パヤタスゴミ捨て場概要![]()
ケソン市パヤタスゴミ捨て場は、マニラ首都圏から約20km離れた郊外に位置する。同じマニラ市トンド地区にあった国内最大のゴミ捨て場で、「世界の三大スラム」に数えられた「スモーキー・マウンテン(煙の山)」にちなんで、パヤタスゴミ捨て場は「スモーキー・バレー(煙の谷)」と呼ばれている。1960年代より市内のゴミがここに集積されていたが、工業化・産業化の発達に伴ってゴミの量も増大し、当時約50ヘクタールあったゴミ捨て場は、現在では70ヘクタールにも広がり、1日3000トンものゴミが毎日運ばれていると言う。 「スモ―キーバレー」の周囲には、約18000戸/92000人ものスカベンジャ―(ゴミを拾って生活する者)が暮らしている。彼らの大半は粗末な家屋に許可無く住む不法占拠者で、ほとんどが農村で職を失って流入した貧しい移民である。
住人の半数は紙・プラスチック・空缶・アルミニウム・ビニール等、ゴミの中から利用可能なものを拾い、廃品回収業者に売って生計を立てている。それでも1日の日収は平均200
ペソ(約600円)にしかならないと言う。こうしたゴミ捨て場では、4才ぐらいの幼い子供たちが一家の生計を少しでも助けるために、早朝から深夜までゴミ拾いに出る事も珍しくない。そのため、ほとんどの子供たちは学校に通えず、劣悪な生活環境のために栄養失調や皮膚病などの病気にかかる子供も数多くいる。また、幼児の死亡率も約30%と極めて高い。 <参考資料> 「Basic Information on the PAYATAS LOW-INCOME COMMUNITY」 Presidential Commission for the Urban Poor(PCUP)1993 「大地の塩」創刊1号(ACCE サンカップ・デイケアセンター・日本キャンペーン委員会)1995 ■パヤタスゴミ捨て場 崩落事故 |