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医療法人田平内科

田平内科では一般内科の他、循環器疾患、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、痛風、メタボリックシンドロームや内分泌代謝疾患の治療を行っています。

<目次>

痛風 痛風 インフルエンザ メタボリックシンドローム 甲状腺機能低下症、橋本病 骨粗鬆症 甲状腺機能亢進症、バセドウ病 はしか・ふうしんワクチン 男性型脱毛症 ラップ療法 自動体外除細動器 肺年齢COPD


医療法人 田平内科


「肺年齢」とは、実年齢との乖離から呼吸機能の異常を早い段階で認識してもらう概念です。同性・同世代と比較して自分の呼吸機能がどの程度であるかを確認できます。 呼吸機能(一秒量)は、20歳前後をピークに加齢とともに低下します。肺年齢を知ることで肺の健康意識を高め、健康維持や禁煙指導、呼吸器疾患の早期発見・早期治療に活用します。肺の健康状態に対する自覚を促し、呼吸器疾患(主にCOPD)の予防や早期治療に役立てるという考え方です。

肺年齢

copd
肺の生活習慣病:COPD
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)は喫煙が主な原因とされ、肺への空気の通りが慢性的に悪くなり、ゆっくりと進行していく疾患で、これまで肺気腫(はいきしゅ)や慢性気管支炎と呼ばれていたもののほとんどが含まれます。初期の段階では咳、痰、息切れなどの症状を自覚しにくいため早期診断には呼吸機能検査が不可欠です。まずは自分の肺年齢を知ること、定期的な測定を心がけることが大切です。  

矢印COPDのリスクファクター
1. 遺伝子
2. 気道過敏性
3. たばこの煙
4. 職業上の粉塵や化学物質
5. 屋内外の大気汚染
6. 感染

慢性気管支炎は、長時間にわたる気管支の炎症により気管支粘膜が肥厚するため、内腔(空気の通り道)はせまくなり、また過剰に分泌されたタンにより気管支がつまってしまう病気です。 医学的には、「持続性のせきとタンがふた冬を越えて、1年に3か月以上も毎日続く状態」と定義されています。 症状は、長く続くせきとタン、ひどくなると息切れも自覚するようになります。

肺気腫は、長年の喫煙などにより、ガス交換(体に酸素を取り入れ、二酸化炭素をはき出す)の場である肺胞(はいほう:細気管支の先にあるぶどうの房状のもの)が壊れ、数が減るとともに壊れた肺胞が大きく膨らんで弾力性や収縮性を失うために、息をはく時に肺胞の出口の気管支がつぶれてしまいます。そのため酸素を失った空気が肺胞に残り、酸素の多い新鮮な空気を吸いこむことができず、息切れを起こしやすくなるのです。 肺胞の破壊が進むと動脈の血液中に十分な酸素を取り込むことができず、慢性的な酸素欠乏の状態(慢性呼吸不全)となってしまいます。
症状は、階段や坂道を昇るときに息切れを自覚するのが始めで、ひどくなると、平地を歩いているときやちょっとした動作でも息切れを自覚するようになります。

中高年になって症状が現れる人が多いため、始めは“年のせい”と考えがちですが、たばこを吸っている方で坂道や階段を休み休みでないと昇れなくなったと感じるようなら、この病気を疑う必要があります。気道の炎症が進み、せまくなった気管支にタンがつまると呼吸をするのに大きな負担がかかるため、呼吸困難を自覚します。細いストローをくわえて呼吸をすると苦しくなるのと似ています。

矢印COPDの経過
臨床的に有意なCOPDを発症するのは喫煙者のわずか15〜20%であると言われていますが、喫煙を続けていくといつかは肺の機能異常を発症する割合はこれよりずっと高くなっています。COPDは初期の段階では症状を自覚しいくいですが、進行すれば呼吸困難など生活制限を生じるような症状が出現します。COPDは特に有害物質への暴露が継続している患者さんでは概して進行性の疾患です。有害物質への暴露をなくすことは、顕著な気流制限が生じた後でもある程度の機能改善に繋がる可能性があり、疾患の進行を遅らせる、あるいは停止させることになることは確かです。

矢印COPDの治療
COPDは放置すれば確実に進行し、やがては日常生活ができなくなる病気ですが、できるだけ早い時期に診断を受けて治療を始めれば、呼吸器の低下を緩め、健康な人とほぼ変わらない生活を送ることができます。軽症のまま、進行を抑えることが大切です。

禁煙 有害物質への暴露をなくすこと☆禁煙☆
禁煙は唯一COPD発症のリスクを減らす最も効果的な方法です。喫煙をやめることによって、気流制限の発生を防ぎ、あるいは進行を遅らせることができます。

COPDは治らない病気ではありません。
何年か先に、健康な人に近い生活を楽しめるか、あるいはほとんどベッドの上で不自由な生活を送るかはあなた次第です。

2009年10月15日

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自動体外式除細動器2(AED) 自動体外式除細動器3(AED)  ここ数年で、学校や駅など公共施設で 「AED」 と書かれた小箱を見かけることが多くなりました。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、これは、自動体外式除細動器(automated external defibrillator, AED )と呼ばれるもので、心室頻拍や心室細動といった死に致らせるような不整脈を、電気ショックにより止めて救命するための器械です。病院外で心肺停止状態になると、時間を追うごとに、分単位で救命率が下がることが分かっています。2004年7月からは医師や救急隊員だけでなく、一般の方もAEDを使えるようになりました。そこで、一般の方がAEDの使用方法を知っていることが、救命率を上げるのに非常に重要になります。
自動体外式除細動器(AED)  
AEDの使用方法は、電源を入れた後は、基本的には器械の音声案内に従うだけで誰でもこの器械を使って救命することができます。以下にAEDがある場合の成人の心肺蘇生法 ( cardiopulmonary resuscitation, CPR ) の概略を示します。

1. 人が倒れており、体動・反応がない。
2. 119番に通報し、AEDを取ってくる。
 (救助者が他にいれば頼む、協力を要請する
3. 気道を確保して呼吸を確認する。
4. 呼吸がない場合は人工呼吸を2回行う。
5. 反応がなければ脈拍をチェック。
6. 脈拍があれば、5〜6秒ごとに1回人工呼吸を続け、2分ごとに脈拍を再チェックする。
7. 脈拍がなければ、心臓マッサージ(胸骨圧迫)30回と人工呼吸2回のサイクルをAEDが  届くまで行う。
8. AEDのスイッチを入れる。音声案内に従い傷病者にAEDを装着して心リズムをチェッ  クする。
9. ショックの適応があれば(器械が自動で判断する)ショックを1回行い、直ちにCPR  を再開、5サイクル実施する。
10. ショックの適応がなければ直ちにCPRを再開、5サイクル実施する。5サイクル毎に心  リズムをチェックする。

各地の消防本部や日本ACLS協会などが、AEDの講習を開催しています。

参考:自動体外除細動器による救命処置

2008年12月15日

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日常生活で出来てしまった怪我(擦り傷や切り傷)や軽度のやけどを自分で治す方法を紹介します。だれでもでき、早くきれいに痛くなく治すことができる方法です。

従来、転んでできた擦り傷や切り傷は、「消毒してガーゼで覆って、傷は濡らしてはいけません。早く乾燥させましょう。」といった治療法がとられてきました。ところが近年、従来の方法とはまったく異なった方法が広く知られてきています。

「ラップ療法、湿潤療法、うるおい療法」などと呼ばれています。

矢印必要なもの
1, 水道水
2, 食品包装用ラップ(ポリエチレン製のものが柔らかい)
3, 絆創膏またはビニールテープ
4, (必要に応じて)タオルかガーゼ
5, (必要に応じて)弾性包帯

矢印必要のないもの、使ってはいけないと考えられているもの
1, 消毒液(イソジン、マキロン、オキシドール、赤チンなど)
2, 傷を乾かす粉末剤(キズドライなど)
3, 消毒薬を含む軟膏、クリーム基剤の軟膏(オロナインなど)

矢印具体的な方法
1, 出血している場合→出血している部分を上からしっかり押して圧迫止血。決して中枢   側を縛ってはいけない)
2, 傷、周囲の汚れを水道水で完全に洗い流す。ティッシュで拭く。
3, 創部より大きめに切ったラップを創面にあてる。
4, ラップ辺縁を絆創膏またはビニールテープで固定する。
5, 必要に応じて包帯を巻く。浸出液が多いときはラップの上にタオルかガーゼを当てて   から包帯を巻く。
6, 翌日から毎日傷を水洗いし、ラップを交換する。浸出液が多い場合、汗の多い時は1   日2回程度交換する。(回数制限はなし)

「今まで教わってきたことと、全く違う。」「消毒しないでホントに大丈夫なの?」「傷は濡らしちゃいけないんじゃないの?」「台所用品を使うなんて。」

当然の疑問です。
我々の皮膚、毛穴、口の中などには常在菌がいっぱいいます。表面を消毒して一時的に菌が減ったとしてもすぐに元通りになってしまいます。消毒はバイ菌ばかりでなく、再生してくる新しい細胞もやっつけてしまうため、傷を治す過程においてはよくないと考えられています。よってここで行うのは水道水でとにかくきれいに傷の汚れを落とすということです。経験的に菌だらけのはずの口の中の傷が早く治ると感じていませんか?それは口の中が絶えず湿潤環境にある(濡れている、湿っている)からです。食品用ラップを使うことにも抵抗があるかもしれませんが、使用する場所が菌だらけの皮膚ですから問題ありません。ラップにも種類がありますが、柔らかい商品の方が使いやすいようです。文具店で売られているビニールテープも皮膚への刺激が少なく有用です。

ラップを貼るときに気をつける点は健常部分がふやけないようになるべく傷の部分だけ覆うようにすることです。

矢印便利な商品が市販されています。
BAND AID「キズパワーパッド」:湿潤環境を保つ絆創膏で浸出液を吸収し5日間貼りっぱなしにできます。
プラスモイストP:湿潤環境を保つ大きめの被覆剤で調剤薬局などで市販されています。
欠点:値段が高い

実際の症例
ひざのすり傷
この写真はスライディングでできた膝のすり傷の治ったものです。すり傷1は従来の方法で経過し若干ケロイド様に盛り上がって治っています。すり傷2は同じような傷でしたがキズパワーパッドを貼りました。ほとんど痕も残さず治りました。

治療中はもちろんお風呂に入っても構いません。石けんやシャンプーがついてしまったらきれいに洗い流してまたラップで覆います。 しみる消毒もしなくていい、ガーゼと違いラップはくっつかないので剥がすときに痛くないので小さな子供も処置をがまんできるでしょう。

この方法は傷が治るための最適な環境を保ち、皮膚の自然治癒力を高めて傷を痛みなく早く治します。

矢印ポイント
1, よく洗う。
2, 消毒は絶対にしない。
3, 傷は乾かさない。
4, 毎日、傷を水洗いしラップを交換。

矢印注意点:自分でラップ療法をしない方がいい場合があります。
1, 深い傷、大きな傷(洗浄しきれない時など)
2, 動物による傷(特に咬傷)

縫合が必要な場合や開放しておく必要がある場合、創面の切除が必要な場合など医師の判断が必要な場合があります。上記の場合でも、その場で出来る限り水道水で洗浄してから医療機関に行きましょう。

状況によっては治りにくい場合もあります。何か原因があるかもしれません。不安もあるでしょう。そんな時は自己判断せず医者に相談してください。

2008年10月27日

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AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。 成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。

AGA(エージーエー)は抜け毛・薄毛がゆっくりと進行していきます。また、額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなります。毛包が十分に成長しないため、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまいます。 ただし、AGA(エージーエー)では普通、薄毛になっていても、うぶ毛は残っています。毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。決してあきらめる必要はありません。

これまでに民間療法から医薬品まで多種多様な育毛剤(塩化カルプロニウム、ミノキシジルなど)が開発されてきました。近年、AGA(エージーエー)の原因が明らかにされ、「のむタイプの治療薬(プロペシア®等)」が登場したことで、根気よく治療を続ければ抜け毛の進行を抑える効果や改善効果が期待できるようになりました。

AGA(エージーエー)の効能・効果が認められている医薬品には下記のものがあります。

タイプ 主成分
飲むタイプ フィナステリド(プロペシア®等)
頭皮につけるタイプ 塩化カルプロニウム(カロヤン®等)
頭皮につけるタイプ ミノキシジル(リアップ®等)


AGA(エージーエー)の脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度にみられ、過剰なDHTはヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。ヘアサイクルの成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細い短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。 (DHTは5α-還元酵素という酵素によってテストステロンからつくられます。)フィナステリドは過剰なDHTの産生を抑制することにより発毛作用を示すと考えられています。

AGA(エージーエー)は進行性ですので、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り、徐々に薄くなっていきます。この薄くなっていくのを抑えるのも、AGA(エージーエー)治療では重要です。つまり進行性であるAGA(エージーエー)においては現状維持ができることは効果があったということになります。そのような視点からも早めのケアが大切であるということが分かります。

現在の厚生労働省の方針ではAGA(エージーエー)の内服治療は全額自己負担となっています。薬代として一ヶ月に約8000円ほどかかります。 ご希望の方はご相談ください。

参考文献: Eur J Dermatol. 2008 Jul-Aug;18(4):407-11.
     J Am Acad Dermatol. 2006 Jul;55(1):71-4. 

2008年8月15日

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新聞やテレビで報道されているように、近年、中高生あるいは大人で麻疹(はしか)にかかる人が増えてきています。数年前までワクチンは1回接種だったため、幼少期に接種したワクチンによってできた抗体が減少してきたためにかかってしまったものと考えられています。

 はしかには特効薬がなく、大人になってから麻疹(はしか)はかかると大変症状が重くつらい思いをします。まれに合併症として肺炎・脳炎・中耳炎・クループなどの重症合併症を併発し後遺症が残る可能性もあります。風疹は妊娠初期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群といわれる心疾患や難聴、白内障などの先天異常を発症する可能性があります。

 これを防ぐため、さいたま市では今年の4月から今年4月現在で小学3年生から中学1年生の方は中学1年生の時、今年4月現在で中学2年生〜高校3年生の方は高校3年生のときに、MRワクチン(麻疹風疹ワクチン)を公費(無料)で接種できるようになりました。該当の方はワクチンを受けることをお勧めします。当院では電話の予約制としております(048-878-0018)。
 (現在は麻疹風疹ワクチンは2回接種が義務づけられており、1回目は1歳から2歳未満、2回目は幼稚園の年長児に接種しています。)

2008年4月27日

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甲状腺の解剖、位置、機能については以前にご紹介しましたが、今回は甲状腺機能亢進症について記載します。

甲状腺機能亢進症とは、様々な原因により末梢組織での甲状腺ホルモンの作用が過剰となった状態を指します。

甲状腺機能亢進症の原因としては、
ランプバセドウ病
ランプ亜急性甲状腺炎
ランプ無痛性甲状腺炎
が主なものですが、最も多いのは「バセドウ病」です。いずれの場合も必要以上に血液中の甲状腺ホルモンが多くなってしまうため、ホルモン過剰による様々な症状が出現します。

症状には
ランプ動悸(頻脈や不整脈による)
ランプ手の震え
ランプ体重減少
ランプ疲れやすい
ランプ汗をかきやすい、暑がり
ランプ下痢
ランプいらいら
などがあります。

上に挙げた亜急性甲状腺炎に特徴的なのは甲状腺の圧痛です。バセドウ病の場合は眼球突出(とそれに伴う乾燥性角結膜炎など)を合併することがあります。これらの症状と詳しい問診、診察、血液検査で診断がつくことがほとんどですが、中には鑑別が難しい場合もあり、さらに検査が必要なこともあります。

治療は甲状腺機能亢進症の原因により全くことなります。自然に治る場合と薬物による治療が必要な場合があります。ほとんどの場合、治療により速やかに症状を和らげることができますので、心当たりがある場合は自己判断せず、医療機関にご相談ください。

2008年4月1日

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「最近背が縮んできた。」「背中が丸くなってきた。」などの症状はありませんか。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は閉経後女性や高齢の男性に多い疾患で、骨がもろくなり、転倒やつまづき、尻もちなどちょっとしたきっかけで骨折しやすくなるという病態です。骨粗鬆症が原因による骨折(背骨がつぶれる腰椎圧迫骨折や足の付け根の大腿骨頸部骨折)が原因で寝たきりになる方が非常に多く、社会的にも問題となっています。もろくなってしまった骨をしなやかで強い状態に戻すのは至難の技であるので、もろくならないようにすることが大切です。では、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

矢印食事
体の中に入ってくるカルシウムの量が十分でない場合、カルシウムの貯蔵庫である骨からどんどんカルシウムが出て行きます。そのような状態が長く続くと当然骨はもろくなります。食事から適切な量のカルシウムをとることが非常に重要です。カルシウムの収支をプラスにするためには、1日560mg以上のカルシウムを食物からとる必要があります。これは日本人のカルシウム1日所要量600mgとほぼ同じです。 一方、海外での「51歳以上の女性でホルモン補充療法をしていない人のカルシウム1日摂取量」は、アメリカでは1,500mg、ヨーロッパでは1,000mgと定められています。腸からのカルシウムの吸収を手助けするビタミンDを摂取することも大切です。ビタミンDの1日所要量は成人で100IU(2.5μg)とされており、食物では主に魚介類に多く含まれています。カルシウムと共にマグネシウムも骨の形成に関係します。カルシウムとのバランスが重要で、カルシウム2に対してマグネシウムは1くらいがちょうどよいとされています。

参考:カルシウム・マグネシウム・ビタミンD含有量の表

矢印日光浴
ビタミンDは食物にも含まれていますが、日光浴をすることによっても皮下で合成されます。皮膚の中にある「プロビタミンD」が紫外線の作用でビタミンDになるのです。1日に10分程度の日光浴で十分とされています。

矢印運動
比較的若い方が骨粗鬆症の予防に運動を始めるのであれば、特に「このような運動でなければならない」といったものはありませんが、骨に力の加わる運動ほど、骨量を増加させるにはよいとされています。すでに骨粗鬆症を起こしている高齢の方は、床のぞうきんがけなどの家事、散歩、買い物など、骨に負担の少ないものを選ぶとよいでしょう。

矢印薬による治療
近年、骨粗鬆症に対して薬物療法が積極的に行われています。カルシウム・マグネシウム製剤やビタミンDを補うだけでなく、女性ホルモン補充療法やビスホスホネート製剤、ラロキシフェンなどのSERMといわれるものがあります。患者さんの年齢や症状、状態に合わせて処方されます。治療は骨量が減る前あるいは減り始めから行うのが理想的です。

ピークボーンマス(人の一生のうちで最大の骨量)を若い時期にできるだけ高くすることがとても大切です。骨の貯えが多ければ多いほど、閉経・加齢などにより骨量が減っても余裕がでてくるのです。食事・運動などの生活習慣に注意して、いつまでもしなやかで強い骨を保てるよう心がけてください。

2008年3月19日

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甲状腺は首の前側、のど仏の下方にある4〜5cmの小さな臓器です。脳からの指令(TSH)を受けて、必要な量の甲状腺ホルモン(T3,T4)を分泌し、全身の代謝を調節しています。正常では個人の甲状腺ホルモン濃度は非常に狭い範囲に調節されており、多すぎても少なすぎても問題があります。

甲状腺の病気は男性より女性に多く、40代以降の女性の10人に1人は甲状腺になんらかの異常があるともいわれています。しかしながら異常のある人の全員に治療が必要なわけではなく、大部分の人は治療の必要はありません。

甲状腺の異常はおおまかに形態の異常と機能(働き)の異常に分けられます。形態は超音波検査(エコー)で、機能は血液検査で簡単に調べることができます。甲状腺機能低下症とは種々の原因により末梢組織での甲状腺ホルモンの作用が不足した状態を指します。

甲状腺

甲状腺機能低下症の原因として一番多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)です。日本人の名前がついている数少ない疾患です。慢性甲状腺炎の患者さんの大部分は治療の必要はありませんが、甲状腺ホルモンを作り出すことが苦手な状態になることもあるため、その場合はホルモンが欠乏することによる症状が現れます。
主な症状としては
ランプ疲れやすい、だるい
ランプなんとなく元気がない
ランプ寒がりになった
ランプむくみやすい
ランプ太ってきた
ランプ便秘
ランプ気分が落ち込む
ランプ認知症の症状(特に高齢者)
ランプ無月経
などがあります。ただ、これらの症状は甲状腺機能低下症だけに特徴的な症状ではないので、症状だけでは診断がつきにくいこともあります。慢性甲状腺炎(橋本病)の場合、甲状腺は全体的に大きく柔らかいことが多く(びまん性甲状腺腫)、血液検査の異常としては、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の上昇、甲状腺ホルモン値の低下の他に、軽度の肝機能障害やコレステロール値の上昇、クレアチニンキナーゼの上昇などがあります。

矢印甲状腺機能低下症の治療
甲状腺機能低下症の治療は足りないホルモンを補う「ホルモン補充療法」で、甲状腺ホルモン製剤を内服します。少量から開始し、時期をずらして血液検査をして必要量を決定します。慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症の場合、生涯内服が必要になることが多いですが、補充によりうまく甲状腺ホルモンを調節しておけば、健常人と変わらず日常生活を送ることができます。調子が良くなったからといって途中で内服を止めてはいけません。

 

最近では人間ドックで甲状腺機能検査をするところもあります。体の不調があるときは甲状腺を一度調べることを相談してもよいでしょう。

2008年1月9日

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メタボリックシンドロームは、最近注目されてきた疾患です。その特徴は肥満、高脂血症、高血圧、インスリン抵抗性を合併しているということです。これらの4つを併せ持つ状態を「死の四重奏」と呼ぶ場合もあります。これは、この4者を併せ持つと高率に早発性の動脈硬化症を合併し、それによる虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)などの動脈硬化性疾患を発症するからです。この状態は、主に内臓脂肪の過剰な蓄積に関連していると考えられます。

矢印メタボリックシンドロームの診断基準
腹腔内脂肪蓄積:ウエスト周囲径 男性≧85cm、女性≧90cm
上記に加え、以下のうち2項目以上
1.高中性脂肪血症 ≧150mg/dl かつ/または  低HDLコレステロール血症 <40mg/dl
2.収縮期血圧 ≧130mmHgかつ/または  拡張期血圧≧85mmHg
3.空腹時高血糖 ≧110mg/dl
高中性脂肪血症、低HDL-コレステロール血症、高血圧、糖尿病に対する薬物療法を受けている場合は、それぞれの項目に含めます。

矢印メタボリックシンドロームの治療
治療の目的は動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞など)の発症予防です。メタボリックシンドロームの診断基準を満たす人は、リスクを1つも持たない人の30倍動脈硬化性疾患のリスクが大きくなることが明らかとなっています。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積がその病気の本態ですので、治療も内臓脂肪の軽減が主目標となります。 食事療法、運動療法を併用し、目標体重、目標ウエスト径を定め、まず、現体重、ウエスト径の-5%を目標に緩やかなペースで継続していくことが重要とされています。 肥満に対する食事、運動療法を十分に行った上で、さらに持続する高血圧、高脂血症、糖尿病に対しては、それぞれに対する薬物療法も考慮しなければなりません。

2007年11月14日

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矢印インフルエンザとは?
インフルエンザは、飛沫感染(咳やくしゃみ)が主な感染経路のウイルス感染症です。ウイルスが鼻やのどなどの粘膜に付着して増殖し、感染を引き起こします。インフルエンザにかかると39度以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛など全身症状が強く、のどの痛み・鼻汁などの症状も見られます。高齢者の方がかかると肺炎等の合併症を引き起こしやすく、危険です。

矢印予防接種について
今季のインフルエンザは「A型(Aソロモン、A広島、Bマレーシア)を中心とした流行となることが予想される。」と厚生労働省より発表されました。ワクチンは流行すると予想されるウイルスに合わせてつくられます。インフルエンザの予防には万全な対策はありませんが予防接種が有効であることが認められています。特に慢性の呼吸器疾患・心臓病・腎不全・糖尿病などを持つ高齢者の方や子どもには予防効果があり、積極的な接種が必要と考えられています。身近にそのような患者さんがいる人(家族や医療関係者)も接種をした方がよいでしょう。絶対に感染しないということはありませんが、「かかっても軽く済む効果」は重要です。ワクチンは接種してから効果が現れるまでに2週間ほどかかり、その効果が十分に持続する期間は約5か月とされています。インフルエンザの流行期間は12月中旬〜3月上旬が多いため、流行前の11月中にはワクチン接種を終えるようにしましょう。接種は一回で十分効果があると考えられています。

矢印予防の方法
予防接種の他に以下の点に注意することが重要です。

ランプ人混みを避ける
ランプ外出時のマスク
ランプうがいと手洗い
ランプバランスのよい食事と十分な睡眠

 

矢印インフルエンザにかかったかなと思ったら
悪寒がしたり、熱が出始めたことに気付いたら、医療機関を早めに受診しましょう。咽頭(のど)や鼻腔の粘液を利用し簡単にインフルエンザの診断ができます。細い綿棒のようなもので鼻の奥か咽頭粘膜から粘液を採取するためちょっと痛いですが、一番簡便な方法です。なお、咳等の症状のある場合は、必ずマスクをして受診してください。人に移さないようにするためです。近年インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が処方されるようになりました。高熱が出ている期間を短縮できるとされていますが、基本的には病気の勢いが治まるのをじっと待つしかありません。安静にして水分と栄養をとりましょう。通常は4〜5日で解熱します。インフルエンザウイルスは、湿気には弱いので、室内は適度の湿度(60〜70%)を保つことが大切です。室温は20度前後に保ちましょう。そしてもう一つ大事なことは人にインフルエンザを感染させないということです。インフルエンザを発症してから3〜7日間はウイルスを排出するとされています。療養中は無理をして学校や職場に行くことは控えましょう。

2007年10月27日

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矢印高尿酸血症に対する治療
ランプ痛風関節炎の痛みによる患者さんの「生活の質の低下」を改善すること
ランプ腎機能障害・肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病などの合併症 にも配慮して生活習慣を改善して生命予後の改 善を図ること
が目標です。

痛風関節炎や痛風結節を認める場合は血清尿酸値に関わらず薬物治療の適応となります。症状のない方については血清尿酸値が8mg/dl以上が一応の薬物療法の適応と考えられています。

高尿酸血症、痛風は生活習慣病であり、生活習慣の是正が必要です。以下の3つが中心となります。

ランプ食事療法(摂取エネルギーの適正化、プリン体摂取制限)
ランプ飲酒制限(特にビールはプリン体を多く含みます)
ランプ運動の推奨(有酸素運動は血清尿酸値に影響せず、高尿酸血症に合併しやすい病態を改善させます)

2007年10月10日

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ビールをたくさん飲んでたくさん食べた次の日の朝、足の親指の付け根がとても痛くなって目が覚めた・・・、痛風というとこのようなイメージがあるかもしれません。しかしながらそれは症状の一つであって基礎疾患は「高尿酸血症」といって、血中の尿酸値が高い状態が持続している病態です。最近は生活習慣病の側面を持つメタボリックシンドロームをなす一つとして高尿酸血症の治療の重要性が言われています。今回はなぜ高尿酸血症を改善、治療しなくてはならないかを説明します。

痛風の基礎疾患である高尿酸血症は、成人男性において増加傾向にあります。高尿酸血症を放置すると、その結果として関節内に析出した尿酸塩が起こす結晶誘発性関節炎(痛風発作)、痛風腎等の障害が出てきます。痛風患者では他に、肥満、高血圧、高脂血症、耐糖能障害(糖尿病)などが複合的に合併し(メタボリックシンドローム)、これらの合併症の集積が日本人の死因の上位を占める、心筋梗塞、脳卒中や腎不全など心血管系臓器障害の発症、予後に大きく関係すると考えられています。最近の調査では高尿酸血症の合併により、その発症や予後が悪くなるという成績が出ています。このような病気にならないようにするために、高尿酸血症は改善しなくてはならないのです。

一度、心筋梗塞や脳卒中に罹患すると、たとえ一命を取り留めたとしても患者さんやご家族の生活は一変します。不自由な後遺障害が残ってしまうこともあります。

症状がないうちはその深刻さを実感できないかもしれません。誰でも健康で年を重ねたいと思っているはずです。自分は大丈夫と思っている方も一度、ご自分の習慣を点検してみたらどうでしょうか。

2007年9月25日

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医療法人 田平内科(内科・循環器科・内分泌代謝科)
住所:さいたま市緑区大門1711−2
電話:048-878-0018

田平内科田平内科田平内科

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