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ハウス・オブ・ザ・イヤーってどんな賞?

ハウス・オブ・ザ・イヤー

車にはカー・オブ・ザ・イヤーというその年を代表する車が受賞する賞があります。 それでは住宅には同じような賞が無いのでしょうか? 実はあります。 あまり知られていないかもしれませんが、財団法人 日本地域開発センターが主催する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」がそれに相当します。

2010年度までは「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」として表彰されていました。 2011年は東日本大震災の影響もあり、実施されませんでしたが、2012年度から「イン・エナジー」として表彰が再開されています。

ここでは、この賞の内容と過去に受賞した家の中から代表的な住宅をご紹介したいと思います。 今までの受賞住宅からオススメできると思われる住宅を追加でご紹介いたします。

ハウス・オブ・ザ・イヤーの概要

まず、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の概要をご紹介しましょう。 日本地域開発センターのサイト上では以下のように説明されています。

「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」は、建物外皮とエネルギー設備機器を一体としてとらえ、トータルとしての省エネルギー性の優れた住宅を表彰する制度です。 表彰住宅の剪定にあたっては、学識経験者などで構成される審査委員会が厳正な審査を行います。 本制度はジェントルマンシップに基づく一般財団法人による公平・中立な表彰制度であり、日本における省エネルギー住宅の普及と質的な向上に貢献することを目材しています。 (以上引用終わり)

地球温暖化や石油枯渇など環境・資源問題に対して住宅の省エネルギーを推進することが重要であり、そのためには、住宅だけではなく設備も一体として質の向上を図る必要がある。 設備一体型の住宅と捉え、更なる省エネルギー追及目指すためにトップランナー住宅を表彰する制度が「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」なのです。 オール電化住宅に限定することなく、あらゆる省エネルギー住宅を対象にしていることから「イン・エナジー」と改められたのだと思います。

表彰にあたっては、委員長に日本地域開発センター会長の伊藤滋氏(早稲田大学教授)、副委員長に坂本雄三氏(独立行政法人建築研究所理事長)らがあたっています。
表彰対象と選定の基準
次に選定の視点として以下の内容が記載されています。

“躯体と設備をセット”で考えた、トータルでスマート(省エネルギー)の性能、先進的な工夫などの観点から、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を選定、表彰します。 下記、4つ視点から、審査委員会での審議を踏まえて、トータルでスマート(省エネルギー)な住宅を選定し、評価します。

視点1: 外皮・設備の省エネルギー性能値
住宅の躯体、開口部、設備機器の性能を、「住宅の省エネルギー基準」により数値化して評価します。

視点2: 多様な省エネルギー手法の導入
視点1での定量的な評価が難しい省エネルギー技術・手法などを総合的に評価します。

視点4: 省エネ住宅の普及への取り組み
供給戸数、供給価格、情報発信等を考慮し、省エネルギー住宅普及への各種取り組みを総合的に評価します。
(引用終わり)

この表彰は2007年から始まりました。 まだまだ始まったばかりで評価基準や各視点の重み付けが年ごとに変化しているところもあります。 例えば、2007年はオール電化が省エネルギーにつながりにくいT・U地域は対象外とされていましたが、2008年は対象として含められました。

また、2008年は視点4の住宅の供給量実績が重んじられた表彰となりました。 2012年度以降は、各視点の重みづけを明確にされています。 視点1が60%程度、視点2および視点3がそれぞれ20%程度として、審査会で総合的に判断されます。

このように選定の観点、基準に不明確さが残る賞ですが、省エネルギーを競う住宅の表彰制度はこれが唯一なのではないかと思います。 きちんと中身を理解して表彰結果を見れば、省エネルギー住宅のトップランナーとはどのような性能で、どのような仕様、設備なのかを知ることができます。

特に大手ハウスメーカーではなく、地域密着型の規模の小さい工務店では、その地域を外れるとなかなか情報を手に入れることができません。 サイト上では公開されていても、そこにたどり着くことが難しいことが多いものです。 そういった意味でも、この賞は大変意義のある表彰だと思います。

ハウス・オブ・ザ・イヤー受賞住宅

それでは、受賞した代表的な住宅をご紹介しましょう。 ここでは、モダの判断で大手ハウスメーカー以外で性能的にご紹介に値すると思われる工務店、中堅クラスのメーカーをご紹介します。

ツーベアホーム(2007年/2008年特別賞)

宮城県の地場工務店です。 ツーバイシックスを基本に現場発泡ウレタン充填+外断熱のハイブリッド断熱にトリプルガラスのサッシで、Q値は1.4以下を達成しています。 超高断熱・高気密を基本に100%オール電化住宅を供給する先駆社とのことです。 特に目新しい技術はありませんが、これだけの性能の住宅を安価に供給する意義は大きく、それが受賞理由につながったのだと思います。

北洲ハウジング(2008年特別賞/2010年優秀賞/リフォーム(戸建)部門優秀賞)

北洲ハウジングは岩手県発祥のツーバイフォー注文住宅会社です。 ツーバイフォー工法、そしてR-2000など省エネルギー住宅のパイオニアでもあります。 受賞したのは「アルセコ外断熱システム」を採用した住宅。 外断熱を銘打っていますが、同社の高性能GWによる充填断熱に80mmものロックウール断熱材を付加した付加断熱システムです。 これにより、Q値は1.0以下を達成できるそうです。 また、充填、外断熱共に水蒸気を透過する断熱材を使用し、湿気を外に逃がすことが可能。 この点が、ウレタン充填やポリスチレンボードを使った外断熱とは大きく異なります。

2010年にはアルセコ外断熱を採用した「A-1(エー・ワン)」が優秀賞を、リフォーム工事がリフォーム(戸建)部門の優秀賞を受賞されています。 高い断熱性能だけでなく、普遍的なデザイン、年を経るごとに味わいを増す建材にこだわり、結果的に省エネにつなげるという姿勢が大変評価できるメーカーです。

一条工務店(2007年大賞/2008年優秀賞/2012年大賞/2013年特別優秀賞)

一条工務店は中堅クラスのハウスメーカーです。 一条と言えば木造軸組み注文住宅というイメージがありましたが、2007年受賞のI-HEAD構法や2008年受賞のi-cubeではツーバイフォー工法を採用しています。 これに超高断熱仕様を組み合わせ、Q値1.2以下を達成したことが評価されたようです。 特に2008年受賞のi-cubeは寒冷地仕様とは言え、Q値は驚異の0.8以下。 しかも、それが坪単価53万円程度でできるというのですから、さらに驚きです。

エムエスホームズ(2009年特別賞/2010年リフォーム戸建部門優秀賞)

エムエスホームズはモダ家を建てていただいた栃木県の地場工務店です。 ツーバイフォー、ツーバイシックス工法とウレタン吹き付けによる充填断熱+ウレタンフォームによる外断熱のハイブリッドW断熱工法を採用しています。 ツーバイフォーでQ値=1.35を、ツーバイシックスでは1.0を実現しています。 地道に性能向上に取り組まれており、今やモダ家とは全く異なる仕様の家になっています。

2010年にはモダ家リフォーム工事を含む2件が戸建リフォーム部門の優秀賞を受賞しました。 受賞したリフォーム工事内容は上記のハイブリッドW断熱工法+開口部の2重化による断熱改修工事になります。 残念ながら、エムエスホームズは2012年に倒産してしまいました。

島野工務店(2008年/2009年/2010年特別賞/2012年特別優秀賞/2013年特別賞)

エムエスホームズと同じく栃木県を代表する地場工務店です。 軸組工法に外断熱工法の組み合わせを基本とする工法を採用しています。 ただの外断熱ではありません。 断熱材として100mmもの厚さのウレタンフォームを使用しています。 壁の支持力が気になりますが、基礎幅をとって断熱材を乗せる構造にしており、構造的にも問題ありません。 開口部も抜かりなくシャノンのトリプルガラスアルゴンガス充てんサッシでQ値は1.2を実現しています。 さらにQ値1.0の無暖房住宅の実験棟にもチャレンジされています。

2010年には「凛 ZERO-1」が特別賞を受賞、3年連続受賞で優秀企業賞を受賞されています。 常に性能進化を怠らない姿勢が大変評価できる工務店さんです。

ヒノケン(2010年特別賞)

宮城県石巻市にある地場工務店です。 2010年に「HYBRID-ECO Q-1」で戸建部門 特別賞を受賞されています。 充填+外断熱のW断熱(Q値1.3w/m2k)にオール電化(ヒートポンプ+放射型冷暖房システム)を組み合わせたハイブリッド・エコ工法を採用されています。 サイト上に1月の外気温、各室温を公開されていますが、外気温が0℃付近を前後する時期でも20℃前後をキープする性能であることがわかります。

なんと言っても特長は地中熱ヒートポンプ、放射型冷暖房システムを採用されているところです。 夏は吹き抜けの手摺を兼ねるパネルから冷気を下し、冬は1階の暖房パネルを通じて暖房します。 一般的な暖房機と比べるとその能力はまだまだ限定的なようですが、建物の性能を高めることによってそれを補われているようです。

松下孝建設(2010年特別賞/2012年特別優秀賞/2013年大賞)

鹿児島県にある地場工務店です。 2010年に「粋(すい)シリーズU ハイブリッドエコハートQ21工法」で戸建部門 特別賞を受賞されています。 温暖な鹿児島にありながら、高気密・高断熱にこだわった家づくりをされているる工務店です。 モダ家を建てていただいたエムエスホームズさんとの関わりもあるそうで、建てた当時、このエコハートQ21誕生物語の漫画を参考にさせていただいた記憶があります。

温暖な地域に根差した工法のため、断熱性能的には劣る(その地域には適合しているのですが)ものの、夏の過ごし易さを徹底的に研究されている点が大変評価できます。 松下孝建設さんが立ちあげられている九州住環境研究会のサイトの情報も大変参考になります。

受賞結果から学べること

以上のように、この賞は省エネルギーという観点で、どの地場工務店、ハウスメーカーが先進技術を持っているのか、世の中のトップランナーとはどういう仕様、どういう会社なのか、を知る重要な手がかりになります。 また、トップランナーの性能が手の届かない超高級仕様ではなく、少し手を伸ばせば届くところまできていることもわかります。

2008年〜2010年に大賞や特別賞を受賞している大手ハウスメーカーや大手建材メーカー系ハウスメーカーのように、ごくごく普通レベルの性能でも、施工実績や設備重視で受賞してしまう例もありますから、 むやみに受賞結果を信じ込んでしまうのは問題ですが、受賞内容をよく吟味すれば、トップランナー仕様、またそれを造る会社の情報を得る良い機会になると思います。

もう一つ注意しなければいけないのは、ハウスオブザイヤーで賞を取っているからと言って、必ずしも経営的に安定した企業とは言えないということです。 上のツーベアホーム、エムエスホームズの例にもある通り、いくら高性能な住宅を造っていたとしても、倒産する可能性は十分あります。 受賞と経営は別問題として、依頼先選定では十分注意する必要があります。

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