15年春サシバ観察記録(特記なき場合は笛田公園で観察)

笛田公園春のサシバ観察ポイント

私の経験上、春のサシバを観察していて、一番満足度の高い場所は、神奈川県と静岡県の県境にある足柄峠である。ここはとにかく景色が素晴らしい。サシバも秋とは較べ様もないが、ある程度の数は見られるし、他にも珍しい鳥にであうことが多く、退屈だと思うことはまずない。サシバをまっているとトラツグミやクロツグミなどがすぐ近くまでやってくる。以前はよく通ったものだ。次に満足度が高い場所は湘南平の展望台である。鎌倉では、海側と内陸とにルートが別れてしまうが、ここでは両方をまとめて観察することが出来るため、かなりの数が見られる。設備も完備していて、観察がしやすい。距離的にも足柄峠の半分ぐらいで、バイクなら1時間はかからない。その点笛田公園は鎌倉を通過する内陸ルートの一部が見られるだけなので、秋は風向きによってはビッグチャンスに出会うこともあるが、春はあまり大きな期待はできないというのが、実状だと思う。今までは、春に笛田公園で観察することは殆どなかったので、実質的に初めての観察ということになる。

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3月24日(月)   晴

11:00−12:00 

サシバは飛ばなかった。モズが盛んに囀っていた。

3月26日(水)   晴

11:30−12:00

暖かい日であったが、サシバは見られなかった。コジュケイがけたたましい声で鳴いていた。

13:30−14:00

13:50オオタカ一羽が笛田公園上空に現れ、夫婦池の方向にゆっくりと降下した。

3月27日(木)   晴

11:30−12:00

この日もサシバは見られなかった。笛田公園の西側斜面は木が鬱蒼と茂っていて、鳥達にとって、ちょっとした聖域であるが、この中に作業員が5,6人入って木の上にチェンソーを持ち上げて、枝を大々的に払い落としていた。このあたりは、ツミが止まったり、コゲラが多い場所で、なぜこんな場所の木を切らなければならないのか、理解できなかったので、作業員に聞いてみたところ、木の枝が落下して危険だと、下の畑の持ち主から苦情がでているとのことであった。

3月28日(金)  晴

11:30−13:00

鎌倉山の桜が、ちらほら咲き始めた。見頃は来週の半ば頃か?メジロが盛んに囀っているが、あまり上手な囀りではない。ツバメが飛んでいた。アオサギ3羽が北西に向かって飛んでいった。

12:20 サシバ一羽が、サッカーグラウンドの上空に現れ、梶原方面にむかった。この日長谷の配水池でもサシバ2羽が観察されたとのこと。

3月29日(土)  晴

11:10−11:40

この日も例の場所の近辺で作業員が木に登って枝落しの作業をしていた。縄張りに近づいたのか、アオゲラが盛んに警戒音を出していた。風が冷たく、30分で退散した。

3月30日(日)   晴

10:45−11:45

天気は良かったが、結構寒い日であった。

11:12  ツミ?が野球場のスコアボード上空に現れた。トビと交差すると大きさの違いが良くわかる。

11:20  サシバ1羽がサッカー場上空に現れ、長谷の方向に飛び去った。

3月31日(月)   晴

11:10−11:50

暖かい日で絶好の条件と思われたが、サシバが飛ばなかった。アオジが素晴らしい声で囀っていた。二子山周辺でオオタカが良く見られているとの情報あり。

4月3日(木)   薄曇

12:30−13:00

北東の風が強く、寒かった。鎌倉山の桜はほぼ満開で、平日なのに人の出が多かった。サシバは見られなかった。ものすごく人なれしたカラスに出会った。昨秋見かけたのと同一個体だろうか?

鎌倉山のサクラも満開

4月4日(金)   薄曇

13:00−13:30

寒くて30分観察するのが、精一杯であった。ウグイスの鳴き声が聞こえていた。トビの動きが活発で、ヒメアマツバメが多数見られたが、サシバは飛ばなかった。

4月6日(日)   晴

12:10−13:00

天気が良く、花見客で混雑していた。前日の悪天候でこの時期には珍しく、富士山が真っ白で、丹沢連山も雪をかぶっていた。笛田公園には桜はあまりないが、昼時で、弁当を広げる人が多く、トビが弁当を盗みに急降下する姿が見られた。サシバは見られなかった。

4月7日(月)   晴

10:30−11:30

風もなく、暖かくて、絶好の日よりであったが、サシバは見られなかった。10:45梶原の上空を35羽のチュウサギが編隊を組んで台峰方面に向かった。この日はカワラヒワが多く、アオゲラ、コジュケイの声も聞こえた。

4月8日(火)  雨時々曇

13:00−13:30

天候が芳しくなかったが、すこし空が明るくなったので、笛田公園で昼食をとりながら、サシバを探したが、トビすら飛んでいなかった。人影もすくなく、ムクドリなどがのんびりとグランドで餌をとっていた。そのとき突然背後からトビが急降下してきて、手にしていたサンドウィッチの三分の二程度が奪われていた。一瞬なにが起こったのかわからず、大変びっくりした。これまで笛田公園のトビはマナーが良いと思っていたが、鎌倉山でトビに餌付けをする人が増えたためだろうか。それとも源氏山からならず者が潜入したのだろうか。

4月9日(水)   晴

11:00−11:40

風はやや冷たかったが、渡りには絶好の条件だと思われた。しかしサシバは見られなかった。珍しくキセキレイが1羽、見られた。

4月10日(木)  晴

11:30−12:20

アオサギが3羽、江ノ島方向に飛んでいった。モズやアオゲラが見られたが、サシバは飛ばなかった。この日の午前中、長谷の配水池でサシバ9羽が観察されている。

4月11日(金)  晴後曇

9:50−11:20

南東の風がやや強く、すこし寒かった。条件的にはサシバが飛びそうな感じであったが、期待はずれであった。秋にヒタキが見られた桜の木(ソメイヨシノではないが、種類不明)が満開で、ヒヨドリ、ムクドリなどが群がっていた。ウソでもいないかとさがしてみたが、見当たらなかった。

秋にはヒタキが期待できます。

4月13日(日)  晴

久しぶりにKJGの例会に参加するつもりで源氏山に行ったが、あまりに人出が多く、やや気分が悪くなったので、笛田公園に移動して、芝生に寝転びながら12:00−12:50サシバを観察した。12:08サシバ1羽が上空に現れたが、直ぐに見失ってしまい、どの方向に向かったかはわからなかった。源氏山ではアトリが見られたとのことであった。

4月14日(月)  曇

空は曇っていて、江ノ島方面にやや青空が見られるぐらいだった。風はそれほどなかったが、肌寒く、期待薄と思われた。だが予想に反し、間断なくサシバがパラパラとやってきた。 結局T時間半程でサシバ11羽を観察できた。春に短時間でこれだけの数のサシバが見られるのは非常にラッキーなことだと思われる。丁度春の渡りのピークなのだろうか?

10:30−12:00

10:42  サシバ 1     梶原方向へ
10:45  サシバ 2     長谷方向へ
11:14  サシバ 2     長谷方向へ
11:17  サシバ 1     長谷方向へ
11:29  サシバ 2     長谷方向へ
11:37  チョウゲンボウ1 江ノ島方向へ
11:42  サシバ 1     梶原方向へ
11:48   サシバ 1     長谷方向へ
11:53  サシバ 1     長谷方向へ

4月16日(水)  晴

10:50−11:50

天気は良かったが、アゲインストの風が吹き、あまり条件は良くないように思われた。10:57ハチクマらしきタカ1羽を発見。あわててカメラを取り出して撮影したがなんと、写っていたのはトビであった。写真をとるときに入れ違ったものと思うが、確証がなくカウントできず。結局11:37にサシバ1羽がかなり高空を梶原方面に飛んだきりであった。この日はオナガが多く、10羽以上の群れが盛んに飛び交っていた。

4月17日(木)    晴

10:30−11:30

南東又は南西のかなり強い風が吹いていた。公園周辺の八重桜が5分咲きで、新緑がかなり色濃くなってきた。公園東側の道路を隔てた畑のどこかにモズの巣があるようで、親鳥が盛んに出入りしていた。この日サシバは全く飛ばなかった。もう大半が渡りきってしまったのだろうか?過去には連休に入ってもサシバが観察された記録があるそうだが、はたしてもう一度ピークはあるのだろうか?

 

4月18日(金)  晴

10:30−11:30  湘南平展望台

もう既に大半が渡りきってしまったのではという感じがしていたので、さして期待もせずに今シーズン初めて湘南平に行ってみた。上空は青空であったが、全般的にもやっていて箱根も足柄も丹沢も全く見えなかった。

10:43    サシバ1     大磯ロングビーチ方向から低空で海側を通過。

10:45    ウミウ? 2

11:03    サシバ1     大磯ロングビーチ方向から低空で海側を通過。

11:05    サシバ1     突然カラスにもモビングされながら、目先20メートルぐらいまで異常接近してきた。 

11:10    サシバ2     大磯ロングビーチ方向から低空で海側を通過。

11:16    サシバ2     同上

11:22    サシバ1     同上

一時間ほどの観察でサシバ8羽を確認することができた。今ひとつ気分が優れず、あまり集中できなかったので、見落とした可能性も多く、もう少し粘れればかなりの数をカウントできた筈である。この調子ではまだまだサシバは渡っているようだ。

目線の下をサシバが飛んでいく。(大磯漁港を遠望)

4月19日(土)  晴

10:50−11:40

南南西の強い風が吹いていた。グランドでは野球やサッカーの試合が行われており、騒音で鳥の声も殆ど聞こえなかった。この天候では、飛んたとしても笛田公園は通りそうもないとあきらめかけたが、11:32にサシバが1羽どこからともなく現れ、低空を常盤山の西側に飛んで行った。前日にヤブサメが夫婦池に来ているとの情報があったので、行ってみたが、風がごうごうと音をたてていて、声をきくどころではなかった。カルガモが2羽泳いでいた。

 

4月21日(月)  曇時々晴

12:10−13:30

上空は南西の風が吹いていた。じっとしていると少し寒い日であった。ヒメアマツバメが3,4羽飛んでいた。

12:52 サシバ4羽  野球場の上空を4羽で旋回し、常盤山方向に向かう。

12:55 サシバ1羽  梶原方向に向かった。

13:15 サシバ1羽  同上

13:17 サシバ2羽  比較的高空を長谷の方向に向かった。

春の渡りは先週で終わりと思っていたのに、意外であった。やはり連休まで続くという説が正しいのだろうか。

 

4月22日(火)  晴

11:20−12:40

上空は西から東へ、雲がゆっくりと流れているが、下界は北風が、結構寒かった。富士山の五合目以上が雪をかぶっていた。

11:37 ツミが野球場の上空に現れ、梶原方面に飛び去る。

11:50 カワウ1羽が上空を常盤山方面に飛行。

12:10 サシバ1羽が長谷方向に低空で向かった。

12:20 ツミが上空に現れ、トビに執拗なモビングを繰り返した。ツミの動きが速く写真と動画をとったが、トビしかはいらなかった。条件的には悪くないと思ったが、昨日みたいには、サシバは飛ばなかった。

4月24日(木)  曇

14:50−15:40

午前中は天気が悪かったので、午後西鎌倉遊水地に寄った後、念のため笛田公園に行ってみたが、サシバは全く見られなかった。西鎌倉遊水地は水が少なく、草が生い茂っていて、状態が良く解らなかったが、カルガモとオナガガモの番が住み着いているようだった。バンを探したが、見あたらなかった。茂みのなかに潜んでいるのだろうか。アカミミガメの大きいのが、甲羅を干していた。

 

4月27日(日)  晴

11:00−12:00

天気は良いのに、肌寒い日であった。ウグイスとメジロの囀りが、聞こえていた。随分と鳴きかたが上手くなったものだ。サシバは勿論、トビとカラス以外は何も飛ばなかった。サシバは渡りを終え、巣作りに入っている頃だろう。ほぼ一ヶ月間の観察で、笛田公園で目撃したサシバは合計25羽程度に過ぎなかった。ほかに湘南平で8羽を観察した。観察時間が短いこともあるが、期待したほどはサシバが飛ばなかった。でもサシバ以外にもいくつかの新しい発見があり、それなりに収穫のあった一ヶ月であった。

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