平成19年秋サシバ観察記録

                               

4月24日に春のシーズン最後のサシバを見送ってから今日まで、まるで気が抜けたような、日々を過ごしてしまった。例年 なら7月の中旬頃まで は、箱根や丹沢で、素晴らしい野鳥の声を堪能することができるのだが、今年は、殆ど遠出が出来なかった。5月に入っても鎌倉の周辺を 数は少ないがサシバが継続的に渡っていることが確認されたり、8月10日には秋の原初的な渡りと考えられるサシバが鎌倉まで既に来ていることが確認されて いる。研 究者の観点から見れば、5月と8月のサシバの動きは未知な部分であり、解明すべき点が多く、とても興味深いものであるとは思うのだが、如何せん体調が悪い 日が 多く、一度もフィールドに出ることが出来なかった。心臓病で倒れてから、7年、 以前の10分の一程度の行動しかできず、たえず挫折感、無力感はつきまとうが、まがりなりにも今日までサシバ観察を続けてこられたことに感謝すべきであろ 。

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8月31日(金)   14:50  所要で平塚に行ったついでに、湘南平に行ったみたが、暑くて観察する気分にはなれなかった。帰りに茅ヶ崎の市営プー ル前付近を車で通行中、サシバ1羽が低空で、国道134号線に沿って西 に向かっていくの発見した。運転中で、双眼鏡を十分使えなかったが、幼鳥に間違いないと思われる。ことしの秋のサシバ初認は意外な場所であった。

9月4日(火)   晴後曇

今シーズンはじめてサシバ観察を目的に、観音崎に向かい、11:45−13:15観察した。秋に観音崎で観察するのは始めてであるが、高速を利用すれば自 宅から車で一時間程度で着くし、なかなか魅力的な観察ポイントだと思われる。私は湘南平等での過去の観察例から判断して、鎌倉に滞在しているサシバは、常 に入れ替わっているのでは ないだろうか考えているが、それを立証するためには、三浦半島の入り口を押さえるのがベストな方法ではないだろうか。、出来れば8月中旬から調査を開始し たかったのだが、随分実現が遅れてしまった。この日は北東の風がやや強かったが、眺望も良く、東京湾を越えてやってくるサシバの姿と逆に房総半島に渡って いくかもしれないノスリの姿を捉えることが出来れば完璧であったが、残念ながら成果はなかった。この時期でのサシバやノスリはもしこのコースを飛んでいる としても、数がそれほど多くはないし、一時間半程度の観察で、把握するのは土台無理なのだろう。


                                 
                                                                       多くのドラマがありそうな観音崎灯台
9月5日〔水)   雨一時晴

朝は激しい雨が降っていたが、昼前後に一時晴れ間が見えた。こんな瞬間は鎌倉に滞在していると思われる、サシバが餌を求めて一斉に飛び立つのではないだろ うか?
鎌倉に滞在しているサシバは8〜10羽程度ではないかと私は想定しているが、実際台峰や源氏山、長谷方面で確認されている数は7,8羽だと思われる。他 に、この地域からはブラインドになってカウントされない十二所付近等に2,3羽が、滞在している筈だと私は想定しているのだが、明確な根拠があるわけでは ない。以前池子周辺を定例的に歩いていた頃に、何度か十二所の果樹園等で8月にサシバを見た記憶があるが、最近10年間は自分で歩いていないし、情報もな い。これを確認するには十二所果樹園の展望台で観察するのがベストだと思うが、かなりの登りで、体力的に無理なので、やむなく逗子の久木大池で11:30 −12:30観察した。とても蒸し暑かったが、静かでとても懐かしい場所であった。この日は残念ながらサシバは見られなかったが、いかにもサシバが潜んで いそうな雰囲気は残されていた。

9月7日(金)   豪雨後晴

台風一過の秋晴れを期待したが、10メートル近い南南西の風が依然吹き荒れており、トビ等もあまり高くまで上昇することはなかった。鎌倉霊園にて14: 00−15:30車の中から観察した。太刀洗から、霊園に入って突き当たりを左手に上った一番奥の、天園に向いた場所にて観察した。丸二日間雨であったの でもしこの地域にサシバが滞在しているとすれば、採餌のために必ず飛び出してくるだろうと予測していたが、14:48サシバが低空に1羽現れ、稜線沿いに 飛 行して、どこかに止まったようであった。たった1羽であったが、十二所方面のサシバが健在であることが確認できたのは収穫であった。

                                                                    
                                                                    霊園で探鳥は気が引けるが、車の中からさりげなく。
9月8日(土)   晴

晴天であったが、南風が強く、暑い日であった。10:00−11:00 藤沢の新林公園にて観察したが、成果はゼロであった。それにしても新林公園は不思 議な公園である。過去20年間何度も観察しているが、サシバを観察した記録はゼロである。私は天文学とか、宇宙工学とか気象学などには興味がないし、空を 見上 げていたら、詩やメロディーが浮かんでくるなどいう特殊な才能もない。したがってサシバが必ずやってくるという期待感がなければ、15分と空を見上げてい ることはできない。だからこんな場所は観察場所の候補リストがら、通常であれば削除されているはずなのだが、何故かこの公園には、足が向いてしまう。一つ は鎌倉市内には車の中から、サシバ観察ができる場所は皆無に近いが、ここは比較的家から近く、土日でも、まず駐車が可能であるし、公園自体、落ち着いてい て、なかなか良い公園である。とはいえサシバに出会える確率は過去のデータから見てゼロなのに何故サシバを見に行くのか???
笛田公園を通過して、西に渡って行くサシバの相当部分は、新林公園の方向に向かっていると思われるということが、潜在的に期待感になっているからなのだろ うか?

9月9日(日)    曇時々晴

南風が強く、霧がでたりして眺望も良くなかったので、サシバは全く期待できなかったが、台風の後、消息がわからない鎌倉に滞在中のサシバの動静が気になっ て、10時30分頃久しぶりに台峰の老人の畑に行って見た。しかし観察者が誰もおらず、見晴らしも悪かったので、すぐに切り上げて、源氏山で、KJGの第 二自主探に参加した。この日はサシバは1羽も観察されなかったとのことだが、久しぶりに多くの人と情報交換が出来たのが、収穫であった。今年は8月に鎌倉 以外の三浦半島に滞在するサシバが、皆無に近いとの情報を得ていたが、皆さんの話を総合すると、数は少ないものの大楠山や二子山などで、観察例はあるとの ことであった。

9月10日(月)   雨後晴

午前中は雨で、あまけに南南西の風が強く、サシバ観察には最悪の天候であったが、夕方になり雨があがり、時として晴れ間も見えるようになってきたので、 15:00−16:30笛田公園にて、観察した。依然南風はややつよかったが、もしまだ鎌倉に滞在しているサシバがいるとすれば、一斉に飛び出してきそう な予感がしていた。しかし、予想に反して、サシバは1羽も現れなかった。もう既にどこかへ飛び去ったてしまったのだろうか?
そろそろ今週あたりから、本格的な渡りが始まると想定され、滞留サシバの実態調査は困難になるので、早く何らかの成果を得たいと、あせってきたが、残念な がら今年も、空振りに終わってしまった。しかし、全くヒントがなかった訳ではない。自分は腕が悪くてとて無理なのだが、最近デジタルカメラの高性能化が進 み、はっきと特徴を捉えた実に感動的なサシバの作品が数多く、鎌倉のサシバ愛好家によって撮影されている。これだけのレベルであれば、個体識別も十分可能 だと思われるので、鎌倉に滞在する8羽前後のサシバを時系列的に、撮影して、あとから分析することにより、同一個体なのか、それとも入れ替わっているのか は、他力本願ながら、十分解明できそうな感じがしている。

9月11日(火)   曇時々晴

鎌倉地区の天気予報を眺めると、今週は、全く期待がもてないようだ。とはいえ何が起こるかわからないのがサシバであり、とにかくフィールドに出てみないこ とには何事も始まらないので、思い切って、観音崎に再度行くことにした。高速で行けは意外に早く着くのだが、体調が不安だったので、一般道路を利用した ら、途中の道路混雑で、倍の時間がかかってしまった。
しかし現地に着くと、ほぼ無風状態で、眺望も悪くなく、期待以上の好条件であった。11:20沖合いにサシバを1羽発見したが、観音崎の灯台には向かわ ず、かなり横須賀よりに流れて、海釣り公園のあたりで上陸したようだった。その後も期待したが、結局サシバはこの1羽だけであった。
なおこの日はとても面白いことがあった。空から魚が降ってきたのだ。その魚は12,3センチの海タナゴで、まだかすかに息をしているように思える程新鮮で あった。干からびた魚ならトビの仕業だと思われるが、これは一体誰の仕業なのだろうか? 上空にそれらしき鳥の姿は見当たらなかったが。


                              
                                      対岸は千葉県の富津岬
9月13日(木)   曇

10:45−12:15 湘南平の展望台で観察した。天気は曇であったが、眺望は開けており、風はほぼ無風で条件的には決して悪くはないと思われた。サシ バはそれほど数は期待できないにせよ、その他のタカの動きが堪能できると期待したが、予想に反して、トビ以外のタカは何一つ現れなかった。時折、アオバト が上空を横切る程度で、これほど無味乾燥な湘南平は初めてであった。最近観察能力が著しく低下していることは自覚しているが、今日は条件もよく、それほど 見落としがあったとは考えにくい。昨年のように早朝に通過してしまったのだろうか?
なお昨日は雨たったので、茂木一男様より贈呈いただいた「サシバ通信」(かまくら春秋社出版部)という書物を読ませていただきました。非常に内容が豊富 で、サシバと人生について、色々と考えさせられる格調の高い本で、とても興味深く読ませていただきました。本当にありがとうございました。

9月14日〔金)   晴

10:00−11:30 逗子の披露山公園にて観察。出発時の気温24度、風は殆ど無風、秋晴れで、タカを見るには絶好のコンディションと思われた。上昇 気流が出ているようで、トビが相当高く、舞い上がっていた。しかしサシバは1羽も現れず、その他のタカも見られなかった。房総をスタートしたサシバがあれ ば、そろそろ到着しそうな感じがしていたが、暑くなってきたので、切り上げた。
                       
9月15日(土)   晴

10:45−11:45 笛田公園にて観察。どんなに条件が良くても南の風が5m以上であれば、渡りのサシバがここを通過する確率は限りなくゼロに近い。 予想通り、この日公園の上空に現れたのはヒメアマツバメ約20羽、ツバメ3羽程度であった。

9月16日(日)    晴

この日も前日同様、秋晴れのさわやかな日であったが、南南西の風がかなり強くて、サシバは全く期待できなかった。こんな日は源氏山公園等でヒタキを探す方 が、生産的だと思われる。運がよければ、マミチャジナイや渡り途上の尾羽のないサンコウコウなどに出会えるかもしれないと思ったが、体力的にきつかったの で、結局、10:00−11:15 笛田公園にて観察したが、成果はゼロであった。笛田公園で観察していると中高年の男性から声をかえられることは良くあ るが、この日は珍しく、50歳前後?の女性から声をかけられ、サシバについて色々と質問された。自然全般には興味があるが、サシバについての予備知識は全 くないとのことだが、これだけ熱心に質問してくるからには相当の関心があるように思われた。

9月17日〔月)   晴

そろそろ全国各地で、サシバの観察が一斉に始まったようであるが、生憎の悪条件で、週末ウォッチャーはがっくりしていることであろう。この日もサシバは 99%無理だと思われたが,その他のタカに期待して茅ヶ崎の里山公園で11:00−12:15車の中から観察した。敬老の日のせいか、人手が多く、日ごろ の静寂がうそのようであっ た。結局この日も成果はゼロであった。埼玉県の天覧山あたりでは、南風でも結構サシバが見られているようだが、県内では適当な観察場所がどこかにあるのだ ろうか?
時期的にみても、原初的な渡りは終わって、そろそろ本格的な渡りが始まるものと思われる。原初的な渡りについては大分県などでも、見られることが、報告さ れているが、やはり情報が少なく、いまひとつ実態が良く掴めない。武山では非渡りのサシバが11羽確認(出現回数)されている日もあるが、本格渡りのサシ バが偶々天候 条件が悪く、足止めされているのだろうか?

                                                 
9月18日(火)   曇

午前中は南西の風が強かったが、予報では昼には東風1Mに変わることになっていた。10:30−12:30 逗子披露山公園にて観察。着いた時にはまだ南 風が強かったが、徐々に北西、北東と変化し、11:30頃になると予報通り東風になった。曇ってはいたが、眺望はそれほど悪くもなかった。11:35と 12:00にサシバ各1羽が頭上に現れ、中空を江ノ島方面に真っ直ぐ、飛んでいった。風が変わってから、直ぐに現れたので、房総から飛んできたサシバでは ないと思うが、明らかに渡って行くように思われた。まだやって来そうな予感もあったが、疲れたの切り上げた。たった2羽であったが、イメージ通りにサシバ が飛んでくれて、久しぶりに満足感のある日であった。

9月19日(水)  曇

昨日逗子で見たサシバは真っ直ぐに江ノ島方面に向かっていた。この日も昨日サシバを発見した時とほぼ条件は同じではないかと予測されたので、江ノ島の防波 堤で10:00−12:15観察した。このような単純な発想は過去の経験則から行っても、空振りになることが多いのだが、予定通りサシバが現れたときは感 激が大きい。その感激に期待 して、かなり集中して観察したが、残念ながら11:50にミサゴが1羽現れたのみで、サシバは全く発見できなかった。
                                                

9月20日(木)   晴

南の風1m、富士山まで見渡せて視界は良好、気温がやや高かったが、年に数回しかない笛田公園が輝く日のように思われたので、9:15−11:45通称ヒ タキザクラの下のベンチで観察した。珍しく藤沢探鳥クラブの梅田さんにお会いする。2,3日前まで白樺峠に行っていたとのこと。生憎天候が悪かったが、そ れでも300羽程度は観察できたとのことであった。サシバの本〔茂木さんの本)が出たので、これから買いに行くとのことであった。300羽は別次元だが、 10羽位は飛びそうな感じがしていたが、結局10:10サシバ1羽が、ヒタキザクラの上空を夫婦池方面に飛行していったのが、唯一の成果であった。
なお昨日は千葉県富津や神奈川県の観察ポイントでは、殆どサシバがカウントされていないが、八王子では200羽弱が観察されているのは何を意味するのであ ろうか?

9月21日〔金)  晴

晴天であったが、気温が高く、強い南風が吹いていて、鎌倉市内では観察場所がないと思われた。こんな日にはこれまで、南風の日でもサシバを見ることができ る場所を模索してきたが、いまだに決定的なポイントを絞りきれていない。はばたきの2007年9月号で指摘されているような県内陸を横断するルートは確か に存在している筈だと想定はできる、ただこのルートは南風の強い日にメインルート(私は湘南サシバルートと勝手に名前をつけているのだが)を補完する、バ イパス的な存在を果たしているのだろうか?過去10年間この問題を自分なりに追及してきたつもりであるが、結論が出せない状態である。南風の強い日に北に 行って見ても、サシバには全く出会えなかったというのであれば、ある意味、話が早いのだが、私は過去に藤沢の卸売市場とか茅ヶ崎の里山公園等で、南風が強 い日に極めて稀にではあるがサシバを観察したことがある。しかしサシバに出会える確率は低いし、この日は出来れば最近実績のある八王子の遠矢堀公園迄行っ てみようかと思ったが、ネットで検察しても、地図で見ても、カーナビで検索しても、この公園の所在地が分からなかったので、断念し、藤沢の引地川親水公園 で、10:45−12:00観察した。この公園で観察するのは初めてであるが、静かでなかなか良い公園であった。ただしサシバもオオタカもチョウゲンボウ も姿を現すことはなかった。
なおこの日は当然鎌倉ではサシバが飛ばなかったものと思いこんでいたところ、帰宅後稲村ケ崎で3羽、台峰方面で3羽、合計6羽が渡っていったとの報告をい ただいた。
確かに過去の実績からみても、こうしたケースは殆どないのだが、一方これだけ南風の日が連続することも、珍しいのではないだろうか?何が起こるかわからな いのがサシバであり、思い込みや、不完全なデータに基づいて決め付けることは非常に危険だということを再認識させられた日であった。

9月22日(土)  晴

9:00−10:45 笛田公園にて観察。 この日は上空北東の風が緩やかに吹いていたが、地表付近は時として南風を感じた。条件としてはまあまあという ところであった。9:27サシバ3羽が野球場の上空に現れ旋回したあと、西に向かっていった。この分だとまだかなり来るのではと期待したが、その後はサッ パリやってこなかった。気温が上昇し、グランドも騒々しくなってきたので、早めに切り上げた。昨日は武山がゼロ、富津が1羽とほぼ想定通りの数値を示して いた。

9月23日(日)  晴

北東の風が3m程度とやや強かったが、久しぶりにサシバの大群に出会えそうな予感がしていた。この日は昔池子などを一緒に歩いた、逗子のメンバーが峰山で 8時からサシバを観察するとのことだったので、バイクで行くのは少し怖かったが、思い切って出かけることにした。峰山には昔何度も行っているが、眺望が良 く、かなり近い位置でサシバを見ることができて、なかなか良い観察ポイントだと思う。だたバス停からはかなりの急坂を20分程度登らなければならないし、 道が狭くて車が使えないのが難点である。結局9:00−10:45観察したが、残念ながらサシバに出会うことはできなかった。このグループも世代交代が進 み、半分位は知らない人であったが、久ぶりに昔のメンバーとあって、色々と情報交換をすることが出来て、それなりに意義のある半日であった。なお武山とも 携帯で交信していたが、10:30頃の時点で、サシバは飛んでいないとのことであった。

9月24日 (月)  曇

北北東の風、4,5mで空がどんよりと曇っていた。10:00−12:00 江ノ島の防波堤で、観察した。10:18、10:22、10:25と立て続け に、サシバ各1羽が中空に現れ、展望台の方向に消えさった。この調子では相当くるのではと、期待したが、その後は全くサシバは現れなかった。11:45ツ ミが1羽東から現れ、江ノ島の東側斜面にある樹木に止まった。

9月25日(火)   晴

南風ではあったが、1m程度と弱く、晴天で、富士山も見えており、サシバ観察には決して悪い条件とは思われなかった。昨日は武山で1羽、赤田で4羽と、湘 南サシバラインは依然低調が続いているが、今日はいくらなんでも相当数飛ぶ筈と予測されたので、思い切って神奈川県へのサシバの入り口の一つと思われる観 音崎まで行きたかったが、体調が悪く、やむなく逗子の披露山公園で10:00−12:00観察した。過去の経験から言っても、この時期、この場所でタカの 動きが全く見られないなどとは想定できなかったが、結局は見事にゼロ回答であった。それにしても今年は何かがおかしいような気がするのだが?

9月26日(水)  晴

昨日までに武山を通過したサシバは合計8羽でこれは異常に少ない数字かと思っていたが、データを調べると2004年は1羽(最終的な合計数字439羽)、 2005年は4羽(同483羽)と必ずしも少ない数字とはいえないようだ。厳密な計数チェックをした訳ではないが、武山で本格的な渡りが見られる前に、鎌 倉でも湘南平でもかなりの数が渡っているのが通例のように思われる。ことしは武山を通過しないで、どこからかやってくるサシバの数が異常に少ないので、何 か違和感があるのだろうか?
この日は東の風が弱く吹いており、雲は若干多かったが、渡りには絶好の条件を満たしているように思えた。9:45−12:15 湘南平の展望台で観察。 10:12海側をサシバ1羽が中空で西に向かっていった。この条件であれば、必ず相当数のサシバが来るものと期待したが、何故か、その後1羽も姿を現さな かった。12:07にツミが1羽西に向かって行った。
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私には過去20年以上、湘南平に行けばサシバが見られるという神話があった。過去の記録を精査した訳ではないが、実績もそれを裏付けていた筈である。しか しながら今年は春に一回。秋に三回、湘南平を訪れたが、出会えたサシバは今日の1羽のみであった。湘南平の周辺で環境の変化があったようには見えないし、 一体どうしたことだろうか?今年だけの例外であって欲しいが、どこか見えないところで構造的な変化が起きているのかもしれない。私はこれまで多くの人にサ シバに出会える確率が一番高い場所として湘南平を推薦してきたが、この状況であればcorrection adviceをださなければならないようだ。た だ誰と誰にこの場所をお勧めしたか、申し訳ないことに記憶がないので、苦慮しているところです。もろくも崩れさった神話、「湘南平に行けばサシバに出会え る」

9月27日(木) 曇時々晴

昨日は富津27羽、武山3羽、稲村ケ崎6羽、台峰33羽、矢倉岳38羽、湘南平1羽という結果であった。 これは大半のサシバが東の風に乗って、最短距離 をまっしぐらに、富津から台峰、矢倉岳を通過して、富士宮方面にう抜けていったということを示すものであって、極めて合理的な行動であるとは解釈できるの だが、私にはとてもショックであった。
それは私にとって想定外の二つの行動が見られたからである。(単に私が勝手にイメージしていただけで、取るに足らないことなのだが)一つは鎌倉は基本的に は武山ー鎌倉ー湘南平―矢倉岳〔または箱根)を結ぶ仮称湘南サシバラインの一つのICに位置しており、鎌倉を通過する時点でサシバは風向き等に応じて、海 側を辿るか、内陸を通過するかの違いはあっても、風向きなどが激変しないかぎり、最終的に恐らく湘南平の辺りまでに合流する筈だという固定概念があったこ とである。もう一つは昨日大半のサシバが辿ったであろうルートの存在(まだ特定はできていないが)は想定していたのだが、それはあくまで南風が強い日のバ イパス的な位置付けだと考えていたこと、そして台峰はその範囲外であると考えていたからである。来年も観察できる保証はないし、そろそろ後進に贈る、卒業 論文を取りまとめなくてはと思っていたが、根底が覆されてしまったので、まだゼロベースでやり直すしかないのだが。   
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9:45−12:00 江ノ島の防波堤で観察した。風は初めは北東であったが、そのうち南に変わってきた。しかし微風であり、雲さえなければ悪い条件では ないと思っていたが、時々雨が降ったりで、視界が悪くサシバは1羽も発見できず、10:45ノスリが1羽現れただけであった。

9月28日(金)   晴

晴てはいたが、天気予報をみると南南西の風が8mとなっていた。これではまったくお手上げであるが、こんな日でも八王子ではサシバが観察されているような ので、どんな状況か知りたくて再度確認したが、駐車場がなく車での来場は無理とのことであった。とはいえ北に向かえば道が開けるかもしれないので、せめて 丹沢の真裏を通っている道志道まで行ってみようと家を出たが、体調が悪く、やむなく半原の先にある県立あいかわ公園で、11:00−12:30観察した。 この公園でサシバを見るのは初めてであるが、これまでに何度も来たことのある素晴らしい公園で、すぐ裏手が宮ヶ瀬湖である。流石にここまで来ると、風は丹 沢にさえぎられて殆ど無風で、空も真っ青で絶好の観察日和であった。ただフェーン現象が起きているのか、ものすごい暑さであった。12:15サシバ1羽が 超高空を西に向かって通過ていったが、プロミナーを取り出しているうちに見失ってしまった。宮ヶ瀬湖では過去に何度もサシバを見ているが、ここのサシバが どこから来るのかなどと考えたこともなかったが、八王子から来た可能性もありそうだ。
                                     
                                                右手の奥は宮ヶ瀬湖
10月1日(月)     曇時々雨

29,30日と雨が降り続き、観察が出来なかった。今年、私が9月末までに観察したサシバの数は、非渡りを含めて14羽にすぎない。これはおそらく過去最 低の筈である。サシバシーズンも残りが少なくなってきたが、これからも悪天候が続いた場合、サシバは一体どのような行動をするのであろうか?この日もどん よりと雲に覆われ、北東の風が5m、時折小雨が降ってきて、決して良い条件ではなかった。10:00−11:45立石海岸にて観察した。気温も18度程度 で、じっとしていると寒いぐらいであった。11:13内陸側を低空でサシバ1羽が、西に向かって行ったのが唯一の成果であった。ところでサシバの渡り、非 渡りはどのような基準で判定するのが正しいのであろうか?確かに360度眺望がきく場所であれば、ある程度判定はできるが、視界が狭い場所または状況に於 いては、木に止まって長時間動かないなどの具体的な行動が見られる場合以外は私には、至難に思える。実のところ今日見たサシバも判断に迷ったが、今の時期 に 戻るような行動が見られなかったので、単純に渡りと判定したが、これは正当なのだろうか?

10月2日(火)    曇

10:00−12:00  笛田公園で観察した。 初めは小雨がまだ残っており、寒かったが、徐々に気温もあがり、空も明るくなってきた。ただ5m近い北 風が吹いており、大きな期待ができる状況ではなかった。10:55サシバ1羽が、源氏山j方向から現れ、江ノ島方向に消え去った。このような方向に風を利 用してサシバが飛ぶのは非常に珍しいことである。11:20正体不明な白っぽいタカが頭上を通過して、深沢方面に向かった。図鑑で見る限り、チュウヒでは ないかと思うが、自信なし。比較的低空をゆっくり飛んだので、カメラをもっていたら、輪郭ぐらいは撮れた筈なのに、残念。11:50 久しぶりにオオタカ が上空を飛んだが、その後サシバは現れなかった。

10月3日(水)   曇

前日同様雲が多く、北東の風が3,4m吹いていたが、気温は21度程度で寒さは感じなかった。10:30−12:15 立石海岸駐車場で観察した。サシバ は11:00、11:41、12:05に各1羽が海上を中空で通過し、峯山方面に向かって行った。海はベタ凪で、ときおりボラがはねていた。無数のアマツ バメが上空を乱舞していた。

10月4日(木)   晴

昨日は富津がゼロ、武山37羽、鎌倉52羽、矢倉岳159羽のサシバが飛んでいる。鎌倉では殆どが10時前に通過したようだ。若干各地の記録が整合しない 面がある が、とにかくやっと本格的な渡りが始まったようだ。この日は予報が外れて、秋晴れで、北東の風がゆるやかに吹いていて、絶好の条件だと思われた。出来れば 早めに起きて遠出をしたかったのだが、体調がすっきりせず、やむなく9:15−11:45笛田公園で観察した。管理事務所の前の 植込みに腰をかけて、ヒタキザクラの方向(鎌倉山の方向)に集中することにした。(二兎追うものは一兎もえずだが、梶原方向を通過するサシバがもしあれ ば、完全に見落としになる)
サシバは9:35、10:05に各1羽、11:07に6羽、11:24に4羽と合計12羽確認することができたが、いずれも相当な高空を江ノ島方面に向 かって行った。まだやってきそうな感じもしていたが、くたくたに疲れたので、昼前に切り上げた。

10月5日(金)   晴

昨日は富津125羽、武山177羽、稲村ケ崎461羽、台峰2羽、矢倉岳1512羽というとても印象的な結果であった。また鎌倉の内部でも稲村ケ崎461 羽、笛田公園12羽、台峰2羽という過去の例からみると信じられないようなバランスとなった。もっと内容を精査しないとなんともいえない面が多いが、とに かく危惧していたような湘南を通過するサシバの激減という事態が一日にして一先ず解消したこは喜ばしいことであった。この日も前日同様条件的には悪くなさ そうだったので、懸案となっていた、ピーク時での箱根ルートの実情を探る目的で、10:00−11:40大観山山頂(標高1011m)で観察した。北東の 弱い風が吹いていて、視界も良好で、到着時は絶好のコンディションであった。この分では、待望の30羽レ ベルのタカ柱が見られるのではないかと期待したが、昨日飛びすぎたのか、サシバは1羽も現れず、カラスが3羽、トビが2羽見られただけであった。サシバは 見られなかったが、各種のヒタキが群れており、サメビタキ、エゾビタキ、ノビタキ、オオルリなどが見られた。頭上にはイワツバメが多数舞っていた。ヒタキ の写真でも撮ろうかと思ったが、霧が出てきた視界が悪くなったので、昼前に切り上げた.

                                                                                                                             
                                                                                 素晴らしい景観、これでサシバが飛べば完璧なのだが。
10月6日(土)   晴

ピークは過ぎたものの、各地ともまだまだ飛んでいるようだ。この日は北東の風がやや強かったが、それほど悪い条件には思えなかった。9:00−12:00 江ノ島の防波堤にて観察した。
初めは寒いぐらいであったが、だんだんと気温があがり、風も弱くなり、かなり良い状態になってきた。しかしサシバはサッパリ現れず、11:32に1羽が海 側を中空で西に向かっただけであった。ここでプロミナーなどを持ち出して観察していると、よく声をかけられるが、大概は「何をみているのですか?」で、こ うなるとそもそもサシバとはから解説をしなければならない。この日は珍しくどこか見覚えのある50台?の女性から「今日は飛びましたか」と声をかけられ た。このような聞き方をする人はサシバ通に違いない。今から20年位前、支部の探鳥会に片っ端から参加していた時期があったが、多分この時出会ったことが ある人なのだろう。この人は最近毎年、白樺峠と伊良湖にピークのときに、訪れているそうで、平均1000羽位はサシバを見ているとのこと。今年は何羽見ま したかと聞かれたので、ほぼ毎日観察しているけれど全く不振で、30羽も見ていない筈だと答えたら、他にはなにを見てますかと聞いてきた。サシバが全てだ と答えると、唖然とした顔をされてしまった。
私も健康であれば、一度位は白樺峠や伊良湖岬に行って見たいとは思うし、数多くサシバが見られれば、当然ハッピーである。だから彼女のようなサシバの見方 もありだとは思うが、でも例え1羽であっても、いや例え1羽も飛ばなくても、それが十分納得のできるものであれば、満足度において決して劣るものではない と実感しているのだが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

10月7日(日)   晴

昨日は武山で263羽、稲村ケ崎で、157羽、 矢倉岳で、413羽のサシバが飛んでいる。にも拘らず江ノ島では1羽しか観察ができなかった。江ノ島と稲 村ケ崎は距離も近く、江ノ島の防波堤からプロミナーでみると、稲村ケ崎で観察している人を確認することができる位置にある。とはいえ、昔KJGで無線交信 しながら観察したことがあったが、(具体的なデータをもっているわけではないが)、必ずしも両地点での観察結果は一致していなかったように記憶している。 とはいえ昨日のような157羽と1羽というような極端な差異は前例がなかったように思うし、江ノ島サイドでの、見落としの可能性が濃厚だと認めざるをえな い。いわば昨日の1羽は全く納得が出来ない1羽であり、とてもショックであった。この日も当初は北東の風で、条件的には前日とあまり変わらないように思わ れので、再度江ノ島で観察してみたかったが、日曜日で混雑しており、駐車場に入れない可能性があったので、やむなく10:00−12:00笛田公園で観察 した。
10:28 サシバ5羽、ハチクマ2羽、10:31 サシバ1羽、10:35 サシバ1羽、10:50 サシバ5羽、10:55 サシバ2羽と、この日は 合計サシバ14羽、ハチクマ2羽が観察できたが、11時台になるとサシバの飛来はパッタリと止んでしまった。10時台で全て飛びつくしてしまったのだろう か?なおこの日のサシバはすべてヒタキザクラの上を超高空で飛んでいったが、金色に輝いてとても美しい姿であった。今日は初めから、超高空に注目していた し、笛田公園の場合はある程度、傾向と対策が分かっているので、それほど見落としはなかったと思うのだが。

10月10日(水)   曇時々晴

サシバシーズンも大詰めなのに、二日間雨で観察できず。この日は北東の風がやや強かったが、まあまあの条件であった。江ノ島の防波堤に隣接したいつもの県 営有料駐車場に車を止めて、9:30−12:00観察した。前回は納得の行かない結果に終わったので、見落としがないよう、焦点をヨットハーバーの上空の 高い位置に絞って、観察した。
10:47サシバ1羽、11:02サシバ1羽、11:08サシバ2、11:29サシバ1羽と合計5羽のサシバを発見することができた。いずれも超高空を金 色に輝きながら、江ノ島の展望台の上を越えて行った。

10月11日(木)    曇

昨日は、三浦半島への入り口である富津が0、武山は1羽という結果であったが、鎌倉周辺(含み江ノ島)では合計19羽のサシバが確認されている。19羽と いう数字には若干の二 重カウントはあると思うがそれにしても、このような現象がしばしば生じるのは何故であろうか?毎年問題となるテーマではあるが、今年は何らかの明確な回答 が得られ たのだろうか?残念ながらノーだと言わざるをえないようだ。はっきり言えるのは鎌倉にやってくるサシバには、富津も武山も経由していないものが相当程度含 まれているということである。然らばそれらのサシバはどのようなルートを通って鎌倉にやってくるのだろうか。その解明が遅々として進まないのは残念なこと である。
この日は曇りがちであったが、初めは北東の風が3m程度で、視界は良くはなかったが、そのご時々青空も見えるようになり、若干期待はもてる日と思われた。 8:30−11:00 笛田公園にて観察。8.53 ハヤブサが1羽西から東に向かったが、残念ながらそれ以外に目ぼしい動きは見られなかった。

10月12日(金)   晴

9:15−11:15  江ノ島の防波堤で観察した。今シーズン江ノ島で観察するのは6度目である。なぜそんなに江ノ島にこだわるのか?それは江ノ島が魅 力的であるからだ。なにが魅力なのかといえば、サッパリ解らないからである。渡りのルートの上では江ノ島は稲村ケ崎の延長線上にあり、極めて距離も近い。 だから江ノ島でも概ね、稲村ケ崎と同じような観察結果がえられる筈だと考えるのがノーマルだと思われる。過去にKJGで両地点間のサシバの動きを無線で 追ったことがあるので、その記録を調べてみるのも有用であるが、少なくとも現時点では、同じような傾向は見られないように思える。この日は北東の風が弱く 吹いていて、快晴、絶好の観察日和であった。一応タカ柱を期待してかなり集中して観察したが、サシバは10:47に超高空を2羽通過したのみであった。他 に9:21にミサゴ1羽、10:23にオオタカ1羽が見られただけであった。徐々に気温が上昇して、暑くなってきたので、早めに切り上げた。
昔、まだ建て替えられる前の展望台の上から、10月中旬海上に120羽のタカ柱を発見した記憶がある。6度も通って大した成果はなかったが、なにかが起こ りそうな期待感は今でも残っている。

10月13日(土)   曇

昨日は各観察ポイントとも、殆ど飛んでいないのにも拘わらず、稲村ケ崎で10時台のほんの15分程の間に合計30羽が観察されたとの情報を頂いた。自分が 見たわけではないのに、これはとても感動的なニュースであった。まず一番気になったのは、これらのサシバはどこへ向かったのだろうということで、矢倉岳の 情報を確認しようと思ったが、残念ながら既に前日でクローズされていた。でも西湘では、熱心な人がクローズ後も観察を続けている筈で、もし大群が通過すれ ば追 加情報がでる筈だし、その先の明星が岳では2羽しかとんでいないので、恐らくこちらへは向かっていないのだろう。箱根越えも考えられるが、伊東とかその他 意外な方向に飛んでいく可能性はないのだろうか?15年程前の丁度今頃の時期だと思うが、海上にタカ柱が出た時にサシバを追って伊豆半島の東岸を結局下田 まで、バイクで探索したことがあった。どこからともなく現れ、どこに飛び去っていくのか分からないサシバ、それもロマンがあって良いものだ。
今日は北東の風が強く全く期待薄であったが、笛田公園で10:00−11:30観察したが、見事なほどになにも飛ばなかった。、

10月14日(日)  曇

KJGの例会にあわせて10:00−12:00源氏山の頼朝像前で観察した。空はどんよりと曇っており、南西と北東の風が交差しているようでコンディショ ンは良くなかった。昨日武山で7羽飛んだとのことで、若干期待したが、サシバはさっぱり飛ばなかった。旗立山の山頂でキビタキとムシクイSPが観察された とのことであった。

10月15日(月)  晴

各地の情報から判断すると、もうサシバは終わりだと考えざるをえないのだが、ハプニングに期待して、10:00−12:00江ノ島の防波堤で今シーズン7 度目の観察をした。北東の風がやや強かったが、空は晴れており、暑くも無く寒くも無く、絶好のサシバ観察日和であった。緊張感もなく、イソヒヨドリの囀 りと、波の音をぼんやりと聞いていると、サシバを追いかけてきた過去20数年間の色々な場面が思い出されて、感無量であった。予想通り?サシバは1羽も飛 ばなかった。

10月17日(水)  晴

今年は何ヶ所か、例年観察している場所に行かれなかった。今シーズン最後のサシバ観察の場所として、どうしても十国峠まで行って見たかったが、こんな時期 ではサシバに出会える確率は殆どないので、友人を誘うのも気がひける。やむなく一人で出かけたが、やはり途中で、体調がおかしくなり、結局前回と同様、箱 根の大観山のレストハウス前で、10:45−13:00観察した。十国峠まではあと20分程度で行けるのに、とても壁があつい。前回来たときは、ヒタキが 群れていたのに、この日は全く姿が見られず、ときたまノビタキが顔を出す程度であった。天気は晴れで、北東の風がやや強かったが、それほど寒くもなく、条 件としては悪くなかった。12:23上空にタカが2羽旋回、一瞬サシバかと思ったが、ハイタカであった。あきらめて帰り支度をしていたところ12:47サ シバが1羽、ターンパイクに沿って飛来しあっというまに頭上を越えて、西に消えていった。

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今年は非渡りも含めて50数羽のサシバしか、観察する ことができなかったがそれなりに変化があって面白い年であった。これまで20数年間自分なりに築きあげてきたサシバに対するイメージが、一瞬にして崩れさるような衝 撃もあったが、様々な問題点、反省点が浮き彫りになり、未熟さを痛感することとなった。観音崎で初めて見た東京湾を渡ってくるサシバ、そして箱根で見たラ ストサシバは実に感動的であった。私は秋の渡りより、春の渡りの方が好きだ。春の方が、謎の部分が多くて興味深いという面があるが、最大の理由は違うとこ ろにあるのではないのかと思うことがある。それは春の渡りは出会いであり、秋は別離であるからだ。今まであまりそんなことは考えなかったのだが、この年に なると本当に別離はつらくて耐え難いものである。とはいえ何時までも、サシバの残影にしがみついているわけにもいかない。私のボロボロな心臓が来年も動い てくれるのかとても不安であるが、願わくば、桜の花が咲く頃に、サシバとサシバを愛する多くの方々と是非再会したいものだ。

今シーズンも多くの方々から、貴 重な情報をいただき、深謝いたします。当面やることがないので、茂木さんから、ご寄贈いただいた、サシバ通信をじっくりと再読してみたいと思っている。そ して、サシバについて、これまでとは違った側面から、見つめ直して見たいと思う。もしなにかまとまったものができれば、HPに掲載したいと思うが、実現 できるかどうかは定かではない。(気が向いたたら、時々HPをのぞいてみてください)









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