだ。繰り返しになるが、それを取り入れるべきかどうか考え、取り入れ、あるいは、自分の方向とは相容れないものとして取りいれずに終わり、あるいはファンが予想もしなかったことをやってのける、その繰り返しで‘Y’は成長するのではないか。要望もアクションの一つではあるが、まずはその作品をどう受け止めたのかを吐露することから、‘Y’の一部としてのファンは始めるべきではないか。
「グラビア見ました。相変わらず可愛いですね」ではない。大体、我々は、彼女が可愛いことを肌身に染みて、それはもう胸が痛むほど知っているのだ。改めて口にする必要はない。

 次はビンゴだった。
 パーティだから別にいいのだが、俺にとってはどうでもよかった。もともと勝負運がなく、それゆえ、彼女が命をかけているというコンピュータ ゲームにも関心が持てないというほどなので、当たる心配がない。実際、当たらなかった。

 最後がミニライブである。
 1 曲目は、彼女が大事にしているという、大ヒットしたシングル曲だった。
 (現時点で) 彼女のアルバムは 19 枚あるが、12 枚目で彼女は、旧作品のリメイクだけからなるアルバムを出している。ここで話が戻るのだが、そのアルバムには“GOAL”が入っていた。
 旧作品のリメークというのは、ある種のベスト アルバムである。駆け出しのころの曲を避けようとしても、シングル曲は入れざるを得ない、というのはよくある話だ。だが、“GOAL”は「3 枚目のアルバムのラスト」であって、同時に、このアルバムの中では一番古い曲でもある。(コンサートではやっていたかもしれないが) 商業的に見たらドロップされて当然の曲。シングル曲は全て知っているがアルバムは…という辺りのファンを想定すると、1 曲だけ知らない曲が混じっていることになるわけだ。
 だが、彼女 (とスタッフ) は“GOAL”を入れた。
 俺はその時、彼女は、過去を切り捨てることをしない人なのではないか、と思った。
 例えば、実名を上げて恐縮だが、沢口 靖子のプロフィールを読むと、「澪つくし」や「秀吉」、「ホテルウーマン」などが並ぶ。しかし、デビュー作の「ゴジラ」が載ることはない。後に「ゴジラ対ビオランテ」にも出演しているのにもかかわらず。奥田 瑛二の「円盤戦争バンキッド」しかり、村上 弘明の「仮面ライダー」しかり。
 だが、彼女 (とスタッフ) )は“GOAL”を入れた。
 そして、彼女は今でも、最近の曲と、その当時の曲の両方を歌う。
 それを安全策と軽んじることは可能だが、そのことがいかに我々を安心させることか。

 2 曲目は、今どきのアイドルの歌であった。
 彼女は、今日は変わったことをしてみようと思った、と言った。それは、これが、「第一回のイベント」であることを考えれば、真っ当な発想だ。その歌が好きだ、とも言った。
 歌い終わった後、人の歌を歌うのは緊張する、とも言った。それはそうだろう。
 だが、俺はその今どきアイドルが嫌いなのである。それはもう、これまでの興奮を一挙に冷やすのに十分なほどであった。俺は、その歌を歌う彼女の表情を追い掛けることで満足せざるを得なかった。

 最後の曲は、彼女の持ち歌ではあるが、俺にはなじみの薄い曲であった。というのは、その曲が入ったアルバムを俺は苦手としているのである。
 俺は全面肯定型ではない。いくら好きなアーティストであっても、嫌いな曲、苦手なアルバムというのはある。
 だが、彼女は楽しそうだった。
 それはもしかしたら、最後の曲だから盛り上げようという意図があったのかもしれない。そのために楽しそうに見えていたのかもしれないが、だとすれば、俺はその術にはまったことになる。
 ここに来てよかった、と思った。
 彼女がいる世界に自分もいる、ということがうれしかった。
 考えてみれば、彼女の休業期間中は、どうしたって会えなかったわけである。
 だが今は、(田舎ゆえ全部とは言わないが) テレビに出ればそれを見ることはできるし、イベントがあればそれに参加することはできる。それでいいのじゃないか、という気になった。彼女の笑顔が見られればいいじゃないか。

 最後にサプライズがあった。
 退出する我々に一人一人、声をかけてくれるという。
 え? と思う。
 彼女は、我々に親しく声をおかけくださるような存在ではなかったのだ。少なくとも俺にとっては。
 俺の声はうわずっていた。
 まず、礼を言わなければならない。彼女が存在し、我々に向けて歌ってくれることに対して。
 次に、お幸せに、と。
 これは言うべきではなかったかもしれない。ほんのさっきまで、彼女と俺とは、アーティストとそのファンであった。それなのに、結婚したのだからどうこう、と個人的な話題を持ち出すのはいささか卑怯なような気がする。
 だが、しょうがあるまい。彼女の笑顔が俺の宝物である以上、これは一種の恋愛である。実らないなら実らないなりに、彼女の幸せを願わなければならないだろう。
 早い話、その瞬間、俺は全面肯定していたのだ。わが「不器用な天使」のことを。
 握手もさせてもらった。
 彼女のファンになって長いが、このとき始めて、彼女と自分の距離感を掴んだような気がする。
 並行ではないが、彼女のラインと俺のラインが交わることは絶対にない。だが、俺は彼女を応援する。彼女の方でも、俺個人の力はともかく、他者の応援を必要とする。こういう関係が現実に存在するのだった。それを確認した、というだけでも、お台場くんだりまで足を伸ばした価値があるというものだ。

 俺は結局、その、なじみの薄い曲を聞きながらこの文章を書いている。

2002/8/5
YUI ASAKA FANCLUB (YUI'S BIRTHPLACE) EVENT Vol.01 にて
Visit YUI's AVENUE for Info.


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