今年の夏は冷夏ではあったが、それでも体調が芳しくなく、殆ど外出もせずに、ただ漫然とすごしてしまった。8月も中旬となり例年台峰周辺に渡りの途上に一定期間滞在するサシバの姿が、今年も既に見られたとの情報が入ってきた。サシバのシーズン到来が間近になってきたようだ。今年は出来れば笛田公園だけではなく、色々な場所に行ってみたいものだが、果たしてどうなるのだろうか? (8月21日)

9月14日(日) 晴
KJGの例会で源氏山公園に行ったが、11時40分頃源氏山上空でサシバ1羽が、観察された。そのごハイタカ1羽が比較的低空を飛行するのがしっくりと観察できた。9月に入って暑い日が続き、サシバを観察する気力がさっぱりわかなかったので、この日がサシバ初認となった。
9月19日(金) 晴
笛田公園で10:00−11:00、今シーズン初めて観察したが、トビ以外にタカ類の動きは見られなかった。南東のかなり強い風が吹いていて、そろそろ先発隊が来る頃ではないかと期待したが、まだ早いのだろうか?9月の後半なのに、この暑さはどうしたことだろう。60羽前後のムクドリが公園の周辺を行き来していた。モズの高鳴きが、聞かれたが、ヒタキの姿は見られなかった。
9月23日(火) 晴
台風一過の好天を期待したが、北西の風がかなり強かった。
10:00−10:40 笛田公園で観察したが、風が舞っていて寒く、トビすら殆ど飛ばない状態で、収穫はゼロであった。時々ミンミンゼミとツクツクボウシが弱弱しい声で鳴いていた。風向きから見て期待できなかったのと寒さのため、早めに切り上げて、逗子の披露山公園に移動し、12:30−13:30 の間観察した。以前通いなれた大崎公園に行きたかったが、駐車場からかなり歩かねばならないので、披露山公園で初めて観察したが結構観察はしやすかった。しかし残念ながらトビ以外はなにも発見できなかった。ただ景色が素晴らしく、それなりに満足感が得られる場所であった。


この日武山や稲村ガ崎では、かなりの数が見られたとの情報をいただいたが、北西の風が強い日は内陸ルートは殆ど飛ばないのだろうか?
9月24日(水) 曇
予報は午後から雨だったので、8:45−9:30 笛田公園に行ってみたが、北風が強く、寒くてじっと観察してをいられる状態ではなかった。一部に青空もあったが、トビが低空を飛ぶだけで、サシバは見られなかった。上空をアマツバメが2,3羽舞っていた。
9月25日(木) 曇時々雨
朝自宅でツツドリの鳴き声を聞いた。視界が悪く、サシバは期待薄であったが、11:00−12:00 笛田公園に行ってみた。風がなく寒さは感じなかった。こんな日でもアマツバメの大群にであったり、思わぬ発見があるかもしれないと期待したが、特別目に付く動きはなかった。グラウンドには、ハクセキレイが10羽弱集まっていた。ムクドリのなかにコムクドリがいないか注目したが、発見できなかった。カラスがかなりの数見られたが、トビは殆ど飛ばなかった。
9月26日(金) 曇時々晴
朝9時過ぎに笛田公園に向かったが、なんと道路工事のためバイクでの通行は禁止になっていた。やむなく12:00−13:00知人と披露山公園でサシバを観察した。薄曇で、青空はあまり見えなかったが、渡りの条件としては悪くないように思われた。しかしトビ以外のタカは全く観察できなかった。公園には、シジュウガラ、メジロ、コゲラなどが多く、チラッとだが、エゾビタキの姿も見ることが出来た。
9月27日(土) 晴
8:50−10:30 笛田公園で観察した。珍しく快晴でサシバは飛びそうであったが、北風が強く、海上に流されて笛田公園ではあまり見られないのでは、という予感がしていた。
8:58 サシバ1
9:20 サシバ1,ハチクマ1
10:13 サシバ2
とにかく今シーズン初めて笛田公園でサシバを見ることができたが、海上ルートはどうだったのだろうか?無線機を持っていったが、混線が激しく使用できなかった。ミンミンゼミが時折なく程度で、エンマコオロギの声が寂しげであった。 クサヒバリ、カネタタキはまだ盛んに鳴いていた。子供の頃聞いたカネタタキの声はもっと小さい声であったように記憶しているが、種類が違うのだろうか。
9月28日(日) 晴
今日は以前逗子野鳥クラブのリーダーをされていて、現在岩手県にお住まいの上村さんが、珍しく上京され、9時に大山林道入り口で10年ぶりに再会することができた。上村さんのグループには池子の森や二子山のほか、三浦半島の色々な場所に案内していただいたことが、いまでも鮮明に記憶に残っている。
当時からのメンバー数名が、8時から林道入り口のそばの森戸橋で、サシバを観察しており、9時30分までにサシバ38羽、ハチクマ1羽を観察したとのこと。その後皆は山に入るとのことで、分かれてしばらく一人で観察したが、15分の内にサシバ3羽が、かなり上空を飛行していくのが、見られた。合計サシバ41羽、ハチクマ1羽が観察されたことになる。この場所では、これまでになんどもサシバの姿は見ているが、視界が良いわけでれはなく、まさかこんなに飛ぶとは、思わなかった。
その後台峰でKJGの皆さんに合流した。
9月29日(月) 晴
9:00−9:40 笛田公園で観察した。9:35 ハチクマ1羽が上空を通過したが、サシバは見られなかった。この日ははるか上空は南西の風が吹いていたが、地上付近は北の風が強く、あまりサシバは期待できそうではなかったので、稲村ガ崎に行って見たが、超高空を中程度の規模でサシバが渡っているとのことであった。笛田公園と稲村ガ崎は距離的には近いが、無線の電波が届かないのが泣所である。10:10−11:20 再び笛田公園で高空に注目しながらか観察を再開した。風もやや収まってきて、期待したが、
10:12 サシバ1、ハチクマ1、ハイタカ?1
11:05 サシバ1
が見られたのみであった。笛田公園は視界が広いので、高空を飛ぶサシバは見落としが多いものと思われる。
9月30日(火) 晴
笛田公園は北風が昨日よりさらに強かった。空は雲ひとつなく、富士山や丹沢山塊がくっきりと見渡せた。9:30−10:45 観察をしたが、残念ながら、サシバは10:18分に1羽発見できただけだった。かなり高空で偶然双眼鏡に入ったもので、群れではないかと追っているうちに、その1匹も見失ってしまった。他にも相当数が高空を渡っている可能性はあるのだろう。岩田さんに薦められた、偏光グラスを購入したら、随分と、空が見やすくなったが、それでも結構疲れて、長時間集中は出来なかった。昨年は良く目にした、オオタカ、ツミが今年は笛田公園では殆ど見られていない。公園の西側斜面の下側で住宅開発がどんどんと進められていて、騒音が激しいためだろうか?9:40頃、コムクドリが3羽、源氏山の方向に飛んでいった。
10月1日(水) 晴
10:00−11:45 平塚の湘南平で観察した。南西の弱い風が吹いていて、視界も開けており、絶好のコンディションと思われてた。鎌倉ではかなりの数のサシバが見られているとの無線情報があり、大いに期待したが、結局
10:05 ハチクマ 1羽
10:42 サシバ 2羽 超高空れ
11:18 サシバ 3羽
合計サシバ5羽、ハチクマ1羽しか、 観察できなかった。超高空を通過する可能性があり、相当注意して見張っていたので、かなり疲れた。見落としとすれば、悔しいが、内陸を飛行した可能性も無視できないだろう。なお10:35 クマタカが1羽が西から来て、北に飛び去った。丹沢等では何度となくクマタカを目撃しているが、湘南平で見るのは初めてで、観察記録があるのかどうかもわからず、自信がなかったが、川上さんの御協力を得て、写真判定をした結果、クマタカの幼鳥に間違いないとの結論になった。アマツバメやヒメアマツバメが上空をかなりの数、旋回していた。
10月2日(木) 晴
10:00−11:30 笛田公園で観察したが、サシバは全く飛ばなかった。大崎公園は風が強く、サシバ観察が難しいとの情報があったが、笛田公園は南風が鎌倉山に遮られるので,殆ど風はなかった。珍しくアサギマダラが舞っていた。ヒタキは見られなかった。
笛田公園で観察していると、長谷や坂ノ下から笛田公園の方向にサシバの群れが向かったとの無線連絡が入ることが、しばしばある。にもかかわらず現実にサシバがやって来たのは皆無に近い。一体これらのサシバはどこに行ってしまったのだろうか?笛田公園の上空を通過しているのに、見落としていることもあるだろう。また一部はその後海上ルートに引き返すものもあるかもしれない。しかし相当部分は笛田公園よりもさらに内陸を通過していくのではないかと考えざるをえない。台峰や源氏山公園で観察している人には、このコースを通るサシバは背後を通過する形となって見ることはできないのだろう。今日は午後からこの未知のルートを探るために、どこか適当な観察場所はないだろうかと、城廻やサカタノタネガーデンセンターの付近等を探してみたがなかなか手頃な場所は見あたらなかった。最終的には、ドリームランドのそばの横浜中部公園緑地という公園まで行った。ここはタカを観察するには良い場所だが、少し離れすぎだろう。ただ笛田公園からドリームランドのホテル等は、よく見えており、距離的には意外と近いようだ。昨日で矢倉岳で今シーズン観察されたサシバは700羽を越えたそうだが、まだまだピークはこれからだろう。
10月3日(金) 晴
9:30−10:15 笛田公園で観察した。上空は弱い南風が吹いていた。やや雲が多かったが、渡りにはそれほど悪い条件とは思えなかった。10:02 サシバ2羽が高空を真っ直ぐ西に飛んで行った。しかし他にはサシバを発見できなかった。カケスが3羽長谷の方向に飛んで行った。例年ヒタキがやって来る桜の木のてっぺんでモズがさかんに鳴いていた。ヒヨドリが小さい群れを作って移動していくのを散見した。所用のため早めに観察を切り上げた。HPで矢倉岳の記録を見ると昨日が15羽、今日が16羽しか飛んでいないが、今年は随分と出足が遅いようだ。
10月4日(土) 晴
9:30−10:45 笛田公園にて観察。そろそろタカ柱が見られるのではと期待したが、大崎公園との無線連絡では、あまり飛んで,いないとのこと。大崎で飛んでも、笛田に来ないことはあっても、その逆はあまりないので、ガックリであった。条件が悪いとは思われないのに、何故だろうか?
9:50 サシバ1羽
10:10 サシバ1羽
結局2羽をカウントしたのみであった。この日は稲村ガ崎はゼロであったとのこと。矢倉岳では340羽も観察されているのに鎌倉で殆ど記録がないというのは、あまり前例がないのでは?
10月5日(日) 晴
9:45−11:10 笛田公園で観察した。
10:07 サシバ1羽
10:29 オオタカ1羽が突然現れ、後方からドバトに襲いかかって、もつれ合いながら夫婦池の方角に降下した。ドバトは2羽で西に向かって飛んでいたがオオタカが何処から現れたのかは、全くわからなかった。
10:35 サシバ1羽、ハチクマ1羽
10:42 サシバ1羽
結局サシバは3羽しか見られなかった。佐助稲荷上空でタカ柱が出来ているとの無線連絡が2度入ったが、残念ながら笛田公園からは発見できなかった。
10月6日(月) 曇時々雨
10:15−11:15 笛田公園。 視界が悪くサシバは全く期待できなかったので、その他のタカを主体に野球場の側で観察した。10:32 チョウゲンボウが現れたが、直ぐに飛び去った。11:02 オオタカが上空に現れ、かなりの時間ホバリングをしたり、旋回したりして獲物を狙っているようであった。グランドの芝生ではスズメが約20羽、ハクセキレイが約10羽、ムクドリが約30羽、キジバトが2羽餌をとっていたが、オオタカは何を狙っていたのだろうか?決定的瞬間を撮ろうとカメラを構えて待っていたが、それを警戒したのか、オオタカは一度も降下することなく飛び去ってしまった。ヒタキは依然姿を見せなかった。
10月7日(火) 曇
雨こそ降ってはいなかったが、天候が悪く、体調も今ひとつで、あまり気が乗らなかったが、11:00−12:30笛田公園の芝生に横になりながら観察した。北西の風が地上ではかなり強く、寒かった。トビやカラスはかなり飛んでいたが、サシバは全く飛ばず、12:02オオタカが一度現れただけだった。
10月8日(水) 曇
本日は趣向を変えて、文教大学の傍に新設された茅ヶ崎の里山公園で11:15−12:30観察した。曇空で北西の風が吹いており、サシバは飛びそうにない上、寒かったので笛田公園はパスし、車の中からサシバを観察できる場所として、かねてから一度行ってみたいと思っていた里山公園に向かったが、公園の近くの道路が予想外に混んでいて、到着がおそくなってしまった。丹沢がかすかに見える程度で、期待はできなかったが、オオタカが絶えず目撃された。11:52に公園北側の上空をサシバと思われるタカが3羽西に向かって飛んだが、遠くてはっきりと確認できなかった。
そろそろサシバシーズンも大詰めを迎えるが、今年の笛田公園は、散々な有様である。知人からサシバが飛びだしたら声をかけてくれといわれているが、いまだにそのタイミングがない。確かに観察時間は短いし、見落としも多いとは思うが、それにしても空前絶後の不振である。経験上笛田公園でサシバが群れでみられるのは無風か、弱い南風か、東風が公園に向かってストレートに吹く日に限られるような気がしているが、今年はこうした条件を満たす日が殆どなかったように思われる。せめて一度ぐらいはタカ柱を見たいものだ。
10月9日(木) 晴
4日振りの晴天で、まさに行楽日和であったが、笛田公園は北東のかなり強い風が吹いていた。この風ではサシバは無理だと思われたが、 10:00−10:45 風があたらない場所を選んで観察してみた。少し寒かったものの耐えられないほどのことはなかった。10:15 ノスリが上空を旋回したが、サシバの影は見られなかった。早めに切り上げて稲村ガ崎に行ってみたが、サシバは海上を5羽ほど飛んだだけとのこと。
10月10日(金) 晴
今日も天気晴朗であったが、朝方、北東の強い風が吹いており、やや寒かったので、笛田公園はパスした。この風では内陸に行っても期待はできそうにもなかったが、車中から観察できる適当な場所を探して、地図上でマークしていた関谷の先にある戸塚区東俣野公園に行って見た。有料ながら駐車場は完備していたが、眺望が悪くタカの観察には、向きそうになかったので、結局茅ヶ崎の里山公園に行って10:00−11:30観察した。途中車の中からオオタカの姿が見られたが、公園にはいなかった。11:05上空をノスリ1羽が旋回したが、サシバは全く見られなかった。私はなんとなくこのあたりは、内陸ルートの延長線上にあるような気がしているが、実際サシバが飛ぶ場所なのかどうかは、不明である。もしかしたらまったくピント外れの場所かもしれないが、この公園は道路が空いていれば比較的楽に行けるし、カケス等鳥も多く、丹沢の大山や三峰が間近に見られてリフレッシュするには、非常に良い場所である。
10月11日(土) 曇
10:00−11:15 天気は曇っていたが、風向きは悪くなかったので、まだサシバが残っていれば1,2羽は位飛んでくるのではと期待したが、結局1羽も来なかった。モズが3羽ほど盛んに飛び交っていた。例年ならヒタキが来る筈の桜の木も、今年はついに姿が見られずじまいで、本日も天辺でモズの高鳴きが絶えず聞こえていた。体がだるく横になりながら観察したが、それほど寒さは感じなかった。標高が高い矢倉岳は昨日で観察終了とのことであった。
10月12日(日) 晴後曇
KJGの定例探鳥会の日であったが、今一体調が優れず、10:00ー11:00 笛田公園の芝生に寝転がりながら、空を見上げていた。弱い南風でサシバを見るには、良い条件であったが、一羽も飛ばなかった。11:20分頃バイクで源氏山に移動したが、全く不思議なことに頼朝像のある広場は全くの無人であった。天気も悪くはないし、連休の日曜日だというのに全く信じられないことであった。10分間広場を独り占めにしていたが、流石にその後はぞろぞろと人が集まってきた。11:34 サシバ1羽が低空で公園の北側を西に向かって飛んでいった。上空にアマツバメ、ヒメアマツバメの姿が見られた。この日はヒタキが各種見られたようで、珍しく12時なっても誰も源氏山にはやって来なかった。私もヒタキを見に行きたかったが、気分がすぐれず、早めに失礼した。
10月13日(月) 晴後曇
思いがけず昨日源氏山でサシバを見ることが出来たので、一抹の期待を込めて8:00−8:40笛田公園に行ってみたが、南風が強く、トビすら殆ど飛んでいなかった。西の空に綺麗な虹がでていた。サシバは全て虹の彼方へ飛び去ってしまったのだろう。

***********************************************************
いつの間にか、サシバのシーズンも終わりになってしまった。私はサシバの観察を始めて15年以上になるが、今年ほど不完全燃焼に終わった年はなかった。なにしろ今シーズン笛田公園で観察できたサシバは僅か14羽という惨状である。病気と交通事故で中断していた観察を再開した昨年でも、40羽以上は観察している。それ以前はウィークエンドウォッチャーであったが、週末は殆ど遠出していて、笛田公園で観察する機会は非常に少なかったが、それでも毎年50羽以上は見られたように思う。必ず年に一度はタカ柱が見られたし、上空からサシバの鳴き声が聞こえてくることもしばしばあった。どうしてこんなに笛田公園で見られるサシバの数が減ってしまったのだろうか?サシバの観察は15年ほど前から徐々に盛んになりつつあり、各地でのデータも整備されつつある。鎌倉は特にサシバに関心を持つメンバーが多く、シーズンになるとサシバ論議に熱中したものである。最近体を壊してからは、論議に参加することが、出来なくなってしまったが、今でもサシバ熱は全く衰えていないようである。
多くの方からメール等で貴重な情報を頂き大変ありがとうございました、非常に参考になりました。 (完)