日本の中高生から自分たちの親に伝えてほしいこと。
―僕は今、日本の中高生からも親を教育する時代になっていく気がする―


僕は今、日本の中学生や高校生にアジアの現実を、なかでもフィリピンなどの貧困の現実をどうしても伝えたい。僕は、日本の若者にゴミ捨て場などで働いている自分たちと同年代(13歳〜18歳)の子どもたちの「生と死の現実」を伝えたいのです。
そして彼らに、どうか自分たちの日本の親にも伝えてほしいと頼んでいきたいのです。なぜなら僕はもう日本を根本から変えていく力があるのは、日本の純粋な中高生しか残っていない気がするのです。もう日本の親の世代には、悲しいかな、生活することで精一杯で、アジアの他の国の死んでいく子どもたちに対する関心すら持てないほど、余裕をなくさせられている気がするのです。

だから僕は、いまだ生まれたときの気持ちを持ち続けている、まだ生活に疲れていない日本の中高生に自分の映画を見せて、ぜひ日本の親たちにも世界の貧困の現実を教えてあげて、見て知ってほしいと本気で願っています。

世界中では多くの子どもたちが食べ物がない、水が汚い、薬が買えなかったりして死んでいる現実をぜひ知らせてほしいのです。世界中で3秒にひとり、貧困で命を落としている子どもたちの現実を日本の中高生から自分たちの親にも伝えて欲しいのです。

僕は1989年から今まで、ずっと世界中を放浪して、フィリピンの貧困の現実の一端、ゴミ捨て場で生きている子どもたちの生活記録として、1995年映画「忘れられた子供たち スカベンジャー」、2001年映画「神の子たち」を完成公開していますが、今のマニラ首都圏の現実は、青年男女の失業率が75%と囁かれ、石油高騰の影響で物価も上がり続け、現在のフィリピンの社会状況は、貧困の国から飢餓一歩手前の国といっても過言ではない状況になっているのです。

だから僕は今、もう一度、自分の原点であるスモーキーマウンテンというゴミ捨て場近くで今この瞬間もゴミを生活の糧にして働いている子どもたちやマニラの街中で、家族の生活費を稼ぐために、まだ生理もないのに児童買春している子どもたちなどのドキュメンタリー映画「(仮)天国の子どもたち」を撮って、来年3月に完成公開させようとしています。また日本企業の社会貢献活動も環境問題以外でも加速してもらうために、比に関わる日本企業600社にも直接ダイレクトメールを出し映画製作に協力してもらう受け皿となる組織、「アジア問題を考える会」も岡山で発足しました。

ぼくたちの大きな夢は、フィリピンの貧困の現実をただ見せても何も変わらなかったので、今回の映画「天国の子どもたち」完成後は、政治的な動きもしていかなければということで意見が一致しています。まず手始めに、日本で大金を集めてフィリピンの土地を長期で借り上げ、フィリピンの貧しい人々に無利子で貸して、日本向けの農作物を作っていくプロジェクトなども手がけていく予定です。以上

2007年9月14日
四ノ宮浩




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