「沖縄子ども研究会・設立総会」へのメッセージ

「沖縄子ども研究会」がいよいよ本日“設立総会”を迎えられますこと、「日本子どもを守る会」は心よりお祝い申し上げます。

私達「日本子どもを守る会」は今月20日に「第55回総会」を迎えます。 1952年5月20日に、児童憲章の実現と戦争から子どもを守る運動を目標に掲げて結成大会を開き、“花には太陽を 子どもには平和を”を合言葉として、全国のみなさまと共に活動を続けてまいりましたが、この度、私達の“組織会員”になって頂き、みなさま方とご一緒に活動できますことは、とても心強い限りです。 

私達の『45年年表』によりますと、1953年12月に「「沖縄子どもを守る会結成」(沖縄教職委員会、PTA連合会、校長協会、婦人連合会の協力により)」という記事があります。そして、1058年12月に「沖縄子どもを守る会は『沖縄の子ども白書』をつくる。その後、各地で白書作り運動おこる。」という記事に出会います。この『沖縄の子ども白書』にカルチャーショックを受けた「日本子どもを守る会」は1962年5月に「児童問題研究所」(現在は「付属研究所」と名称変更)を創設します。そして、1964年5月には「子ども白書を創る運動はじまる。」、さらに同年6月には「(日本子どもを)守る会編『子ども白書64』刊行」となります。今年の7月には、この43冊目の『子ども白書』が刊行される運びになっております。 

このように見てみますと、正に『沖縄の子ども白書』の刊行に教えられ、本来なら政府が刊行する「白書」というタイトルをおこがましくも付けて、NGOの「日本子どもを守る会」が『子ども白書』を43冊も刊行し続けるという、「ギネスブック」に記載されるような快挙を続けることができたのです。

この間、2005年度の「運動方針」では、「各地で『子ども白書』をつくる運動を進める」ことを呼びかけました。しかし、現実には、民間で「白書」をつくる、というのは“無謀な提案”でした。ただ一つ、「奈良県」では民間の子どもを守る運動体が協力して『なら子ども白書』を作る作業が始まり、来年の3月29〜30日にこの『なら子ども白書』の報告と検討を一つの大きな内容とする『第53回子どもを守る文化会議」が開催される運びとなっております。

どうか、「沖縄子ども研究会」は最近の子どもたちの“変容”を正確に捉え、子どもに寄り添って“子どもの言い分”を聴き取り、“子どもが発達する発火点”を見つけ出して下さり、『沖縄の子ども白書』つくり運動の中心としてご活躍されますことを心よりご期待申し上げ、設立総会へのメッセージとさせて頂きます。

花には太陽を 子どもには平和を

2007年5月5日

                                 日本子どもを守る会 会長代行

                                     正 木 健 雄

 

沖縄子ども研究会の設立総会が開かれる

5月5日、沖縄大学において、沖縄子ども研究会の設立総会が開かれ、「沖縄子ども研」が正式に発足しました。会場には、大学教員や小・中学校教員、子育てや地域づくりに関わる様々な市民や団体の関係者ら100名が集まりました。「沖縄子ども研究会」の設立目的は、「沖縄の子どもたちと子どもたちを取り巻く環境に関する研究と実践を総合的に行い、沖縄における児童問題の改善に寄与すること」。イベントのタイトルが「新たな子育て・子育ち“ゆいまーる”をつくろう」でしたが、参加者は、従来までは伸び伸びと子育てが出来た沖縄の地域社会が崩壊し、今、新たな“ゆいまーる”(相互扶助)による共同・協力の支援体制を、各団体が連携して作り出すことが急務であることを確認し合いました。

  設立記念イベントの基調講演が、嘉納英明氏(名桜大学教員養成支援センター副所長)でした。沖縄の戦後教育史を研究されている立場から、「教育隣組と沖縄子どもを守る会運動」について、感銘深い講演でした。

続いての記念講演が、渡真利源吉氏(沖縄ソーシャルワーカー協会会長)でした。琉球政府児童福祉法の草案起草に関わられた体験を基にして「琉球政府下の子ども家庭支援と沖縄子ども研究会に期待すること」を話していただきました。

総会では、「沖縄子ども研」の活動内容に関して、「県内外の子どもに関わる機関・団体・実践家とのネットワークづくりを進める」「子どもに関わる研究、実践活動・提言、新たなる学び合いの場づくり」「現場と学生をつなぐ橋渡し」「子どもフォーラムの開催」「機関紙、雑誌、『沖縄子ども白書』を発行する」などが承認されました。

これまでに至るまでには、2006年5月に沖縄で開かれた日本社会臨床学会の沖縄の子どもたちの現状を考えるシンポジウムがもたれたことが契機になり、発起人代表の加藤彰彦・沖縄大学教授が提案され、その後、設立準備会がつくられ、06年9月30日に準備会が発足。それから5回の設立準備学習会を経て、この設立総会にこぎつけられました。

なお、当会からは、岩橋能二組織・運動部長が設立総会に出席し、お祝いの挨拶と正木健雄会長代行のメッセージを代読しました。

発起人代表の加藤彰彦沖縄大学教授