間が学校とゆうフェンスを出ると、そこは、ドラゴンワールド(現実の、悪意に充ちた世界)なわけだ。地球上には三十億だか、四十億だかの人間がいて、お前はその三十億プラス1の余り者にすぎない、お前のことなんか誰も関心を持っていやしない、生きていようと死のうと、こっちの知ったことか、みたいな扱いを受けることになる。
ある人間がダメになるとゆうのは、そうゆうことなんだよ。
どうやってそれに対抗するかといったら、やっぱり自分の歌をうたい続けることだと思うね。『うっるせえ、お前のその変な歌をやめねえと張り倒すぞ』かなんか言われて、それでだめになっちゃうことだってあるけど、張り倒されても、まだ歌い続けることだ。
もちろんドラゴンワールドにあっては、明日の飯代をどうしよう、今日の部屋代をどうしようなんてわずらいもある。それはしようがないから、思い煩い、駆けずり回りながら、自分の歌だけはうたい続けるわけだ」


間はだいたい、目に見えるものしか信じないでしょう?
たとえば、汽車の二本のレールは地平線のとこでくっついて見える。そうゆう風に見えるけど、そうじゃないんだね。
飛行機で線路の上を飛ぶと、二本のレールは行けども行けども平行なわけだ」

間が本当に愛するものを見つけるのは本当に大変なことで、それがすべて、要するに人生の中心だと思うね。一生かかっても、ついにそれが見つからない人も多いと思うんだよ。
だけど、ドアが閉まっていても、いつかは絶対に自分の愛するものが見つけられると、そうゆう風に導かれているんだと信じることだね。
だいたいは、どこもかしこも閉まっていると、絶望的になっちゃうんだよ。だけど、あっちこっち叩いているうちに、どこかのドアがポンと開くと思うんだね。その開いたドアが、自分の一番求めている、愛するものへの道だと、とりあえず信じるんだよ。そこへ入る、するとまたドアが全部閉まっている。必死になって叩くと、また一つだけドアが開く。そうゆうところをひとつずつ通過しているうちに、いつか、ものすごい光が自分の中に出てくるはずなんだよ」