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 『舟木一夫 特別公演』
         連日大盛況でした!!
       
2008年 8月 新歌舞伎座(大阪なんば) なんば新歌舞伎座 最終公演

  ― 第一部 お芝居「恋そめて風の花」 ―
               (井川公彦脚本、林与一演出)

 池畑慎之介さん
が舟木一夫さんと共演!
  
近松門左衛門の名作「冥途の飛脚」の梅川を演じました!
   舟木一夫さん(;忠兵衛役)の相手役です。
    他の共演者;淡島千景、小島秀哉、山村紅葉、山田スミ子 ほか


あらすじ

【観劇を元に、梅川・忠兵衛の出番の幕を中心にまとめました。
厳密な幕数とずれていたり粗密があったりしますので、ご了承下さいm(__)m
また、幕の題名は個人的な鑑賞に基づく要約的なものです。
その他的確性を欠く場面描写があるかもしれません。
皆さんのご感想もいただけましたら幸いですm(__)m
参考資料○なんば新歌舞伎座 最終公演 舟木一夫 特別公演 
          ○なんば新歌舞伎座 最終公演 舟木一夫 特別公演 舞台写真集】


第一幕:忠兵衛の人となり

大阪の飛脚為替の『亀屋』の店先で、丁稚奉公の小僧がお役人にしこたま油を搾られている。
理由は、丁稚が母の病気に効く薬を買おうと商売上の金に手をつけてしまったからである。
封印切(ふういんぎり)は死罪にも相当するとさんざん脅されている。
そこへ若旦那の忠兵衛(:舟木一夫)が仕事の旅から帰ってきて、うまくその場をとりなす。
忠兵衛は、大和の新口村(にのくちむら)の大百姓の出身で、
養子として『亀屋』にもらわれてきているが、
お女将さんも、許嫁の娘も、働き者で誠実な忠兵衛をすっかり頼りにしている。


第二幕:忠兵衛と梅川の出会い

大阪新町の遊郭揚屋の『槌屋』には、梅川(:池畑慎之介)という遊女がいたが、
美貌、色白、身のこなし、心根、…その醸し出す雰囲気は、どんな男の心もとらえて離さない。
鳴門屋に呼ばれて梅川が登場する。
舞台上手側に作られた歌舞伎の舞台装置を思わせる階段の踊り場に、梅川が現れる。
どんな賛美も相当と思わせる姿形・姿態共美しい立ち姿の遊女である。
豪商の鳴門屋は、身受けをしようと金を積むが、梅川はその気はなくお酌をするにも気もそぞろである。
遊女にとってはとても良い話なのだが……。
そんなところへ、忠兵衛の商売仲間の掛屋(かけや)が、堅物の忠兵衛に息抜きさせようと、
忠兵衛を『槌屋』へ連れてくる。そこが運命の分かれ目、
忠兵衛と梅川、目と目があった二人の間には一瞬のうちに恋の火花が散る。(決め場面1)

その後忠兵衛は、足繁く『槌屋』の梅川のもとへ通うこととなる。


第三幕:梅川と忠兵衛の深い仲と梅川の身受け話

『槌屋』の一室、梅川の膝枕でしっぽりとくつろいでいる梅川・忠兵衛。(決め場面2)
互いのままならない身の上語りなどしているところへ、
『槌屋』女将とやり手婆(山田スミ子)が突然、入室してきた。
鳴門屋が梅川を身受けすることに話が決まったため、忠兵衛を追い出しに来たのだ。
そこで忠兵衛はカッとなり、商売上の預かり金の50両を梅川の身受けの手付金として差し出してしまう。


第四幕:忠兵衛の封印切

『槌屋』にて、忠兵衛はつい鳴門屋の挑発に突っかかってしまい、
梅川の身受け料としての残金200両を払うために、
本来は蔵屋敷に届けなければならない商売上の金の封印を破ってしまう。(決め場面3)
居合わせた友人の掛屋は「逃げ延びてくれ」と、忠兵衛の返金も受け取らず、忠兵衛への餞別とする。
愛が叶った喜びと罪を背負った悲しみの狭間で、
梅川・忠兵衛の二人は、ひしと抱き合い(決め場面4)、さらに抱き合う(決め場面5)。
この場面、池畑慎之介さんの決めが本当に見事でした☆


花道
梅川・忠兵衛は、まずは、大和の忠兵衛の父へのいとまごいの旅へ(決め場面6)。


第五幕:旅の宿

冷たい雪の降り積もる道中、追っ手と寒さを逃れて、宿を見つけて転がり込む。
忠兵衛は、女主人(=淡島千景)に金を握らせて梅川とともに拝むようにして頼み込む。
女主人は、二人の身の上を察し、我がことの身の上話をする。
そうこうするうち追っ手が追いつき、二人は裏口から逃がしてもらう。
女主人はその際宿泊していないからと金を返し、二人への餞別とする。
ここの3人のお芝居はそれだけで独立した場面のようにおさまっていました。
年齢を感じさせない淡島千景さんのなりきりの軽やかな身のこなしはさすがでした。


第六幕:恋の結末

むしろを相合傘のようにして、大和新口村に着いた梅川・忠兵衛の二人(決め場面7)。
ここが忠兵衛の故郷、と感慨深く辺りを見回す梅川。
と、そこへ、あちらのほうから忠兵衛の父が歩いてくる。
急いで近くの小屋の中に身を潜める二人。
そんな二人の目の前で父は雪の中で草履の鼻緒を切らしてしまい雪の中にうずくまる。
思わず小屋から飛び出して駆け寄る梅川。
小屋の中で忠兵衛は、鼻緒にすげるための手拭いの切れ端をすばやく作り、そっと梅川に手渡す。
父は、息子のことと自らの心境を語りだす。
金に困っているなら言ってほしかった、いくらでも工面できた。
今やこうなった以上は逃げ延び生き延びてほしい!
息子が惚れた梅川という女に会ってみたい、顔を見てみたい……、もしや、あなたは?!
梅川も名のりたいことこの上ないがその気持ちを抑えに抑え……。
忠兵衛の父はそれと察し、後へ、逃亡の足しになるようたくさんのお金を置いていく。
感涙する忠兵衛と梅川。

間もなく追っ手に取り囲まれる二人。
ここで忠兵衛は、追っ手の一人を危めてしまう。
追っ手からは逃れたものの、また一つ罪を重ねてしまったと思う真面目な二人、
純粋が故に、このまま生き延びることはできないと冥土の旅へ……。
舞踊風な道行(=心中)舞台表現。
舟木忠兵衛が池畑梅川を刺そうとし、
池畑梅川がついていきますという風に拝み(決め場面8)……!!
最後の最期は二人の影絵シルエットで、心中を思わせるものだった。(決め場面9)。

― 完 ―


― 第二部 『舟木一夫オンステージ』 ―

第二部『舟木一夫オンステージ』より舟木一夫さんの池畑慎之介(=梅川)さんに関するトーク(要旨)

大阪で古典をやるには「香り」が必要。
「香り」がちゃんと出せるということで池畑慎之介さんを相手役の梅川に選んだ。 
池畑慎之介さんということで、芝居の芯がしっかりできあがり、そこからスタートできた。
池畑慎之介さんは稽古もスラスラこなしていっていた。


観劇感想<BBSより>

(※ご投稿者の方々には転載のご許可を頂いておりますm(__)m)

梅川(ピー)さん観て来ました!!
暑いなか熱演で・・・しぐさが色っぽいです。
舟木さんとの息もピッタリで・・とにかくきれい〜
悲恋で悲しい物語ですが・・・美しいです。

by mikiさん

ほんとにキレイで、ピーさんしかできない!!
by 匿名ファンさん


池畑慎之介さんの梅川と舟木一夫さんの忠兵衛の御姿は、
絵のようにくっきりと瞼に残っています。
非常に美しかったです☆>^_^<☆

by じゅん

美形なおふたりが演じる切なくも美しい恋物語に涙が溢れました
by IKUさん

ピーさんの梅川、遊女の悲しさを、実にうまく醸しだしていましたよね。
本当にすごい技と美しさです。
舟木一夫さんの忠兵衛も美形だし、なんとも気の毒でせつなかったです。
by じゅん


千秋楽・特別バージョン

座長の舟木一夫さんが思いっきり「壊し」はじめ、舞台は、本物のキャストによるパロディという、
世にも稀なるぜいたくな大喜劇となったのです(*^。^*)


壊しその1

第一幕で、一件落着後、戒めのために、忠兵衛が丁稚をビンタする場面があるのですが、
その時、舟木忠兵衛は、自分で自分の手をバチンとやり、それに呼応して丁稚が従来通り演じたところ、
舟木忠兵衛は、殴ってないのに何を泣いとるのやと子役の俳優さんをなじりだしました。(爆)
舞台の俳優さんたちもここですっかりふっきれた表情に!(爆)


壊しその2

第二幕、鳴門屋に呼ばれて2階から降りてきた梅川は、鳴門屋の横に座るとき、
<イヤです>ォーラ100の実に大きなため息を発しました。(爆)
さらには身受け話を切り出した鳴門屋に、
「ウエイティング〜」とエド・はるみさんソックリのアクションで応えたのでした!(爆)
ピーさん梅川の壊しが本格的に始まりました!
やり手婆(=山田スミ子)の説得にもピーさん梅川は、
「聞こえてます〜。」
「そんな大きな声で言わんでも!」
「やかましい!」
等々反抗しまくりです。(爆)


壊しその3

第三幕の幕開けは、何と!従来とは逆に……忠兵衛が梅川の膝枕をしておりましたァ!!(爆爆)
二人して仲良くやらかして下さいました。
そして、梅川は、着物がかけてある衣桁を入口襖の前へひきずっていき、
女将とやり手婆の入室に備えてバリケードを作りました!(爆)
(やりたい放題 の様相)
忠兵衛も負けておらず(!?)、
梅川の身受けをたった5,000円札1枚を取り出して(=本物の5,000円札!)所望する。
梅川は、その安さにガッカリ、やけ酒をあおりっ放しでへべれけになっていました。(爆)


壊しその4

忠兵衛の封印切りの後、付いてこんでいいョと、一人でサッサと行ってしまおうとする忠兵衛を、
梅川はついに「忠!」と呼び捨てで引き留める有り様。(爆)
花道を道行に出かける際にも、梅川は忠兵衛におんぶをおねだり。
忠兵衛はそれを断わったが、梅川はあきらめきれず、
忠兵衛の肩に両手を置いて後ろからもたれかかるようにして、
ズルズルひきずられるようにして怠惰な感じに歩いていきました。(爆)


壊しその5

忠兵衛の父が、「息子がほれた梅川の顔を見たい」と言った時、
梅川は、「うれしい!」と抱きついてしまう。(爆)
それでも父親役の俳優さんは何事も無かったかのように淡々とお芝居を進行されました。(爆)


壊しその6

ラストシーンは、本来は舞台奥中央高くなったところで、心中を思わせる二人の影絵で完なのですが、
舟木忠兵衛は池畑梅川の手を引き、舞台中央前方へ出てきて、
二人でひしと抱き合い、ハッピーエンドの幕引きに!(爆)


千秋楽の ― 第二部 『舟木一夫オンステージ』 ―

千秋楽のみ、舟木一夫ショーにも、応援で2回顔見せしたピーさんでした。
ホットパンツでスラリとした脚線美にショートカット!!
色的には黒でまとめて、
キレイで洗練されていてバランスが良く、往年のツィーギーのようにチャーミングでした!!
舟木一夫さんもいつもとは別の演目でショーを構成されたようでした。
やり直しをする歌もありましたが、
千秋楽ということで何かを伝えたいという舟木一夫さんの意思が伝わってきて感動しました。


観劇感想
<8/17 & 8/24=千秋楽 観劇より by じゅん>

一度見ただけでも、はっきりとそれとわかる決めの場面が絵のように美しい舞台演出が印象的でした。
物語の進展の根本にある、梅川と忠兵衛の真面目さ・一本気・純情さが、
すべて裏目に出る人生の理不尽さ、
理屈ではいかない恋の深い思い、
そんなことが主題としてはっきり味わえました。
舟木一夫さんにも池畑慎之介さんにも、共通して感じたのは、清潔感です。
今回のキャラクターに実にうまくそれぞれのキレイな内面性を投影していたと思います。
容貌としても美男美女で無理がなく、
洗練されたお二人の空気感は、
時代劇でありながら古くささを感じさせず、テーマをくっきり浮かび上がらせました。
舟木一夫さんの呼吸が作る穏やかな間と、
池畑慎之介さんがことごとく決めるポーズがうまくかみあっていて、
観ていて終始心地よいお芝居でした。
池畑慎之介さんのビジュアル及び所作における美しさは、
このお芝居の深みと格調を作る上で大きな役割を果たしていました。
言外で遊女の身の上の悲しさを体現する表現力、
雪よりも白く美しくきめ細かい肌の輝きと、優美なフォルムと、舞踊の技に裏打ちされたしとやかでしなやかな所作、
こんな池畑慎之介さんの素晴らしい演技力を、
舟木一夫さんは、第二部のオンステージのトークで「香り」と表現されていたのが印象的です。

楽日の‘喜劇’にも、また別の感銘を受けました。
あそこまで壊すにはそれなりの打ち合わせ、アイデアの創出、芸の力、絶妙の間が必要です。
舟木一夫さんのリーダーとしてのGoサインと、とことんそれに付き合い切磋琢磨するピーさんの力量、
お二人の果てしないサービス精神に感動しました。

普通の日も楽日も(笑)、見事な梅川・忠兵衛のコンビネーションでした!!
(完)


    公演日 : 2008年 8/1(金)〜8/24(日)                                        
 1階席 13,000円  1階特別席 13,000円  2階特別席 11,000円 
 2階席 10,000円  3階A席 5,000円     3階B席 3,000円

 
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昼の部 12
11
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12
11
11
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12
夜の部 4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4


(ピーターさんは、第二部の「舟木一夫オンステージ」には出演されていません)

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