< 筋書きと見所 >
池畑慎之介さんは、和宮様の母君である観行院を演じました!主役です。
観行院は和宮を降嫁させるのが不憫(=足に障害があるため、大奥で苦労することが予測された)で、「フキ」という身寄りのない町娘を替え玉にしたてました。そして和宮を密かに出家させたのです。
そこから様々な苦労、喜劇、悲劇が生まれます。
「美しい上方弁をしゃべる人だった」と定評のある故吉村雄輝氏(=地唄舞吉村流第4世家元で人間国宝)を父に持つ
池畑慎之介さん。 難しい御所言葉も完璧にこなされ、和宮降嫁をめぐっていろいろな人物と、丁々発止自然な流れるようなリズムでやりあっていました。
毎日毎日、とても工夫ある舞台のご様子で、「笑い」を重要視されていました。
ビジュアルは、まずメイク、白塗りが映えるきめ細かな肌に頬紅も艶やかにさし、十二単等の豪華な衣装の着こなしは、張袴のすそさばきも見事で、気品あり美しい堂々たる観行院様の貫禄でした。。
回り舞台をふんだんに生かしたスピード感ある展開、重厚さと滑稽。池畑慎之介さんと竹邑類さんのタッグは、一味違う時代劇を見せてくれました。
日舞で培った身のこなしやコメディエンヌの才がなしえた笑いと涙の増幅等々、今までの精進が実を結び、また一歩、歩を進めた記念すべき作品となりました!
< 上演前の池畑慎之介さんの抱負 >
「こんなに位の高い役は初めて。絶対に(着物の)すそを踏まないようにしないと。品の良さと女の情念を演じたい。」
(4月27日元赤坂の明治記念館にて十二単姿で製作発表 ―サンケイスポーツより―)
「舞台のことで頭がいっぱいで飽和状態。」
(5月26日 TBSテレビ「2時ピタッ!」より)
<配役>
観行院・・・・・・・・・・・・・・・・・ 池畑
慎之介
フキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
植本 潤
橋本実麗・・・・・・・・・・・・・・・ 加納
幸和
岩倉具視・・・・・・・・・・・・・・・ 桂
憲一
乳人藤・・・・・・・・・・・・・・・・・ 英
太郎
和宮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大野
梨栄
長橋の局・・・・・・・・・・・・・・・ 紅
貴代
勝光院・・・・・・・・・・・・・・・・・ 加納
幸和
能登命婦・・・・・・・・・・・・・・・ 伊藤
みどり
上臈花園・・・・・・・・・・・・・・・ 東
千晃
所司代酒井若狭守忠義・・・・ 水下
きよし
酒井家家老三浦七兵衛・・・・ うえだ
峻
九条関白尚忠・女官・・・・・・・ 八代
進一
宇多絵(ダブルキャスト)・・・・ 石原
舞子、鴨原
桂
志津・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 高橋
よしこ
新倉覚左衛門・・・・・・・・・・・
安井
昌二
土井重五郎・・・・・・・・・・・・・
松村
雄基
少進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 波乃
久里子
庭田嗣子・・・・・・・・・・・・・・・ 小川
眞由美
<原作・脚色・演出>
有吉 佐和子 原作
加納 幸和 脚色
竹邑 類 演出
<料金>
1等席 10,500円 2等席 7,350円 3等席 4,200円
<公演日時>
6月4日〜26日
| 日 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
| 曜日 |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
| 昼の部 |
13:30 |
11:30 |
売切 |
11:30 |
11:30 |
13:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
| 夜の部 |
/ |
16:00 |
16:00 |
16:00 |
/ |
18:30 |
16:00 |
16:00 |
/ |
16:00 |
16:00 |
/ |
| 日 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
| 曜日 |
金 |
土 |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
月 |
| 昼の部 |
13:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
13:30 |
11:30 |
11:30 |
11:30 |
| 夜の部 |
18:30 |
16:00 |
/ |
16:00 |
/ |
16:00 |
/ |
18:30 |
16:00 |
16:00 |
/ |
<観劇感想集>当HP BBSより抜粋
| 新橋演舞場 投稿者:miki 投稿日: 6月 6日(火)00時09分34秒 |
|
| |
昨日の初日公演に行ってきました。
和宮の母 観光院は とてもお美しく 品があり すごーくキレイ
御所言葉は 大変とおっしゃっていましたが 流れるような綺麗な
言葉で 時には早口言葉のようでした。これは相当お稽古をした たまものだと思います。
ありがと ごきげんようのイントネーションが滑稽でした。
|
| 豪華絢爛! 投稿者:淳子 投稿日: 6月 7日(水)22時09分7秒 |
|
| |
お久し振りで遊びにきました。演舞場の和宮様御留見て来ました!びっくりでした。衣装の素晴らしさ、舞台装置等あっという間の三時間です。もう少し時代背景や人物等勉強しとけばもっと楽しめたのに…と後悔してます。ピーターさんは主役ですね。新派の俳優さんよりセリフも多いし、作品に彩りを添え重要な役どころでした。立ち居振る舞いや公家ことばが美しくなんと品のあるお顔だちには溜め息ものです☆改めて原作を読もうと想う作品でした。まだゆっくりパンフ読んでないのでこれから余韻に浸りまーす!
|
| 観行院 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月10日(土)22時30分3秒 |
|
| |
ご立派という言葉がぴったりの観行院のお姿であらしゃいました。w 御所言葉は「完璧」でした!今回、池畑慎之介さんのセリフの多さは半端ではありません。それも難解な御所言葉。一体いくつ敬語を重ねているのか「わからない」ほどで、それをいろんな相手役とちょうちょうはっしやりあうという・・・! 「飽和状態」は、こんなに素晴らしいキャラクター完成の前ぶれだったのですね。「ひわ色」のうちかけの立ち姿の美しさ忘れません。「観行院」、公家の高い位の女性という「新境地」を見事にひらかれましたね!袴姿で歩く姿も堂々と、ほんのり赤味のさした真っ白なお顔、豪華な衣装がはえる長身・・・!頭では公武合体も何とか受け入れようとするのだけど、和宮が足に障害があるため、大奥でひどいいじめにあうのではと懸念して、和宮を出家させて替え玉を仕立てるという母心や、公家の女同士それぞれの思惑で火花をちらしあうといった心理表現もうまく、どの角度から見ても「完璧」な観行院でした。本で読んだ時より結末がよりドラマチックで泣けます。波乃久里子さん、小川眞由美さんという大ベテラン大女優が脇を固めているので重厚さが増します。松村雄基さんもとてもよかったです。ご自分でも吹き出してしまうくらい笑わせてくれるところも作ってくれたのは「ピーター」さんのサービス精神ですね!フィナーレも、むちゃくちゃかっこよかったです!全体的にテンポがよく、テーマとしても、愛、政治、差別、いじめ、幸福と考えさせられるところも多い盛りだくさんな内容です。「ピーターってうまいね!」、これは幕間の声です。衣装は8着ぐらい着替えがありました!ボーッと見てても十分目の保養になります。長くなりましたが、「和宮様御留」の観劇感激日記でした。 |
| 東下り 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月11日(日)00時17分14秒 |
|
| |
「江戸へ上る」と以前にどこかへ書いてしまいましたが、当時の公家(御所)の感覚では「東下り」でした。
竹邑類さんの演出は躍動感があって、やはりステキでしたよ。
池畑慎之介さんの一つひとつの動作はすべてきまっていました。
吉村流の地唄舞や日本舞踊の素養が生きていますね。
|
| 完璧なる役作り 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月12日(月)03時37分32秒 |
|
| |
和宮の母の観行院、とりまく人々に対しては先帝の寵愛を受けた女性として誇り高き人であり、外見上は冷たいまでのキレイさがあります。宮さんは、先帝の子どもという扱いなので、いくら生母でも敬語でもって接しますが、感情としては子どもと全く一体化しています。宮さんは足が悪いことを引けめに思っています。それは、人からそのことでとやかく言われたり差別されたからです。子どものそんな心の傷をそのまま感じとれる母です。果ては替え玉をしたてることを実践します。母としてはだからメロメロで他の人たちには絶対見せない母親としての姿があるのです。それは、和宮を抱擁する場面によく表れていました。一方替え玉のフキ(=植本潤)に対しては、ついぞんざいな扱いをしてしまうのですが、それはもうたいへん面白いです。はたいてましたヨ(爆)。そういう観行院の言動が東下りの際に和宮(=フキ)の世話をする女官の宰相典侍(さいしょうのすけ=小川眞由美)や能登(のと=伊藤みどり)に影響し、彼女たちが和宮(=フキ)を粗略に扱うこととなり、結果和宮(=ふき)は心を病み、替え玉としての役割を果たし得ないことに発展し、次なる悲劇を生み出していくのですが、何故か観行院は憎めないキャラです。そういう意味でも絶妙な役作りだと思います。そして最後、「つつがのう・・・」なんて口上を述べて一件落着、しかしその裏では・・・・・・・みたいな、すごい悲劇性があって・・・。(このくだりは、クライマックスなのであえてぼかしました。ご覧になってのお楽しみということで・・・。)観行院の中には落差がいっぱいあります。それを実にサラリと演じていて、何の違和感なくキャラとして統一しています。押し付けがましさは微塵もなく、可愛いさまで付加されていて、そういう意味でも完璧な役作りがなされていると思います。原作本と大きく異なることに、フキのキャラ設定があり、いわばハチャメチャなのですが、そんなフキのキャラも飲み込んで、物語の統一性を損なわず、喜劇性も十分出せたのは、池畑慎之介さんの観行院なればこそです。
|
| |
4世御宗家命様はもともと衣装などのお生地に興味があられたのですよね。
そういう意味では通常ならばぜひご覧頂きたい作品です。
衣装が豪華なのですよ。
それと、演技上もまさに「新境地」をひらいたといえます。
原作本の観行院は、透明感ある上品なイメージです。池畑観行院は所作はまさに原作のイメージ通りなのですが、陽子さんが予想されているようにプラス血の通った温か味があって、身分的に最高位に近い方をただ演じているというのではなく、とても奥行きあるキャラクター作りに成功しているんです。生意気言えば、新橋でそんなことやっていいの?っていうような思いきった演技で、シリアスな主題の下であっても時にはガッツリ笑わせて下さいます。このあたり越路吹雪さんもめざしていた「芸術家でなく芸人」という気がいたします。通りいっぺんにやっておしまいではなくサービス精神があふれているんです。だから、お芝居でも私は何度も観られるだけ見にいってしまうのかもしれません。毎回毎回新たな感動があるのです!
出番やセリフの多さ・フィナーレのポジション・輝き、完全なる主役です。
|
| 歩いて歩いて・・・ 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月18日(日)18時11分48秒 |
|
| |
『晴れポップ』から教えてもらったこと、歩いて歩いて歩き続ける中で何かが見つかる、人生とは歩きつづけること、疲れたら食べ飲み眠り、そして元気が出たらまた歩き続ける・・・
新橋演舞場公演『和宮様御留』、残るはあと3分の1となりましたが、皆さんもうご覧になりましたか? 観行院様のすてきな姿、目に焼き付いています。舞台装置も大掛かりで素晴らしいです。竹邑類さんの演出で全体的に時代劇らしくない動きの多さやわかりやすさが感じられ、正味3時間があっという間に過ぎてしまいます。池畑観行院は、セリフも所作もそこまで到達するには、すごくたいへんだったと思いますが、まるで観行院そのもので、自然体でサラリと演じられているのはやはりすごいことだとしみじみ思い出されます。そして、「観行院」様にまた会いたくなってしまうのです。 |
| |
上演されてから17日目。
前から4列目、中央の右寄りの席から観行院様を目にする事が出来ました。
本当に本当に…! 観行院様でした。
普段テレビで見る、池畑さんの姿とは遠く離れた姿でした。
(ヒョッとした時に、低音になる時があって、アッ…、池畑さんだ! チョッピリ嬉しい瞬間もありました)
衣装も豪華で美しく、日本の色に対する美意識の高さを誇らしく思うと同時に、黒・茶、グレーばかりが目に付く、現代の若い女性のファッションが、少しだけ勿体無いような気がしました。
池畑さんの動きは、よどみ無く流れ、長く引きずった袴(遠山の金さんが決め台詞を言う時に着用している)と、和服の裾の裁き方が「波乃久里子」サンと共にとても自然でした。
結構、突っ張って歩きにくそうな役者さんが多い中で、お二人の動きはとても華麗で美しくスムーズに見えました。
フィクションにせよノンフィクションにせよ、『日本の平和な未来』を心から願った若者が居て…、その尊い命の犠牲の上に今の時代がある事を強く感じました。
最後の雛壇のようなセットに、出演者の役者さんが一同に勢ぞろいした様は、本当に『生き雛』そのもので圧巻!
その裏で、誰よりも平和な未来が来る事を信じて、愛する人と分かれた若者の無残な死が…、理不尽さに怒りを覚えました。
芝居だと分かっているのに…。
観行院の辛さも…。
本来なら役職を利用して、若い二人の女性の未来を滅茶苦茶にした悪い女なのでしょうが…。
私も子を持つ母親なので、何か(良心?)を犯してでも子を守りたい! と思う母親の気持ちが切ない程に分かって、心情的に同化してしまいました。
女性役を演じている男性が何人かいらっしゃったけれど「乳人藤役→英太郎」サン、「フキ役→植本潤」サン(見事なヌード…)は、最後の最後まで男性か女性か??? だったけれど、お二人共『男性』ですよね…?
あの状態で、1日2公演は、『体力の限界!』って感じに思えましたが、ご出演の皆様、最後までお元気で無事故で、素晴らしい舞台を完結されますよう、心より祈っています。
千秋楽のチケットもゲットしてありますので、友人と共に観行院様に会いに行きます。
それでは26日まで、ごきげんよう、ありがとう! |
| 友人の感想 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月26日(月)01時27分18秒 |
|
| |
20年以上前から池畑慎之介さんの舞台を見ている友人の、昨日25日の観劇感想は、次のようでした。「どんでん返しが面白かった。演技の上手な方ばかりだった。池畑慎之介さんの演技は堂々としていて安心して見ていられた。」
同感です。流れるように自然で、かつメリハリのある、サッカーで言えば、ブラジルです。仕事の積み上げの歴史がちゃんとあるんです。ますます面白く、ノリノリな新橋演舞場「和宮様御留」でした!名残惜しいですが、本日千秋楽ですね。 |
| P.S.和宮様御留 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 6月26日(月)19時46分30秒 |
|
| |
池畑慎之介さん、メイクにも「技」を感じました。真っ白でなめらかなお肌に、頬紅の入れ方が、これまた絶妙でした。女形の声も最後の最後までたっぷりでした。波乃久里子さんは小説通り温かみのある少進お見事でした。小川眞由美さん、池畑慎之介さんの求心力、エンターテインメント、さすがでした。 |
| 寂しい・・・! 投稿者:吉田 陽子 投稿日: 6月26日(月)23時44分41秒 |
|
| |
とうとう、終わってしまいましたね。
もう、明日からは「新橋演舞場」に行っても、『池畑・観行院様』にも『波乃・少進様』にも『小川・つぐ子様』にも、『植本フキちゃん』にも、会えないんだなァ…、って思うと寂しくてたまりません。
何時もそう…、芝居なのに…、その世界にのめり込んじゃって…、終わった後がどうしようも無く寂しいのです。
今日の池畑・観行院様は、プンプンビームを発射したり台の上から飛び降りたりと、やんちゃ振りまで見せてくれて、嬉しかったです。
私は、プログラムを買う事は滅多に無い(先入観を持って観たくないので…)のですが、本来なら今日一緒に観劇する筈だった友人と、先日一緒に行った友人に頼まれて買ったので、内容を見てみたら…。
うわ〜、騙されちゃったなァ…! って。
だって、『フキちゃん役→植本潤』サンって、40歳近い男性で、つまりは『岩倉具視役→桂憲一』サンと同い年だって!!!!!
21日に、何も知らずに、フキちゃんのスッポンポンの後姿を見て、赤面した私ったら…、一体?????
若い女の子? →若い男の子? →40真近のオッサン!(失礼! 池畑さんは60になっても70になってもオッサンにはならない? だってピーターだもんね!)複雑だァ…。
役者さんって羨ましい職業だとつくづく思いました。
男が女になったり…、女が男になったり…、若者になったり、老人になったり。
自由に何処へでも飛んで行ける。
本当は、実社会でも、『老・若・男・間・女』の区別・差別・偏見・無く暮らせるようになれば良いのに! って、何故だか、そんな事を思った日でした。
『越路吹雪物語』や『阿国』みたいに、又、同じキャストで再演して欲しいなァ! って強く思った舞台でした。
ご出演の皆様、楽しい時間をありがとうございました。
あなた達の、姿を目に焼き付けて忘れないでいますよ!
ごきげんよう! ありがとう! お元気さんで…、かたじけのう? |
| 千秋楽トピック 投稿者:じゅん(管理人) 投稿日: 7月 1日(土)18時25分2秒 |
|
| |
新橋演舞場『和宮様御留』に和宮の替え玉のフキ役で女形を演じた植本潤さんには私も本当に陽子さんと同じくダマサレましたです。表情やしぐさがまるでオンナだったので、気づくまでにずいぶん時間がかかりました。この三枚目なフキに池畑観行院が徹底的にからみ、笑いのオアシスをいっぱい作ってくれ、シリアスなテーマと2本立てで楽しめました。4世御宗家命さんがおっしゃるように、乞う、再演!!
千秋楽は、特にまたとびっきり面白かったし、皆さんの熱が入っていましたよ。トピックを6つほど・・・。
@江戸大奥より、勝光院という女性が京都の桂御所へ和宮の様子を偵察に来た。すでに替え玉のフキはまだ慣れていないこともあり、無作法きわまりない。そんなフキを、池畑観行院は金扇子ではたくのだが、千秋楽のその日は、あまりに力が入りすぎ、「ベシッ」という鈍い音を発した御扇子でした。池畑観行院はこれまでの「観行院」がいまだかつて見せたことのないすんごい笑い顔。(キレイはキレイなんですが)客席もこのあたりから大いに盛り上がりました。
A観行院の兄は、期日通りしか降嫁させないという観行院と早く東下りをという九条関白の間に入って、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、一日中交渉にあけくれていた。そんな兄の背中に、池畑観行院は、まり遊びのまりを次々に投げつける。「最後や」とつぶやいて、あるだけのまり(5つぐらい)をきつく投げつけて、兄を追いやる。(大笑)すごいバウンドだった・・・!
B波乃久里子さんが引っ込む時、替え玉フキのぎこちない「ゴキゲンヨー」をリピート。大受けだった。(大笑)
C東下りの道中の宿、なんと観行院の夜具だけが届かない。和宮のが届いてなぜ私のが?!とつい感情的に口走ってしまう場面なのだが、小川眞由美宰相典侍の手前、和宮の素性を暴露するようなたいへん気まずい空気。その気まずさを紛らすように立ち去るところなのだが、池畑観行院は、なんと「プンプン!」と某女性タレント風にやりきって退場。(爆)それを受けて今度は小川眞由美宰相典侍が、一呼吸置いて、「あれ何や。」(爆)
D国と国の和こそが幸せと、使命感に燃え、突っ走る松村雄基重五郎。仕事上の成功がなければ、男は死んだも同然、妻を幸せにはできない、ならば、例え妻を将軍に捧げて(=フキが発狂したので、替え玉の替え玉)でも、それが自分にできる最高の仕事なのだからと苦渋の決断をある意味希望に燃えてする場面、目に涙をためて渾身の演技が感動だった。
Eフィナーレのアンコールで再び幕が開いたとき、陽子さんも書いてくれたように、舞台中央高いところにいた池畑さんは、あのひきずった袴ですから、両足をそろえたまま、舞台に飛び降り。フキの植本さんや、宰相典侍の小川眞由美さんを引き寄せようとするが、皆さんが池畑観行院を最後の最後まで盛り立て、主役の座においていたように思いました。一事が万事、素晴らしい千秋楽の結晶でした。
最初見た時と次に見た時とでは少し鑑賞が異なりました。観行院が、和宮様に将軍との縁組を説得しようとした場面があったのですが、それは政治的な意図は全く無く、出家よりはまだいいのではという母心なのでした。でも和宮は、足の障害を興味本位に見ている大奥の人の態度に強い不信感を抱いているので、強硬に固辞しました。当時のそういった不条理な厳しい差別に憤り曇る観行院の顔は美しかったです。
|
| The end 投稿者:miki 投稿日: 7月 4日(火)21時47分3秒 |
|
| |
「和宮様御留」無事千秋楽をむかえて おめでとうさんでした。
私も3回ほど 新橋演舞場に足を運びましたが 毎回笑いが増して
いましたね。 またいつか 観行院のピーターさんに会いたいです。
|
|