平成17年春サシバ観察記録

今年の冬は例年にまして体調の優れない日が多く、おまけに訃報がやたら多くてさっぱり気勢が上がらず、冬鳥の観察も殆どできない有様であった。せめて冬の間にインターネットで、サシバの情報でも整理してみようかと思っていたのだが、結局殆ど手付かずに終わってしまった。驚いたことに17年3月19日現在Yahooで「サシバ」というキーワードで検索をするとなんと18、783件の情報が掲載されている。昨年の同時期には精々8,000件程度であったので、サシバに関心を持つ人の数が急速に増えているようで、大変喜ばしいことと思われる。ただし「春のサシバ」で検索するとわずか17件の情報しかないので、春のサシバの渡りに関心をもつ人は、まだまだ少ないのが実情であるが、こうした全国からのサシバ情報を綿密に整理し、分析すればサシバの渡りの実態がかなり明らかになると同時にまた新たな謎も浮き彫りにされてくるような予感がしている。なのに、どうも根気が続かないのは年のせいだろうか。なお昨秋、ここ数年何度となく訪れている、茅ヶ崎の公園のそばでサシバが繁殖したという情報を入手した。はじめはまさかと思ったが、良く調査してみると、なるほどと思われる環境条件がここにはのこされている。でもここで繁殖が可能なら鎌倉にだってちょっとしたケアーをすれば十分繁殖ができそうな場所がいくつかありそうだ。そろそろ来週あたりからサシバ初認の情報が入ってきそうである。今年はどのような発見があるのだろうか?

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3月21日(月)    晴

久しぶりに笛田公園で、10:00−11:15観察した。北西の風がやや強く、少し寒かったが、渡りには絶好の条件であった。サシバは見られなかったが、ウグイスやカワラヒワア、メジロなどのさえずりが聞こえていた。ハシブトガラスが盛んに巣材を運んでいた。それにしても笛田公園の周辺の木がどんどん切り倒されていくのが、気がかりである。鎌倉山の桜並木も年々寂しくなって行くが、新たに木を植えようという試みが、全く見られないのは残念なことである。

3月24日(木)  晴

午後から天候が崩れるとの予報であったが、午前中は晴で、南西の風が上空かすかに吹いていた。10:30−11:30 笛田公園にて観察した。上空をトビやカラスが盛んに行き来していたが、その他のタカの姿は見られなかった。例年桜がちらほら咲き出す頃がサシバの初認の時期だと思われるが、今年はまだ鎌倉山の桜も蕾が小さいようだ。とはいえいかにもサシバが飛んで来そうな感じではあった。春のサシバ観察の定点ポイントで観察していたら、ゲートボールをしている人から声をかけられた。よく見ると以前観察会によくご一緒させてもらったことのある人で大変懐かしかった。サシバを観察していると、色々話しかけてくる人はあるが、ここで野鳥の会のメンバーにあうのは意外に珍しいことである。

3月26日(土)  晴

天気は晴朗であったが、風が冷たかった。11:15−12:00 笛田公園でサシバを探したが、成果はなかった。公園西側の宅地造成は、どんどん進んでいて、ブルドーザーの音がうるさかったが、ウグイスとアオジのさえずりが聞こえていた。公園の南側に沿って苗木が17本植えられていた。作業を指導している人に何の木か訪ねたところ、全部八重桜の木であるとのことで、花が咲くまで長生きしてくださいよと言われてしまった。上空を舞うトビも何故かうれしげであった。サシバは期待できそうな、雰囲気であったが、寒いので早めに切り上げた。

3月30日(水)  晴

上空は南西の風がゆるやかに流れていたが、地表では風が冷たく、じっと座って観察はしていられなかった。10:45−12:00 笛田公園で観察したが、サシバは発見できなかった。この日の収穫は11:42グラウンドの上空をかなりの高度で3羽のミサゴが西から東へまっしぐらに飛んで行くのを観察できたことであった。偶々上空を飛ぶ飛行機を追っていて発見したもので、肉眼ではとても発見できない高さであった。図鑑には北日本のミサゴは冬場は暖地に移動すると、記載されているが、春になって北に戻るところだろうか?春にサシバを観察していて、ミサゴを見るのは恐らく初めてだと思うが、このような高空を明らかに渡りと思われるスタイルで飛んでいるのは驚きであった。

3月31日(木)  晴

昨日、長谷配水地でサシバが初認されたとの情報をいただいた。笛田公園は晴れてはいたが、南東の風がかなり冷たかった。超高空にも注目したが、なにも発見はできなかった。10:50−12:10観察したが、期待したサシバは見られず、これという成果はなかった。レンギョウやユキヤナギ、マンサクが満開であったが、桜の花はまだ咲いていなかった。

4月1日(金)  晴

南西の風がかなり強く、笛田公園は全く期待できそうになかったので、体調が今一であったが、思い切って湘南平まで足をのばして、展望台で   11:00−12:40観察した。風が冷たくてあまり集中できなかったが、今シーズン初めて7羽のサシバに出会うことができた。
 11:25  サシバ   1
 11:37  サシバ   1
 11:40  サシバ   3
 12:12  サシバ   2
これらのサシバはいずれも大磯ロングビーチ上空で発見したもので、風がなければ殆ど目線の位置で展望台の左右を通過し、江ノ島の方向にいくケースが多いが、この日は風にあおられて中空を、厚木の方向に向かっていったように思われた。なおこんなに南西の風が強い日は、サシバは矢倉岳の方向からわざわざV字コースになるように、アゲインストの風にさからって大磯までやってきて、また厚木方面に向かうとはとても考えられないので、恐らく箱根を越えて来たのか、海沿いにやってきたのであろう。こんな条件の日に、もし鎌倉で観察記録があるとすれば、それらのサシバは一体どんなコースをたどってきたのだろうか?

4月2日(土)  曇

9:50−11:00 笛田公園で観察。北北西の風がやや強く、寒かった。この風向きでは、西からストレートにやってくるサシバは期待薄と思われた。昨日の南西風で北に流されたサシバが北風に乗って鎌倉方面に戻ってくるのではとの想定で、北側を主体に観察した。今までこんな方向を向いてサシバを観察したことはないが、グラウンドの先に意外に近くに大船の観音像がはっきり見えており、上空をトビやカラスが盛んに行き来していたが、残念ながらサシバは発見できなかった。もしこうした軌道修正をするサシバがあるとすれば、台峰あたりを通過しているのだろうか?観察結果が気になって、照会したが本日は観察者なしとのこと。この日ツバメを初認した。

4月3日(日)  晴

予報が外れて、午前中は晴天で、南東の風がやや強かったが、それほど寒さは感じなかった。珍しく川上さんが参加され、ご一緒に9:30−11:20笛田公園で観察した。鎌倉山の桜はまだ殆ど咲いていなかったが、そろそろサシバが飛びそうな雰囲気はしていた。上空はトビの動きが活発であったが、残念ながらサシバは一羽も発見できなかった。アオサギが一羽北西に向かって飛んでいった。一昨年は3月28日、昨年は4月2日が私の鎌倉でのサシバの初認日であるが、今年は何日になるのだろうか?

4月5日(火)  晴

箱根仙石原で11:00−12:30、観察した。かねてから箱根湿生花園のミズバショウを見に行こうと思っていたが、体調不良で途中で引き返したりして、実現できず、延び延びになっていた。今日がラストチャンスとばかり、なんとか現地まで行ったが、花は既に盛りをすぎていた。それでもカタクリとかキクザキイチゲ、ショウジョウバカマ等が見ごろで、結構入場者は多く、写真を撮ったり、スケッチをする人も多かった。南南西の風が強く、やや寒かったが、空は青空でサシバを観察する条件としては、悪くないように思われた。遠くでイカルの囀りが聞こえていた。

以前足柄峠で春のサシバを観察していた時、金時山の山頂付近をかすめて飛ぶサシバを良く目にしたことがあるが、ここからは金時山は至近距離にあり、風向きも絶好であったので、期待したが残念ながらサシバはおろかトビすら1羽も飛ばず、カラスが2,3羽現れただけであった。

4月6日(水)  晴

10:30−11:50 川上さんと笛田公園で観察した。鎌倉山の桜もいつの間にか六分咲きとなり、公園は南風がつよかったが、サシバがやってきそうな雰囲気はあった。しかし、サシバの姿をとらることはできなかった。上空をアオサギやカルガモ等が飛んで行った。

4月7日(木)  晴

上空は北西に雲が流れていたが、地上では南西の風がかなり強く吹いていた。11:00−12:30茅ヶ崎里山公園で観察した。寒さは感じなかったが、砂塵が巻き上がってあまり快適ではなかったので、主として車の中から観察した。途中藤沢周辺の桜は満開であった。里山公園では花桃がきれいに咲いていた。 公園の近くに昔からサシバの繁殖地があるとの情報があったので、注目したが、サシバは全く見当たらず、オオタカが頻繁に出入りしていた。ひょっとしてこの近くでオオタカが繁殖しているのではと思わせるような動きであった。他にツミの姿が何度か目撃された。また公園内でヒバリが盛んにさえずっていた。ヒバリを見るのは全く久しぶりのことだ。またまた空振りに終わってしまったが、条件の良い日にはサシバが渡っているのではという期待感が残る場所ではある。

4月8日(金)  晴

鎌倉山の桜がほぼ満開であった。北北東の風がゆるやかに吹いていた。笛田公園で9:50−11:50観察した。途中川上さんも参加され二人で観察した。ややもやっていたが、視界は悪くなかった。気温が高く暑いぐらいであった。
9:58   サシバ    1        低空
10:05  ハチクマ   1        低空
10:52  ハチクマ   1        低空
11:08  サシバ    2        高空
今シーズン始めて、鎌倉でサシバ3羽、ハチクマ2羽を観察することができた。これらのタカは、旋回したり後戻りしたりせず、一直線に東に向かって飛んでいった。春のサシバは低空で飛ぶケースが多く、相当焦点を絞って観察しないと見落としが多くなる。この日もサッカー場の西側にある春の定点観察ポイントで観察したが、二人で笛田公園のほぼ半分をカバーするのが、手一杯という状態で、野球場上空から梶原よりを飛ぶサシバはフォローできなかったので、実際にもっと飛んでいたのかもしれない。

4月9日(土)  晴

10:00−11:50、笛田公園で観察した。南西の風がやや強かったので、昨日とは場所を変えて、野球場のライト側の席でサシバを観察した。ここは真後ろに常盤山を削って建設された大規模なマンションが見渡され、頭上を通過したサシバは常識的には常盤山から源氏山方面に向かうだろうと考えられる。南西の風の場合はこちらの方が飛ぶ確率が高いだろうと想定して、場所を選定したのだが、結果としては10:50にサシバが1羽通過した以外には成果はなかった。上空を珍しく飛行船が旋回していた。12羽の鵜の群れが北東に向かって飛んでいった。なお笛田公園で観察をしたあと、旧野村総研のグラウンドで、昼食をとりながらのんびりしていたところ、14:23になんとサシバ2羽が低空で通過していった。この場所は以前常盤山を歩き回っていた頃には、しばしば訪れていたが、体調を崩してからはとても行けないと思ってあきらめていた場所である。最近火曜、金曜以外は一般開放されて車での乗り入れが可能なのは嬉しいことである。以前に比べ木が伸びたせいか、眺望が悪くなったように感じるが、のんびりサシバを観察するには悪くない場所である。ウグイス、メジロ、アオジなどの囀りをたっぷり楽しむことができた。それにしてもこんな時間にサシバが渡っているのは驚きであった。

4月13日(水)  曇

天気が悪かったり、体調不良だったりで、しばらく観察ができなかったので、久しぶりの観察となった。11:00−12:30逗子の披露山公園で観察した。北風が弱く吹いていて、とても寒い日であった。この公園は車の中からでも観察が出来るし、景色が素晴らしく、例えサシバが飛ばなくてもそれなりの満足感が得られるので、毎年一度は訪れている。この日青空は全く見られなかったが、春のサシバ観察には必ずしも条件が悪くはないように思われた。トビやカラスが上空を盛んに舞っており、サシバがやって来そうな雰囲気もあったが、11:23ミサゴが1羽、悠然と低空を北に飛んで行った以外見るべき成果はなかった。このところの雨で街の桜はかなり散ってしまったが山の桜は満開で、色々な種類の花が実に綺麗であった。

葉山、長者が崎方面を望む。

4月14日(木)  晴

久しぶりの晴であったので、期待して笛田公園で9:30−10:30観察したが、南風がやや強く、そのうえ寒くてさっぱり集中できず、サシバは全く発見できなかった。その後11:15−12:15逗子の南郷公園で、昼食をとりながらサシバを探した。ここは風もなく、ウグイス、アオゲラ、ツグミ等の声が聞こえて、快適ではあったが、残念ながらここでもサシバは見られなかった。時期的にも、必ずどこかをサシバが渡っている筈だと思われたので、その後さらに湘南国際村に移動して、スーパーの駐車場に車をとめて、12:30−13:30観察したが、ここでもサシバは見られなかった。湘南国際村でサシバを観察するのは初めてであるが、この辺りは子安の里にも近く、昔良く歩きまわった場所で、当時は春も秋もサシバをよく見かけた記憶が残っている。今でも絶好な観察ポイントだと思われたが、期待外れに終わってしまった。それにしてもサシバは一体どこに行ってしまったのだろうか。

4月15日(金)   晴

湘南平で10:15−13:00 観察した。南風がやや強く、全般にもやっていて、はじめは寒かったがその後気温が上昇してきた。条件的にはあまり良くはなかったが、それでも一定の成果は得られた。
10:53    ウ    6羽の群れ   江ノ島方向
11:05   ノスリ   1         上空を旋回
11:08   サシバ  1         低空で東へ
11:13   オオタカ 1         海側に急降下
11:15   サシバ  1         低空で東へ 
11:17   サシバ  1         低空で東へ
11:25   サシバ  1         低空で東へ
11:38   サシバ  1         低空で東へ
11:45    ウ   15羽の群れ   東へ
11:50  ハチクマ  2         中空を東へ
11:57   サシバ  1         低空で東へ
12:35   サシバ  1         低空で東へ
12:50   サシバ  1         低空で東へ

観察をはじめて、最初一時間近くは全くサシバが飛ばず、体が冷え込んで、切り上げようかと思っていたところに、突然サシバが現れ、その後は断続的に飛び始めた。海側に焦点を絞って観察していたので、内陸側を通過するサシバは把握できなかった。この日は地表では南風であったが、上空では雲が東に流れている感じで、少なくとも海側を通過していったサシバはあまり風に流されてはいないように見受けられた。

4月16日(土)   晴

旧野村総研グラウンドで10:00−11:45観察した。南東の風がやや強く、笛田公園でサシバが見られる可能性は低いと思われたので、開門と同時にこの場所で観察を開始した。10:52と10:54にサシバが各1羽、グラウンド上空を相当の高さで通過していったが、その他にサシバは発見できなかった。ここのグラウンドから見ると前方正面に笛田公園が見えているが、この日のサシバは梶原方面からやってきて、源氏山山頂方向に向かったので、笛田公園は通過していないものと思われた。サシバと同じコースをアオサギが2羽飛行していった。そのほか色々の小鳥が渡っているようでオオルリらしい声も聞こえたが、正確な種類は確認出来なかった。

4月17日(日)   晴

10:00−11:30 源氏山の頼朝像前で観察した。南風が強く、花吹雪が舞っていた。10:15オオタカ1羽が頭上に現れたが、サシバは全く見られなかった。昨日鎌倉で観察されたサシバは殆ど源氏山方面に向かっていたとの情報をえていたので、多少期待したが、南風が強すぎたのだろう。ソメイヨシノはかなり前に散ってしまったが、源氏山には色々な種類の桜が植えられており、まだまだ花見が楽しめそうだ。そのためか人手がものすごく多く、旗立山の山頂も野鳥の囀りを楽しむような雰囲気ではなかった。10:50頃アオサギ2羽が西に向かって飛んでいった。以前源氏山でアオサギを見るとニュースであったが、いまではごく普通のことになってしまった。

4月18日(月)  曇

北北東の風がゆるやかに吹いていたが、渡りには決して条件は悪くないように思われた。10:30−12:00笛田公園で観察した。曇っていたものの視界は悪くはなく。トビやカラスが盛んに飛び交っていた。こんな日にはサシバが低空でヒョッコリと現れそうな予感があったが、残念ながら1羽もやって来なかった。公園の入り口でホオジロが良い声で囀っていたが、サシバの観察ポイントでは、宅地造成の騒音がひどく、鳥の囀りは殆どききとれなかった。昨年のサシバ終認は4月20日、一昨年は22日であった。そろそろ春のサシバも大半が渡りきってしまったのであろうか?

4月19日(火)  晴

通院で平塚に行ったついでに、11:15−14:00湘南平で観察した。南の風が緩やかに吹いていたが、流される程ではなく、サシバ観察には絶好の条件だと思われた。しかしサシバは11:42と13:35に低空を江ノ島方面に渡っていっただけであった。ツバメやヒメアマツバメが舞っており、大磯港の側でチョウゲンボウが何度か目撃された。展望台の下にある木にコマドリ?が止まったが、すぐに飛び立ってしまった。ヒヨドリの群れが北の方向に飛んでいったり、色々の小鳥が渡っていたが、種類が確認できないものがかなりあった。

4月21日(木)  晴

朝のうちは風もおだやかで、絶好のコンディッションと思われたので、期待しながら逗子の披露山公園で、10:15より観察した。当初は殆ど無風快晴であった。江ノ島から先はもやっていたが、そばにいた人の解説によると中国から飛んでくる黄砂の影響だそうだ。黄砂は中国から2日位で飛んでくるとのことであった。自信たっぷりな解説であったが、どの程度信頼がおけるのかは不明。10:35にミサゴ1羽、10:42にツミが1羽現れたがその後南南西の風が急に強くなり、トビ以外なにも飛ばなくなったので、11:30観察を切り上げ、南郷公園に移動して12:00から14:00まで観察したが、残念ながらサシバは1羽も確認できなかった。コサギやウの群れが東に向かった飛んでいった。また30羽近いカモメの群れが上空を時々旋回していた。なお明らかにタカだと思われる鳥が東に向かって飛んでいったが、種類はわからなかった。動画に撮って写真判定をしてもらおうと思ったが、出来栄えが悪く残念。

4月22日(金)  曇後晴

10時に笛田公園に行ったら、北風が強くかなり寒かった。その後11時ごろになると風も止み、空も晴れ、気温も上昇してきてサシバが飛びそうな雰囲気になってきた。11:12サッカー場の上空にノスリが1羽現れ上空を旋回して常盤山方面に飛び去った。ほぼ同時にサシバが1羽現れて、こちらは長谷の方向にまっしぐらに飛び去った。この日は珍しくイワツバメが3羽野球場の上空を舞っていた。これからが期待ができそうであったが、所用のため11:30で観察を切り上げた。

4月23日(土)   晴

稲村ヶ崎で10:15−11:30観察した。始め笛田公園にいったがサッカー場、野球場ともにものすごい人出で、退散、源氏山も同じような状態と思われたので、稲村ヶ崎に行ってみたが、人出も少なく、風も殆ど感じられず、条件的には予想外に良かった。芝生に横になって、のんびりと観察したが、雪を被った富士山がはっきりと見渡せて、絶景であった。ハヤブサ、ミサゴ等の出現を期待したが、残念ながら成果はなかった。

4月27日(水)   晴

10:15−11:30 笛田公園で観察。24日には鎌倉でサシバがまだ見られたとの情報があったが、そのい後体調不良で観察できず、時期的にもサシバの季節はもう終わだと思って殆ど期待はしていなかったが、10:42サシバ1羽がグランド上空を常盤山方面に低空で飛行していくのが観察された。野球場にはツグミがまだ6羽程残っていた。

4月28日(木)   晴

今年は友人を誘って是非一度足柄峠(標高759米)でサシバを観察したいと思っていたが、スケジュールがかみ合わず、これまで実現はできなかった。明日からは連休で車では身動きがとれなくなるので、一念発起して早朝家を出たが、途中休み休みしながら9:45現地に辿りついた。手前の足柄万葉公園は神奈川県であるが、足柄峠は静岡県になる。11:30まで観察したが、この日は南西の風がものすごく強く、ごうごうという風の音で鳥の声が聞き取りにくかったが、オオルリ、クロツグミ、アカハラ、ヤマガラ、ヒガラ等の声がしていた。サシバは1羽も見られなかったが、金時山の北斜面をクマタカが1羽とノスリが2羽盛んに行き来していた。上空をツバメやアマツバメが舞っていた。足柄峠の遊歩道を歩くと、野鳥の楽園のような場所があるが、意外にアップダウンが厳しく立ち入ることができなかった。入り口のそばから山鳥がものすごい羽音を立てて飛びたった。ここは以前は何度となく通った場所で、眺望絶佳に加え、周辺には絶好の探鳥コースが色々あって、副産物も含め、サシバ観察には一押しの場所だと思われる。病気をしてからは初めて来て見たが、5年ぶりなのにどこも変わった様子は見られなかった。それにしてもこんなに遠いとは、以前は全く感じなかったのが不思議に思われた。

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他の観察者からの情報によると、今年の春鎌倉で観察されたサシバの数は例年に比べて異常に少なかったようです。私が今年観察できたサシバは27羽で、昨年の11羽、一昨年の33羽に比べると、少なくはないのですが、私の場合は定点観察ではなく、サシバを追ってさまよい歩くというスタイルが抜けきらないので、数を比較して見ても意味はないのでしょう。長年このようなスタイルでサシバを見ていて、少しは賢くなったのかといわれると、返す言葉もありませんが、それでも春のサシバについて、いくつかのパターンがおぼろげながら見えてきたような気はしています。まず春のサシバを数みるにはどこに行けば良いのかという質問には、自信をもって湘南平だと答えることにしています。理由は単純で今年は3回行って17羽観察しているが、過去の実績でも一日当り平均5羽は観察している筈です。このような場所は私が知る限り、他にはないのです。では鎌倉の中ではどこが一番良い観察ポイントなのか?これは全く難しい質問です。ただ逆に笛田公園で絶対にサシバが飛ばいと想定される条件の日はかなり絞られています。南風が強い日にはまず飛びません。北風が強い日も同様です。微風か西風の日には飛ぶ可能性がありますが、そんな日は非常に少ないので、結論的に笛田公園はあまり良い観察ポイントとはいえないのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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