無印はやってない&廉価版を購入。
なので無印からの変更点とか、その辺のことはわかりません。
まあ発売から数年経っての更新なので、あんまりそういうこと考えてここ見に来た人もいないとは思うけど一応。
もはやかなり周知されているが、戯画の作るアクションパートは単品で見ると秀逸の一言。分かりやすくシンプルな操作性と癖になる爽快感は非常に高い中毒性を有する。
これに関しては体験版をプレイするのが一番手っ取り早いのだが、物が物だけにファイルが大きいしすぐに公開終了してしまうのが残念だ。
簡単に説明するとプレイヤー機を操りステージ内の敵機を殲滅する3Dアクション。機体のカスタマイズ性が高くガトリングやブレードなどのお約束からチャフ、チェーンなどテクニカルな物、その他シールドやら地雷やら落雷(wやらと本当に豊富である。ここから自分なりに使いやすく強力な組み合わせとコンボを組み上げていくのが面白い。
とにかくアクションパートとして見ると殆ど隙はない。反面、ゲームとしてみると多少問題点が出てくるがそれは後述する。
アドベンチャーとしても水準はそれなりに高い。
周回プレイを前提とした作りで、プレイすればするほどに物語は深みを増し、それに連れ謎が少しずつ解き明かされていく。全体としての流れを見るとよくできたシナリオだ。
ただしこちらもゲーム全体で考えるとやはり粗が結構出てくる。
以下、その辺について触れていく。
前述したとおりこのゲームの物語は先に進むほどに深みを増していく。しかし裏を返せばそれは終盤にヤマ場が集中しすぎているということでもあり、最初の数周はかなり味気ない。
その上、この手のゲームであれば本来は最初の何周かで後半への繋ぎとなる物語の謎や核心について触れていくものなのだが、本作はそういったものが殆ど無く気付いたらエンディングが流れている。あるのは世界観の説明とほんの僅かばかりの伏線のみ。またボリュームもそう多くはなく、一度この辺でプレイを放棄しそうになった。
ただ最初のうちはアクションパートの楽しさ故に何周かプレイしてしまうし、そうしたうちに中盤戦まで持ち込めれば物語が急速に動き出すため、ゲーム全体で見れば上手い作りをしていると言えるのかもしれない。
また序盤に限った話ではないが、物語が進むほどに深みを増して云々と言うのは、その時点で話がどのくらい進んでいるのか把握しづらいということでもある。明確なヤマ場が見えずにプレイし続けるため、ややメリハリに欠けるところがあるのも難点。
シナリオにおいての大きな問題点はもうひとつある。
エロゲーのお約束ごととして「ルート分岐=各ヒロインのルート」という概念がある。本作もそれに漏れず、多数あるルートはそれぞれ各ヒロインのルートに分類することができる。
しかしこのゲームはあくまで作り手の意図した順番で物語を読み進めることを強制されるため、ヒロインの攻略順も限定されることになる。これも序盤のモチベーション低下の一因。
そして中盤から登場する別のルートだが、謎を解いていくため視点を変える必要がある。よって主人公の立ち位置などを大きく弄るのだが、上記の制約からヒロインの居ないところにルートは作れない。そのために別のルート用のヒロインを無理にでも用意することになる。簡単に言えば、物語の進行上要らない子もいるのだ。加えて取って付けたような純愛エロ。この辺はエロゲーであれば仕方がない一面ではあるが、それでも物語の本筋とエロが上手く噛み合わないことが多々あるのはあまり良いものではない。
と散々書いたが、提示される世界観は非常に魅力的だし中盤からの物語も引き込まれる物はある。エロゲーとしての在り方に疑問は残るが、そこそこ楽しめるシナリオであることに違いはない。
こちらも前述したようにアクションパートのみの完成度は高い。しかし周回プレイを前提としたこのゲームにおいては多少粗が出てくる。
まずは同じステージを何度もプレイする必要がある点。結構な頻度で戦闘があり、それが上手くシナリオに絡むのはこのゲームの長所ではある。しかし共通ルートなどの戦闘を何度も繰り返すのはさすがに飽きる。
当然、対策はなされている。使用した武装は経験値が溜まりレベルが上がることでより強力になるし、それら武装や経験値は引き継ぎが可能。そうすることで繰り返しプレイに意味を持たせている。しかしそれを差し引いても戦闘が面倒に感じられることは多かった。
加えて終盤から加速する物語に対し、途中で挟まれる戦闘がそのテンポを妨げることも。アクションパートなんていいから早く続き読ませろ、というのがその時の素直な心境w
逆に序盤はシナリオ読むの怠いし戦闘マダー?とか思ってたw アクションパートに関してはおまけでサバイバルモードがあるので、こちらで存分に楽しんでくださいということだろう。
あとアクションパートがある兼ね合いからか、大概のエロゲーで文章送りがEnterキーでできるのに対し、この作品ではZキーを使用することになる。エロゲーをプレイしなれてる人には些か使いづらいだろう。
一般に高い評価を受けている本作の演出表現だが、派手なエフェクトや格好いい表現などではたしかに申し分ない出来だ。瞬間最大風速的な格好良さが凄い。
しかしそれに隠れた短所もある。
まずはルビについて。上手く使われたルビはたしかに格好良い世界観を構築する大きな一助となっているが、多少やりすぎ感があるし読みづらいだけの箇所も多い。少なくとも「お子様」と書いて「ガキ」とルビを振る必要性は見あたらない。加えてルビが振ってあるのにボイスはルビを読んでなかったりとかすると、本当にどうしたものだろうかという気になるw
それからBGMだが、1曲1曲に不満はないもののやや数が少ないように感じられた。おかげで場面にそぐわないBGMがかかることも。しかし、ここぞというところでかかるOPなどは本当に格好いい。ちなみにOPはI've。戯画−I've−神月社のラインは実に手堅い。
あとはボイス。個人的には許容範囲が広いので及第点を出せるが、やはり上手いとは言い難いレベル。一番上手かったのは男役のゲンハではなかろうか。
他に細かいところだと立ち絵のバリエーションとか。種類はそれなりにあって○、しかし大きく表情を動かすとちょっと顔のバランスが悪くなるかな。
テキストは「?」や「!」の後にスペースが入ってないとか、何度も出てくる「味合わせる」なる単語とかつっついてくとキリがない。
これも細々書いてるが、インパクトのある格好良さで魅せられる作品なので細かいことを気にしない人には無問題かと。逆に言えば、華があるのに細かいところでボロボロと粗が出てくるのが勿体ないな、とも。この辺は各人の捉え方次第だろう。
しかしこれだけは言っておきたい。
主人公がイク瞬間にBGMを止めないでください。
エロゲーである以上、エロが飾りではいかんと思うのだが、実際飾りになってしまってる点が多々あるのは否めない。
前述したようにとりあえずで配置されたヒロインなどは、そもそも女の子の攻略が本筋と全く関係ない以上エロシーンで盛り上がるはずがない。
また敵キャラに変態性欲者を配置することで過激なエロシーンも補充されている。されてはいるのだが、これがどうにも処女信奉が見え隠れすると言うか……。処女スキーが納得するギリギリ限界のラインなんだろうね、これは。具体的にその辺の話が気になる方は、下にネタバレ用のコーナー置いてるんでバレ覚悟の上でどうぞ。
ちなみにエロのクオリティ自体はそんなに高くないので、抜きとか期待しない方がいい。ボイスがアレだし。CGは腕の細さが気になるぐらいで他に特に問題は無いんだけど。
あとこれはエロに限った話ではないが、イベントCGの使い回しが多い。何周もプレイする以上そこそこの長さになるし、もう少し枚数が欲しかった気もするけど、そこまで不満として残るレベルでもなかったかな。
名作かと問われれば、まあ是としても問題はないと思う……だけどもっと面白くできる素養はあったと思うだけにちょっと残念な部分が残る作品だった。
個人的には名作に一歩届かなかった良作。プレイしててそれなりに楽しめたけど今ひとつ心には残らなかったかな。
まず処女云々について。
基本的に各ヒロインとのハッピーエンドになるルートは絶対に処女を守り通す。まあ後ろの処女とか口の処女とかは犯されまくりだがw
逆にゲンハにヤられたらバッド行き。処女を失ったら用済みですよー。
エンディングがやたら多かったけど、一番印象に残ったのは月菜ルートかな。没入できない月菜と五感を失った透ってのは良かった。
しかしトゥルー後のハーレム化はちょっと……w
あとはどーでもいいことだが教室の造りが逆だと思う。普通、教室は右利きの人間がノートを取りやすいように黒板に向かって左側が窓になってるんだが……いや、本当にどうでもいいことだな。