「ほっとけない世界のまずしさ」というキャンペーンを盛り立てよう


「3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。食べ物がない、水が汚い、そんなことで。 この状況を変えるのは、お金ではなく、あなたの声が必要です。貧困をなくそう、という声を表すホワイトバンドを身につけてください。」

今回、僕はこの言葉をじっと見つめることから始めることにする。

「3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。食べ物がない、水が汚い、そんなことで。」
この言葉は今、2005年の日本やアメリカ、ヨーロッパなど先進諸国以外のたとえばアジアやアフリカなどの発展途上の国々の、今、この瞬間にも起こっている飢餓をも含んだ子供たちの死という重い現実のことである。1日に換算すると貧困で死ぬ子供たちが3万人。あまりにもむごすぎる数字である。

世界中の1ドル以下で生活を余儀なくされている貧困層の人々が13億人と聞く。みんなに1人あたり、ぎりぎりの数日の食料100円分あげたって1300億円かかる。たった数日のみの金額である。そして、いくら寄付を集めても、この貧困層の人々には長い期間に渡り、食料をあげ続けられるわけもなく、自立できる仕事などの生きるすべを与えることが必要になる。だから、今回のような、みんなが声を上げて、「今の世界の貧困の現状」を知って、考えて、そして日本政府を動かそうというキャンペーンが必要なのである。

僕はこの声が、今の日本中で、300万人から1000万人になれば、これはある意味すごいことになると思う。(今どれだけの人が声を上げているのか誰か教えてほしいし、おそらくこれだけの認知度を考えると今後もこの運動が増え続けていくことは確かである)

もうまもなく、小泉首相も日本政府も、まちがいなく世界の貧困問題を優先課題にしざるをえなくなる。そうなるためにも、だから今こそ、もっとこのホワイトバンド運動を多くの心ある人々と盛り上げることが必要なのである。この閉塞感の充満された日本で、こんなに「世界の貧困問題」にスポットが当たったのは初めての事件なのである。

ただ最近、このプロジェクトを、よくぞここまで短期間で推進された尊敬に値するPR会社の次原代表や12月のホワイトバンドフェステバルへの誹謗中傷が2ちゃんねるに渦巻くという。

なんという日本社会になったのか。やはり、生きる実感のもてない苦労を何も知らない日本の若者にとっては、「世界の貧しさ」を想像する力さえなくなってしまったんだろうか。

世界はまもなく変わっていく。ぜひ、批判する人々には、貧しさのために食べ物がなく、水が汚くてもしょうがなく飲んで死んでいった何千万何億人の子供たちに思いをはせてもらいたい。この世界中には完璧な人間なんてどこにもいやしない。だから、毎日3万人の子供たちが死んでいく地球になったんだ。今、たとえ、食料をあげてもきりがないほど、まもなく終わりを迎える飢餓の子供たちが今日も明日も3万人いるんだ。だから、このどうしようもない問題を変えていくためのもっと大きな仕組みを考えていくためにこのホワイトバンドプロジェクトが今、重要なんだ。だから、みんなの声としての意思表示のホワイトバンドが必要なんだ。

当初は、心ある有名な方たちを使った宣伝をしたおかげで、ホワイトバンドがファッションだと思ったからこそ、ここまでの大きな未来をつくる日本の若者をも巻き込んだ、新しい「世界の貧困を考える」社会運動になっているんだ。

「ぜひこれからはファッションで買った人は外してもらいたい」などといったら怒られそうだが、せめてホワイトバンド派は「世界の貧困問題に興味がないなら、せめて、自分の身の回りの家族のことや、障害を持って方たちのことでもなんでもいいから「自分以外の幸せを考えるひと」になってくれる意思表示もかねるというのはどうだろうか。それがこのホワイトバンドを付けている人間のこれからの最低のモラルにしてほしい。

そんなことも考えてしまうほどの広がりのあるこの運動は、間違いなく、日本をそして世界をよく変えていける。

きっかけは「ほっとけない世界の貧しさ」を何とかしようという意思表示でもいいが自分以外のことも考えられる人間になろう。

もう一度言うが、僕らの知らない地球のどこかで、子供が生まれ、そして、自分の寿命を全うすることなく死んでいく子供たちが一日3万人だぜ。

僕が関わったフィリピンのゴミ捨て場では一家に子供が5人生まれ、必ず1人は死んでいる。(子供の死因は肺炎結核コレラ栄養失調などで昨日まで元気な子供が今日急に死ぬ場合も多く、5歳未満の幼児死亡率が30パーセントといわれている)

だから、ゴミ捨て場の街を歩くと、そこら中に、小さな棺おけに入った子供の死体を毎日いやでも目にしてしまう。日本を離れた世界の貧困の現実は想像を絶するすさまじさなのである。僕もこの(食べ物がない、水が汚いなどの)貧困からくる子供たちの数々の死に毎日毎日接したおかげで、もう自分の目の前に死体が転がっていてもあまり驚かなくなった。

「貧困と死」というのはこのように密接な関係にある。「一日3回、ご飯とおかず1品食べれ、家族がみんな生きていければ幸せです」と思わざるを得ないこの世界中の貧困の人々が13億人。日本の皆さん、この現実をほっとけますか。

また、日本では「戦時中や戦後の貧しさ」を知っている方々がほとんどお亡くなりになっている現在、この貧困状況の「食べ物がない、水が汚い」いった状況を頭では理解できても、食べることへの苦労をした経験のない人々にとっては、この「貧しさ」の言葉の持つ意味がピンと来ないのは当たり前かもしれないとも思う。だから断食しろともいわない。

人間は3日食えないと、頭が朦朧として、食べ物を探すために泥棒でも何でもする。それが人間の本性の一部なんだ。(日本人はこの感覚をわかるためにも少し断食でもしたほうがいいかもなあ)貧困は数々の犯罪をも生み、人間を人間でなくさせていく。だから貧困地域は、どろぼう、すり、かっぱらい、売春、臓器売買。殺人などに満ち溢れている。

また、僕は今、世界の理想を考えるためにも、ぜひ南アフリカの飢餓の子供たちのドキュメンタリー映画を創りたいとも思うようになった。ぜひ、ホワイトバンドプロジェクト製作で、この一日3万人の子供たちが食べ物がなく、水が汚いなどで死んでいくこの現実を、少しでもわかってもらい、少しでも変えていくためにも一本の映画を創らせてください。でもこの組織は実行委員会の総意でなくては動かないので、全員が賛成してくれるだろうかが心配である。

最後に、僕は、このプロジェクトに関わっているボランティアやすべての方々にぜひがんばってこの運動をもっともっと盛り上げてほしいと思う。
ぜひ、日本の理想を、そしていつか世界の理想を造りあげていただきたい。
日本の子供たちを世界の貧困問題をきっかけにして、世界をよりよくかえるための日本人になるようにリードしていってください。

夜明け前は一番暗いといわれます。今、もうすこしで山は動く。

2005年11月3日文化の日にて
四ノ宮浩

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世界はまもなく変わっていく。
世界はまもなく変わっていく。


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