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工事日記

木工事(7)−屋根下地−


   ■野地板張り
■屋根通気層
■ベランダ軒
■換気棟
■屋根材と雨樋

2月11日(月)わけのわからぬ「建国」記念の日
青木大工は黙々と仕事をしています。(「建国」なんて無視です。)

居間の床梁に根太を入れる刻みをつけています。なぜ事前につけなかったのか、わかりません。


■野地板張り
今井Jr.は屋根に垂木に野地板を張ってました。
外壁の内側(床がある部分)の野地板は高圧木毛セメント板(TSボード)で、その上に通気層がつくので2重屋根になります。外壁から出ている軒部分の野地板は杉厚板です。

TSボードについては<壁構造>を参照下さい。野地板は無垢板でもいいところなのですが、設計者が熱容量の大きなものにしてみました。TSボードの内側にセルロースウール断熱材(バイタルウール)を張りますが(断熱材については<断熱材>を参照。)、TSボードの効果はどう出るか。

北側屋根にはベルックスの天窓がつくはずなのに現物が来ない。後でわかったことには、土曜日に配送されたが現場に誰もいなかったので、持ち帰ったとのこと。


傾斜が変化する屋根
南面(右側)の屋根は途中で勾配が変化しています。急な部分は5寸勾配(5/10)、緩い部分は2寸勾配(2/10)です。
勾配の急なところにソーラー温水器をのせます。温水器の勾配が急なほど冬の集熱量が大きいから温水器は屋根から浮かせて立てて置こう、という施主の要求に対して、設計者は屋根自体の傾斜を変えたためにできた変形屋根。おかげで屋根の葺き方が、立てハゼから一文字に変わりました。

なお、手前側は居間の屋根で、手前に低くなる3寸勾配です。

緩勾配の屋根が邪魔
勾配が変化する部分を室内側からみたところ。勾配が急な部分(5寸勾配)は通常の屋根の作り方で、桁と母屋に垂木(45×105)が1.5尺間隔で乗っている。しかし勾配が緩い部分(2寸勾配)の屋根は、柱から小屋梁(外周部の横架材)へ登り梁(120×240)を入れ、垂木は横方向です。

傾斜が変化する交差部の室内側では、急勾配屋根の内側に緩勾配屋根が出っ張っている。ここは小屋裏への入口になるのですが、「出っ張り」のせいで入口が狭くなっている。実は、この「出っ張り」部分をつけないように設計変更したんですが、それが大工に伝わってなかった。(誰の責任だ〜)

青木大工と相談して、主寝室部分は出っ張りをとることに。子供部屋は現状のままにしました。
屋根の棟部分。普通は両方の屋根が棟で合わさるはずが、なんだかずれている。
これは間違いじゃなくて、そういう設計なんです。
居間の吹抜上部の屋根。垂木の置き方は普通。

左写真の左端を取ったのが右写真。端の垂木は2本を間をあけて置いている(ここは設計どおり)。その手前の垂木は2本を重ねて使ってます。後者は、施工者の工夫でしょう。

2002/2/19撮影
垂木を重ねてあった垂木は、左上の写真で柱に載っている垂木です。ここから右が室内、左が屋外です。2重にした垂木のところは壁と取り合う部分だから、厚くしたんでしょう。
野地板に使っているTSボードは、セメント板なので硬いし重い。瓦を屋根に載せるリフトでボードを上げています(左写真の梯子)。
右写真はボードを切る電動カッター。

セメント板だから切ると粉が飛ぶ。ご近所の方々にちょっと迷惑です。



2月16日(土)
家族で現場へ行きました。


左側は木目が見える杉厚板
ベランダから南面屋根裏を見上げたところ。柱の右側が室内、左側がベランダ。

ベランダ側の野地板はスギ厚板、室内側の野地板はTSボードです。


■屋根通気層
屋根には壁内から通じる通気層があります。通気層には結露防止と遮熱の効果があります。
拙宅の屋根は、厚い野地板(TSボードor厚板)の上に通気層、そしてまた野地板を張って屋根材だから、屋根(野地板)が2重になっている2重屋根です。大工さんの手間が多い(大工さんご苦労さんデス)。

居間の屋根上。野地板の上に白い透湿防水紙(フクビ製)を張った上に、壁より内側(床がある部分)の部分に通気層がある。垂木(40×45)にザラ板(15mm厚)を張ったもので、通気層厚さは45mm。

写真では見えにくいが、通気層の最も低い部分の下の野地板には穴が開いていて、壁からの通気を招き入れるようになっている。
南面屋根を横からみた断面。構造は上と同じ。

通気層がある部分の下はTSボードで、通気層がない部分、すなわち外壁より外側の軒部分の野地板が杉厚板になっている。破風板の上に、手前に張ってある杉の厚板、奥にはTSボードの上にある通気層が、重なって見える。


■ベランダ軒

軒桁から先はガラス屋根
南面屋根の軒先。通気層が見えます。写真に見える部分の下はベランダなので、野地板は杉厚板。外気部分にもかかわらず、ここは屋根面の遮熱のために通気層をとってある。

南面の軒は遮熱のために長く出した方がいい。日射遮蔽のための軒・庇の出は、軒先の高さの0.3〜0.4倍がいい。(家づくりノート<遮熱>参照。)

ところがここの軒は、ベランダに雨がかからないようにとても深い。南面軒先は1階床面から2.2mの高さで1.8m出ています。1.8/2.2=0.8! これでは出過ぎ。冬の日射しまで遮ってしまう。
そこで、登り梁、垂木が出っ張っている部分には野地板を張らずに、部分の屋根はガラスを張りにして透明にする。こうすると遮光位置は2.6mの高さで1.2m出ているところまでで、1.2/2.6=0.45程度です。


ところでベランダの柱に疑問。2本の柱の間は柱じゃなくて仮止めの板。柱はないの〜?
ここは柱がないんです。仮柱と手前の柱の中間に追っかけ大栓の継手はあるけど、柱はない。登り梁で吊しているんです。

仮止め柱は?


■換気棟

棟換気口と天窓
棟に不思議な形のもの。棟換気を行う部分を北側は大きくしてあって、換気小屋のようになってます。ベルックスの天窓もついた。


青木大工

青木大工が鼻隠し(軒の先につく板)を打っています。通常は妻側にある破風板の端部に合わせた斜めの角度になるのですが、拙宅では鼻隠しが垂直について、破風板の端部をそれに合わせています。

雨水利用に使う大きな雨樋をつけるための仕様だそうです。


■屋根材と雨樋
2月17日(日)
拙宅の屋根は金属(ガルバリウム鋼板)の一文字葺きです。当初は縦ハゼ葺きでしたが、南面屋根が途中で傾斜角が変わるために縦ハゼは無理なために、変更しました。

前日に確認しかねた屋根材を棟梁の作業場で確認しました。ガルバリウム鋼板の無塗装の銀色です。これでOK。

2月24日撮影
北面屋根の雨水を1カ所に集めて雨水タンクに入れるため、大きな雨樋と使います。
色は黒、ブラウン、グレー、アイボリーの4色。屋根色に合わせるならグレーかアイボリー、サッシの色に合わせるならアイボリーか。
「このグレー(左)は許せない」という連れ合いの意見でアイボリーに。



2002/2/18 open
2002/2/24 屋根材と雨樋を追加