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臨港バスの日野P-HT233BA

日野P-HTシリーズは1985年に販売が開始されたモデルで、臨港バスでも1986年から販売中止となった1990年にかけて投入されました。同シリーズは昭和59年排気ガス規制に適合した日野自動車製の路線用大型車でリーフサスペンションを採用。エンジン形式は2種類、ホイールベースは3種類ラインナップされましたが、臨港バスでは一貫してM10U型エンジン(230ps/2500rpm)を搭載、ホイールベースは最も短い4800mmのP-HT233BAを投入していました。しかし投入年度ごとに外観的な差異が多く、ちょっとした見分け方を覚えれば投入年度がわかるので、同シリーズが現役時代にバス趣味に目覚めた小生にとってお気に入りのモデルでありました。
この度、弊掲示板でもお世話になっております”こーかんさーきゅれーと様”から画像を、”NOCHI様”よりデータ類のご提供を頂きました。いずれも貴重な資料であり、同シリーズについても深く触れられておりました。この度ご紹介する企画を思い立ち、ひとつのページにまとめました。資料をご提供いただきました御両方には深く御礼を申し上げます。また貴重な資料をご提供いただいたにもかかわらず浅学非才の小生が表現したがために不足したり誤りの部分があるかもしれません。叱正賜りましたら幸いです。
本ページに掲載される画像の著作権は”こーかんさーきゅれーと様”が所持します。(¥の印のついた画像については園前花月が著作権を所持します。)、車両データについては”NOCHI様”が著作権を所持します。無断転載は絶対にお止めください。

臨港バスに在籍した日野P-HT233BA

まずは、臨港バスに投入された日野P-HT233BAの概要をご紹介します。

1986年式1987年式1988年式1989年式1990年式
2H725川崎か22*5462H755川崎か22*6612H785川崎か22*7372H816川崎か22*8312H848川崎か22*923
2H726川崎か22*5482H756川崎か22*6622H786川崎か22*7382H817川崎か22*8322H849川崎か22*924
2H727川崎か22*5502H757川崎か22*6632H787川崎か22*7392H818川崎か22*8332H850川崎か22*925
2H728川崎か22*5512H758川崎か22*6642H788川崎か22*7402H819川崎か22*8342H851川崎か22*926
2H729川崎か22*5522H759川崎か22*6652H789川崎か22*7412H820川崎か22*8352H852川崎か22*927
2H731川崎か22*5542H760川崎か22*6662H790川崎か22*7432H821川崎か22*8382H853川崎か22*928
2H732川崎か22*5552H761川崎か22*6672H791川崎か22*7442H822川崎か22*8392H854川崎か22*929
2H823川崎か22*8402H855川崎か22*930
2H824川崎か22*8412H856川崎か22*931

何れも浜川崎営業所に所属で、毎年7〜9両ずつ投入されました。 このモデルの後継はいわゆる「京急型ワンステップバス」の日野自動車のU-HT2MLAであり、一般のバスファンにはこちらの方が臨港バス名物として多く知れ渡っていますが、投入された両数としては同形式と謙遜は無く、1990年代の臨港バス浜川崎営業所を主力として支えていた形式といっても過言ではありません。

それでは各年式の日野P-HT233BAのご紹介に移りたいと思います。

1986年式車
1982年から1985年にかけて臨港バスでは浜川崎営業所向けに日野RT/RUシリーズを投入してきましたが、製造元の日野自動車が同シリーズをHT/HUシリーズに移行したことにより、1986年からP-HT233BAの投入が始まりました。
こちらは1986年式の2H731号車です。前シリーズとの識別点として、公式側最後部のエンジンルーバーの有無が大きな決め手となりますが、それ以外は前シリーズの面影が深く残されています。
こちらも1986年式の車両で、2H728号車の非公式側です。
非公式側も同様で、以降の日野ブルーリボンの象徴とも言うべきポリタンク型のエンジンルーバーが目立ちますが、それ以外は日野RT/RUシリーズとの大きな差異は見当たりません。
方向幕は「川22 川崎駅」を表示しており、三井埠頭線(川22系統)が浜川崎営業所と塩浜営業所の共同運行だった時代のシーンです。

1987年式車
こちらは1987年式の2H761号車です。
前年投入の同形式とはやや印象が異なり、屋根が浅く側面のモールが省略されています。また屋上のエバポレーターが前年投入のものと形状が異なり、後部の傾斜がやや垂直に近い形状となっています。

1988年式車
こちらは1988年式の2H785号車です。
今では標準的仕様であります側面窓の黒色サッシですが、この年から臨港バスでは標準的に投入されるようになりました。
こちらは1988年式の2H788号車の非公式側です。
前掲の2H728号車と比較して、ルーバーの隅の丸みが無くなっています。また運転席下のコックが省略されていたり、パネルの割付に差異が見られます。

1989年式車
こちらは1989年式の2H821号車です。
前面方向幕周りが黒色で処理され、後継のU-HTシリーズに近いスタイルとなりました。バンパーが青色となっていますが、これは更新工事を受けた後の姿で、デビュー当初は前掲の車両のように黒色のバンパーを装備していました。(\)
1989年式の2H821号車の非公式側です。
こちらも更新工事施工後の姿で、運転席下の運行番号を示すサボの受け金具が撤去されていたり、リアバンパーが青色の物に変更されています。(\)

1990年式車
1990年式の2H848号車です。
臨港バスに投入された日野P-HT233BAの最終グループで、同形式の中では9両と最多数の勢力(1989年式も同じく9両)となる年式のグループです。
1989年式車と見比べると、同年式車は屋上のエバポレーターに細長いルーバーが設けられている点が目立ちます。
1990年式の2H856号車の非公式側です。
1989年式はテールランプ・ウィンカーが柿の種型(いわゆるバス協テール)だったのに対して、1990年式は大きな角型テールランプが採用されています。(\)


他社へ渡った臨港バスの日野P-HT233BA

2003年7月までに臨港バスの日野P-HT233BAは全て廃車となりましたが、地方のバス事業者で第二の活躍を始めた車両もありました。ここではその中のうち、小生がカメラに収めることのできた車両を紹介します。ただし撮影後の消息については掴めていません。

名阪近鉄バス
側面窓の黒サッシとエバポレーターにルーバーが無いことから1989年式のうちの1台と推定できます。
2003年1月 揖斐車庫内にて許可を得て撮影(¥)。

広島電鉄
側面のモールが無いことと側面窓が銀色サッシであることから1987年式のうちの1台と推定できます。
2005年2月 広島バスセンターにて撮影(¥)

長電バス
側面窓の黒サッシとエバポレーターにルーバーが有ることから1990年式のうちの1台と推定できます。
2004年8月 長野駅前にて撮影(¥)


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